今回ご紹介するのは、「Qi2」に対応するBelkin(ベルキン)のワイヤレス充電スタンドです。
結論を先に書くと、非常に使い勝手がよく優秀なワイヤレス充電スタンドだと感じました。Qi2に対応するワイヤレス充電器をお探しの方は「買い」でしょう。
- マグネットでくっつき最大15Wのワイヤレス充電が可能な「Qi2(チーツー)」に対応。
- 0°〜70°の範囲で角度調節できるスタンド。
- 折りたたんで平置きのワイヤレス充電パッドとしても使用できる。
- コンパクトサイズでスペースをとらず、持ち運びも可能。
Qi2によるワイヤレス充電に対応するデバイスは、現時点でiPhone 12シリーズ以降のみ。これからAndroidスマホを含めさまざまなデバイスがQi2に対応してくるはずです。
iPhoneユーザーにとってはQi2と同じくマグネットでくっつき最大15Wでワイヤレス充電できる「MagSafe充電器」がありますが、これから買うならiPhone縛りのないQi2に対応する充電器がおすすめです。
- マグネットでくっつき最大15Wと高速にワイヤレス充電できる「Qi2」に対応。
- Qiとの後方互換あり。Qi対応デバイスをワイヤレス充電できる。
- 充電パッド、充電スタンドと2つのスタイルを切り替えられる。
- 無段階で角度調節でき、スタンドとしての使い勝手がいい。
- USB-C充電器を別途用意しなければならない(30W以上推奨)。
- 現状ではQi2に対応するデバイスが少ない(iPhone 12シリーズ以降のみ)
※本記事は筆者が購入した製品を使用して作成しています。メーカーからの提供品ではありません。
Belkin Qi2 折りたたみ式ワイヤレス充電スタンドの仕様
まずはBelkin Qi2 折りたたみ式ワイヤレス充電スタンドの仕様からご紹介していきましょう。
製品名 | Belkin BoostCharge Pro Qi2 折りたたみ式ワイヤレス充電スタンド |
---|---|
外観 | |
ワイヤレス充電規格 | Qi2 (Qiとの後方互換あり) |
ワイヤレス出力 | 最大15W |
サイズ | 約86 x 65 x 22 mm |
重量 | 約193 g |
ケーブルの長さ | 約1.5 m |
パッケージ内容 | 本体、USB-Cケーブル、取扱説明書 ※ USB-C充電器は別売(30W以上推奨) |
カラー | ホワイト、ブラック |
価格(税込) | 7,770円 |
注意点としては、別途「30W以上のUSB-C充電器」が必要ということですね。すでにお持ちであればそれを使ってもOKです。
Belkinによると、PPS(Programmable Power Supply)に対応するUSB-C充電器は安定して充電できない場合があるとこと。
30W以上の出力のできる充電アダプターでもPPS機能や電力自動調整機能のついている製品では、安定して電力を供給できない場合がございます。BelkinのWCA005(30W)充電アダプターとの使用を推奨しております。
引用:amazon
手元にあるPPS対応USB-C充電器を使ってみても特に問題は確認できませんでしたが、もしかすると相性の良し悪しあるかもしれないのでご注意ください。
Belkin Qi2 折りたたみ式ワイヤレス充電スタンドのレビュー
Apple関連のアクセサリーを多く輩出するBelkinは、iPhoneユーザーにとっては信頼のおけるおなじみのブランド。
個人的にその信頼感はApple純正品に匹敵します。「Belkinの製品なら間違いない」という安心感がありますね。本製品も期待どおり完成度が高く、購入して大正解でした。
それでは詳しくレビューしていきましょう。
外観とサイズ、重量
カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色あり、私は購入したのはホワイトです。
外装はゴムのような素材でシルキーな質感。肌触りもいいですね。ただブラックだとホコリの付着が目立つかもしれません。気になる方はホワイトを選ぶといいでしょう。
背面にUSB-Cポートがあり、ここに付属のUSB-Cケーブルを接続します。
付属USB-Cケーブルの長さは約1.5 mと長め。これほどの長さがあればUSB-C充電器と距離があっても対応できるでしょう。
USB-Cケーブルには充電時のノイズを軽減するためのフェライトコアが取り付けられています。
フェライトコアのあるUSB-C to Cケーブルは初めて見ましたが、なにか訳があってこういう仕様になっているのかもしれません。他の市販のUSB-Cケーブルでも問題なく動作したものの、付属のUSB-Cケーブルを使用したほうがいいでしょう。
両サイドにあるヘコみをつまみ充電パッド部分を持ち上げて、ワイヤレス充電スタンドに変形させます。
可動箇所が2箇所あり、スタンドの角度は0°〜70°の範囲で角度調節できます。
可動箇所の硬さはちょうどいいですし、iPhone 15 Proをくっつけてみても安定感があります。スタンドの使い勝手はいいですね!
サイズは約86 x 65 x 22 mmとコンパクトなので、スペースを気にせずどこにでも置けるでしょう。
重量を確認してみると、本体は約196 gでした(公称は約193 g)。USB-Cケーブル込みで240 gくらい。スマホ1台分強の重量といった感じです。
マグネットでくっつき最大15Wでワイヤレス充電
Qi2の特徴としては大きくは以下の2つあります。
- マグネットで正しい位置にくっつく。
- 最大15Wと高速にワイヤレス充電できる。
ケーブルなしでくっつけるだけで充電できるのはやはり便利。マグネットでくっつくQi2なら位置合わせは不要です。Qiと比べるとこの点も大きいですね!
ちょっとしたことではあるのですが充電は毎日のこと。ワイヤレス充電を導入することで毎日の充電が快適になります。
また充電速度も最大15Wと高速です。実際にiPhone 15 Proを30分充電したとき、バッテリー残量が11% → 43%と32%アップしました。
さすがに有線での充電には負けますが、これほどの速度で充電できれば普段使いにおいては十分でしょう。急いでいるときは有線で、そうでないときはワイヤレスで充電、というような使い分けがおすすめです。
Qiとの後方互換あり
Qi2は従来のQiとの後方互換あります。Qiに対応しているデバイスなら、Belkin Qi2 折りたたみ式ワイヤレス充電スタンドで充電可能です。
このようにAirPodsのワイヤレス充電もOK。MagSafe対応の充電ケースなら、マグネットでくっついてくれます。
もちろん、Qiに対応するものならAirPods以外も充電OKです。有名どころだとソニーのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」が対応していますね。
Qiに対応するものならAndroidスマホも充電できます。上ではGoogle Pixel 7aをワイヤレス充電していますが、問題なく充電できています。
ただしGoogle Pixel 7aはQi2には対応しないため、ワイヤレス出力は最大5Wと遅く、またマグネットでくっついてもくれません。
Qi2に対応するAndroidスマホは今後続々と登場してくるので、そう遠くない未来に同じワイヤレス充電器でiPhoneもAndroidスマホも充電できるようになるでしょう。
2つの充電スタイルを切り替えられる
私は一軍のワイヤレス充電器としてBelkin Qi2 折りたたみ式ワイヤレス充電スタンドをデスクの上に置いています。
私の場合はスタンドとしてではなく平置きして充電することが多いですね。コンパクトでデスクの上に置いても邪魔にならないで、基本は上のスタイルで使用しています。
それでもたまにスタンドスタイルで充電したいこともあります。充電パッド部分を持ち上げて、すばやくワイヤレス充電スタンドに変形させられるのは非常に便利。
デスクの上に置いておくのもいいですし、ベッド脇に置いておくのもいいでしょう。iPhoneを横向きにすればスタンバイモードがオンとなり、時刻やカレンダーなどのウィジェットを表示させられます。
このように充電スタイルを切り替えられるワイヤレス充電器って意外と少ないんですよね。私のように基本は平置きで充電、たまにスタンドで充電したい、という方は少なくないのではと思います。まさにそんな方にぴったりでしょう。
片手で取り外ししにくい
正直なところ、デメリットというデメリットはほぼないのですが、あえて挙げるならば「片手で取り外ししにくい」ことでしょうか。
iPhoneだけをつかんで持ち上げると充電器もくっついてきちゃうんですよね。磁力が強いことはいいことなのですが、充電器を押さえながらiPhoneを取り外してあげる必要があります。
慣れると片手でも取り外せるようになるので私としては困っていないのですが、なかにはこれが気になる方もいるかもしれません。
気になる方は剥がせる両面テープなどで固定しちゃってもいいかもしれませんね。持ち運ぶことはないという前提にはなりますが、一応は対策できます。
レビューまとめ:優秀なQi2対応ワイヤレス充電スタンド
今回はBelkinの折りたたみ式Qi2対応ワイヤレス充電スタンドをご紹介させていただきました。
実際に使ってみて、上の見出しのとおり優秀なQi2対応ワイヤレス充電スタンドだと感じました。Qi2に対応し高速にワイヤレス充電でき、2つの充電スタイルを切り替えられ使い勝手もいい。欠点らしい欠点は見つかりません。
- iPhoneユーザーでワイヤレス充電器の購入を検討している。
- Qi対応のワイヤレス充電器を使用していて、充電速度に不満がある。
特にQi対応のワイヤレス充電器のお使いの方だと、位置合わせにストレスを感じてる方が多いのではと思います。Qi2ならくっつけるだけで正しい位置にくっついてくれ、知らぬ間にズレてしまっていて充電できていなかった、なんてことも起こりません。
- マグネットでくっつき最大15Wと高速にワイヤレス充電できる「Qi2」に対応。
- Qiとの後方互換あり。Qi対応デバイスをワイヤレス充電できる。
- 充電パッド、充電スタンドと2つのスタイルを切り替えられる。
- 無段階で角度調節でき、スタンドとしての使い勝手がいい。
- USB-C充電器を別途用意しなければならない(30W以上推奨)。
- 現状ではQi2に対応するデバイスが少ない(iPhone 12シリーズ以降のみ)
Qi2対応製品は他にもレビューしています。興味のある方はこちらもどうぞ!
iPhoneユーザーの方にはこちらの記事もおすすめです!
よくある質問
- Qi2はMagSafeと何が違う?
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マグネットでくっつき最大15Wでワイヤレス充電できるという点では、Qi2もMagSafeも同じです。
iPhoneユーザーですでにMagSafe充電器を使っていて、それに満足している場合はわざわざ買い替えるメリットはありません。
ただQi2はiPhone縛りがないため、今後登場してくるQi2対応デバイスも充電できるメリットがあります。また、MagSafe充電器と比べて価格も安いので、これから買うならQi2対応ワイヤレス充電器がいいでしょう。
- USB-C充電器はどんなものを用意すればいい?
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30W以上の出力に対応するUSB-C充電器が推奨されています。
Belkinによると、「PPS機能や電力自動調整機能のついている製品では、安定して電力を供給できない場合がございます。」とのことですが、PPS充電にも対応する「UGREEN Nexode Mini 30W」との組み合わせで問題なく使用できています。
心配な方は、Belkinが推奨する「WCA005(30W)充電アダプター」を用意しましょう。
- ワイヤレス充電をオフにして単にスタンドとして使用できる?
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できません。
ワイヤレス充電をオフにするには、USB-Cポートからケーブルを抜く必要があります。
- iPhoneユーザー以外が購入するメリットは?
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Qi2対応デバイスがiPhone 12シリーズ以降のみとなる現時点では、iPhone以外のスマホをお使いの方がこれを選ぶメリットはありません。
今後Qi2対応デバイスに乗り換えたときに購入を検討してみてください。
- iPhoneをQi2でワイヤレス充電できない
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iPhone 12シリーズ以降であることを確認し、重ねて最新のiOSにアップデートされているかを確認してください。
iOSのバージョンによってはQi2が有効とならず、iOS 17.4以降へのアップデートが必要です。
- 付属USB-Cケーブル以外を使用してもいい?
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私が確認した限りでは、付属USB-Cケーブルではなく市販のものでも問題なく充電できました。
ただ付属USB-Cケーブルにはノイズを軽減するフェライトコアが入れられているので、極力付属USB-Cケーブルを使ったほうがいいでしょう。