本記事では、「Anker 511 Power Bank」のレビューをご紹介!Anker 511 Power Bankは、モバイルバッテリーとUSB充電器の1台2役をこなしてくれる便利アイテム。
- モバイルバッテリーとUSB充電器の1台2役
- 5000 mAhバッテリーを搭載
- コンパクト & 軽量なスティック型
- iPhoneを急速充電できる最大20WのUSB-Cポート搭載
バッグへの収まりがいいスティック型で、普段使いのモバイルバッテリーとしての使い勝手は最高です。カフェなどコンセントが使える環境ではUSB充電器として機能してくれます。さらに最大20Wとスマホを急速充電できるほどの充電性能を備えます。
バッテリー容量はほどほどでいいから、普段使い用のコンパクトで軽量なモバイルバッテリーを探している。
Anker 511 Power Bankは、まさにこんな方にぴったりです。本記事では、サイズ比較から充電性能の検証まで細かくレビューしていますので、ぜひ購入の際の参考にしていただければと思います!
- モバイルバッテリーとUSB充電器の2−in-1充電器で荷物を減らせる
- 5000 mAhバッテリー搭載で普段使いにちょうどいい容量
- 最大20WのUSB-Cポート搭載でスマホ・タブレットを急速充電できる
- スティック型でバッグへの収まりがいい
- スティック型でコンセント周りの環境によっては使いづらいと感じることがある
- 搭載ポートはUSB-Cのみ
- スマホによっては1回フル充電できないほどのバッテリー容量
Anker 511 Power Bank レビュー
Anker 511 Power Bankを使ってみて感じた第一印象は、「これは売れるだろうなぁ」というものでした。私を含め、多く方が気に入る製品かと思います。
本記事では、使ってみた感じたメリット・デメリットを含め、Anker 511 Power Bankをレビューしていきます!
Anker 511 Power Bankの仕様・スペック
まずは、Anker 511 Power Bankの仕様をチェックしてみます。
Anker 511 Power Bankの仕様
ブランド / 製品名 | Anker / Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 5000) |
バッテリー容量 | 5000 mAh |
USB-C出力 | 5V/3A、9V/2.22A(最大20W) |
USB-C入力 | ✕ |
入力 | 100-240V 0.5A 50-60HZ |
インジケーターランプ | 4つのランプでバッテリー残量を表示 |
充電時間 | 約2.5時間 |
サイズ | 約113 × 30 × 30 mm |
重量 | 約170 g |
カラー | シルバー/ブラック |
メーカー保証 | 最大24ヶ月保証(18か月 + 会員登録で+6か月) |
同梱物 | Anker 511 Power Bank取扱説明書 |
バッテリー容量は5000mAhと控えめですが、サイズが約113 × 30 × 30 mm、重量が約170 gとコンパクトで軽量、なんなく持ち運べるサイズ感です。
USB-Cポートは急速充電規格「USB Power Delivery」に対応し、最大20Wでの充電が可能です。ただし、USB-Cポートは入力(バッテリーへの充電)には対応していません。
なお、USBチェッカーで充電に関する仕様を確認してみましたが、商品説明どおりの仕様となっていました。
▲ 急速充電は、PD 3.0・Quick Charge 3.0に対応。
▲ PDの仕様は5V/3A、9V/2.22A(最大20W)となっています。なお、PD 3.0のPPS充電には対応しません。
【外観・サイズ】スティック型で持ち運びに便利!
▲ サイズは約113 × 30 × 30 mmとなっています。持ち運ぶには最高のサイズ感です。
▲ 「スティック型」なのがいいですね!小さめのバッグにもすぽっと収まってくれます。
▲ iPhone 12 Pro Max(縦160.8 mm × 横78.1 mm)とのサイズ比較です。
▲ スケールで重量を量ってみると、約171 gでした。公称では170 gですので、ほぼ仕様どおりです。
▲ USB-Cポートは先端部分に配置されています。
▲ プラグは折りたたみ式です。地味ながらポイントですね!
▲ バッテリー残量はLEDランプで確認できます。LEDランプは4つあり、25%刻みでバッテリー残量の目安を確認できます。
▲ USB-Cポートと反対側の先端にストラップが埋め込まれています。私としては「ストラップなしで突起部分がなくなるのなら、そっちのほうが良かったんじゃ」と思ってしまいました。ただバックから取り出しやすかったり、指にひっかけて持ち運べたりといった利点はありそうです。
持ち運ぶには最高なサイズ感!
モバイルバッテリーとUSB充電器の1台2役
「モバイルバッテリーとしても、USB充電器としても使える」というところが、Anker 511 Power Bankの最大のセールスポイントです。
▲ コンパクトで軽量なので、普段使い用のモバイルバッテリーとして使いやすいですね!
▲ プラグを引き出しコンセントに挿せば、USB充電器として機能してくれます。職場やカフェなどコンセントが使える環境なら、バッテリーを消費せずスマホを充電できます。
▲ ただ、USB充電器として見たときにめちゃくちゃ使いづらい……。スティック型の形状ということもあり、隣のコンセント挿し込み口に干渉してしまいます。
▲ このように、USB-Cポートの位置関係上、どうしても隣に干渉してしまいます。
▲ 上では電源タップに挿していますが、仮に電源タップの挿し込み口が「ll」ではなく「=」だったとしたら、盛大に干渉してしまいますよね。この点は注意が必要です。
はっきり言って、USB充電器としてはめちゃくちゃ使いづらいです……。
iPhoneを急速充電できる充電性能
Anker 511 Power Bankは、最大20WのUSB-Cポートを搭載します。
▲ iPhone 12 Pro Maxを充電してみると、9V/2.22A(20W)でネゴシエーションされ、20W近い数値で充電できています。PD充電に対応するiPhone 8以降のモデルは、Anker 511 Power Bankでフルスピード充電できます。
5000mAhでiPhone 12 Pro Maxをどれくらい充電できる?
充電開始時 | 30分 | 60分 | 88分 ※バッテリー切れ | |
---|---|---|---|---|
iPhone 12 Pro Maxのバッテリー残量 | 8% | 57% | 87% | 96% |
▲ 「5000mAh」というバッテリー容量で、iPhone 12 Pro Maxをどれくらい充電できるのかを検証してみました。最大20Wということもあり、高速に充電できていますね。スマホの充電を1日もたせるには、5000mAhで必要十分です。
▲ 上ではXperia 1 IIIを充電しています。こちらも9V/2.22Aでネゴシエーションされ、19W前後で充電できています。最近のAndroidスマホではPD充電に対応するものがほとんど。iPhoneだけでなく、Androidスマホとの組み合わせでも活躍してくれます。
▲ 気軽に持ち出せるサイズ感もあり、スマートウォッチやワイヤレスイヤホンなどの小型デバイスとの相性もいいですね!ただし、Anker 511 Power BankはUSB-Aポートを搭載しないので、必要に応じてUSB-Cケーブルを用意する必要がある点にはご注意ください。
▲ 上では12.9インチiPad Proを充電しています。充電性能は十分ですが、iPadを充電するとなると5000mAhでは心許ないですね。
ただそれはモバイルバッテリーとして使用したときの話。USB充電器として使用したときには、iPad付属のUSB充電器(20W USB-C電源アダプタ)と同等の速度で充電できます。
最大20WのPD充電に対応し、コンパクトでも十分な充電性能!USB充電器として使えば、iPadなどの中型デバイスの充電もできるので心強い!
充電時の発熱は?
コンパクトなモバイルバッテリー、USB充電器と聞いて気になるのは、充電時の発熱です。結論から言うと、まったく問題なしです。
▲ 表面温度を計測してみると、ピーク時で46℃前後でした(モバイルバッテリー使用時、室温23℃)。USB充電器使用時も同様に計測してみましたが、ほぼ同じ結果。発熱に関しては問題なさそうです。
Anker PowerCore Fusion 10000との比較
1台2役をこなしてくれる、Ankerの製品として「Anker PowerCore Fusion 10000」があります。
Anker PowerCore Fusion 10000との比較
製品名 | Anker 511 Power Bank | Anker PowerCore Fusion 10000 |
---|---|---|
搭載ポート | USB-C x 1 | USB-C x 1 USB-A x 1 |
バッテリー容量 | 5000 mAh | 9700 mAh |
USB-C出力 | 最大20W | 最大20W |
USB-C入力 | ✕ | ✕ |
USB-A出力 | ─ | 最大12W |
折りたたみ式プラグ | 〇 | 〇 |
本体充電時間 | 約2.5時間 | 約4時間 |
サイズ | 約113 × 30 × 30 mm | 約82 × 82 × 35 mm |
重量 | 約170 g | 約278 g |
販売ページ | Amazon Anker公式 | Amazon |
「Anker PowerCore Fusion 10000のレビュー」でも書いたのですが、Anker PowerCore Fusion 10000は、10000mAhモバイルバッテリーとしても20W充電器としても大きく、中途半端なんですよね。
もちろんハマれば便利ではあるのですが、それならAnker 511 Power Bankのようにバッテリー容量が少なくてもコンパクト & 軽量のほうが使い勝手がいいと感じます。
スマホの充電がメインなら、Anker PowerCore Fusion 10000よりもAnker 511 Power Bankです!
Zendure SuperMini 5Kとの比較
同じスティック型で持ち運びしやすいモバイルバッテリーとして、Zendure(ゼンデュア)の「SuperMini 5K」という製品があります。
こちらはモバイルバッテリーのみで、USB充電器の機能はありません。
AZendure SuperMini 5Kとの比較
製品名 | Anker 511 Power Bank | Zendure SuperMini 5K |
---|---|---|
搭載ポート | USB-C x 1 | USB-C x 1 USB-A x 1 |
バッテリー容量 | 5000 mAh | 5000 mAh |
USB-C出力 | 最大20W | 最大20W |
USB-C入力 | ✕ | 最大12W |
USB-A出力 | ─ | 最大18W |
折りたたみ式プラグ | 〇 | ─ |
本体充電時間 | 約2.5時間 | 約2時間 |
サイズ | 約113 × 30 × 30 mm | 約109 × 27.6 × 26 mm |
重量 | 約170 g | 約112 g |
販売ページ | Amazon Anker公式 | Amazon |
こちらも最大20W充電に対応します。USB充電器としては使用できませんが、USB-Cポートに加えUSB-Aポートを搭載し、さらにはAnker 511 Power Bankよりもコンパクトで軽量です。
「USB充電器としても使いたいか?」というところですね。モバイルバッテリーのみの使用であれば、Zendure SuperMini 5Kのほうがコンパクト & 軽量でおすすめです。
ただこのレベルのコンパクトさになると、どちらを選んでも使い勝手の差を感じないかも。
これは買い!1台2役で荷物を減らせる
「モバイルバッテリーとUSB充電器を持ち運んでいる」という方にとっては、Anker 511 Power Bankを購入することで荷物を減らせます。
USB充電器としては使いづらい形状ではありますが、それでもコンセントから電源をとれるとなれば心強いですね!20W充電器として使えることで、スマホだけでなくiPadなどのタブレットの充電にも使えます。
5000mAhという控えめなバッテリー容量も、「スマホのバッテリーを1日もたせる」という用途では必要十分!毎日持ち運ぶカバンに忍ばせておけばきっと活躍してくれるはずです。
Anker 511 Power Bankレビューまとめ
今回は、モバイルバッテリーとUSB充電器の1台2役をこなしてくれる「Anker 511 Power Bank」をご紹介させていただきました。
- 5000mAhと普段使いにはちょうどいいバッテリー容量
- コンパクトで軽量、さらにカバンへの収まりがいいスティック型
- 最大20WのPD充電に対応し、スマホやタブレットへの急速充電が可能
- USB充電器として常用するには使いづらい形状
- 搭載ポートがUSB-Cのみ
- 充電時の発熱がそれなりある
USB充電器として使いづらい点が惜しいですね。スティック型なので仕方ないにしても、USB-Cポートがストラップ側にあればまだマシだったのに……と思います。いずれにせよ、モバイルバッテリーとして使用がメインで、いざというときにUSB充電器として使用、という使い方に合っているかと感じます。
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