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Anker PowerPort III 2-Port 100Wをレビュー!100WのPD充電 & 2ポート搭載のUSB充電器

Anker PowerPort III 2-Port 100Wをレビュー!100WのPD充電 & 2ポート搭載のUSB充電器

本記事では、Anker(アンカー)のUSB PD充電器「PowerPort III 2-Port 100W」をレビュー。最大100W対応のUSB-Cポートを2つ搭載し、2ポート同時使用時でも最大60W + 最大40Wの出力な可能なパワフルなUSB PD充電器です。

ノートPCを充電できるほどのパワーがあり、かつ持ち運びも対応できるサイズ感。記事内の「100W充電時の発熱について」で書いているように気になる点もありましたが、さまざまな利用シーンに対応できるオールマイティーなUSB充電器だと感じました。

選択肢が多くない100Wに対応するUSB充電器。気になる方はぜひ参考にしてください!

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目次

Anker PowerPort III 2-Port 100Wの仕様

Anker PowerPort III 2-Port 100W
出典:amazon.co.jp

まずは、Anker「PowerPort III 2-Port 100W」の仕様を見てみましょう。

2ポート同時使用時においてはUSB-Cポートによって最大ワット数が異なる点には注意してください。

Anker PowerPort III 2-Port 100Wの2つのUSB-Cポート

2ポート同時使用時はポートあたりのワット数が落ちるものの、それでも最大60W + 最大40Wとパワフル。最大60Wもあれば、MacBook AirやMacBok Pro 13のような13インチクラスのノートPCの充電が可能です。それに加えて最大40Wですから、iPadなどのタブレットの充電ならお釣りがくるほどです。

USBテスターを使って、対応する急速充電規格とUSB PDのPDOを確認してみました。

USB PD 3.0/PPSに加えてQC 4+(QC 2/3への後方互換あり)にも対応していました。QC 4+への対応は商品説明や取扱説明書にも記載がなかったのですが、これは厳密に言うとルール違反。ですが、同じような仕様のUSB充電器はたくさんありますし、使用には問題ないので気にしません。

Anker PowerPort III 2-Port 100Wをレビュー!

Anker PowerPort III 2-Port 100Wレビュー
Anker PowerPort III 2-Port 100Wレビュー!

Anker PowerPort III 2-Port 100Wの外観・サイズ

まずは、外観・サイズからチェックしていきます。

Anker PowerPort III 2-Port 100Wの折りたたみ式プラグ

PowerPort III 2-Port 100Wは、充電器本体をコンセントに直接さしこむタイプ。プラグは折りたたみ式で、持ち運び時や未使用時にプラグが邪魔になることはありません。

Anker PowerPort III 2-Port 100Wの重量

▲ 重量は実測で217 gでした。公称の216 gとほぼ同じですね。

サイズは約69 × 69 × 31 mmとなっています。特別コンパクトでもないという印象。

Anker PowerPort III 2-Port 100WとiPhone 12 Proのサイズ比較

▲ 上はiPhone 12 Proとのサイズ比較です。iPhone 12 Proの縦横のサイズは、iPhone 12/13・iPhone 13 Proと同じです(146.7 × 71.5 mm)。お手元にあればイメージしていただきやすいかと思います。

▲ こちらはApple「61W USB-C電源アダプタ」とのサイズ比較です。「特別コンパクトでもない」という印象を受けたものの、「100WのPD充電 & 2ポート搭載」ということを考えると、決して大きいわけではありません。

▲ 100WのPD充電 & 2ポート搭載でほぼ同じスペックを持つUGREEN(ユーグリーン)のUSB PD充電器とのサイズ比較。PowerPort III 2-Port 100Wのほうが若干スリムですが、だいたい同じくらいのサイズ感ですね。

▲ Baseus(ベースアス)の100W対応USB PD充電器です。こちらは1ポートのみの搭載となりますが、コンパクト(約30 × 55 × 67 mm)で軽量(約170 g)、個人的にも持ち出すことの多いUSB PD充電器です。

「必ずしも2ポート必要ではない」という方であれば、コンパクトさ・軽量さを重視して、Baseusのような他ののUSB PD充電器を選ぶのもありだと思います。

anker powerport iii 100Wをコンセントに挿して

▲ 100WクラスのUSB PD充電器なので、それなりに大きいのは仕方のないことではあります。コンセント周りの環境によっては、隣に挿した充電器などに干渉してしまうことがあるので事前に確認しておいたほうがいいでしょう。

Anker PowerPort III 2-Port 100Wを電源タップに挿して

▲ 大きいといっても横幅はさほどないので、コンセント差し込み口が上のような向きになっているものであれば、ほぼ問題ないのかな、と思います。

最大100WのPD充電に対応

Anker PowerPort III 2-Port 100Wの最大のセールスポイントは、「100W対応でノートPCも充電できる」ということでしょう。

その実力を確かめるために、手元にある「MacBook Pro 16(M1 Maxモデル)」を1時間充電し、どれほどバッテリー残量が回復するかを確認してみました。

Anker PowerPort III 2-Port 100WでMacBook Pro 16を充電

結果は以下のようになりました。参考に、MacBook Pro 16付属のApple「140W USB-C電源アダプタ」で充電したときの数字も並べています。

充電開始30分後時点では140W USB-C電源アダプタの高速さが目立ちますが、60分時点で見るとは大きい差はありません。十分使えるレベルです。

▲ Appleの140W USB-C電源アダプタを持ち運ぶのはなかなか大変。持ち運び時は代替としてAnker PowerPort III 2-Port 100Wを選ぶのもありでしょう。

Anker PowerPort III 2-Port 100WでMacBook Pro 16を充電

▲ なお、MacBook Pro 16へは実効91W前後で充電できていました。

USB PD 3.0のPPS充電にも対応

Anker PowerPort III 2-Port 100Wは、USB PD 3.0の拡張機能である「PPS(Programmable Power Supply)」に対応しています。これは充電時の電流・電圧をリアルタイムに変化させ、効率よくかつ高速に充電できるという機能。GalaxyやXperiaの一部などが、このPPS充電に対応しています。

Anker PowerPort III 2-Port 100WでXperia 1 IIIを充電

▲ 手元にあるPPS充電対応のXperia 1 IIIで充電してみたところ、しっかりとPPS充電できていることを確認しました。

Anker PowerPort III 2-Port 100WでXperia 1 IIIをPPS充電

▲ Xperia 1 IIIでは、電圧(V)が小刻みに動き、実効23W前後で充電できていました。手元にないので検証できていませんが、GalaxyでのPPS充電(超急速充電)も行えるはずです。

PPS充電に対応するデバイスは多くないものの、対応デバイスはこれからさらに増えてくると思われます。いまPPS充電に対応するデバイスを持っていなくても、将来的に手に入れたときにはAnker PowerPort III 2-Port 100Wが活躍してくれるでしょう。

2ポート同時使用時は60W + 40Wで充電

2ポート同時使用時は、最大60W + 最大40Wに電力が振り分けられます。

MacBook Pro 13とiPad Air(第4世代)を充電

▲ 上はMacBook Pro 13(M1)とiPad Air(第4世代)を同時に充電しています。MacBook Pro 13に付属されているUSB充電器は61W。つまり同時充電時でも付属充電器と同等の速度で充電可能です。

Anker PowerPort III 2-Port 100WでMacBook Pro 13を充電
MacBook Pro 13を充電(2ポート同時使用時)

▲ MacBook Pro 13の場合、20V/3Aでネゴシエーションされ、55W付近で充電できていました。1ポート使用時でも同じ数値。つまり、2ポート同時使用時においてもMacBook Pro 13をフルスピード充電できています。

Anker PowerPort III 2-Port 100WでiPad Air(第4世代)を充電
iPad Air(第4世代)を充電(2ポート同時使用時)

▲ iPad Air(第4世代)では、15V/2.66A(40W)でネゴシエーションされ、29W付近で充電できていました。iPad Airではこれがフルスピード充電になります。

Anker PowerPort III 2-Port 100Wの接続の瞬断

▲ 2ポート使用時の注意点なのですが、デバイスを接続したとき・接続を解除したときに充電の瞬断が発生します。2秒ほど充電がストップされた後、速やかに充電が再開されるため、充電に支障があることはありません。こういう仕様です。

常時の電力供給が必要になる場合などに、この仕様がネックになる可能性があるので注意が必要です。

100W充電時の発熱について

続いて、充電時の発熱についてです。MacBook Pro 16を約100Wで充電中、かなりの発熱がありました。

Anker PowerPort III 2-Port 100Wの発熱について

▲ 非接触型の温度計で表面温度を測ってみると、もっとも熱いところで70℃越え(室温は22℃)。非接触型なので誤差はあるかと思いますが、触ってみても5秒間触っていられないほどの温度です

MacBook Pro 16の満充電が近づくにつれ温度は下がっていくものの、なかなかの熱さでした。ないかと思いますが、常時の100W供給が必要な場合や、ポータブル電源を使っての屋外での使用は控えたほうがいいでしょうね。

Anker PowerPort III 2-Port 100Wは温度管理を含む保護機能を搭載します。通常の室内の使用においては危険はありませんが、「100W充電時はそこそこ熱くなる」ということは知っておいたほうがいいでしょう。

Anker PowerPort III 2-Port 100Wレビューまとめ

今回は、AnkerのパワフルなUSB PD充電器「PowerPort III 2-Port 100W」をご紹介させていただきました。ノートPCを充電できるほどパワフルで、2ポート搭載であらゆるデバイスを同時に急速充電できます。また、折りたたみ式プラグ採用で持ち運び用途でも使えます。

100W充電時の発熱は気になったものの、危険を感じるほどではありません。それに充電速度が速いので高熱になるのは一時的です。

「100W充電できる、2ポート搭載のUSB PD充電器」をお探しなら、Anker PowerPort III 2-Port 100Wはぜひチェックしておきたいアイテムです。

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この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
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