ガジェットブロガーのおりすさるさんです😊
私にとってスマートウォッチは手放せない必須アイテムとなっていますが、なかでも便利な機能に「通話機能」があります。
スマホに手を伸ばさずとも手首に巻いているスマートウォッチで電話に出てそのまま通話。これがラクで日常的に活用しています。
ただし、どのようなスマートウォッチでも通話機能が使えるか、というと実はそうではありません。スマートウォッチの機種や組み合わせるスマホによって通話機能が使えるかどうかが変わってきます。
- この記事で分かること
-
- スマートウォッチで通話する2つのパターン
- 通話機能付きスマートウォッチにはどのようなものがある?
- iPhone・Android対応のおすすめ通話機能付きスマートウォッチ
本記事では、上の3点について解説しています。スマートウォッチの通話機能を活用したいと考えている方の参考になる内容となっておりますので、ぜひチェックしていただければと思います。
スマートウォッチの通話機能には2パターンある
スマートウォッチでの通話には、
- スマートウォッチでペアリングしているスマホを介して通話する方法
- スマートウォッチ単体で通話する方法(セルラーモデル)
この2つのパターンがあります。
1. ペアリング中のスマホを通じて通話
ひとつめのパターンは、スマホとスマートウォッチがペアリングされている状態(近くにある状態)での通話です。このパターンがもっとも一般的です。
どのスマートウォッチも、基本的にはスマホとBluetoothで接続した状態で使用します。スマホに着信があったとき、Bluetoothで接続されているスマートウォッチにその旨が通知され、そのまま電話に出て通話できる、という仕組みです。
ワイヤレスイヤホンと同じイメージですね。あくまでもスマホの通話機能を使用していて、接続されたスマートウォッチのスピーカー・マイクで通話するかたちになります。
2. スマートウォッチ単体で通話(セルラーモデル)
ふたつめのパターンはスマートウォッチ単体で通話する方法です。
スマートウォッチにはその本体自体にセルラー機能が搭載されているものがあり、その場合はスマホが接続されていない状態でもスマートウォッチ単体で通話できます。
スマホを自宅に置いてきても、ジムのロッカーに入れっぱなしにしていても手首に巻いているスマートウォッチで通話可能。スマホから離れることがある、あるいは離れざる得ないことがある方にとっては非常に便利です。
ただし、この方法では
- スマートウォッチにセルラー機能が搭載されていること
- そのスマートウォッチが対応する通信キャリアのオプションサービスを契約すること
この2点が必要になります。
例えばApple Watchのセルラーモデルの場合、5つの通信キャリアが対応します。
キャリア | オプションサービス | 月額(税込) | 登録手数料 |
---|---|---|---|
ドコモ | ワンナンバーサービス | 550円 | 1回につき550円 |
au | ナンバーシェア | 385円 | ─ |
ソフトバンク | Apple Watchモバイル通信サービス | 385円 | ─ |
楽天モバイル | 電話番号シェアサービス | 550円 | ─ |
ahamo | ワンナンバーサービス | 550円 | 1回につき550円 |
またGoogleのPixel WatchのLTEモデル(セルラーモデル)の場合は、利用できるのはドコモの「ワンナンバーサービス」、auの「ナンバーシェア」とソフトバンクの「ウェアラブルデバイスモバイル通信サービス」のみ。ソフトバンクではApple Watch向けのサービスと名前が変わっていますが、サービス内容としては同じです。
これらはあくまでもオプションサービスという位置付けになるため、スマホの回線が縛られることになります。仮にスマホを格安SIMで使っているなら、ドコモやau、ソフトバンクなどに乗り換えないと利用できない、ということですね。
このようにスマートウォッチ単体で通話は、スマホで利用中の回線を乗り換える必要が出てくる場合もあるので人によってはハードルが高くなるかもしれません。
通話機能付きスマートウォッチにはどのようなものがある?
通話機能付きスマートウォッチには、大きく分けると、
- Apple Watch
- Wear OSスマートウォッチ
- メーカー独自のOSを搭載するその他のスマートウォッチ
の3種類あります。
1. Apple Watch
iPhoneと連携させて使用するApple Watchの場合、すべてのモデルで通話が可能です。
Apple Watch搭載のスピーカーとマイクで通話するか、Apple Watchに接続されたワイヤレスイヤホンでも通話できます。「GPS + Cellularモデル」のApple Watchなら、iPhoneが近くにない状態でも単体で通話することも可能です。
なお、Apple Watchを使用するには必ずiPhoneが必要で、Androidスマホとの組み合わせでは使用できません。
2. Wear OSスマートウォッチ
「Wear OS」とは、Googleが開発したウェアラブルデバイス向けのオペレーティングシステムのこと。Appleのみが販売するApple Watchとは違い、Wear OSを搭載するスマートウォッチはさまざまなメーカー・ブランドから販売されています。
Wear OSスマートウォッチの場合、通話できるかどうかはそのスマートウォッチの機能、そしてスマホの種類(iPhoneかAndroidスマホか)によって異なります。
Wear OSスマートウォッチ × Androidスマホの組み合わせでは、ほとんどの場合で通話が可能です。ただし、スマートウォッチによってはスピーカー・マイクが内蔵されておらず通話できないこともあります。
Wear OSスマートウォッチ × iPhoneの組み合わせでは、通話できるかどうかはそのスマートウォッチによって違ってきます。同じスマホとウォッチでも、Androidスマホとの組み合わせでは通話できても、iPhoneとの組み合わせでは通話できない、ということもあります。
3. その他のスマートウォッチ
Fitbit(フィットビット)やGarmin(ガーミン)など、メーカー独自のOSを搭載するスマートウォッチでも通話可能です。
ただし、Wear OSスマートウォッチと同じように、スマートウォッチによって通話に対応するもの・通話に対応しないものがあるので注意です。
おすすめの通話機能付きスマートウォッチ5選【iPhone・Android対応】
通話機能付きのスマートウォッチを検討されている方におすすめの製品を5つピックアップしました。
Apple Watch
- OS:watchOS
- 対応スマホ:iPhone
- スマホが近くにある状態での通話:〇
- スマホが近くにない状態での通話:〇(GPS + Cellularモデル)
- 対応する通信事業者(単体で通話する場合):ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、ahamo
もしあなたがiPhoneユーザーなのであれば、まずチェックすべきスマートウォッチは「Apple Watch」です。Apple製品ということもあり、デバイス間のシームレスな連携が非常に便利です。
- Apple Watchで通話・FaceTimeオーディオできる
- Apple Watchで通話中に、その通話をiPhoneに引き継げる
- Apple Watchで連絡先・履歴を参照し、電話をかけられる
- Apple Watch単体で通話・ネット通信できる(GPS + Cellularモデル)
通話関連以外にもにもApple Watchでできることがたくさんあります。iPhoneユーザーにとってApple Watchは間違いのない選択肢です。
いまApple Watchを買うなら、おすすめはApple Watch Series 9。血中酸素濃度や心電図、皮膚温センサーなどのヘルスケア関連の機能のほか、より明るいディスプレイを搭載、手が塞がっていても片手でApple Watchを操作できるダブルタップに対応した最新モデルです。
価格帯は上がりますが、スポーツやトレーニング、アウトドアシーンで活用したい方はApple Watch Ultra 2もチェックです。
それらの機能が必要なければ、Apple Watch SE(第2世代)がいいでしょう。高度なヘルスケア関連機能は搭載されていないものの、心拍センサーや高度計・コンパスといった基本機能はしっかり押さえられています。Series 9と比べて買いやすい価格であることもポイントです。
新品にこだわらないのであれば、旧モデルとなったSeries 7、Siries 6あたりの中古品を狙うのもありです。Apple Watchは世界一売れているスマートウォッチだけあって中古品でも状態のいいものや未使用として販売されているものがたくさんあります。
TicWatch Pro 3 Ultra GPS
- OS:Wear OS
- 対応スマホ:iPhone・Androidスマホ
- スマホが近くにある状態での通話:〇(Androidスマホのみ)
- スマホが近くにない状態での通話:✕
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは、中国北京に本社をおくMobvoi(モブボイ)のスマートウォッチ。Wear OSを搭載し、Androidスマホをお使いの方にチェックしてほしいスマートウォッチです。
Androidスマホとの組み合わせでは通話が可能。スマートウォッチで電話に出たり通話したり、連絡帳・履歴から電話をかけたりできます。iPhoneとの組み合わせでも使用はできるものの、通話はできません。
TicWatch Pro 3 Pro Ultra GPSをおすすめ理由は、その機能性の高さにあります。
- スマホに届いた通知を確認
- スマートウォッチ搭載のマイク・スピーカーでの通話
- GPSによる位置情報の測位
- 心拍センサー
- 血中酸素濃度センサー
- 高度計
- トレーニング・スポーツデータのトラッキング
- 睡眠トラッキング
- 最大72時間のバッテリー駆動時間(省エネモードで最大45日間)
- IPS68防水・MIL-STD-810Gに準拠した堅牢な設計
このように、Apple Watchに匹敵するどころか、バッテリー駆動時間の長さなど、Apple Watchよりも優れている点が多々あります。非常に機能的なWear OSスマートウォッチです。
別記事の「AndroidスマホではApple Watchは使えない」でも書きましたが、Androidスマホをお使いの方はApple Watchにこだわらなくても高機能で魅力的なWear OSスマートウォッチがたくさんあります。TicWatch Pro 3 Ultra GPSはその魅力的なスマートウォッチのひとつ。ぜひチェックしてみてください!
より快適な操作性を求める方は、上位モデルの「TicWatch Pro 5」もチェックしてみてください。
Google Pixel Watch
- OS:Wear OS
- 対応スマホ:Androidスマホ
- スマホが近くにある状態での通話:〇
- スマホが近くにない状態での通話:〇(LTEモデル)
- 対応する通信事業者(単体で通話する場合):ドコモ、au、ソフトバンク
Google発のスマートウォッチとして2022年後半に登場したPixel Watchにも、通話機能が搭載されています。Pixel Watchが対応するのはAndroidスマホのみ。iPhoneとの組み合わせでは使用できません。
Pixel Watchには「Bluetooth / Wi-Fi」と「4G LTE + Bluetooth / Wi-Fi」の2つのオプションが用意されており、後者のLTE版では単体での通話が可能です。ただ対応する通信事業者はauとソフトバンクのみ。ドコモなどその他の通信事業者で電話番号を持っている方で、単体で通話したい方にとってはここがハードルになります。
スマートウォッチとしての機能性は必要十分で、ヘルスケア関連機能やSuicaなどの決済機能などに対応。ヘルスケア関連の機能をフルに利用するにはFitbitのプレミアムプラン(月額650円)に加入する必要があることは残念ですが、機能面で充実しているのは確かです。
Googleが作るスマートウォッチとして注目される多い製品。スマートウォッチ単体で通話したい場合に通信事業者の縛りがあるものの、スマホが近くある状態では通信事業者は関係なく通話できます。Androidスマホをお使いの方にチェックして欲しいスマートウォッチです。
現在後継モデルの「Pixel Watch 2」が登場しています。
サムスン Galaxy Watch6
- OS:Wear OS(Wear OS Powered by Samsung)
- 対応スマホ:Androidスマホ
- スマホが近くにある状態での通話:〇
- スマホが近くにない状態での通話:〇(LTEモデル)
- 対応する通信事業者(単体で通話する場合):ドコモ、au
サムスンのスマートウォッチ「Galaxy Watch6」をおすすめしたいのは、ズバリGalaxyスマホをお使いの方です。
GalaxyスマホでなくてもAndroidスマホであればGoogle Watch6を使用できますが、Galaxyスマホのカメラ操作をスマートウォッチ上で行えたり、Galaxyスマホの位置を確認できたりと一部Galaxyスマホとの組み合わせでしかできないことがあります。
通話についてはGalaxyスマホでなくてもAndroiスマホであればOK。スマホが近くにある状態ではスマートウォッチ上で通話できます。またLEDモデルではスマートウォッチ単体での通話が可能です。ただ対応する通信事業者はauのみ。auで電話番号を持っている方は検討してみてもいいでしょう。
Garmin Venu 2 Plus
- OS:Garmin OS
- 対応スマホ:iPhone・Androidスマホ
- スマホが近くにある状態での通話:〇
- スマホが近くにない状態での通話:✕
スポーツ系スマートウォッチとして有名なGarmin(ガーミン)の「Venu 2 Plus」も、通話機能付きスマートウォッチとしてチェックしておきたい製品。iPhoneとAndroidスマホに両対応します。
Venu 2 PlusはGarmin初の通話機能に対応したモデルで、ペアリングしたスマホにかかってきた電話に出られるだけでなく、スマートウォッチ上からの発信も可能です。ただし、LTEモデルはないのでスマホから離れた状態で通話することはできません。
Garminのスマートウォッチではガチユーザー向けのものから、特定のスポーツ・アウトドアに特化したものなどがあります。Venu 2 Plusもヘルスケア・トレーニング・スポーツ関連の機能が充実していますが、カジュアルな使い方もできるモデルとなっています。
Venu 2 Plusのバッテリー駆動時間は最大9日(スマートウォッチモード、GPSモードでは最大24時間)と長く、これのバッテリー駆動時間の長さもGarminのスマートウォッチが選ばれる理由です。
スマートウォッチの通話機能のここが便利!
スマートウォッチでの通話は、私自身も普段からよく使っている機能です。そのなかで私が便利だと感じていることをまとめました。
ちなみに、現在私がメインとして使っているスマートウォッチは「Apple Watch Ultra」です。その他にGoogle Pixel Watch、TicWatch Pro 3 Ultra GPSを所有しています。
確実に着信通知に気付ける
Apple Watchをはじめとするほとんどのスマートウォッチにはスピーカー・バイブ機能が搭載されており、音または振動で着用者に確実に通知を届けてくれます。
スマートウォッチは手首に密着している状態です。この状態で振動すれば、経験上、まず通知に気付きます。「大事な着信通知を見逃してしまうことがよくある」という方なら、スマートウォッチで通知の見逃しを防止できます。
スマホを取り出さずに電話通話できる
スマートウォッチを着けていれば、わざわざスマホを取り出さずともそのまま通話できます。私の場合、スピーカーホンで話せる環境であればスマートウォッチで通話を済ませてしまうことが多いですね。
着信通知があれば「誰からだろう?」とスマートウォッチで確認し、その流れで受話ボタンを押せば通話が開始されます。わざわざスマホに手を伸ばす理由がありません。
また手ぶらで通話できるので「ながら通話」が捗ります。家事などで手が離せないときでも、腕に巻いたスマートウォッチでハンズフリーで通話できます。
スマホから離れられる
私がメインで使っているApple Watch Ultraは、ドコモのワンナンバーサービスを契約して単体で通話・ネット通信できるようにしてあります。
毎月数百円の費用を払ってでもそうしているのは、「スマホから離れられる」ということを大きなメリットに感じているから。以前はちょっと近所のコンビニに買い物に行くときでさえ、スマホが手元にないとなんとなく不安に感じていましたが、いまではなんの躊躇もなく自宅にスマホを置いて出掛けられるようになりました。
私のように「スマホから離れられる」ことをメリットとして感じられる方は意外に多いのでは、と思っています。
スマートウォッチ単体で通話・ネット通信できるようにしておくことで、スマホの有無にかかわらず自由度の高い使い方できます。ジョギングに出掛けるときはスマホを持ち出す必要はないですし、サーフィンで海上にいても仲間と通話できます。ジムでトレーニングするときもスマホはロッカーにしまっておけばOKです。
スマートウォッチを活用するなら通話機能付きがおすすめ
スマートウォッチの便利な機能はたくさんありますが、なかでも便利なのでは通話機能を含む通知系の機能です。
スマートウォッチを腕に巻いておけば、大事な着信に確実に気付けますしそのまま通話もできます。スピーカーホンで話せる環境であれば、スマホで通話するよりもスマートウォッチで通話してしまったほうがラクです。
スマートウォッチの購入を検討されているのであれば、通話機能はぜひ押さえておきたいポイントです。
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