スマホやタブレット、ゲーム機を充電するためにUSB-C充電器やモバイルバッテリーを持ち歩いている方は多いかと思います。
しかしUSB-C充電器とモバイルバッテリーを持ち運ぶとなると、それなりにかさばり持ち運びするのに負担を感じてしまうことも。
今回ご紹介する「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」は、まさにそんな人におすすめしたい製品です。
USB-C充電器とモバイルバッテリーが一体となった2-in-1充電器で、コンセントに挿せば最大30WのUSB-C充電器として、コンセントから抜けば5000mAh・最大22.5Wのモバイルバッテリーとして使用できる便利な製品。
Anker製充電器には似たような製品として「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)」があります。
新登場したAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)では、コンパクトなサイズと軽さをそのままに最大20W→最大30Wに充電性能が上がりました。
本記事ではそんな「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」の特徴や仕様のご紹介、充電性能のチェック、他製品との比較をレビューとしてお届けします。
- USB充電器とモバイルバッテリーの2役を兼ねる2-in-1充電器
- USB-Cポートは最大30Wに対応(USB充電器として使用時)
- スマホを約1回フル充電できる5000mAhバッテリー
- コンパクト&軽量で持ち運びしやすい
- 全6色から選べる豊富なカラーバリエーション
- モバイルバッテリーとして使用時はUSB-Cポートの出力が最大22.5Wに低下する
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)レビュー:特徴と仕様
まずは、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)の特徴と仕様をご紹介します。
製品の特徴
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)は、USB-C充電器とモバイルバッテリーの2役を1台でこなしてくれる2-in-1充電器です。
- USB PDによる急速充電に対応するUSB-Cポートを搭載
- USB-C充電器として使用時は最大30W出力に対応
- モバイルバッテリーとして使用時は最大22.5Wに対応
- スマホを約1回フル充電できる5000mAhバッテリーを搭載
- コンパクト&軽量で持ち運びしやすい
- 全6色のカラフルなカラーバリエーション
製品の仕様
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)の詳しい仕様は以下のとおりです。
- 製品名
-
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)
- 外観
- AC入力
-
100V – 240V ~ 1.5A, 50-60Hz
- USB-C入力
-
5V=2.1A
(充電器として使用時)
USB-C出力-
最大30W(5V=3A / 9V=3A / 15V=2A / 20V=1.5A / 10V=2.25A)
(モバイルバッテリーとして使用時)
USB-C出力-
最大22.5W(5V=3A / 9V=2.22A、10V=2.25A)
(Anker公式サイトより)
対応機種-
iPhone 14 / 14 Plus / 14 Pro / 14 Pro Max / iPhone 13 / 13 mini / 13 Pro / 13 Pro Max / iPhone 12 / 12 mini / 12 Pro / 12 Pro Max 他
Galaxy S23 シリーズ / S22 シリーズ / S21 シリーズ 他
Pixel 7 シリーズ / 6 シリーズ / 5 シリーズ 他
iPad (第10世代) / iPad Pro (12.9インチ) (第6世代) / iPad Pro (12.9インチ) (第5世代) / iPad Pro (11インチ) (第4世代) / iPad Air (第5世代) / iPad Air (第4世代) / iPad mini (第6世代) / iPad mini (第5世代) 他 - サイズ
-
約78 x 44 x 31 mm
- 重量
-
約185 g
- カラー
-
ブラック、ホワイト、ブルー、グリーン、パープル、ピンク
- パッケージ内容
-
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)、取扱説明書
- 保証
-
18か月+6か月(Anker会員登録後)
- 価格(税込)
-
5,490円
- 製品ページ
カラーバリエーションは全6色あり、私は今回ブラックを購入しました。
外観についてはこの後ご紹介しますが、指紋汚れが気になる方はブラック以外の明るいカラーをおすすめします。
なお、USB-Cケーブルはパッケージ内容に含まれていません。
USB-Cケーブルをお探しの方は「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル」をチェックしてみてください。
ケーブルの外皮にシリコン素材が使われており、絡みづらくおすすめです。使っていてストレスを一切感じません。最大100W充電にも対応しており個人的にも出番が多いUSB-Cケーブルです。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)レビュー:外観とサイズ、重量
外装はプラスチック素材で、ストラップのある半分がマット加工、プラグのある半分が光沢のある加工が施されています。
やはりブラックは指紋汚れやホコリが目立ってしまいますね。気になる方はブラック以外の明るいカラーを選んだほうがいいでしょう。
搭載ポートはUSB-Cポートひとつのみ。ストラップのある面に配置されています。
ストラップの紐は太く丈夫そう。指に引っ掛ければスマホを充電しながらの片手操作も可能です。
USB-Cポートとストラップのある反対側の面には製品の仕様やPSEマークなどの各種マークが表示されています。
プラグは折りたたみ式です。折りたたんでコンパクトに持ち運べます。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)のサイズは約78 x 44 x 31 mmとコンパクト。
比較最大30WクラスのUSB-C充電器と比較するとサイズは大きくなりますが、5000mAhバッテリーを内蔵することを考えるとかなりコンパクトにまとめられています。
スケールで重量をチェックしてみると181.51 gでした。多少の個体差はアルカと思いますが、公称の「約185 g」より少し軽くなっています。
このサイズ感・重量なら取り回しに困ることはないでしょう。スマホと一緒にバッグに入れておいても気になりません。
壁のコンセントに挿すとこんな感じ。なかにはサイズと重量で外れやすく鳴ってしまうものもあるのですが、これは問題なさそうです。
ただし、コンセントが家具の裏にあるなど環境によっては使いづらい場合も考えられるのでご注意ください。
一般的なUSB-C充電器と比べ縦長のフォルムですが、スリムなので電源タップでの使用も問題なし。よほど大きい充電器やアダプタを隣に挿さない限りは干渉することはないでしょう。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)レビュー:充電性能をチェック
充電性能について注意したいのは、コンセントに挿しUSB-C充電器として使用したときと、モバイルバッテリーとして使用したときとで充電性能に差があること。
- USB-C出力(充電器として使用)
-
最大30W(5V=3A / 9V=3A / 15V=2A / 20V=1.5A /
- USB-C出力(モバイルバッテリーとして使用時)
-
最大22.5W(5V=3A / 9V=2.22A、10V=2.25A)
USB-C充電器として使用時は、スマホやタブレットだけでなくMacBook Airも充電できる充電性能があります。
ただモバイルバッテリーとして使用時は最大22.5Wにパワーダウンするので、スマホやタブレットの充電がメインと考えておいたほうがいいでしょう。
iPhoneを充電
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)をコンセントに挿しUSB-C充電器としてiPhone 13を充電してみると、約26Wと高速に充電できることが確認できました。
コンセントから抜きモバイルバッテリーとして使用したときも、iPhone 13を約19Wと高速に充電できています。
USB-C充電器として使用時と比べ充電ワット数は低下するものの、20W以上あれば十分な充電速度を得られます。
iPadを充電
続いてiPad Pro 12.9インチを充電してみると、30W近いワット数で充電できていました(USB-C充電器として使用時)。
モバイルバッテリーとして使用時は約20Wで充電できています。
iPadには「Appl 20W USB-C電源アダプタ」が付属されていますが、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)を使えば、これと同等もしくは同等以上のワット数で急速充電できます。
電源プラグを折りたためないApple 20W USB-C電源アダプタは持ち運びに不便。Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)ならそう大きく変わらないほどのサイズ感で持ち運べます。
MacBook Airを充電
上ではMacBook Air 13インチを充電しています。Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)を使えば、MacBook Air付属の「Apple 30W USB-C電源アダプタ」と同等の速度で充電できます。
モバイルバッテリーとしても一応充電はできるものの、充電性能的には足らないですね。使用しながらの充電だと充電しているのにバッテリー残量が減っていく、なんてこともあるでしょう。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)は、ノートPCの充電がメインの方にはおすすめできません。
さらに充電性能の高いUSB-C充電器、あるいは充電性能が高く大容量のモバイルバッテリーをチェックしてみましょう。
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USB充電チェッカーで仕様を確認
手持ちのUSB充電チェッカーで仕様を確認してみました。
製品ページや取扱説明書には記載されていませんでしたが、USB PD(Power Delivery)以外の急速充電規格が検出されました。
- USB PD 3.0 / PPS
- Fast Charge Protocol(Huawei)
- Smart Charge Protocol(Huawei)
- Adaptive Fast Charging(Samsung)
- Apple 2.4A
USB-Cの規格上、USB PD以外の急速充電規格への対応は規格違反となります。
とは言え実際のところ本製品と同じく規格違反状態にあるものがほとんど。使用に問題があるわけではないので個人的には気にしていませんが、気になる方はご注意ください。
次にUSB PDのPDO(Power Data Object)を確認しました。
PDOとは、USB PD充電時に充電器と充電デバイスの間でやり取りされる電流・電圧の組み合わせリストのことです。
製品の仕様どおりのPDOが検出されていますが、記載のなかった「PPS(Programmable Power Supply)充電」に対応しているようです。
PPS充電に対応するAndroidスマホでは、より効率よく高速に充電できます。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)レビュー:他製品との比較
USB充電器とモバイルバッテリーの2役を兼ねる2-in-1充電器には、他にも魅力的なものがあります。
最後に「他製品と比較してAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)を選ぶ理由はどこにあるのか」を見てみます。
比較したのは、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)含む以下の6製品。
製品名 | Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W) | Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000) | Anker PowerCore Fusion 10000 | Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W) | CIO SmartCoby Pro PLUG | Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W) |
---|---|---|---|---|---|---|
外観 | ||||||
バッテリー容量 | 5000 mAh | 5000 mAh | 10000 mAh | 5000 mAh | 10000 mAh | 10000 mAh |
搭載ポート | USB-C x 1 | USB-C x 1 | USB-C x 1 USB-A x 1 | USB-C x 2 | USB-C x 1 USB-A x 1 | USB-C x 2 USB-A x 1 |
USB-C出力 (USB充電器として使用時) | 最大30W | 最大20W | 最大20W | 最大45W | 最大30W | 最大65W |
USB-C出力 (モバイルバッテリーとして使用時) | 最大22.5W | 最大20W | 最大20W | 最大20W | 最大30W | 最大30W |
サイズ | 約78 x 44 x 31 mm | 約113 x 30 x 30 mm | 約82 x 82 x 35 mm | 約71 x 60 x 31 mm | 約79 x 79 x 26 mm | 約111 x 63 x 31 mm |
重量 | 約185 g | 約170 g | 約278 g | 約200 g | 約265 g | 約320 g |
価格(税込) | 5,490円 | 4,990円 | 5,990円 | 8,990円 | 7,128円 | 14,990円 |
製品ページ | Amazon | Amazon Anker公式 | Amazon | Amazon Anker公式 | Amazon |
Amazon
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△ スマホでは横スクロールできます。
それぞれに強みがありますが、もっともコンパクトで軽量なのはAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)です。
スティック型でバッグへの収まりもよく、毎日歩くのにぴったりな製品です。
ただ充電性能はAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)の方が高く、サイズ・重量もAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)とさほど差はありません。
スマホでも20Wを越えるUSB PD充電に対応するものは多いですし、「より高速にスマホを充電したい」という方はAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)でOKでしょう。
タブレットやノートPCの充電などでさらにパワフルな充電性能が欲しいという方は、以下の製品をチェックしてみてください。
どれもパワフルで内蔵バッテリーも10000mAhと大容量。そのかわりサイズは大きくなり重くなることには注意です。
「持ち運びしやすく、パワーもそれなにある」という部分で、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)はバランスのとれた製品だと感じます。スマホ・タブレットの充電がメインで持ち運びしたいという方にハマるでしょう。
まとめ:コンパクトさ・軽さ、充電性能を兼ね備えた2-in-1充電器
今回は「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」のレビューをご紹介させていただきました。
従来製品のコンパクトさ・軽さを維持しながら、充電性能はさらにパワフルに。より魅力的な製品に進化しました。USB充電器とモバイルバッテリーの2-in-1充電器をお探しの方は、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)をぜひチェックしてみてください。
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