今回レビューするのは、Ankerの最新モバイルバッテリー「Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) 」です。
20000mAhバッテリー・3つのUSBポートを搭載するするモバイルバッテリーなのですが、なんと合計最大200W出力に対応するというモンスター級のスペックが特徴です。
USB-Cポート1つあたり最大100W出力に対応するので、MacBook Air/ProなどノートPCを2台同時に急速充電できるパワーがあります。
本製品は、Ankerの最新シリーズ「Anker Primeシリーズ」にランナップされる注目製品のひとつです。興味のある方はぜひチェックしてみてください!
- 合計最大200W出力に対応
- 最大100WのUSB-Cポートを2つ搭載
- バッテリー残量・出力ワット数を確認できるディスプレイ
- 20000mAhの大容量バッテリー
- スマホ・タブレットの充電メインだとオーバースペック
- 20000mAhクラスのモバイルバッテリーとしては大きく重め
- 高性能・高機能なだけに価格も高い
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)の特徴・仕様
まずは、「Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)はどんなモバイルバッテリーなの?」というところをご紹介します。
製品の特徴
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)の特徴をまとめました。
- Anker最新のテクノロジーを集結した「Anker Primeシリーズ」
- 20000mAhバッテリー搭載(MacBook Airを約1回、iPhone 14を約4回以上フル充電可能)
- 合計最大200W・3ポート搭載の超パワフルなモバイルバッテリー
- USB-Cポートは最大100W
- バッテリー残量や出力をリアルタイムに確認できるディスプレイを搭載
- 最大100Wの入力に対応し、本体を約75分と高速に充電できる
とにかく高性能で高機能。ノートPC2台をそれぞれ100Wで充電できるのですからスゴい!
Anker Primeシリーズには全8種類のUSB充電器・モバイルバッテリーがラインアップされています。
製品名 | Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN) | Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) | Anker Prime Desktop Charger (240W, 4 ports, GaN) | Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W) | Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) | Anker Prime Power Bank (27650mAh, 250W) | Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank | Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W) |
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外観 | ||||||||
特徴 | 合計最大67W | 3ポート搭載USB充電器最大100W | 3ポート搭載USB充電器合計最大240W | 4ポート搭載の据え置き型USB充電器12000mAh 合計最大130W ディスプレイを搭載 | 2ポート搭載モバイルバッテリー20000mAh 合計最大200W ディスプレイを搭載 | 3ポート搭載モバイルバッテリー27650mAh 合計最大250W ディスプレイを搭載 | 3ポート搭載モバイルバッテリー3ポート搭載 合計最大100W | Anker Primeモバイルバッテリー専用充電スタンドUSB PD 3.1の最大140Wに対応 ディスプレイを搭載 | 4ポート・2AC搭載の2-in-1充電器
価格(税込) | 8,490円 | 9,990円 | 19,990円 | 12,990円 | 19,990円 | 24,990円 | 6,990円 | 14,990円 |
製品ページ |
Amazon
Anker公式 |
Amazon
| 2023年秋頃発売予定 |
Amazon
|
Amazon
| 2023年秋頃発売予定 |
Amazon
Anker公式 |
Amazon
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仕様・スペック
続いて詳しい仕様・スペックをまとめました。
製品名 | Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) |
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外観 | |
バッテリー容量 | 20000 mAh |
USB-C入力 | 5V=3A / 9V=3A / 10V=2.25A / 12V=1.5A / 15V=3A / 20V=5A(最大100W) |
USB-C出力 | 5V=3A / 9V=3A / 10V=2.25A / 12V=1.5A / 15V=3A / 20V=5A(最大100W) |
USB-A出力 | 5V=3A / 9V=2A / 10V=6.5A / 12V=1.5A(合計65W) |
パススルー充電 | 〇 |
合計出力 | 最大200W |
サイズ | 約 127 × 55 × 50 mm |
重量 | 約 540 g |
カラー | ブラック(A1336011) |
保証 | 24か月 + 6か月(Anker会員登録後) |
パッケージ内容 | Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) USB-C&USB-Cケーブル (0.6m) 専用収納ポーチ 取扱説明書 |
製品ページ | Amazon |
入力が最大100Wに対応、つまりモバイルバッテリー本体を高速に充電できるのはポイントですね!使い勝手に大きく関わってくるところです。
詳しくはこの後のレビューでご紹介しますが、出力が合計最大200W、入力も最大100W、さらにリアルタイムに出力できるディスプレイを搭載。
仕様を見ると、まさに全部盛りのモバイルバッテリーといったところです。
パッケージ内容
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)のパッケージ内容は以下のとおりです。
- Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)
- USB-C&USB-Cケーブル (0.6m)
- 専用収納ポーチ
- 取扱説明書
付属されているUSB-Cケーブルには、「MAX 140W」と表示されていました。
最大140W対応ということは、USB PD 3.1に対応するということですね。
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)にはオーバースペックではあるのですが、高性能な充電ケーブルなので、使わなくてもとっておいて損はないでしょう。
USB-Cケーブルの仕様をUSBケーブルチェッカー2で確認したところ、eMarkerが内蔵されていました。
USB規格は2.0となっており、データ転送はできるものの性能は高くありません。充電専用ケーブルとしての活用がおすすめです。
なおeMarkerとは、60Wを越える充電を安全に行うためのチップです。eMarkeが内蔵されていないUSB-Cケーブルは、最大60Wまでの充電となります。
自前のUSB-Cケーブルを使い「思うような充電速度が出ない」という場合、USB-Cケーブルの性能がボトルネックとなっていることがあるのでご注意ください。
「100W対応のおすすめUSB-Cケーブル」でご紹介していますので、お探しの方はこちらを参考にしてください。
あと地味に嬉しかったのが付属の専用収納ポーチ。
専用収納ポーチの付属は珍しくないのですが、多くのモバイルバッテリーに付属されている黒い糸くずがボロボロでる収納ポーチが嫌で、個人的に使うことはほとんどありませんでした。
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)に付属されている収納ポーチは糸くずが出ることはなく、シルキーな質感で高級感もあります。これなら活用できそうです。
外観・デザイン
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)の外観について詳しくご紹介していきます。
全体の外観としては、胴が太く羊羹のようなフォルム。サイズ・重量について外観のあとにご紹介しています。
バッテリー残量や出力状況を確認できるディスプレイは正面上部に配置されています。
表示が浮かび上がってくるような、消灯時にはどこにディスプレイがあるかが分からないデザインとなっています。
3つのUSBポートは、立てたときに上の面にあります。
サイドにはボタンが配置されています。サイドボタンを押すことでディスプレイを点灯させられます。
サイドをよく見ると、細かいラインが入っています。爪で引っ掻くようになぞれば凹凸になっていることが分かります。
持っていて嬉しくなるような高級感のあるデザインですし、指紋汚れも付きにくいので私は気に入りました。
モバイルバッテリーは安っぽい質感のものが多いですが、これはもはや別ものですね。性能だけでなくデザイン・質感もプレミアムです。
背面には小さく「Designed by Anker Innovations」と書かれています。
底面に製品の仕様やPSEマークなどの各種マークが表示されています。
中央に見える端子は、別売の専用充電スタンド「Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank」のためのもの。
上のようにドッキングさせることで最大100Wでモバイルバッテリー本体を充電できます。
最大100WのUSB-Cポートも搭載するAnker Charging Base (100W) for Anker Prime Power BankはUSB充電器も兼ねます。
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)の外観・デザインについてですが、文句のつけようがないですね。シンプルではあるのですが、サイドのラインによる質感良さや先進的なディスプレイなど、非常に完成度が高い印象を受けました。
あえてデメリットを書くとすれば、ディスプレイのある光沢面は、指紋汚れが目立ちやすいというところでしょうか。
このようにべったり指紋が付くので、手に持つときはサイド部分を持ったほうがいいですね。
ディスプレイで確認できること
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)に搭載されているディスプレイで確認できることをご紹介しておきます。
バッテリー残量
サイドのボタンを押すと、バッテリー残量を数字と円グラフで確認できます。
バッテリーの状態
ディスプレイにバッテリー残量が表示された状態で、さらにボタンを押すと、バッテリーの状態を確認できます。
- Battery Health(バッテリーの最大容量)
- Battery Cycle(サイクル回数)
- Battery Temperture(バッテリーの温度)
ディスプレイの消灯時間
ボタンを押しディスプレイを点灯させてから、消灯するまでの時間を設定できます。
ボタンを2秒間長押ししてから、ボタンを1度押しして時間を選びます。デフォルトは一番短い30秒に設定されていました。
ディスプレイの明るさ
ディスプレイの明るさを「High」または「Medium」から選択できます。
こちらもボタンを2秒間長押しすると変更できます。「Medium」を選択すると室内でも見づらいと感じることがあるので、基本的にはデフォルトの「High」でいいでしょう。
入力/出力状況と残り時間
充電デバイスを接続すると、各USBポートの入出力の状況を確認できます。
このように、どのデバイスにどれくらいのワット数で充電できてるかをひと目で確認できます。
バッテリー残量の隣に表示されているのは、バッテリー残量がなくなるまで、またはフル充電されるまでの時間です。
「この調子で充電すればあと30分くらいで空になるな」とか、「あと30分ほどでモバイルバッテリー本体を充電できるな」といったことが分かります。
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)は、ワイヤレスイヤホンなどの小型デバイスの充電に最適な「低電流モード」にも対応しています。
ボタンを2度押しすることで低電流モードに移行し、ディスプレイ左上に緑色の点が表示されます。
再度2度押しすることで低電流モードが解除されます。
サイズ・重量
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)のサイズは、約127 × 55 × 50 mmとかなり大きめ。
重量も540 gと重く、手に持つとずっしりきます。ちょうど500mlのペットボトルよりも少し重いくらい。
正直なところ、私はこれを毎日持ち運ぶ気にはなれません。
背負えるバックパックに入れての持ち運びでギリギリ、車移動なら気兼ねなく持ち運べる、という感覚。
手持ちのバッグに入れて持ち運ぶのは大きく重すぎるのでご注意ください。
筆者の身の回りにあるデバイスとサイズを比較してみます。
iPhone 13のサイズは146.7 x 71.5 x 7.65 mmです。iPhone 14やiPhone 12とほぼ同じサイズですので、お手元にあればサイズをイメージしていただきやすいかと思います。
Google Pixel 7a(152 x 72.9 x 9 mm)とのサイズ比較です。
こちらはiPad(第10世代)です。サイズは248.6 x 179.5 x 7 mmです。
M2 MacBook Air 13インチ(304.1 x 215 x 11.3 mm)です。
MacBook Air 15インチ(340.4 x 237.6 x 11.5 mm)です。
こちらはCIO SMARTCOBY Pro 30W(約77 x 56 x 26 mm)です。10000mAhクラスのモバイルバッテリーで、普段使いにちょうどいい容量。こう並べてみるとAnker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)の大きさが際立ちますね。
こちらはAnker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)と同じバッテリー容量を搭載するCIO SMARTCOBY TRIO 65W(約150.5 x 72.5 x 26 mm)です。
単純計算となりますが、サイズとしてはCIO SMARTCOBY TRIO 65Wのほうが約19.1%小さいという計算になりますね。
重量についても、CIO SMARTCOBY TRIO 65Wが約410 gと軽量です。
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)は、20000mAhクラスのモバイルバッテリーとしてはやや大きく重めのサイズという印象です。
超パワフルな充電性能を誇るAnker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)ですが、そこまでの充電性能が必要なければ他のモバイルバッテリーも選択肢がおすすめです。
特にCIO SMARTCOBY TRIO 65Wは、20000mAhクラスのモバイルバッテリーとしてはおすすめです。
合計最大200WでMacBook Air/Proを同時に急速充電
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)は、最大100W出力に対応するUSB-Cポートを2つ搭載します。
合計最大200W対応で、100W + 100Wの出力が可能。まさになんでもこいの高い充電性能です。
上ではM1 Max MacBook Pro 16インチとASUSのゲーミングノートPCを同時に充電しています。
それぞれ高速に充電できていますね。これほどのワット数で2台同時に充電できるのですから驚異的です。
充電性能に関しては文句なしですね。スマホからノートPCまで、あらゆるデバイスを同時に急速充電でき、まだまだ出番の多いUSB-Aポート搭載も地味に便利です。
ディスプレイに出力状況を表示してくれるので、「きちんと急速充電できているか」を確認できます。これも非常に便利!
最大100W入力でモバイルバッテリー本体を急速充電
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) が搭載するUSB-Cポートは、出力だけでなく入力も最大100Wに対応しています。
100W出力が可能なUSB-C充電器を使えば、モバイルバッテリー本体を約75分でフル充電できます。
上では、最大100WのUSB-Cポートを搭載するAnker 737 Charger (GaNPrime 120W)で充電しています。
ディスプレイを確認してみると、94.3Wで本体が充電されていました。バッテリー残量の数値がモリモリ増えていきます。
20000mAh以上クラスのモバイルバッテリーとなると、フル充電までに3、4時間かかるものもあります。
本体を高速に充電できるAnker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)なら、必要なときにバッテリー残量がなくても短時間でサクッと充電でき、またフル充電までの時間も確認できるので非常に便利です。
セットで100W以上に対応するUSB-C充電器を持っておくと便利ですので、お探しの方は以下からチェックしてみてください。
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)レビューまとめ
本記事では、超パワフルなモバイルバッテリー「Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)」をご紹介させていただきました。
- ノートPCのような大型デバイスを2台同時に充電したい。
- 充電中のワット数を確認したい。
- モバイルバッテリー本体を高速に充電したい。
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)は、まさにこんな方におすすめです。
ただし、スマホやタブレットなどの小型・中型デバイスの充電がメインであれば、本製品はオーバースペックです。
スマホやタブレットを充電するモバイルバッテリーをお探しの方は、別記事の「iPhoneにおすすめのモバイルバッテリー」「iPadにおすすめのモバイルバッテリー」でご紹介していますので、こちらを参考にしてください。
あとAnker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)のデメリットと言えるのは、価格が高いことですね。
高機能ということもあり、20000mAhクラスのモバイルバッテリーとしては価格が頭ひとつ抜けて高いです。価格を重視したいという方には向いていません。
それでも、合計最大200W出力が可能なAnker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)は、モバイルバッテリーとしてはトップクラスの充電性能を誇ります。その充電性能の高さに魅力を感じるかどうかが、本製品を選ぶかどうかのポイントになりそうです。
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