【レビュー】Apple Watch 4 GPS+セルラー やっぱり僕には必要なかった

Apple Watch 4、気に入った!!

Apple Watch 3 GPSモデルを購入してからはというものの、その便利さと魅力に取り憑かれ、ほぼ毎日、肌身離さずApple Watchを身に付けています。

それまでApple Watchを含むスマートウォッチというものを使ったことがなかった僕は、その便利さや使い勝手に、大袈裟ではなく衝撃を受けたのを今でも覚えています。

「便利すぎる!」と自分の体の一部であるかのごとく、Apple Watchをフル活用しているなか、新型の「Apple Watch Series 4」の発表。買わないわけにはいかないじゃないですか。気付くと考えるより前にポチっていました。

そして待望のApple Watch 4が発売日に到着、早速レビューとしてApple Watch 4の使用感やApple Watch 3から買い替えてみた感想を紹介していきたいと思います。

もしあなたが「初めてのApple Watch」を検討しているということであれば、まず「Apple Watchでできること」も読んでみてください。Apple Watchでできる基本的な活用方法を紹介しています。

目次

僕にセルラーモデルは必要なかった

Apple Watchを選ぶにあたってまずぶち当たるのは、GPSモデルを選ぶか、あるいはGPS+セルラーモデルを選ぶか、というところでしょう。

今回僕が選んだのは「Apple Watch Series 4 GPS+Cellular ステンレススチールケース (44mm)」。Apple公式サイトで購入しました。もともとGPSモデルで満足していたのですが、せっかくだから冒険してみようと、今回はGPS+セルラーモデルを選択。

Apple Watch Series 4 GPS+Cellular ステンレススチールケース (44mm)

Apple Watch Series 4 セルラーモデル(44mm)

残念ながらセルラーモデルでのLTE通信は格安SIMでは使えません。ドコモ・au・SoftBankいずれかのキャリアのSIMカードが差さったiPhoneが必要になります。LINEモバイルをメインとして使っていた僕は、セルラーモデルを使うためにわざわざ眠らせていたドコモ回線をプラン変更し、さらにApple Watchを使うためのドコモのオプションサービス(ワンナンバープラス)に加入しました。

[su_label type=”info”]参考[/su_label]ワンナンバーサービス – ドコモ公式

セルラーモデルであっても、Apple Watch単体で通信できないだけで、GPSモデルのような使い方は可能です。それでも「Apple Watchの機能をフル活用したい」という思いから、あえて冒険してみました。

やっぱり僕にはセルラーモデルは必要なかった

セルラーモデルにはできて、GPSモデルにはできないこと・・・それは「Apple Watch単体での電話やデータ通信」となります。

具体的にApple Watchのセルラーモデルは、単体で(iPhoneが近くになくても)、

  • 電話の通話
  • メールの送受信
  • Apple Musicのストリーミング再生
  • マップの使用

といったことができます。

もちろんGPSモデルでもiPhoneとペアリング状態にあれば、これらの操作は可能です。違いはApple Watch単体でできるかどうか、というところです。

で、結局僕の場合、iPhoneを常に持ってるんですよね。iPhoneを自宅に置いて出掛けるという場面がない。となればApple Watch単体で電話やデータ通信することがない。つまり僕にはセルラーモデルは必要なかった。

Apple Watch 3のセルラーモデルでは、LTE通信をオフにするとバッテリー持ちが伸びるという話があり、それはApple Watch 4でも同じ。確かにLTE通信をオフにすると、バッテリー持ちが良くなったと体感的に分かります。

Apple Watch 4のLTE通信はほとんどオフ

結局LTE通信をオフにすることがほとんど

Apple WatchのLTE通信を使わない僕は、当然オフにするわけですが、そうなるともはやGPSモデルと同じ。わざわざドコモと契約してセルラーモデルにした意味がなかった、ということに。

「あーやっぱりGPSモデルで良かったな」と後悔しているのが正直なところです。

それでもセルラーモデルが便利な場面も確かにある

僕の場合は必要なかっただけで、セルラーモデルが便利な場面は確かにあります。

特にスポーツやワークアウト目的でApple Watchを手にする人。ウォーキングやランニング時にiPhoneを持って出掛けるのは不便ですし、ジムに通っている人ならiPhoneをロッカーにしまっておいても、大事な電話を見逃すことはありません。

こうやって「セルラーモデルは必要ない」と言っている僕自身も、もしかすると数カ月後にランニングを始めることになって「やっぱりセルラーモデルのほうがよかったかな」となるかもしれません。

GPSモデル・セルラーモデルどちらを選ぶか悩んでいる人は、いまの使い方だけでなく、これからの使い方も考慮して検討するようにしましょう。

Series 3からの買い替えだからこそ、多くの進化に気付く

Apple Watch 3を購入したのは2017年の12月なので、約10ヶ月に渡って愛用してきましたが、Apple Watch 3に対して特に不満に思うところもありませんでした。確かに一瞬動作が遅いな、と感じる場面はありましたが「こんなもんなんだろう」と思えるレベル。

Apple Watch 4は半分ブログのネタのために購入したので、こうやってブログを書いてなければ、特に不満なくApple Watch 3を使い続けていたでしょう。

これが前提。不満なくApple Watch 3を使っていたユーザーが、Apple Watch 4に乗り換えてどう感じたか、主観的な感想を中心に書いていきます。

S3チップからS4チップへ。「おぉ!速くなってる!」

S3チップからS4チップにパワーアップし、Apple Watch 4は前モデルに比べ最大2倍の速さを獲得しているとのこと。

Apple Watch 4を数分触っただけで、確かに速度の向上は体感できました。明らかに速い!

例えば「マップ」アプリ。現在地の地図を表示したり、Siriで行き先を指定してナビ機能を使えたりするのですが、操作に対してのレスポンスが格段に速くなっています。

Apple Watch 3では、「マップ」アプリでの行き先の検索結果の表示やマップのローディングがもっさりしていたのですが、Apple Watch 4は一切それがない。

「デジタルクラウン」をクリックして、アプリ一覧画面に推移させるちょっとした操作でも、明らかに速くなっていますね!

Apple Watch 3からの買い替えの必要性を感じていなかった僕も、「おぉ!速くなっているー!!」と声を上げずにはいられませんでした。

「3分タイマーをセット」「20分後に起こして」「○○に電話をかけて」といったように、Siriに呼びかけてからアクションを起こすまでの時間も速くなっていますね!Siriを多用する僕にとっては、この速度向上はかなり響きました。

表示エリアが拡大された恩恵は大きい

Apple Watch 4はApple Watch 3に比べ、表示エリアが30%以上広がりました(44mmモデルは35%拡大、40mmモデルは32%拡大)。

Apple Watch 4とApple Watch 3

Apple Watch 4(44mm)とApple Watch(42mm)

Apple Watch 3(42mm)とApple Watch 4(44mm)を並べてみると、サイズが2mmほどしか大きくなっていないのに、表示エリアがエッジ近くまで広がりより、そのサイズ以上に見やすくなったことが分かります。

Apple Watch 4で新たに追加された文字盤「INFOGRAPH」では、最大8つのコンプリケーションが設定できます。

文字盤に表示できる情報量が多くなったことで、バッテリー残量の表示やWatch OS 5で新たに追加された「トランシーバー」アプリなどにすばやく確認・アクセスできるようになりました。文字盤でより多くの情報を得たい、よく使うアプリにアクセスしたいと思う僕にとっては、表示エリアが拡大された恩恵はかなり大きく感じます。

それに表示エリアが拡大されたことで、文字が大きくなり見やすくなりました。文字と同じようにボタンも大きくなったので、操作性のアップにも寄与しています。

触覚的な反応が加わったデジタルクラウン

触覚的な反応が加わったデジタルクラウン

触覚的な反応が加わったデジタルクラウン

Apple Watchの側面に配置されたデジタルクラウンには、触覚的な反応が加わりました。デジタルクラウンを回すと、「ククククッ」という感覚が指に伝わります。意味もなくクルクル回しちゃいますね。癖になります。この触覚的な反応があるおかげで、デジタルクラウンを目的の位置まで回しやすくなりました。

その他細かい点も進化している

インパクトとしては「向上した動作速度」と「拡大された表示エリア」がツートップですが、そのほか細かな部分にも多くの進化が見られます。

進化した加速度センサーとジャイロスコープにより、Apple Watch 4が転倒を検知。大事を確認する表示がされ、60秒間反応がない場合は自動的に設定した緊急連絡先に連絡がいきます(予め設定する必要あり)。

ストレージ容量は16GBに統一され、Apple Watchの本体裏の素材がセラミックとサファイアクリスタルガラスに強化されました。Bluetooth規格もBluetooth 4.2からBluetooth 5.0にパワーアップしています。

Apple Watch 4の裏蓋

裏蓋はサファイアクリスタルとセラミックにバージョンアップ

このあたりの細かい進化は、現時点では恩恵を感じられていないものの、どの進化も長く使っていく中で活きてくるのではと思っています。

やっぱりApple Watchバンド選びは楽しい!

「いままで使ってたApple Watchバンドはどうなるの?」心配される方は多いと思いますが、それらのバンドは引き続きApple Watch 4でも使用できます。

38mmのバンドは、40mmのApple Watchに、42mmのバンドは44mmのApple Watchにそれぞれ対応します。ただし、例えば38mmのバンドは44mmのApple Watchでは使えないので注意してください。

さすがに5,000円を超えるApple純正バンドを何本も、というわけにはいかないので、僕はApple Watch対応のサードパーティ製バンドを買い揃えて楽しんでいます。

Apple Watchバンドを利用シーンで選ぶ

バンド選びが楽しい!

Apple Watch 3時代のバンドも引き続き使えるは嬉しいですね!無駄にならなくてよかった・・・。

以下の記事でおすすめのApple Watchバンドを紹介しています。バンド選びは楽しいよ!ということをぜひApple Watch 4を検討してる人にも知ってほしいですね!

Watch OS 5でさらに便利に

Watch OS 5は初代のApple Watchを除く全てのApple Watchのシリーズに対応します。ここはApple Watch 4のレビューというよりか、Watch OS 5のレビューになりますが、僕が便利だと思った機能をピックアップして紹介してみます。

もう「Hey Siri」は要らない

これまでは「Hey Siri」という呼び掛けがSiri起動のトリガーでしたが、Watch OS 5からはApple Watchを口元に持っていき、「Hey Siri」の呼びかけなしに「今日の天気は?」とSiriを操作できるようになりました。

これがまた便利なんですよ。「Hey Siri」がなくなっただけで、Siriを使うハードがまた一段と下がりました。普段からSiriを活用している人こそ、この便利さを実感できるのだろうと思いますね。

「ワークアウト」アプリの強化

「ワークアウト」アプリがさらに強化されています。

装着者の動きから、ワークアウトを自動検知し、ワークアウトのスタート操作忘れではないかを自動的に確認してくれます。ランニング時には走っているペースが目標に達しているかどうかを知らせてくれるペース通知の機能が加わりました。

「トランシーバー」アプリ

新たに追加された「トランシーバー」アプリを使えば、Apple Watch同士でトランシーバーのようにかんたんな会話ができます。「話す」ボタンを押しながら話しかけ、相手にはリアルタイムでその声が届く。男性なら誰もがワクワクしてしまうような機能です。

早速僕もこのトランシーバーアプリを活用しています。特に家族内で活用することが多いですね!例えばゴミ出しをしていて、嫁から「出すゴミをひとつ忘れてるよ!」とか、買い物に出かけた嫁に対して「あ、コーヒーもなくなってるから買ってきて!」といった具合。

トランシーバーアプリを使ってみて、「電話じゃなくLINEでもない」というシーンが結構あることに気付きました。この辺は使い手にお応じて便利に使えるのではないでしょうか。

ちなみにトランシーバーアプリはWi-Fi、LTE通信に繋がっている状態、もしくはiPhoneにペアリングされている状態で使用できます。最初GPSモデルでは使いないんじゃないの?と勘違いしていましたが、問題なくトランシーバーアプリを使えます。

アルミニウムケースを選択するなら傷に注意

今回僕が選んだのは「Apple Watch Series 4(44mm)GPS+セルラーモデル」。セルラーモデルを選んだのはApple WatchのLTE通信を試してみたかったということ以外に、もうひとつ理由があります。

その理由とは、傷に強いステンレススチールケースを選びたかったから。

GPSモデルにはラインナップとしてステンレススチールケースは選択できず、ステンレススチールケースを選ぶには、必然的にセルラーモデルを選ぶことになります。

Apple Watchに傷が!

Apple Watchに付いた傷

Apple Watchに傷が!

これはこれまで使っていたApple Watch 3のアルミニウムケースモデル。わずかですが、液晶画面に傷が付いてしまっています。おそらくドアノブにぶつけてしまったときの傷。

傷だらけのApple Watchもそれはそれでかっこいいかな、とは思うものの、実際に傷が付いてしまうとやっぱりショック・・・。

Ion-Xガラス(強化ガラス)とサファイアクリスタルガラス

アルミニウムとステンレススチール。当然ステンレススチールのほうが強いのですが、それぞれのケースでは液晶画面に使われているガラスの素材が異なります。

アルミニウムケースは「Ion-Xガラス(強化ガラス)」、ステンレススチールケースは「サファイアクリスタルガラス」が使われています。

サファイアクリスタルは高級腕時計でもよく使われるがガラスで、非常に強度が高く人気のある素材。Ion-Xガラスでは思ったよりかんたんに傷が付いてしまったというのもあって、今回はサファイアクリスタルガラスを選んだわけです。

傷が気になるならステンレススチールケースか保護アイテムの装着がおすすめ

もちろん「傷が付いてなんぼだ!」という人は除いて、傷が気になるなら、ステンレススチールケースを選ぶか、フィルムやケースといった保護アイテムの装着をおすすめします。

僕も当初は「傷なんか付くときは付くしな」と思っていましたが、実際に傷が付いてしまうとやっぱりテンションが下がります。

これからApple Watchを買い替え・新たに購入する方は、この点も頭に入れてモデルを選んでみてください。

Apple Watch 4は買い!けどGPSとセルラーの選択は慎重に

Apple Watch 4、気に入った!!

Apple Watch 4、気に入った!!

Apple Watch 3と比べ30%以上大きくなった表示エリア、最大2倍速くなった処理速度。

やはりこのツートップの進化は強いですね!よりベゼルが狭くなったApple Watchは見た目的にもかっこよく感じます。それにサクサク動くApple Watchは操作していて気持ちいい。Apple Watch 3からの乗り換えでも、それらの進化は十分実感できるかと思います。

ただやはり悩むポイントとしては「GPSモデル」を選ぶか、もしくは「GPS+セルラーモデル」を選ぶかになるでしょう。Apple公式サイトでのこれらの価格差は11,000円(税抜)。小さいようで大きいこの差。1万円あればApple Watchバンドを数本買えちゃいますからね。

セルラーモデルを選んだ僕は、結局バッテリー持ちを優先させるためにLTE通信をオフにしています。iPhoneが近くにある限りApple Watch単体でLTE通信することはないので・・・。

どっちにするかは、自分の使い方に照らし合わせて慎重に選択したほうがいいですね。

いずれにせよ、Apple Watch 4は間違いなく「買い」です!安くなったApple Watch 3を狙うのもありですが、予算的に問題ないのならApple Watch 4一択ですよ!

セルラーモデルを購入するなら、公式キャリアショップがおすすめ。キャリアとの契約が必須になる上に、Apple公式サイトと変わらない価格で購入できます。

Apple Watch 4を購入したら、便利なアプリもチェックしておきましょう!

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この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
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