今回お届けするのは、最新Anker Primeシリーズにラインアップされる製品のひとつ、「Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W)」です。
電源タップとUSB充電器が一体となった2-in-1タイプの充電器で、USB-Cポートは最大140Wに対応と非常にパワフルな仕様となっています。
そして特徴的なのがリアルタイムで出力状況を確認できるディスプレイ。どのUSBポートからどれほどのワット数で充電できているのかをひと目で確認できます。
高い充電性能・高い機能性を備えた本製品。デスクの上だけでなく、旅行や出張時のお供にも活躍してくれる充電器です。
価格が高いことがネックになりやすいかと思いますが、個人的には大変気に入りました。ぜひチェックしてみてください!
- USB PD 3.1対応で最大140W出力が可能
- 出力状況を確認できるディスプレイ
- USB-C x 2、USB-A x 2の合計4ポート
- 2口のコンセント挿し込み口を
- 持ち運びできるサイズ感と重量
- 価格帯が高い(約1.5万円)
- 環境によってはオーバースペックとなってしまう可能性がある
Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W)の詳細
Anker Primeシリーズは全8種類あり、Anker Prime Charging Stationはシリーズ唯一のUSB充電器&電源タップの2-in-1充電器です。
製品名 | Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN) | Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) | Anker Prime Desktop Charger (240W, 4 ports, GaN) | Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W) | Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) | Anker Prime Power Bank (27650mAh, 250W) | Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank | Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W) |
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外観 | ||||||||
特徴 | 合計最大67W | 3ポート搭載USB充電器最大100W | 3ポート搭載USB充電器合計最大240W | 4ポート搭載の据え置き型USB充電器12000mAh 合計最大130W ディスプレイを搭載 | 2ポート搭載モバイルバッテリー20000mAh 合計最大200W ディスプレイを搭載 | 3ポート搭載モバイルバッテリー27650mAh 合計最大250W ディスプレイを搭載 | 3ポート搭載モバイルバッテリー3ポート搭載 合計最大100W | Anker Primeモバイルバッテリー専用充電スタンドUSB PD 3.1の最大140Wに対応 ディスプレイを搭載 | 4ポート・2AC搭載の2-in-1充電器
価格(税込) | 8,490円 | 9,990円 | 19,990円 | 12,990円 | 19,990円 | 24,990円 | 6,990円 | 14,990円 |
製品ページ |
Amazon
Anker公式 |
Amazon
| 2023年秋頃発売予定 |
Amazon
|
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| 2023年秋頃発売予定 |
Amazon
Anker公式 |
Amazon
|
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Anker Primeシリーズのレビュー記事を見る
特徴
「Anker Prime Charging Stationってどんな充電器なの?」というところをまとめました。
- Anker最新のテクノロジーを集結した「Anker Primeシリーズ」
- USB-C x 2、USFB-A x 2、AC挿し込み口 x 2で最大6台のデバイスを同時に充電できる
- USB PD 3.1対応で最大140W出力が可能
- USBポートの出力状況を確認できるディスプレイを搭載
- 接続デバイスに最適な電力を供給(PowerIQ 4.0)
- 安心して使える安全性(ActiveShield 2.0による温度管理・その他多重保護システム)
仕様
Anker Prime Charging Stationの詳しい仕様は以下のとおりです。
製品名 | Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W) |
---|---|
外観 | |
AC定格電圧・電流 | 100-125V ~ 50/60Hz, 12A (定格電力1000W) |
搭載ポート | USB-C x 2 USB-A x 2 AC挿し込み口 x 2 |
USB-C1/C2出力 | 5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=5A / 28V=5A(最大140W) |
USB-A1/A2出力 | 最大12W |
サイズ | 約162 x 79 x 18 mm |
重量 | 約300 g(本体のみ) |
カラー | ブラック(A9128NF1) |
パッケージ内容 | Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W) 電源コード(1.5 m) 取扱説明書 製品保証についてのカード |
保証 | 24か月 + 6か月(Anker会員登録後) |
価格(税込) | 14,990円 |
製品ページ | Amazon |
充電性能的には、スマホからノートPCまでなんでもこいといった感じ。なんとも頼もしい仕様です。
USBポートではほぼすべてのデバイスを急速充電できますし、USBポートで充電できないノートPCも、AC挿し込み口を使用して充電できます。
複数のUSBポートを同時に使用したときは、最大140Wの範囲で電力が振り分けられます。
ポート使用数 | USB-C1 | USB-C2 | USB-A1 | USB-A2 | 合計出力 |
---|---|---|---|---|---|
1ポート | 140W | ─ | ─ | ─ | 最大140W |
─ | 140W | ─ | ─ | 最大140W | |
─ | ─ | 12W | ─ | 最大12W | |
─ | ─ | ─ | 12W | 最大12W | |
2ポート | 65W | 60W | ─ | ─ | 最大125W |
120W | ─ | 12W | (12W) | 最大132W | |
─ | 120W | 12W | (12W) | 最大132W | |
─ | ─ | 合計15W | 最大15W | ||
3ポート | 65W | 60W | ─ | (12W) | 最大137W |
120W | ─ | 合計15W | 最大135W | ||
─ | 120W | 合計15W | 最大135W | ||
4ポート | 65W | 60W | 合計15W | 最大140W |
これほどのパワーがあれば、スマホ+タブレット、タブレット+ノートPC、ノートPC+ノートPCなど、あらゆる組み合わせを急速充電できます。
USB PD 3.1とは?
Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W)が搭載するUSB-Cポートは、USB PD 3.1に対応、単ポートで最大140W出力ができます。
従来のUSB PD 3.0では最大100Wまでの充電となっていたところ、USB PD 3.1では規格上、最大240Wまでの給電が可能です。
現時点で市販されているUSB充電器では、最大140Wのものがほぼです。
USB PD 3.1対応のUSB充電器はまだまだ数が限られますが、間違いなくこれからのスタンダードとなってくるでしょう。
なお、USB PD 3.1による充電を行うには、以下の3つが必要です。
- USB PD 3.1による充電に対応するデバイス
- USB PD 3.1に対応するUSB-C充電器
- USB PD 3.1に対応するUSB-Cケーブル
外観・サイズ・重量
Anker Prime Charging Stationのパッケージ内容は、充電器本体、電源ケーブル(1.5 m)、取扱説明書、製品保証についてのカードの4点です。
USBケーブルは付属されていません。必要な場合は別途用意しておきましょう。
充電器本体のサイズは約162 x 79 x 18 mmです。
縦横のサイズは、ちょうどiPhone 12 Pro Max(160.8 x 78.1 x 7.4 mm)と同じサイズ感。
iPhone 12 Pro Maxのサイズは、iPhone 13 Pro MaxやiPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro Maxとほぼ同じです。もしお手元にあればサイズをイメージしていただきやすいかと思います。
電源ケーブルの挿し込み口です。
電源ケーブルの長さは1.5 mで、フラットな形状となっていますね。細くはありませんが、扱いにくさを感じるほど太くもありません。
電源ケーブル挿し込み口の反対側にUSBポートが並びます。
ANKERロゴの上にコンセント挿し込み口が2つ配置されています。
コンセント挿し込むと、上のように土台部分がせり上がる構造となっています。
この構造はAnker 727 Charging Station (GaNPrime 100W)でも採用されていましたが、よく考えられているなと感心します。
USB充電器を2台挿しても、よほど大きなものでない限り干渉することはないでしょう。
側面にあるのは「液晶画面ボタン」です。ボタンを押すことで表示を切り替えたり、ディスプレイを消灯させたりします。
Anker 727 Charging Stationの大きな特徴がこのディスプレイですね。ディスプレイについては後ほど詳しくレビューしています。
底面の四隅には滑り止め用のゴムが配置されていました。
中央部分には仕様やPSEマークなどの各種マークが表示されています。
Anker 727 Charging Station本体の重量をスケールで確認してみると約296.5 gでした。公称では「約300 g」となっています。
そこに電源ケーブルを加えると、重さは約420.2 gとなりました。
決して軽くはありませんが、重くもありません。毎日持ち運ぶとなると負担となるものの、旅行や出張時のお供に持ち出せる重量。
バックパックやキャリーバッグに収納しての持ち運びなら、気にならないレベルのサイズ感と重量です。
Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W)をレビュー
それでは詳しくレビューしていきます。
出力状況を確認できるディスプレイ
Anker 727 Charging Stationの大きな特徴であるディスプレイ。
USBポートの出力状況をリアルタイムで表示してくれるので、「きちんと急速充電できているか」をひと目で確認できます。
表示できる画面は3画面あり、側面にあるボタンを押すことで表示を切り替えられます。
USBポート全体のワット数
4つのUSBポートの合計ワット数を表示してくれます。
Anker 727 Charging Stationには、異常な温度上昇を検知すると自動的に電力を調整し接続デバイスを保護する機能が搭載されています(ActiveShield 2.0)。
保護機能が有効になると、右上の温度計アイコンが青色に変化し点滅します。
また、使用しているUSB-CケーブルにeMarker(イーマーカー)が内蔵されているかどうかも表示してくれます。
USBポート別のワット数
側面のボタンを押すと、USBポート別のワット数を確認できます。
どのUSBポートでどれほどのワット数で充電できているのかが一目瞭然です。
USBポート別の電流・電圧
さらにボタンを押すと、USBポート別の電流・電圧を表示してくれます。
基本的にはワット数の表示で出力状況を確認できますが、さらに詳しく確認したい方にとって便利な機能です。
2秒長押しでディスプレイ消灯
側面のボタンを2秒間長押しして、ディスプレイを消灯させられます。再度ボタンを押すとディスプレイが点灯します。
眩しく感じるほど明るさではないのですが、寝室に設置したいなどで気になる場合は消灯させておけます。
USB PD 3.1対応で最大140Wで急速充電
Anker 727 Charging Stationが搭載するUSB-Cポートは最大140Wと非常にパワフルです。
上ではUSB PD 3.1・最大140Wの充電に対応するMacBook Pro 16インチ(2021)を充電しています。
ディスプレイを確認してみると、130W近いワット数で充電できていることが分かります。
MacBookではMacBook Pro 16インチ(2023/2021)では、USB PD 3.1に対応する付属のUSB-C to MagSafe 3ケーブルを使用することで最大140W充電できます。
Anker製モバイルバッテリー「Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000)」も最大140Wの充電(入力)に対応します。
Anker Prime Charging Stationを使えば、24000mAhの超大容量バッテリーを搭載するAnker 737 Power Bankをたった50分ほどでフル充電可能。
このように約124Wと高速に充電できています。
ちなみに、上ではUSB PD 3.1に対応するUSB-Cケーブル「Anker 515 USB-C & USB-C ケーブル」を使用しています。
USB PD 3.1対応デバイスを持っていない方もメリットあり
「USB PD 3.1に対応するデバイスを持っていない」という方がほとんどかと思います。
そういった方でも、大型デバイスを同時に充電したい方であればAnker Prime Charging Stationを選ぶメリットがあります。
上ではM2 MacBook Air 13インチ、M2 MacBook Air 15インチの2台を同時に充電しています。
どちらも60Wを越えるワット数で充電できていますね。こんなことができるのは、合計最大140Wに対応するAnker Prime Charging Stationだからこそです。
また「出力状況を確認したい」という方もAnker Prime Charging Stationを選ぶ理由になるでしょう。
デスクの上・出先で大活躍のコンセント
そして忘れてはいけないAnker Prime Charging Stationに搭載されたコンセント挿し込み口。
デスクの上にコンセント挿し込み口があるのは非常に便利です。
特にデスクまわりにおいて「コンセント不足に陥っている」というケースは多いかと思いますが、Anker Prime Charging Stationはそんな悩みに一役買ってくれます。
仮にUSBポートが足りない場合でも、USB充電器をコンセントに挿せばUSBポートを拡張することだって可能です。
Anker Prime Charging Stationの定格電力は1000Wとなっているため、ドライヤーや電気ケトルなど大きい電力を必要とするものでなければほとんどの家電を接続できます。
少なくともデスク周りで使用するディスプレイやスピーカー、プリンタ、ゲーム機などであれば十分カバーできるでしょう。
旅行・出張時はこれ1台でOK
作業デスクやリビングなど固定の場所に設置しておくのもいいですが、Anker Prime Charging Stationを旅行や出張時のお供として持ち出すのもありです。
一般的なUSB充電器と比較すると大きくなりますが、バックパックやキャリバッグに詰め込んでおくのであればさほど気になりません。
これひとつに4ポート搭載のUSB充電器と2口の電源タップが入っていると考えると、むしろコンパクトと言えるでしょう。
Anker Prime Charging Stationはこんな人におすすめ!
Anker Prime Charging Stationは、「出力状況を確認できるディスプレイが便利だと感じる人」あるいは「USB PD 3.1に対応するデバイスをお持ちの人」におすすめです。
実際のところ、USB PD 3.1による充電に対応するデバイスをお持ちの方は少ないと思いますが、他にはない出力状況を確認できるディスプレイはAnker Prime Charging Stationを選ぶ理由になります。
もしディスプレイに魅力を感じないのであれば、Anker Prime Charging Stationではなく、「Anker 727 Charging Station (GaNPrime 100W)」をチェックしてみてください。
ディスプレイは搭載しませんが、最大100WのUSB-Cポートに2つのコンセント挿し込み口と使い勝手はAnker Prime Charging Stationとほぼ変わりません。
「最大100Wもいらないよ」ということなら「Anker 615 USB Power Strip (GaNPrime 65W)」もイチオシです。
最大65WのUSB-Cポート、2つのコンセント挿し込み口を搭載。電源ケーブルを収納できるので持ち運びに便利な充電器です。
Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W) レビューまとめ
本記事ではAnker Prime Charging Station (6-in-1, 140W)をご紹介させていただきました。
USB PD 3.1による最大140W出力、2口のコンセント挿し込み口搭載と高い充電性能に加え、出力状況を確認できるディスプレイの機能性も備えた充電器です。
オーバースペックとなってしまう場合もありますが、Ankerの先進的な性能・機能を体験できるロマンのある充電器だと感じました。
安くない価格ではありますが、興味のある方はぜひチェックしてみてください!
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