新型iPad Pro 11/12.9とともに、第2世代Apple Pencilが登場しました。
以前からApple Pencilを愛用している僕は、迷うことなくiPad Pro 11と一緒に第2世代Apple Pencilを購入。
この記事では「第2世代Apple Pencilは初代と比べてどう進化したのか」というところをユーザー目線で紹介したいと思います。
初代はネガティブポイントが多かった
2015年9月11日に発売された初代Apple Pencilのインパクトは凄まじいものでした。単なるメモ用途だけでなくイラストや画像編集など、これからのiPadの可能性を感じさせてくれるアイテム。実際に多くのiPadユーザーから支持されており、いまなお愛用されている方も多いでしょう。
一方で便利なだけに目立ってしまうネガティブポイントがあったのも事実です。不格好な充電中の姿。紛失の心配が絶えないキャップ。丸くコロコロ転がっていく形状など。
特にこの充電中の姿・・・。かっこ悪いだけでなく折れてしまいそうで怖いですよね。これじゃそのままスリーブケースに収まらないですし、充電しながらの持ち運びは難しい。そして充電中に外した小さいキャップは紛失に注意しなければなりません。「便利なのは確かだけど、ちょっと惜しいな」こう思っていたのは僕だけではないでしょう。
そして初代Apple Pencilの登場から約3年、新型iPad Proとともに第2世代のApple Pencilが発売されたわけですが、これがまた凄い!少なくなかったネガティブポイントが見事にクリアされているじゃないですか!
第2世代Apple Pencilの進化と使用感レビュー
それではここから第2世代Apple Pencilが、初代と比べてどう進化したのかを見ていきたいと思います。
これまでのネガティブポイントが消え去っただけでなく、より便利になった第2世代Apple Pencil。個人的にもかなり気にっていて、これからさらに使う機会が増えそうです。
1. 光沢からマット仕上げに変更、持ちやすい形状に
ぱっと見て分かる変化は、「質感」と「形状」です。
質感は光沢ある質感からマット仕上げになりました。
個人的にはこっちのマット仕上げのほうが好み。光沢があるプラスチックは、どこかおもちゃっぽく見えてしまいますから。第2世代のほうが高級感がある、というわけではないですが、僕はこっちのほうが好きですね!
そして第2世代Apple Pencilにはフラットなエッジが作られました。このフラットな形状はiPad Proにくっつけるために作られたのかもしれませんが、握ったときに人差し指のポジションが決めやすく、以前よりも持ちやすくなった印象を持ちました。エッジがあることで初代のように机の上をコロコロ転がっていくこともありません。
ちなみに初代に比べ第2世代Apple Pencilは長さが約1cmほど短くなっています。短くなったというか、キャップに隠されたLightningコネクタが消えました。たった1cm違うだけでかなりコンパクトになった印象を受けますね!
ちなみに両者のサイズは、短くなった長さを除けば同じです。
初代Apple Pencil | 第2世代Apple Pencil | |
---|---|---|
長さ | 175.7 mm | 166 mm |
直径 | 8.9 mm | 8.9 mm |
重量 | 20.7 g | 20.7 g |
直径が同じなので、引き続き使いたかったBelkinのAppne Pencil用ペン立てもばっちり!
2. 便利過ぎるペアリングとワイヤレス充電
第2世代Apple Pencilは新型iPad Pro 11/12.9に磁力でくっつけることで自動的にペアリングが完了、ワイヤレス充電を開始してくれます。
初代もiPad Proに挿すだけでペアリング・充電が可能でしたが、手間を考えると非常にラクになりました。
- キャップを外す
- キャップを紛失しないように保管
- iPad Proに挿入(そして不格好な姿に)
これが、
- iPad Proにくっつける(邪魔にならない!)
これだけでよくなったのです。
Apple Pencilは割と頻繁に接続が切れてしまうので、その度に再接続しなければいけないことを考えると、この差はかなり大きい!
「Apple PencilがiPad Proにくっついて自動的にペアリング・ワイヤレス充電できるようになった」
書いてしまえばたったそれだけではありますが、この進化は使い手にとっては非常に大きなものだと言えます。
3. やっと定位置が見つかった
そしてこの磁力でiPad Proにくっつけるスタイルのメリットがもうひとつ。
それは「Apple Pencilの定位置」です。Apple Pencilの置き所に困っていた人は結構多いのではないでしょうか。どこに置いてもコロコロ転がるし、長くてペンケースにも収まらない。
iPad ProにぴったりくっつくApple Pencilを見て、これほどしっくりくる定位置はないと思うわけです。
4. ダブルタップでツールの切り替えが可能
Apple Watchを持った状態で人差し指でダブルタップすれば、ツールの切り替えなどの機能を使えるようになりました。
現状、このダブルタップでのツール切り替えに対応しているアプリは「メモアプリ」などに限られますが、これから幅広いアプリで便利に使えるようになるはずです。
ちなみに「設定」の「Apple Pencil」からダブルタップしたときの挙動を選択できるようになっています。
5. 進化した「インスタントメモ」でより素早くメモを取れるようになった
これもなかなか便利なのでぜひ活用してほしい!iOS11で登場した「インスタントメモ」。これがさらに便利になっています!
初代Apple Pencilの場合、
- 画面をオン、ロック解除画面を表示させる
- Apple Pencilで画面をタッチ→メモアプリが起動
という2つのステップが必要でした。
ところが第2世代Apple Pencilでは、
- Apple Pencilでタッチ→メモアプリが起動(画面オフ状態でOK)
これだけ。メモを取らなきゃと思った次の瞬間に、Apple Pencilのペン先で画面にちょんとタッチするだけで、すぐさまメモを取れる状態になります。
以前のように電源ボタンを押してロック解除画面を表示させる必要もありません。これ、めちゃくちゃラクですよ!
この進化したインスタントメモはApple Pencilの進化というか、新型iPad Proのおかげなのかもしれませんが、かなり気に入りました。
ただ、ひとつわがままを言わせてもらうと、この進化したインスタントメモ機能を、純正メモアプリだけでなく他のメモ・ノートアプリでも使えるようにしてほしい!お気に入りのノートアプリでこの機能を使えればもっと便利になるのになーという要望です。
なおインスタントメモを使うには、「ロック画面からメモにアクセス」をオンにしておく必要があります。
6. 重心が低くなり振り回される感覚がなくなった
Apple Pencilの優れた追従性は初代から健在でした。ペン先と描写のタイムラグはほぼなし。この優れた追従性は初代でほぼ完成されていたこともあり、第2世代で感じられる違いはありません。
ただそれでも「書きやすくなった」と感じるのは、フラットなエッジができて握りやすくなったことの他に、Apple Pencilの重心が低くなったことにあるのではと考えています。
初代はペン先を動かすたびに、その重量で振り回されるような感覚がありましたが、第2世代は自分の思い通りにペン先を操れるような感じ。
約1cm短くなった分そう感じられるのか、もしくはあえて重心が高くならないように変更されているのかは分かりませんが、書きやすくなったと感じることは確か。特に繊細なペン先の操作が必要になるイラストや絵を書く人にとっては、この書きやすさの向上は大きいかもしれません。
迷いなく第2世代Apple Pencilを買ってよし!
第2世代Apple Pencilが進化したポイント、使ってみて良かったと感じたポイントを紹介しました。
ことごとく初代Apple Pencilのネガティブポイントが克服されている第2世代Apple Pencilは、はっきり言って文句のつけようがありません。
ただ「もうちょっと安くなってほしいな」というのが本音ですね。第2世代Apple Pencilの価格は14,500円(税抜)と4千円ほど価格が上がりました。新型iPad Proで使うスタイラスペンは、実質Apple Pencil一択なわけですから、もうちょっとAppelの優しさが欲しかった。せめて初代と同じ価格で販売してくれれば嬉しかったんですけどね!
とまぁ価格に関しての不満はあるものの、第2世代Apple Pencilはほぼパーフェクト。iPadで使うスタイラスペンとしては、かなり正解に近いですね!
第2世代Apple Pencilの購入を検討しているあなた!迷いなく買ってよしですよ!