本記事では、iPadを充電するのにおすすめのモバイルバッテリーをピックアップしました。
学校や職場、カフェ、旅行、出張などのお供にiPadを持ち出すことが多いのなら、コンセントがない環境でもiPadを充電できるモバイルバッテリーを用意しておくと便利です。
ここではこれまでたくさんのモバイルバッテリーをレビューしてきた私が、特にiPadと相性のいいモバイルバッテリーをご紹介します。
後半ではiPad向けにモバイルバッテリー選び方・注意点についても解説していますので、iPadを愛用されている方はぜひ参考にしてみてください!
掲載製品一覧
Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W バッテリー容量は10000mAhと少なめだが、コンパクトさや充電性能、価格とバランスのいいモバイルバッテリー。普段はスマホ用、たまにiPad用におすすめ。 詳細にジャンプする⬇️ | ||
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) コンセントのある環境では30W充電器としてiPadを充電できる。またビルトインUSB-Cケーブル搭載で別途USB-Cケーブルを持ち運ぶ必要なし。 詳細にジャンプする⬇️ | ||
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) 65W充電器としても使える2-in-1製品。モバイルバッテリーとしても65Wの出力は下がらず、iPadと一緒にスマホも同時に急速充電できる。 詳細にジャンプする⬇️ | ||
Anker Power Bank (20000mAh, 30W) iPadを1回以上フル充電できる20000mAhバッテリーに最大30WのUSB-CポートとiPadにとって十分な充電性能がある。価格的にも選びやすいラインでおすすめ。 詳細にジャンプする⬇️ | ||
CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh 65W 20000mAhクラスのモバイルバッテリーでは、トップクラスのコンパクトさと軽さ。最大65Wの入出力に対応し、iPadもモバイルバッテリー本体も高速に充電できる。 詳細にジャンプする⬇️ | ||
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) 単ポート最大100W出力、合計最大200W出力に対応する超ハイスペックなモバイルバッテリー。iPadと一緒にノートPCなどの大型デバイスを充電したい方におすすめ。 詳細にジャンプする⬇️ |
専門家のおすすめ
iPadを充電するモバイルバッテリーとなると、バッテリー容量は20000mAh以上あったほうがいいでしょう。また少なくとも20W以上の出力に対応するUSB-Cポートを搭載する必要もあります。
そういったiPadとの相性に加えて、使い勝手やコスパの良さを考慮すると、ご紹介しているモバイルバッテリーのなかでも特におすすめなのは「Anker Power Bank (20000mAh, 30W)」です。
- iPadを1回以上フル充電できる大容量バッテリー
- iPadを急速充電できる最大30WのUSB-Cポートを搭載
- ストラップとしても使えるUSB-Cケーブル付属で使い勝手がいい
- 価格が安くコスパがいい
- サイズ・重量はそこそこあるが、持ち運びできるレベル
バッテリー容量が20000mAhとなるため、どうしても大きく重くなってしまいます。携帯性を重視するなら10000mAhクラスのモバイルバッテリーを選ぶのもありですが、その場合はiPadを1回フル充電できません。
そういったジレンマはあるものの、Anker Power Bank (20000mAh, 30W)ならiPadをしっかり充電でき、かつ持ち運びにも対応できるちょうどいいラインかと思います。
iPadにおすすめのモバイルバッテリー6選
コスパ良し!万人におすすめできるモバイルバッテリー
Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W
まずご紹介する「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W」は、搭載ポート・サイズ・重量・価格とあらゆる面でバランスのとれたモバイルバッテリーです。
コンパクト&軽量で持ち運びしやすく、USB-Cポートは最大25W出力とiPadを充電するのに十分な充電性能を備えます。USB-Aポートを搭載するのでワイヤレスイヤホンなどの充電もカバーできます。
バッテリー容量は10000mAhとiPadを1回フル充電できないほどではあるものの、普段はスマホの充電、たまにiPadの充電、という使い方であれば十分対応できます。
- メリット
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- コンパクトで軽量
- 最大25WのUSB-Cポート
- USB-Aポートを搭載
- お手頃な価格
- デメリット
-
- iPadを1回フル充電できないほどのバッテリー容量
- 2台同時に急速充電(USB PD)できない
製品の外観
製品の仕様
製品名 | Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W |
---|---|
バッテリー容量 | 10000 mAh |
搭載ポート | USB-C x 1 USB-A x 1 |
USB-C入力 | 最大18W |
USB-C出力 | 最大25W |
USB-A出力 | 最大18W |
サイズ | 約107 x 52 x 27 mm |
重量 | 約194 g |
カラー | ブラック |
30W充電器としても使える3-in-1モバイルバッテリー
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)
次にご紹介する「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」は、モバイルバッテリーとしてだけでなく30W充電器としても使える便利製品。
さらにストラップ型のビルトインUSB-Cケーブル搭載で、これ1台でiPadの充電を完結させれます。特に持ち運びしたい方にとっては、別途USB-Cケーブルを持ち運ばずに済むのは非常にラクなはずです。
バッテリー容量は10000mAhとiPadにとっては少なめ。ですがコンセントに挿せば充電器として使えますし、モバイルバッテリー本体の充電もできるのでバッテリー容量の少なさは意外ときになりません。
- メリット
-
- 3-in-1(モバイルバッテリー・充電器・USB-Cケーブル)でiPadの充電がこれ1台で完結
- コンパクトで軽量
- 最大30WとパワフルなUSB-Cポート
- バッテリー残量を1%単位で確認できるディスプレイ
- デメリット
-
- iPadを1回フル充電できないほどのバッテリー容量
- 2台同時充電時は合計18Wと出力が下がる
製品の外観
製品の仕様
製品名 | Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) |
---|---|
バッテリー容量 | 10000 mAh |
搭載ポート | ビルトインUSB-Cケーブル x 1 USB-C x 1 |
AC入力 | 100-240V~50-60Hz / 1.5A |
USB-C入力 | 最大30W |
USB-C出力 | 最大30W |
サイズ | 約108 x 51 x 31 mm |
重量 | 約250 g |
カラー | ブラック ホワイト ピンク ブルー パープル |
65W充電器としても使えるパワフルな2-in-1モバイルバッテリー
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)
パワフルな充電器としても使える2-in-1モバイルバッテリーなら、「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」をチェックしてみてください。
2つのUSB-Cポートを搭載し、その出力は最大65Wと非常にパワフル。2ポート同時使用時は45W + 20Wという振り分けとなり、iPadとスマホを同時に急速充電できます。
本製品のいいところが、モバイルバッテリーとして使用時も充電器として使用時も充電性能が変わらないこと。この手の2-in-1製品では、モバイルバッテリーとして使用時に充電性能が下がってしまうことがよくあります。
さらにバッテリー残量に加えて各USBポートの充電ワット数を確認できるディスプレイもポイントになります。ディスプレイでは温度や充電サイクル回数、バッテリー最大容量も確認できます。
- メリット
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- モバイルバッテリーと充電器の1台2役
- 最大65Wとパワフルな充電性能
- iPadとスマホを45W + 20Wで同時に急速充電
- モバイルバッテリーとして使用時も充電性能が下がらない
- バッテリー残量や充電ワット数、充電サイクル回数を確認できるディスプレイ
- デメリット
-
- iPadを1回フル充電できないほどのバッテリー容量
- 他の10000mAhモバイルバッテリーと比較するとサイズは大きめ
- 価格が高い
製品の外観
製品の仕様
製品名 | Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) |
---|---|
バッテリー容量 | 9600 mAh |
搭載ポート | USB-C x 2 |
AC入力 | 100V-240V~, 50-60Hz, 2.0A |
USB-C入力 | 最大30W |
USB-C出力 | 最大65W |
サイズ | 約115 x 44 x 42 mm |
重量 | 約308 g |
カラー | ブラック |
もっともiPadに適した大容量モバイルバッテリー
Anker Power Bank (20000mAh, 30W)
iPadを1回以上フル充電するとなると、20000mAh以上のバッテリー容量が必要となってきます。ただ当然ながらバッテリー容量に比例して大きくなってきますが、20000mAhクラスのモバイルバッテリーならまだ頑張って持ち運べるレベルです。
「Anker Power Bank (20000mAh, 30W)」はiPadを充電するのに十分な20000mAhバッテリーを搭載し、USB-Cポートは最大30W出力に対応と充電性能も十分。使い勝手のいいストラップに固定できるUSB-Cケーブルも便利です。
さらに大容量・高性能なモバイルバッテリーもありますが、サイズ・重量が大きくなってくる上に価格帯も上がってきます。iPad用のモバイルバッテリーをお探しなら、Anker Power Bank (20000mAh, 30W)があらゆる面でちょうどいいラインかと思います。
- メリット
-
- iPadを1回以上フル充電できるバッテリー容量
- 最大30WのUSB-Cポート
- 合計3ポート搭載で同時充電可能
- 同時充電時は賢く電力分配(45W + 20W / 30W + 30W)
- ストラップに固定できるUSB-Cポートが付属
- バッテリー残量を1%単位で確認できる
- デメリット
-
- 付属のUSB-Cケーブルが60W越えの充電に未対応
製品の外観
製品の仕様
製品名 | Anker Power Bank (20000mAh, 30W) |
---|---|
バッテリー容量 | 20000 mAh |
搭載ポート | USB-C x 2 USB-A x 1 |
USB-C入力 | 最大30W |
USB-C出力 | 最大30W |
USB-A出力 | 最大18W |
サイズ | 約151 x 71 x 28 mm |
重量 | 約485 g |
カラー | ブラック ホワイト パープル |
大容量&パワフルなのに超コンパクト
CIO SMARTCOBY TRIO 67W 20000mAh
20000mAhクラスのモバイルバッテリーでコンパクト&軽量なものをお探しなら「CIO SMARTCOBY TRIO 67W 20000mAh」がおすすめです。
20000mAhと大容量なバッテリー、そして最大65WのUSB-Cポートを搭載しながら、そのサイズは約95 x 69 x 29.5 mmと超コンパクト。同クラスのモバイルバッテリーのなかでは間違いなくトップクラスのコンパクトさです。
65W・2ポート搭載でiPadと一緒にスマホを急速充電できる充電性能がありますし、また入力も65Wに対応することもポイントでしょう。65W以上のUSB-C充電器を使えば、20000mAhの大容量バッテリーをたった約90分でフル充電できます。
- メリット
-
- iPadを1回以上フル充電できるバッテリー容量
- 同クラスではトップクラスのコンパクトさ
- 最大65WのUSB-Cポート
- 合計3ポート搭載で複数同時の急速充電が可能
- 入力も65Wに対応、90分でフル充電
- バッテリー残量を1%単位で確認できる
- デメリット
-
- 大容量なぶんサイズ・重量が大きい
- 複数台同時の急速充電はできない
製品の外観
製品の仕様
製品名 | CIO SMARTCOBY TRIO 67W 20000mAh |
---|---|
バッテリー容量 | 20000 mAh |
搭載ポート | USB-C x 2 USB-A x 1 |
USB-C入力 | 最大65W |
USB-C出力 | 最大65W |
USB-A出力 | 最大22.5W |
サイズ | 約95 x 69 x 29.5 mm |
重量 | 約333 g |
カラー | ブラック ホワイト |
合計最大200W出力に対応する超ハイスペックなモバイルバッテリー
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)
「Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)」は、なんと合計最大200Wの出力に対応する超ハイスペックなモバイルバッテリー。20000mAhバッテリー、そして2つのUSB-Cポートと1つのUSB-Aポートの合計2ポートを搭載します。
単ポートの出力は最大100Wで、2つのUSB-Cポートを同時に使用する100W + 100Wの合計200Wとなります。iPadと15インチクラスのノートPCを同時に充電できてしまうほどの充電性能を備えます。iPadのみの充電だと完全にオーバースペックですが、ノートPCも充電したい方なら本製品がハマるはず。
また入力も最大100Wに対応します。100W以上の出力に対応する充電器を用意すれば、約75分でモバイルバッテリー本体を充電可能。20000mAhというバッテリー容量を考えると驚異的な速さです。ぜひ一緒に100W充電器の用意も検討してみてください。
- メリット
-
- iPadを1回以上フル充電できるバッテリー容量
- 単ポート最大100W、合計最大200Wとパワフルな充電性能
- 最大100Wの入力にも対応、約75分でフル充電
- バッテリー残量や充電ワット数、充電サイクル回数を確認できるディスプレイ
- デメリット
-
- 他の20000mAhクラスモバイルバッテリーと比較して大きく重い
- iPadのみの充電ではオーバースペック
- 価格が高い
製品の外観
製品の仕様
製品名 | Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) |
---|---|
バッテリー容量 | 20000 mAh |
搭載ポート | USB-C x 2 USB-A x 1 |
USB-C入力 | 最大100W |
USB-C出力 | 単ポート:最大100W 合計:最大200W |
USB-A出力 | 最大65W |
サイズ | 約127 x 55 x 50 mm |
重量 | 約540 g |
カラー | ブラック ゴールド |
iPad向けモバイルバッテリーの選び方・注意点
iPadに適したモバイルバッテリーとは?
以下の条件に合うモバイルバッテリーがiPadの充電に適しています。
- iPadを1回以上フル充電できる20000mAhバッテリーを搭載
- 最大20W以上の出力が可能なUSB-Cポートを搭載(30W以上でさらに高速に充電可能)
- モバイルバッテリー本体の充電(入力)も20W以上、できれば30W以上に対応する
現行のiPadモデルには「Apple 20W USB-C電源アダプタ」が付属されています。20W以上のモバイルバッテリーを使えば、その付属充電器と同等以上の速度で充電できることになります。
30W以上の出力に対応するモバイルバッテリーを選べば、iPadの充電速度はさらに高速に。iPadには大容量なバッテリーが内蔵されているので、できれば30W以上に対応するものを選びましょう。
またモバイルバッテリー本体の充電も高速に行えるかも大事です。
特に20000mAhクラスのモバイルバッテリーの場合、ただでさえ本体の充電に時間がかかります。ひと昔前だと、フル充電に10時間かかるものも当たり前にありました。
モバイルバッテリーを購入する際には、対応する「入力のワット数」にも注目です。
バッテリー容量の目安
バッテリー容量は大きければ大きいほど安心ですが、それに比例して大きく重くなり、価格も上がってきます。そこで、「バッテリー容量別に、iPadを約何回フル充電できるのか」の目安をまとめました。
モデル | 10,000 mAh | 20,000 mAh |
---|---|---|
iPad (第10世代) 7606 mAh | 約0.8回 | 約1.6回 |
iPad (第9世代) 8557mAh | 約0.7回 | 約1.4回 |
iPad mini (第6世代) 5124 mAh | 約1.2回 | 約2.3回 |
11インチ iPad Air(M2) 7606 mAh | 約0.8回 | 約1.6回 |
13インチ iPad Air(M2) 9705 mAh | 約0.6回 | 約1.2回 |
11インチiPad Pro (M4) 8340 mAh | 約0.7回 | 約1.4回 |
13インチiPad Pro (M4) 10340 mAh | 約0.6回 | 約1.2回 |
※ 充電ロスを考慮し6掛けで目安を算出。 |
上はあくまでも目安となりますが、私の感覚的にも近い感じです。
10000mAhクラスのモバイルバッテリーは携帯性こそいいものの、iPadを1回以上フル充電できません(iPad mini以外)。ということを考えると、iPadと相性がいいのは20000mAhクラスのモバイルバッテリーでしょう。
メーカー・ブランドの信頼性は非常に大事
モバイルバッテリーにとって、「安全に使える」ということは非常に重要なポイントです。
まず大前提として、製品に「PSEマーク」が表記されているモバイルバッテリーを選ぶこと。
「電気用品安全法」で定められた、安全性などの基準をクリアした製品につけられるマークです。モバイルバッテリーや充電器など、同法の対象に入っている製品は、PSEマークの表記が義務づけられています。
日本国内ではPSEマークのないモバイルバッテリーは販売できないルールとなっていますが、まれにPSEマークのないものをみかけることがあります。
ほぼ問題ないかと思いますが、「PSEマークがきちんと表記されているか」は念のために確認しておきたいポイントです。
ただし、PSEマークは「自主検査」により基準を確認するものとなっている点に注意です。つまり、最終的にはメーカー・ブランドの信頼性が重要ということ。
それに、安全性としっかりモイバルバッテリーとして機能してくれるかはまた別の話。PSEマークが表記されているモバイルバッテリーでも、よく分からない挙動をするものが実際にあります。
そういう意味でも、多くの人から選ばれている有名どころメーカー・ブランドから選ぶのがベストです。
モバイルバッテリーの処分方法について
リサイクル活動を推進する一般社団法人JBRCと提携しているメーカーのモバイルバッテリーは、家電量販店や大型スーパーなどに置いてある「小型充電式電池リサイクルBOX」に投入して処分できます。モバイルバッテリーは家庭用のゴミとして出すことはできないのでご注意ください。
モバイルバッテリーの処分方法は意外と困るポイントとなりますが、本記事でご紹介しているメーカー(AnkerとCIO)はJBRCの会員なので安心です。