Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|ビルトインUSB-Cケーブルでさらに便利に

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|ビルトインUSB-Cケーブルでさらに便利に

今回ご紹介する「Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」は、

  1. USB-C充電器
  2. モバイルバッテリー
  3. USB-Cケーブル

この3つが一体となった便利な3-in-1充電器です。

コンセントに挿せばUSB-C充電器として、抜けばモバイルバッテリーとして、スマホやタブレットを充電できる便利な製品。

さらに別でUSB-Cケーブルを持ち運ぶ必要がなく、出先での充電はこれ1台で完結します。

これ、ハマる人は多いのではないでしょうか。

これまで充電器・モバイルバッテリー・USB-Cケーブルの3つを持ち運んでいた方だと、その3つをこれ1台にまとめられるわけですからね。非常に便利です。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|ビルトインUSB-Cケーブルでさらに便利に
総合評価
( 4 )
メリット
  • ビルトインUSB-Cケーブルを内蔵。
  • 充電器としてもモバイルバッテリーとしても使える。
  • パススルー充電に対応。
  • 最大30W(充電器として使用時)でスマホやタブレットを急速充電できる。
  • バッテリー残量を確認できるディスプレイを搭載。
デメリット
  • ビルトインUSB-Cケーブルの長さは約20cm(実測)。使い方によっては長さが足りない場合がある。
  • 2ポート同時使用時は合計最大18Wとなる。
  • 使い方が充電器もしくはモバイルバッテリーに偏っている場合、逆に持ち運び時の負担が大きくなってしまう場合がある。

本記事は筆者が購入した製品を用いて作成しています。PR用に提供されたものではありません。

目次

特徴と仕様

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の特徴は、大きく以下の3つあります。

  1. 充電器・モバイルバッテリー・USB-Cケーブルの1台3役。
  2. 充電器として使用時は最大30W出力とパワフル。
  3. コンパクト・折りたたみ式プラグ採用で持ち運びしやすい。
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)
出典:amazon

充電器とモバイルバッテリーが一体となった製品はいくつかありますが、さらにUSB-Cケーブル付くのは本製品ならではです。

詳しい仕様は以下をご確認ください。

製品名Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)
バッテリー容量5000 mAh
入力ACコンセント
USB-C(最大10.5W)
搭載ポートビルトインUSB-Cケーブル x 1
USB-Cポート x 1
USB-C出力最大30W(充電器として使用時)
最大22.5W(モバイルバッテリーとして使用時)
2ポート合計出力最大18W(充電器として使用時)
最大15W(モバイルバッテリーとして使用時)
パススルー充電対応
サイズ約83 x 50 x 31 mm
重量約200 g
カラーブラック
ホワイト
ブルー
グリーン
パープル
ピンク
(ブラック以外は順次発売)
パッケージ内容本体、取扱説明書
価格(税込)5,990円

全6色のカラーバリエーションがありますが、記事執筆時点で販売されているのはブラックのみ。ブラック以外のカラーは4月以降に順次発売されるとのことです。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)のカラーバリエーション
出典:amazon

ブラックは高級感がありかっこいいですが、その他のカラーも爽やかでいい感じ。春を連想させる優しい色合いです。

外観と機能紹介

前面は光沢のあるピアノブラック、外装は光沢のないマットな質感。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の外観
高級感のある外観と外観

他のカラーではまた違った印象になりそうですが、ブラックは高級感があり所有欲も満たしてくれる外観・質感です。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)のディスプレイ

サイドに見えるボタンを押すと、前面にバッテリー残量が表示されます。

1%単位で表示してくれるのでバッテリー残量を正確に確認きますし、屋外など明るい環境でも見やすく視認性抜群。なかには光量が少なく見にくいものがあるのでこれはありがたい!

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)のビルトインUSB-Cケーブル
直付けのビルトインUSB-Cケーブル

そして目玉機能のビルトインUSB-Cケーブル。

モバイルバッテリーがあってもケーブルがないと充電できないわけですから、こうやって直付けされていれば忘れることもなく安心ですね。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)のビルトインUSB-Cケーブルを伸ばしている様子
ケーブルの長さは実測で約20cm

充電時はストラップホールに通されたケーブルを延ばして使用します。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)のビルトインUSB-Cケーブルをストラップとして使用している様子
ビルトインUSB-Cケーブルはストラップにもなる

ビルトインUSB-Cケーブルに指を通せばストラップ代わりに使えます。

ケーブルはしっかりしていますし、根元部分も補強されています。振り回さない限り断線することはなさそう。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) のUSB-Cポート
USB-Cポートも搭載(充電性能はビルトインUSB-Cケーブルと同じ)

ビルトインUSB-Cケーブルのほかに通常のUSB-Cポートも搭載されています。

iPhone 14シリーズ以前をお使いの方は、ここにUSB-C to Lightningケーブルを挿して充電可能です。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の電源プラグ
折りたたみ式の電源プラグ

底面に折りたたみ可能な電源プラグがあり、これをコンセントに挿すことで充電器として使えます。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)とiPhone 15 Proのサイズ比較
iPhone 15 Proとのサイズ比較

サイズは約83 x 50 x 31 mmとなっています。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)とMOTTERU 5000mAhモバイルバッテリーとのサイズ比較
MOTTERU 5000mAhmモバイルバッテリーとのサイズ比較

他のコンパクトな5000mAhモバイルバッテリーと比べると大きいです。ただ充電器とUSB-Cケーブル込みと考えるとコンパクト。

ちなみに上の「MOTTERU(モッテル) 5000mAhモバイルバッテリー」も最大20Wの入出力に対応します。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の重量を計測

重量は実測で203.99gでした(公称は約200 g)。

iPhone 15の重量が171g、iPhone 15 Plusの重量が201gですから、スマホ1台よりも同じかちょい重いくらいの重量ですね。

これくらいなら持ち運びに苦労することはないでしょう。

従来モデルとの違いは?

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)と従来モデルの「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」
従来モデル(右)との違いは?

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)は、「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」の後継モデル。

違いと進化ポイントは以下の3つです。

従来モデルとの違い・進化ポイント
  1. ビルトインUSB-Cケーブルの内蔵。
  2. 1%単位でバッテリー残量を確認できるようになった。
  3. パススルー充電に対応した。

もっとも大きい違いはビルトインUSB-Cケーブルですね。

従来モデルはUSB-Cケーブルを一緒に持ち出す必要がありましたが、ご紹介している新型モデルでは不要。1台で充電を完結できるようになりました。

あと細かな違いについてもまとめておきます。

従来モデルとの違い
製品名Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)
新型モデル
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)
従来モデル
バッテリー容量5000 mAh5000 mAh
搭載ポートビルトインUSB-Cケーブル x 1
USB-C x 1
USB-C x 1
USB-C出力
(充電器として使用時)
最大30W最大30W
USB-C出力
(モバイルバッテリーとして使用時)
最大22.5W最大22.5W
パススルー充電
サイズ約83 x 50 x 31 mm約78 x 44 x 31 mm
重量約200 g約185 g
価格5,990円5,490円

充電性能としてはまったく同じです。

サイズと重量に差がありますが、実際の体感としてはほぼ変わりません。言われてみれば差はあるかな、というレベル。

それに従来モデルでは別途USB-Cケーブルが必要ですからね。ケーブル込みで考えると重量やサイズの差は埋まります。

両者の価格差は大きくありません。従来モデルも販売が続いていますが、これから買うのなら新しいAnker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)がおすすめです。

充電性能は文句なし

ビルトインUSB-CケーブルおよびUSB-Cポートは、最大30Wの出力に対応します(充電器として使用時)。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)でiPhone 15 Proを充電している様子
充電器としてiPhone 15 Proを充電

30WあればスマホだけでなくタブレットやMacBook Airの充電もカバーできます。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)でiPhone 15 Proを充電中のワット数
充電器としてiPhone 15 Proを充電(実測で約23W)

iPhone 15 Proを充電してみると約23Wと高速に充電できています。iPhoneは最大27Wの充電に対応します。iPhone 15 Pro以外もフルスピードで充電可能です。

またパススルー充電に対応するので、接続デバイスを充電しながら同時に本体バッテリーも充電してくれます。普段からコンセントに挿しておけば充電し忘れの心配をする必要はありません。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)でiPhone 15 ProとAirPodsを同時充電
iPhone 15 ProとAirPods(第3世代)を同時充電

2台同時充電時は合計最大18Wとなります。スマホ + 小型デバイス(イヤホンやスマートウォッチなど)の組み合わせなら十分対応できるでしょう。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)でiPhone 15 Proを充電(モバイルバッテリーとして)
モバイルバッテリーとしてiPhone 15 Proを充電

モバイルバッテリーとして使用したときは最大22.5Wの出力となります。

22.5Wで充電できるのはファーウェイ端末のみ。iPhoneなどその他のデバイスは最大20Wの充電となります。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)でiPhone 15 Proを充電中のワット数(モバイルバッテリー)
モバイルバッテリーとしてiPhone 15 Proを充電(実測で約19W)

コンセントから抜くとパワーダウンするものの、それでもスマホやタブレットを急速充電できるほどのパワーがあります。

モバイルバッテリーとして使用時は最大30W → 最大22.5Wに出力が上がること、同時充電時は最大18W(モバイルバッテリーとして使用時は最大15W)となる点には注意ですが、充電性能としては文句なしでしょう。

5000mAhでも意外に足りる

バッテリー容量は5000mAhと少ないように思えますが、スマホのバッテリーを1日もたせるだけなら5000mAhで十分だったりします。

実際にiPhone 15 Proを充電してみると、バッテリー残量が5% → 87%まで回復したところでAnker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)のバッテリーが空になりました。

iPhoneの場合はモデルにもよりますが、5000mAhで1回フル充電できるかできないかくらい。

出掛けてその日に帰ってくるのなら十分なバッテリー容量ですし、出掛けた先にコンセントがあればそれで充電できますからね。普段使いにはちょうどいいバッテリー容量です。

別々で用意したほうがいい場合もある

充電器とモバイルバッテリーが一体となった充電器は便利ですが、別々に用意したほうがいい場合もあります。

例えば「出先ではモバイルバッテリーとして使わない」という方なら、モバイルバッテリー単体で用意した方がコンパクトに持ち運べます。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)、Anker、MOTTERU、CIO
左からAnker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)、
Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)、
MOTTERU 5000mAhモバイルバッテリー、
CIO SMARTCOBY SLIM 20W

Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)はビルトインUSB-Cコネクタを搭載するのでケーブル不要、スマホに直挿しして充電できます。

Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)でiPhone 15 Proを充電している様子
これもケーブル不要で充電できる

充電性能は最大20Wと同じですし、ケーブル不要で充電できることも同じ。

「モバイルバッテリーとして使うのがほとんど」という方はこっちも合わせてチェックすることをおすすめします。

逆に「ほぼ充電器として使わない」という方なら、充電器単体で用意することを検討してみてください。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)は、とAnker 511 Charger (Nano 3, 30W)
超コンパクトなAnker 511 Charger (Nano 3, 30W)

ずいぶんサイズ差がありますが、充電器としての性能は最大30Wと同じです。

Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)は30Wクラスではトップクラスのコンパクトさと軽さ。USB-Cポートは1つのみですが、持ち運びするには最高の充電器です。

MOTTERU 5000mAhモバイルバッテリー、Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)、Anker Flow USB-Cケーブルの重量

上はMOTTERU 5000mAhモバイルバッテリー、Anker 511 Charger (Nano 3,30W)、Anker PowerLine III Flow USB-Cケーブル(0.9m)の総重量を計測している様子。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の重量は公称で約200 gでしたが、上の3点セットのほうが軽くなっていますよね。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)が必ずしも省スペース化・軽量化になるとは限らないってことです。

レビューまとめ

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)は、

  • 充電器・モバイルバッテリー・USB-Cケーブルを一緒に持ち運びたい方
  • あるいは現在その3つを持ち運んでいる方

これに当てはまる方におすすめです。

USB-Cケーブルを持っていかなくて済むのはラクですね。これなら忘れてきてしまうこともありません。

すべての人にハマるわけではないものの、それでもこの製品にハマる人はきっと多いだろうと思います。記事執筆時点では発売されて間もないタイミングですが、間違いなくAnker製品の売れ筋になるでしょう!

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|ビルトインUSB-Cケーブルでさらに便利に
総合評価
( 4 )
メリット
  • ビルトインUSB-Cケーブルを内蔵。
  • 充電器としてもモバイルバッテリーとしても使える。
  • パススルー充電に対応。
  • 最大30W(充電器として使用時)でスマホやタブレットを急速充電できる。
  • バッテリー残量を確認できるディスプレイを搭載。
デメリット
  • ビルトインUSB-Cケーブルの長さは約20cm(実測)。使い方によっては長さが足りない場合がある。
  • 2ポート同時使用時は合計最大18Wとなる。
  • 使い方が充電器もしくはモバイルバッテリーに偏っている場合、逆に持ち運び時の負担が大きくなってしまう場合がある。

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この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
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