Anker MagGo Power Bank (6600mAh)をレビュー!Qi2対応のモバイルバッテリーはもうちょっと待ったほうがいいかも

今回ご紹介するのは、新しいワイヤレス充電規格「Qi2(チーツー)」に対応するモバイルバッテリー「Anker MagGo Power Bank (6600mAh)」です。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)の特徴
  • 最大15Wで充電できるワイヤレス充電規格「Qi2」に対応。
  • スマホを約1回フル充電できる6600mAhバッテリーを搭載。
  • 最大20Wの入出力が可能なUSB-Cポートを搭載。
  • 角度調節できるスタンド機能付き。
  • パススルー充電に対応。

Qi2対応のモバイルバッテリーは選択肢が少なく、記事執筆時点では本製品くらい。本製品が気になっている方は少なくないと思いますが、結論から言うと「待ったほうがいい」です。

詳しい仕様はのちほどご紹介するとして、とにかく「デカい」「重い」んですよね。

Qi2に対応するというメリットはありますし、角度調節が可能なスタンドといった便利な機能もあります。全否定する気はありませんが、私は「外に持ち出す気にはなれないサイズ・重量だな」と感じました。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)
Anker MagGo Power Bank (6600mAh)をレビュー!Qi2対応のモバイルバッテリーはもうちょっと待ったほうがいいかも
総合評価
( 2 )
メリット
  • Qi2対応デバイスを最大15Wと高速にワイヤレス充電できる。
  • 最大20Wの入出力対応のUSB-Cポートを搭載し、接続デバイスや本体を高速に充電できる。
  • 無段階に角度調節できるスタンド機能。
  • パススルー充電に対応し、ワイヤレス充電器としても使用できる。
デメリット
  • 6600mAhモバイルバッテリーとしてはサイズ・重量が大きすぎる。

※本製品は筆者自身が購入した製品を使用しています。PR用に提供されたものではありません。

目次

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)の仕様

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)の仕様の仕様は以下のとおりです。

製品名Anker MagGo Power Bank (6600mAh)
外観Anker MagGo Power Bank (6600mAh)
バッテリー容量6600 mAh
ワイヤレス充電規格Qi2
(Qiとの後方互換性あり)
ワイヤレス出力最大15W
搭載ポートUSB-C x 1
USB-C入力最大20W
(5V⎓3A / 9V⎓2.22A)
USB-C出力最大20W
(5V⎓3A / 9V⎓2.22A)
パススルー充電
サイズ約109 x 62 x 25 mm
重量約250 g
カラーホワイト、ブラック、ブルー、グリーン、ピンク
パッケージ内容Anker MagGo Power Bank (6600mAh)
USB-C to Cケーブル(0.6m)
取扱説明書
価格(税込)8,990円

最大の特徴が「Qi2への対応」ですね。Qi2は従来の「Qi」の後継規格で、以下のような特徴があります。

Qi2の特徴
  • 充電速度がアップ:Qiの最大7.5Wから最大15Wにアップ
  • 効率的な充電:マグネットで正しい位置にくっつくことでロスを軽減
  • 互換性:Qiへの後方互換性あり
  • 対応製品:iPhone 12シリーズ以降(記事執筆時点)、今後増えてくると思われる

iPhoneユーザーにとってはMagSafe充電そのもの。それもそのはず、Qi2にはAppleのマグネット固定の技術が使われています。

MagSafe充電はApple縛りがありますが、Qi2はありません。今後Qi2に対応するAndroidスマホやウェアラブルデバイスが登場してくるはずなので、それらとiPhoneを同じワイヤレス充電器で充電できるメリットがあります。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)の外観と機能

続いては外観を見ながら機能についてもご紹介していきましょう。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)のカラーバリエーション

カラーバリエーションは全5色あり、私は「ホワイト」を購入しました。カラバリが豊富なのはいいですね!自分好みのカラーを選べるのは嬉しいポイントでしょう。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)の外観
デザインはシンプルで高級感がある

外装はつや消しのマット質感。プラスチック素材ですが上品な雰囲気があって安っぽさは一切ありません。また指紋汚れが目立ちにくく実用的でもあります。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)の充電パッド部分
マグネットで吸着する充電パッド部分

この円が描かれている部分にマグネットで吸着します。円の中心にはうっすらと「Qi2」と書かれていますね。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)の側面部分
両サイドのヘコみをつまみスタンド起こす

側面に指を引っ掛けられるヘコみがあって、そこをつまみ引き上げることでスタンドとして使用できます。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)のスタンド機能
0°〜80°の範囲で角度調節できる

角度は0°〜80°の範囲で無段階で調節可能です。スタンドとしては普通に使いやすい。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)のスタンド機能(縦向き)
Anker MagGo Power Bank (6600mAh)のスタンド機能(横向き)

磁力は強く、安心してiPhoneを任せられるほど。横向きにしても安定感があり、動画視聴時やスタンバイモード時に活躍してくれそうです。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)のUSB-Cポート
最大20Wの入出力に対応するUSB-Cポート

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)はワイヤレス充電だけでなく有線での充電にも対応します。側面に入出力用のUSB-Cポートが用意されています。

USB-Cポートでは、

  1. モバイルバッテリー本体の充電(最大20W)
  2. 有線での充電(最大20W)
  3. パススルー充電

この3つのことを行えます。

本体の充電(入力)は最大20Wに対応するので、別途「20W以上のUSB-C充電器」を用意しておくといいでしょう。本体を高速に充電でき、パススルー充電時にも使用できます。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)のボタンとLEDランプ
ボタンを押すとLEDランプが点灯、ワイヤレス充電をオフにすることもできる

側面のボタンを押すと、ヒンジ下にあるLEDランプが点灯、4段階でバッテリー残量を確認できます。また同時にワイヤレス充電がオンになります。

  • ボタンを1回押し:ワイヤレス充電がオン
  • ボタンを2秒間長押し:ワイヤレス充電がオフ

iPhoneをくっつけた状態でワイヤレス充電をオフにできるので、単純にスタンドのみとして利用できるのはいいですね。バッテリーへの負担を考えるとワイヤレス充電したくないこともあります。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)本体に表示された仕様
本体に表示された仕様

充電パッド部分の裏側はアルミニウム素材となっており、そこに製品の仕様が表示されています。

6600mAhにしてはデカすぎ・重すぎ

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)のサイズは約109 x 62 x 25 mm、重量は約250 gとなっています。バッテリー容量は6600 mAhです。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)をiPhone 15 Proに装着している様子
iPhone 15 Proにくっつけている様子

6600mAhというとスマホを約1回フル充電できるほどのバッテリー容量。ということを考えると、ちょっとデカすぎ・重すぎですね。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)を手に持つ様子
片手持ちするにはキツイ

サイズ的・重量的に片手持ちもキツイ。持ちにくいですし重い。上のiPhone 15 Proの重量は187 gですから、187 g + 250 gで400 g越え。iPadを片手持ちしているような感覚です。

特に普段使い用のモバイルバッテリーはサイズと重量は超重要です。必要なときにそこにないと意味がないので、持ち出す気になれるサイズ感かどうかというところがポイントになってきます。

6600mAhぴったりのモバイルバッテリーが他にないので、5000mAh(CIO SMARTCOBY SLIM 20W)、10000mAh(MOTTERU MOT-MB10001)のモバイルバッテリーと並べサイズ・重量を比較してみました。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)と他のモバイルバッテリーとの比較
左から「CIO SMARTCOBY SLIM 20W」、「Anker MagGo Power Bank (6600mAh)」、「MOTTERU MOT-MB10001」
Anker MagGo Power Bank (6600mAh)をレビュー!Qi2対応のモバイルバッテリーはもうちょっと待ったほうがいいかも
左から「CIO SMARTCOBY SLIM 20W」、「Anker MagGo Power Bank (6600mAh)」、「MOTTERU MOT-MB10001」
CIO SMARTCOBY SLIM 20WAnker MagGo Power Bank (6600mAh)MOT-MB10001
バッテリー容量5000 mAh6600 mAh10000 mAh
ワイヤレス充電
サイズ約88 x 60.8 x 12.11 mm約109 x 62 x 25 mm約78 x 58 x 25 mm
重量約108 g約250 g約174 g
価格(税込)3,498円8,990円3,990円

比較対象がワイヤレス充電に対応しないのでフェアではありませんが、それを差し引いてもAnker MagGo Power Bank (6600mAh)はデカく重い。

私はこれまでたくさんのモバイルバッテリーをレビューしてきましたが、感覚としては「このサイズと重量なら少なくとも10000mAhは欲しいかな」という印象です。

充電器メインとして考えるとありかも

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)はパススルー充電に対応していて、卓上のワイヤレス充電器として使用できます。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)でパススルー充電している様子
ワイヤレス充電器メインと考えると印象が変わる

持ち運ぶモバイルバッテリーとして見るとデカすぎ・重すぎですが、「バッテリー付きのワイヤレス充電器」と考えるとありなような気もします。

普段はワイヤレス充電器としての使用がメインで、いざとなれば持ち出して出先で充電できる、というスタンスでの使い方ですね。

パススルー充電では接続デバイスの充電を優先しつつ、余力でモバイルバッテリーを充電してくれるのでいつでもバッテリー満タンの状態で持ち出せます。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)とBelkinのQi2対応充電器
ワイヤレス充電器メインならあり!(右はBelkinのQi2ワイヤス充電器

Qi2に対応するワイヤレス充電器が登場し始めていますが、まだまだ選択肢は少ない状況。

モバイルバッテリーをお探しの方にはおすすめできませんが、ワイヤレス充電器をお探しの方なら選択肢に加えてみてもいいと感じました。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)のレビューまとめ

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)のレビューについてご紹介させていただきました。

上でも書いたように、モバイルバッテリーとしてはおすすめできません。とにかくデカく重すぎます。このサイズと重量はモバイルバッテリーとして致命的と言っていいかもしれません。

ただQi2というワイヤレス充電規格は登場したばかり。MagSafeのようにApple縛りがないのでさまざまなメーカーが競うようにQi2対応製品を出してくるはずなので、そのなかでさらに磨かれコンパクト・軽量化されるかもしれません。

あなたがiPhoneユーザーでワイヤレス充電に対応するモバイルバッテリーをお探しなら、Qi2ではなくQiに対応するものがいいでしょう。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)とAnker 321 MagGo Battery (PowerCore 5000)
よりコンパクト&軽量なAnker 321 MagGo Battery (PowerCore 5000)

Anker 321 MagGo Battery (PowerCore 5000)のバッテリー容量は5000mAhとAnker MagGo Power Bank (6600mAh)よりも少なく、ワイヤレス充電規格も最大7.5WのQiとなります。

ですがコンパクト(約93 x 64 x 15 mm)で軽量(約124 g)で持ち運びするには最高のサイズ感です。くっつけておけば充電できるので充電速度の遅さはさほど気になりません。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)はモバイルバッテリーとしてはおすすめできませんが、ワイヤレス充電器として見れば選択肢のひとつとしてありだと思います。

Anker MagGo Power Bank (6600mAh)
Anker MagGo Power Bank (6600mAh)をレビュー!Qi2対応のモバイルバッテリーはもうちょっと待ったほうがいいかも
総合評価
( 2 )
メリット
  • Qi2対応デバイスを最大15Wと高速にワイヤレス充電できる。
  • 最大20Wの入出力対応のUSB-Cポートを搭載し、接続デバイスや本体を高速に充電できる。
  • 無段階に角度調節できるスタンド機能。
  • パススルー充電に対応し、ワイヤレス充電器としても使用できる。
デメリット
  • 6600mAhモバイルバッテリーとしてはサイズ・重量が大きすぎる。

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この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
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