本記事では、「Apple Watchにアップルケアは必要か?入るべき?」をテーマに、筆者がApple Watchにアップルケアは必要ないと考える理由についてご紹介します。
- この記事で分かること
Apple Watchを損傷・故障させてしまったとき、アップルケアに加入していれば格安な特別料金で修理できます。
アップルケアに加入しておけば安心であることは確かなのですが、これまで6台のApple Watchを購入してきた私は、これまで一度もアップルケアに加入したことはありません。
そして一度も「アップルケアに入っておけばよかった」と後悔したこともありません。
アップルケアを全否定する気は毛頭ありませんが、「アップルケアに入らない」という選択もありだというのが私の意見です。
Apple Watchにアップルケアが必要ないと考える理由
Apple Watchにアップルケアが必要ないと考えているのは、以下の4つの理由からです。
アップルケアを利用する機会が少ない
冒頭でも書いたように、私はこれまで6台のApple Watchを購入してきましたが、アップルケアに加入したことは一度もありません。
モデル | 月払い(自動更新) | 2年間 | 3年間 |
---|---|---|---|
Apple Watch Ultra 2 | 740円 (2年で17,760円) | 14,800円 | ─ |
Apple WatchSeries 10 | 580円 (2年で13,920円) | 11,800円 | ─ |
Apple Watch SE | 340円 (2年で8,160円) | 6,800円 | ─ |
Apple Watch Hermès | 740円 (2年で17,760円) | ─ | 21,800円 |
Apple Watch Hermès Ultra | 740円 (2年で17,760円) | ─ | 21,800円 |
アップルケアへの加入料金はモデルや期間によって異なりますが、仮に6台すべてでアップルケアに加入していれば合計数万円以上という計算に。Apple Watchがもう1台買えるほどの価格です。
結果的に数万円の料金を払わず済んだ!と言えます。
また、一度も「アップルケアに入っておけばよかった」と後悔したことはありません。
使用に特別に気をつけているわけではなく、ドアノブや机の角には数え切れないほどぶつけましたし、着けた状態で海やプールでも泳ぎました。
後悔したことがないというのはあくまでも結果論とはなるものの、通常使用の範囲なら故障させてしまう可能性は非常に低いのではと感じています。
Apple Watchの使われ方はさまざまです。いわゆるエクストリームスポーツでの活用といった過酷な環境で使用するならば加入しておいたほうが安心かもしれません。
しかし、通話やメッセージの送受信、ヘルスケアやワークアウトに活用など「普通の使い方」であれば故障させてしまう可能性は非常に低いでしょう。
過酷な環境で使用しないのであれば、故障させてしまう可能性が低い。つまりアップルケアを利用する機会はない。これが必要ないと考えるひとつめの理由です!
すべての修理が保証対象となるわけではない
アップルケアに加入しておけば、万が一の高額な修理費用に備えることができます。
モデル | 修理費用 (通常の場合) | 修理費用 (アップルケア加入の場合) |
---|---|---|
Apple Watch Ultra 2 | 75,800円 | 10,700円 |
Apple Watch Series 10 | チタニウム:61,800円 アルミニウム(セルラー):53,800円 アルミニウム(GPS):45,800円 | 9,200円 |
Apple Watch SE | アルミニウム(セルラー):35,800円 アルミニウム(GPS):31,400円 | |
※ 最終的な修理費用はAppleの見積もりの上で確定されます。 |
Apple Watch Ultra 2の場合、通常75,800円かかる修理費用が、アップルケアに加入しておくことで10,700円で済みます。しかも保証期間内であれば何回でも特別料金(サービス料)で修理可能です。
ただし、すべての修理が保証対象となるわけではないことに注意です。
対象範囲外
引用:Apple Legal
- 通常の使用による経年劣化や対象機器の機能に影響しない外観上の損傷。
- 予防保守に関連するサービス。
- 紛失または盗難にあった対象機器。
- 無謀行為、乱用行為、故意や意図的な行為、または通常ではない方法やAppleが意図していない方法による損傷。
- 対象機器の設置、取り外し、廃棄に関連するサービス。
- 対象機器以外の製品によって生じた損傷。
- Apple以外の者による開封、修理、改造、改変による損傷。
- 本プラン購入前に対象機器に生じていた状態。
- シリアル番号の改変や読み取れない、または削除された対象機器。
- 火災、地震などの外的要因による損害。
- 本プランに具体的に記載されている補償対象外の原因または損失。
- 対象機器内に保存されている電子データの損失や使用の損失、破損、アクセス不能、または操作不能。
- 商業目的での使用によるサービスの請求。
例えばApple Watchのディスプレイに小さな傷が入ってしまったとして、この傷をAppleに「機能に影響しない外観上の損傷」と判断されてしまえば特別料金で修理してもらうことはできません。
また、通常でない方法での使用よる損傷や火災、地震などの外的要因による損傷も保証対象外です。
アップルケアに加入したからと言って、どのような修理も保証対象となるわけではありません。
2年以内の利用が困難な無料のバッテリー交換サービス
アップルケアのサービスのひとつとして、「無料のバッテリー交換サービス」があります。
モデル | バッテリー交換費用(通常の場合) | バッテリー交換費用(アップルケア加入の場合) |
---|---|---|
Apple Watch Ultra 2 | 15,800円 | 0円 |
Apple Watch Series 10 | 15,800円 | |
Apple Watch SE | 15,800円 |
しかし、それには条件があり「バッテリーの最大容量が本来の80%未満となっていること」が条件に含まれます。
バッテリーの最大容量は、Apple Watchの「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」から確認できます。
上は私が愛用するApple Watch Ultraのバッテリー最大容量。2022年9月23日の発売日から使い続けているので使用期間は記事執筆時点で約1年2か月となります。
1年2か月使い続けて、バッテリー最大容量がたった3%しか減っていないわけですから、現実的に考えてあと1年足らずで80%未満まで劣化することはないでしょう。
アップルケアは2年経過後も月額プランに変更して延長できます。しかし、私のApple Watch Ultraのペースを考えても3年、4年経っても80%未満とならない可能性が高いです。
もうちょっと条件が緩ければ魅力的なサービスなのですが、80%未満のハードルは高いですね。意図的にバッテリーに優しくない使い方をしても2年以内に80%未満まで劣化させるのは難しいでしょう。
バッテリー交換サービスを目当てにしてアップルケアに加入するのはおすすめできません!
傷や損傷には保護対策で備えられる
Apple Watchを損傷させてしまうパターンとしてもっとも多いのは、何か硬いものにぶつけてしまって損傷させてしまうパターンでしょう。
Apple Watchを使っているとこれはよく起こります。私もドアノブや机の角、岩、焚火台などあらゆるものにぶつけてきました。
ただ、ぶつけて傷をつけてしまうことはあっても、機能に影響がでるほど損傷してまうことはまれです。
私が過去に使ってきたApple Watchのケースもそれなりに傷がありますが、動作には問題ありません。
それでも心配な方は、保護ケースや保護フィルムを活用することで損傷リスクを減らせます。
私は側面部分のケースへの傷は許容していますが、ディスプレイには傷を付けたくないので保護フィルムを貼っています。
Apple WatchはiPhoneと違い落下によって損傷させてしまうことは少ないです。アップルケアに入らない代わりに、保護ケースや保護フィルムでしっかり対策しておく。この考え方もありです。
アップルケアが必要な人とは?
私が購入してきた6台のApple Watchはすべて、修理が必要になったことはありません。しかしそれは結果論で、修理が必要になり高額な修理費用を支払うハメになった……という世界線もあり得ました。
続いては、「アップルケアが必要な人」についてご紹介しましょう。
「安心料」と割り切れる
アップルケアに加入しておけば、高額な修理費用に恐れる必要はありません。安心という意味では、アップルケアに加入しておくに越したことはないでしょう。
「アップルケアを利用する機会が少ない」といった私の主張は、あくまでも可能性が低いという話で決して可能性がないわけではありません。
「万が一にも高額な修理費用を払いたくない」ということであれば、可能性が低くともアップルケアに加入すべきです。
過酷な環境でApple Watchを活用したい
アウトドアやスポーツなどの過酷な環境でApple Watchを活用したいと考えている方であれば、アップルケアへの加入を検討してみてもいいでしょう。
例えば自転車やバイクで林道を走ったり、サーフィンしたり、岩場でのクライミングだったり。このような屋外のアウトドアやスポーツでは、どうしても損傷リスクが上がります。
Apple Watchの用途をイメージしてみて、「損傷させてしまうリスクが高いかも?」と感じたなら対策としてアップルケアに加入しましょう。
よくある質問
- アップルケアへの加入は必須ですか?
-
アップルケア(AppleCare+ for Apple Watch)への加入は任意です。必ず加入しなければならないものではありません。
本記事を参考にしていただき、アップルケアに加入するかしないかを検討してみてください。
- アップルケアに加入しない場合、保証はどうなりますか?
-
Apple WatchをはじめすべてのApple製品には、1年間のハードウェア製品限定保証が付きます。
アップルケアに加入しなくても1年間の保証が付き、初期不良や動作不良、自然故障に対して保証してくれます。
- アップルケアにはどのようなサービスが含まれますか?
-
アップルケア(AppleCare+ for Apple Watch)には以下のサービスが含まれます。
アップルケアに含まれるサービス- ハードウェア製品保証の延長
- 過失による故障に対する保証
- テクニカルサポートの延長
- 修理費用に特別料金(AppleCare+サービス料金)が適用される
- バッテリー交換サービス(バッテリー最大容量が80%未満の場合に限りる)
- エクスプレス交換サービス(修理期間中に代替機を送ってくれる)
アップルケアに加入すれば自然故障だけでなく過失による故障も保証対象となります。
例えばApple Watchをぶつけてディスプレイを割ってしまった場合。この場合は過失となりますが、アップルケアに加入していれば格安の特別料金で修理できます。
なお、以前は修理サービスに回数制限がありましたが、いまでは内容が変更され回数無制限となっています。
- アップルケアに加入しないことでどのようなリスクがありますか?
-
アップルケアに加入しない選択をすることで、万が一Apple Watchを損傷させてしまって修理が必要となったときに高額な修理費用が発生するリスクがあります。
通常の修理費用はApple Watch Series 10(アルミニウム/GPSモデル)では45,800円、Ultra 2の場合は75,800円となっています。
アップルケアに加入していればApple Watch Series 10は9,200円、Ultra 2は10,700円で済みます。
万が一にも高額な修理費用を払いたくないという方は、アップルケアに加入しておきましょう。
- アップルケアの保証期間を延長することはできますか?
-
アップルケアの月額払いに加入した場合、解約しない限り保証を継続することができます。
2年払いを選択した場合、2年後の保証終了日の翌日から30日以内に月額払いに加入することで2年経過後もアップルケアを延長できます。
Apple Watchの場合、アップルケア延長時は月払いのみとなり年払いは選択できません。
- Apple Watchのアップルケアには盗難・紛失プランはありますか?
-
ありません。
盗難・紛失プランがあるのはiPhoneのアップルケア(AppleCare+ for iPhone)のみです。