今回はAnker(アンカー)の新製品「Eufy Security SmartTrack Link」をご紹介します。
- 持ち物を探す
- Apple「探す」アプリ、Eufy Securityアプリに対応
- 音を鳴らす、あるいはアプリからマップ上で位置を確認する
- スマホを鳴らす
- 置き忘れ、忘れ物防止の通知
カギや財布、バッグなど大事なものに取り付けておける、いわゆる「紛失防止タグ」や「忘れ物防止タグ」と呼ばれる便利アイテム。音を鳴らして居場所を探せる機能も搭載されているので、「よく自宅内でものを紛失してしまう」という方にも便利なアイテムです。
私は普段からAppleの紛失防止タグ「AirTag(エアタグ)」を愛用しており、カギやバッグ、カメラバッグ、バイク、車などあらゆるものに取り付けています。
Appleの「探す」アプを開けばどこに何があるということがひと目で分かるので安心。非常に気に入っています。
SmartTrack LinkとAirTag、何が違うの?
SmartTrack Linkの機能をご紹介しながら、「AirTagと比べて何が違うのか」ところについても書いています。気になっている方はぜひ参考にしていただければと思います。
2023年3月1日、カード型の「Eufy Security SmartTrack Card」が発売されました。レビュー記事をアップしましたので、こちらもあわせてご確認ください!
Eufy Security SmartTrack LinkとAirTagの違いを比較
おそらく多くの方が気になるのは「AirTagと何が違う?できることの違いは?」というところでしょう。
SmartTrack LinkとAirTagの違いは?
SmartTrack LinkとAirTagそれぞれの違いをまとめました。
製品名 | Eufy Security SmartTrack Link | Apple AirTag |
---|---|---|
対応OS | iOS/iPadOS/watchOS/Android | iOS/iPadOS/watchOS/macOS |
Apple「探す」アプリ | 〇 | 〇 |
Apple「探す」ネットワーク | 〇 | 〇 |
持ち物を探す | 〇 | 〇 |
正確な位置を見つける | ─ | 〇 |
スマホを鳴らして探す | 〇 | ─ |
スピーカー | 〇 | 〇 |
NFC | ─ | 〇 |
電池寿命 | 最大1年 電池は交換可能(CR2032) | 1年以上 電池は交換可能(CR2032) |
耐水性能 | IPX4等級 (生活防水) | IP67等級 (最大水深1メートルで最大30分間) |
サイズ | 約 37 x 37 x 6.5 mm | 直径:31.9 mm 厚さ: 8.00 mm |
重量 | 約10 g | 11 g |
価格(税込) | 2,990円 | 4,780円 |
製品ページ | Amazon | Amazon Apple |
両者の違いをまとめると、
- SmartTrack Linkは、iPhoneやiPadだけでなくAndroidスマホにも対応する
- SmartTrack Linkは「正確な位置を見つける」機能に未対応
- SmartTrack Linkはスマホを鳴らして探せる(AirTagは未対応)
- SmartTrack LinkにはNFCが内蔵されていない
- AirTagのNFCは、タグを識別したり拾った人が持ち主の情報を確認するのに使用する
- SmartTrack Linkの背面には、拾った人が読み込めるQRコードが表示されている
- SmartTrack Linkのほうが価格が安い
このようになりますね。
なお、「正確な位置を見つける」機能とは、探し物までの距離と方向をiPhoneで表示してくれる機能です(iPhone 11以降)。SmartTrack Linkはこの機能には対応しません。
SmartTrack LinkはAppleの「探す」アプリに対応
SmartTrack Linkは、AirTag同様にAppleの「探す」アプリ・「探す」ネットワークに対応しています。これが大きなポイントです。
iPhoneをはじめApple製品を利用されている方にとって、「探す」アプリはお馴染みですね。Appleデバイスや持ち物(AirTagなどの紛失防止タグ)、家族の位置情報などをマップ上で確認したり紛失モードにしたりといった操作を行えるアプリです。
SmartTrack Linkは「探す」アプリに対応しているので、AirTagと同じように位置情報の確認・操作を行えます。
強力なAppleの「探す」ネットワークにも対応
さらにAppleの「探す」ネットワークにも対応します。
日本中、世界中のAppleデバイス(iPhone/iPad/Apple Watch/Mac)によって張り巡らされた「探す」ネットワークが、SmartTrack Linkの居場所を探し出してくれます。
大事なものにSmartTrack Linkを取り付けておけば、紛失物が移動してしまっても「探す」ネットワークにひっかかれば居場所が分かります。
Eufy SecurityアプリとApple「探す」アプリの違い
Eufy Security SmartTrack Linkの居場所の確認・操作は、Ankerが提供する「Eufy Security」アプリでも行えます。
Eufy Securityアプリは、iPhoneだけでなくAndroidスマホにも対応。Apple「探す」アプリでできることの違いはありますが、できることはほぼ同じです。
アプリ | Eufy Securityアプリ | Apple「探す」アプリ |
---|---|---|
持ち物を探す | 〇 | 〇 |
Bluetooth接続圏外で探す (Apple「探す」ネットーワーク) | ─ | 〇 |
スマホを鳴らす | 〇 | ─ |
置き忘れ通知 | 〇 (Androidのみ) | 〇 |
紛失モード | 〇 | 〇 |
持ち主の情報の設定 | 〇 | ─ |
デバイス共有 (複数アカウントでの情報共有) | 〇 (最大6つのアカウント) | ─ |
対応OS | iOS/iPadOS/watchOS/Android | iOS/iPadOS/watchOS/macOS |
\ Eufy Securityアプリをダウンロード /
Appleの「探す」ネットワークを利用できるかどうかが大きな違いですね。
ただEufy Securityアプリにできて「探す」アプリでできないこともあります。AndroidスマホユーザーはEufy Securityアプリを使うことになりますが、iPhoneユーザーでもふたつのアプリを併用するのもありでしょう。
Eufy Security SmartTrack Linkを使ってみた【レビュー】
SmartTrack Linkを使ってみた感想をレビューとしてご紹介したいと思います。
SmartTrack Linkの外観・サイズ・重量
まずは、外観・サイズ・重量から。
SmartTrack Linkのサイズは約 37 x 37 x 6.5 mmと小さく、持ち運びに困ることはまずないサイズ感。AirTagよりも少し大きく見えますが、この次元になるとサイズ感的な差はほぼありません。
公称では電池込みで約10gです。実際に量ってみるとほぼ公称値どおりの重量でした。
SmartTrack Linkの内部にはコイン型電池(CR2032)がもともとセットされています。電池持ちは最大1年。バッテリー残量の目安はアプリから確認できます。
このようにパカッと開いて電池を交換できます。CR2032はコンビニにも置いている定番のコイン型電池。入手に困ることはありません
ただ、このフタが開けづらいです。指だけではどうにもならず、結局カッターの先端を押し込んでフタを浮かせ取り外しました。雑にやっちゃうと上のように傷を付けてしまうのでご注意ください。
SmartTrack Linkにはストラップホールがあり、紐状のストラップや細めの物ならカラビナを取り付けることも可能です。
AppleのAirTagにはストラップホールがなく、何かに固定するためにはケースを用意する必要があります。その点、SmartTrack Linkはストラップホール付きなので便利です。
Apple「探す」アプリに追加する
SmartTrack LinkをAppleの「探す」アプリに追加します。手順は以下のとおり。
- iPhoneもしくはiPadの「探す」アプリを開く
- 「持ち物を探す」タブを選択した状態で、右上の「+」ボタンをタップ
- 「その他の持ち物を追加」をタップ
- 「持ち物を探索中…」と表示されたら、SmartTrack Linkを音が鳴るまで2秒間長押し
- 「接続」をタップし、持ち物の名称を設定
今回私はPCバッグに取り付けたかったので、名称を「PCバッグ」に設定、追加しました。
「PCバッグ」と書かれたものがSmartTrack Linkになります。その他に表示されている持ち物はAirTagを取り付けているもの。
音を鳴らして探したり、持ち物までの経路を表示したりと、「正確な位置を見つける」機能が使えない点を除いては、使い勝手はAirTagと同じです。
ちなみに、SmartTrack Linkから発せられる音はAirTagよりも聞き取りやすいです。
忘れ物防止・置き忘れ防止の機能も問題なく使えました。
「手元から離れたときに通知」をオンにしておくと、このように通知してくれます。SmartTrack Linkをカギなど携帯しておきたいものに取り付けておけば、忘れ物防止・置き忘れ防止に役立ってくれます。
ご紹介したように、「探す」アプリにおける使い勝手はAirTagとほぼ同じです。「サウンドを鳴らす」や「手元から離れたときに通知」、「紛失モード」といった主要な機能はどれも問題なく使えています。
Eufy Securityアプリの使い勝手は?
続いては、「Eufy Security」アプリでの使い勝手を確認してみます。上でもご紹介しましたが、Apple「探す」アプリとの違いは以下のとおりです。
アプリ | Eufy Securityアプリ | Apple「探す」アプリ |
---|---|---|
持ち物を探す | 〇 | 〇 |
Bluetooth接続圏外で探す (Apple「探す」ネットーワーク) | ─ | 〇 |
スマホを鳴らす | 〇 | ─ |
置き忘れ通知 | 〇 (Androidのみ) | 〇 |
紛失モード | 〇 | 〇 |
持ち主の情報の設定 | 〇 | ─ |
デバイス共有 (複数アカウントでの情報共有) | 〇 (最大6つのアカウント) | ─ |
対応OS | iOS/iPadOS/watchOS/Android | iOS/iPadOS/watchOS/macOS |
「探す」アプリを使えるiPhoneユーザーであっても、「スマホを鳴らす」機能や「デバイス共有」機能を使うにはEufy Securityアプリが必要です。また、紛失モード時に見つけてくれた人に表示する連絡先・メッセージもEufy Securityアプリを使用する必要があります。
UIはなんとなく「探す」アプリに似ていますね。「探す」アプリと同じように、持ち物の居場所をマップ上に表示してくれます。
「スマホを鳴らす」機能はぜひオンにしておきましょう。SmartTrack Linkを2度押しすると、スマホのEufy Securityアプリ経由で音が鳴ります。
「スマホを鳴らす」はAirTagにはない機能です。
また、「紛失モード」をオンにしたとき、拾ってくれた人に確認して欲しい持ち主の情報・メッセージを設定しておけます。
SmartTrack Linkの紛失モードをオンにした状態で、背面のQRコードを読み込むと、下のように設定した情報が表示されます。
SmartTrack Linkの背面には、QRコードとともに「SCAN ME IF FOUND」と書かれています。
設定しておけば優しい拾い主がきっと連絡してくれるはずです。
Eufy Securityアプリの使い勝手についてですが、普通にいいです。UIは見やすいですし、とくに動作が不安定なこともなし。誰もが使いこなせるかと思います。
Eufy Security SmartTrack Linkレビューまとめ
本記事では、Ankerの紛失防止タグ「Eufy Security SmartTrack Link」をご紹介させていただきました。実際に使ってみると、「AirTagとほぼ同じ感覚使える」ことが分かりました。
AirTagのみが対応する「正確な位置を見つける」機能は、実際のところほとんど使う機会がありません。音を鳴らせばかんたんに見つかるからです。そう考えると、AirTagよりも価格の安いSmartTrack Linkでこと足ります。
最後にまとめとして、メリットとデメリットについてまとめておきます。
- Apple「探す」アプリに対応
- Apple「探す」ネットワークに対応し、Bluetooth接続圏外でも居場所を確認できる
- AirTagにはない「スマホを鳴らす」機能が便利
- Eufy SecurityアプリでAndroidデバイスでも使える
- ストラップホール搭載で取り付けやすい
- AirTagより価格が安い
- 電池交換する際にフタを開けづらい
- カラーがブラックのみ