今回ご紹介するのは、最新のAnker Primeシリーズにラインアップされるモバイルバッテリー「Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)」です。
12000mAhの大容量バッテリーを搭載し、USB-Cポートは最大65WのUSB PD充電に対応します。スマホからノートPCまでの充電をカバーするパワーを備えます。
そして特徴的なのがモバイルバッテリー本体に搭載されたディスプレイ。バッテリー残量だけでなくUSB-Cポートの入出力ワット数も表示してくれます。
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)は、「ノートPCを充電できるほどのパワフルなモバイルバッテリーを探している」という方にぜひチェックしてほしいモバイルバッテリーです。
- iPhone 14を約2回、iPad Proを約1回フル充電できる12000mAhバッテリーを搭載
- 最大65W出力が可能なUSB-Cポートを2つ搭載、合計最大130W出力に対応
- バッテリー残量や入出力ワット数などを確認できるディスプレイを搭載
- 最大65Wの入力に対応、約45分で本体をフル充電できる
- 10000mAh〜15000mAhクラスのモバイルバッテリーとしては価格が高い
- スマホやタブレットの充電がメインの方にとってはオーバースペック
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)レビュー:特徴と仕様
まずは、製品の特徴と仕様についてご紹介します。
製品の特徴
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)の特徴についてポイントをまとめました。
- Anker最新のテクノロジーを集結した「Anker Primeシリーズ」
- 12000mAhバッテリー搭載でiPhone 14を約2回、iPad Proを約1回フル充電可能
- 合計最大130W・2ポート搭載のパワフルなモバイルバッテリー
- USB-Cは最大65W出力に対応
- バッテリー残量や出力状況をリアルタイムに確認できるディスプレイを搭載
- USB-C入力も最大65Wに対応、モバイルバッテリー本体を約45分でフル充電できる
Ankerが「Anker最高峰の充電器シリーズ」とうたう「Anker Primeシリーズ」には、発売予定のものを含め全8製品あります。
製品名 | Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN) | Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) | Anker Prime Desktop Charger (240W, 4 ports, GaN) | Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W) | Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) | Anker Prime Power Bank (27650mAh, 250W) | Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank | Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W) |
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外観 | ||||||||
特徴 | 合計最大67W | 3ポート搭載USB充電器最大100W | 3ポート搭載USB充電器合計最大240W | 4ポート搭載の据え置き型USB充電器12000mAh 合計最大130W ディスプレイを搭載 | 2ポート搭載モバイルバッテリー20000mAh 合計最大200W ディスプレイを搭載 | 3ポート搭載モバイルバッテリー27650mAh 合計最大250W ディスプレイを搭載 | 3ポート搭載モバイルバッテリー3ポート搭載 合計最大100W | Anker Primeモバイルバッテリー専用充電スタンドUSB PD 3.1の最大140Wに対応 ディスプレイを搭載 | 4ポート・2AC搭載の2-in-1充電器
価格(税込) | 8,490円 | 9,990円 | 19,990円 | 12,990円 | 19,990円 | 24,990円 | 6,990円 | 14,990円 |
製品ページ |
Amazon
Anker公式 |
Amazon
| 2023年秋頃発売予定 |
Amazon
|
Amazon
| 2023年秋頃発売予定 |
Amazon
Anker公式 |
Amazon
|
△ この表は横スクロールできます。
同シリーズは本製品以外にもレビューしていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
製品の仕様
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)の詳しい仕様は以下のとおりです。
- 製品名
-
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)
- 外観
- バッテリー容量
-
12000 mAh
- 搭載ポート
-
USB-C x 2
- USB-C入力
-
最大65W(5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3.25A)
- USB-C出力
-
最大65W(5V=3A / 9V=3A / 10V=2.25A / 15V=3A / 20V=3.25A)
- 合計出力
-
最大130W
- パススルー充電
-
〇
- サイズ
-
約135 x 55 x 33 mm
- 重量
-
約360 g
- カラー
-
ブラック
- 保証
-
24か月 + 6か月(Anker会員登録後)
- パッケージ内容
-
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)、USB-C to Cケーブル(0.6 m)、取扱説明書
- 価格(税込)
-
12,990円
- 製品ページ
パッケージ内容は以下のとおりです。
モバイルバッテリー本体の他に収納ポーチとUSB-Cケーブルを付属。
収納ポーチの付属は地味に嬉しいポイントです。持ち運びに収納しておけば、他のデバイスなどとの接触を防止できます。
USBケーブルチェッカー2で付属USB-Cケーブルの仕様を確認してみると、eMarkerチップが内蔵されていませんでした。
3Aを越える充電を行うには、USB-CケーブルにeMarkerチップが内蔵されている必要があります。
つまり、付属のUBS-Cケーブルで行えるのは60Wまでの充電となるのでご注意ください。
ノートPCを充電するなどでAnker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)の充電性能をフルに活かしたい場合は、eMarkerチップ内蔵の100W対応USB-Cケーブルを別途用意しましょう。
お探しの方は個人的に愛用している「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル」をチェックしてみてください。
外皮にシリコン素材が使われており扱いやすくおすすめです。
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)レビュー:外観・サイズ・重量
△ 左右にスワイプして回転させられます。
外観
こののとおりカステラのような直方体のフォルムとなっています。外装はプラスチック素材ですが、側面の細かなテクスチャやダークグレーの色合いから非常に高級感があります。
背面には「Designed by Anker Innovations」と小さく書かれています。また下のほうにPSEマークなどの各種マークが表示されています。
正面上部にディスプレイがあり、バッテリー残量やUSB-Cポートの入出力状況を確認できます。
ディスプレイを点灯させるには、側面にあるボタンを押します。
2つのUSB-Cポートは、本体を立てたときの上の面に配置されています。
USBポートのある反対側の面に製品の仕様が表示されています。
中央部分に見える5つの円い端子は、別売の「Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank」で充電する際に使う端子です。
別記事でAnker Charging Base (100W)をレビューしていますので、興味のある方はこちらもチェックしてみてください。
サイズ・重量
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)のサイズは約135 x 55 x 33 mmとなっています。
スケールで重量を確認すると、実測で365.75 gでした。公称では「約360 g」となっており少しオーバーしていますが、この程度であれば公称値どおりと言っていいでしょう。
サイズと重量については、多く販売されている10000mAhクラスのモバイルバッテリーとサイズを比較すると、かなり大きい差があります。
バッテリー容量、そして充電性能に違いがあるのでフェアではないものの、結構なサイズ差・重量差があります。
製品名 | Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W) | Anker 523 Power Bank (PowerCore 10000) | Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W | Zendure SuperMini | CIO SMARTCOBY DUO 20W | CIO SMARTCOBY Pro 30W | Anker Power Bank (10000mAh, 30W) |
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外観 | |||||||
バッテリー容量 | 12000 mAh | 10000 mAh | 10000 mAh | 10000 mAh | 10000 mAh | 10000 mAh | 10000 mAh |
搭載ポート | USB-C x 2 | USB-C x 1 USB-A x 1 | USB-C x 1 USB-A x 1 | USB-C x 1 USB-A x 1 | USB-C x 2 | USB-C x 1 USB-A x 1 | USB-C x 2 USB-A x 1 |
USB-C出力 | 最大65W (合計最大130W) | 最大20W | 最大25W | 最大20W | 最大20W(合計最大40W) | 最大30W | 最大30W |
USB-C入力 | 最大65W | 最大18W | 最大18W | 最大18W | 最大18W | 最大20W | 最大18W |
サイズ | 約135 x 55 x 33 mm | 約153 x 72 x 16 mm | 約107 x 52 x 27 mm | 約79 x 56 x 26 mm | 約99.5 x 51.5 x 25 mm | 約77 x 56 x 26 mm | 約99 x 52 x 26 mm |
重量 | 約360 g | 約250 g | 約194 g | 約180 g | 約180 g | 約183 g | 約220 g |
価格(税込)※ | 12,990円 | 4,490円 | 3,990円 | 5,890円 | 3,938円 | 4,818円 | 5,990円 |
販売ページ |
Amazon
| Anker公式 Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon Anker公式 |
※ 価格は記事執筆時点のものになります。 |
△ スマホでは横スクロールできます。
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)を毎日持ち運べ、と言われたらツライ印象ですね。
スマホやタブレットを充電できるほどの充電性能で間に合うのであれば、他のコンパクトなモバイルバッテリーをおすすめします。
10000mAh搭載のモバイルバッテリー「Anker Power Bank (10000mAh, 30W)」もバッテリー残量を表示するバッテリーを搭載します。
入出力ワット数を表示することはできませんが、スマホやタブレットの充電がメインで持ち運びするならこっちのほうが実用的です。
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)レビュー:ディスプレイ
バッテリーバッテリー残量や入出力状況を確認できるディスプレイ。ここでは、ディスプレイでできることをご紹介します。
バッテリー残量を表示
本体側面にあるボタンを押すとディスプレイが点灯、バッテリー残量を円グラフと数字で確認できます。
バッテリーの状態を表示
バッテリー残量が表示された状態でさらにボタンを押すと、バッテリーの状態を確認できます。
- Battery Health(バッテリーの最大容量)
- Battery Cycle(サイクル回数)
- Battery Temperture(バッテリーの温度)
ディスプレイが自動消灯するまでの時間を設定
ディスプレイが点灯してから自動消灯するまでの時間を、30秒/1分/5分/30分から選択できます。デフォルトでは30秒が選択されています。
ボタンを2秒間長押しすると、点滅して選択できるようになります。さらにボタンを押して選択し、再度2秒間長押しして決定します。
ディスプレイの明るさの設定
ディスプレイの明るさを「High」「Medium」から選択できます。
こちらもボタンを2秒間長押しすると変更できるようにになります。デフォルトは「High」に設定されていました。
USB-Cポートの入出力ワット数と残り時間を表示
デバイスを接続したり本体を充電したりすると、上のようにUSB-Cポートの入出力状況をワット数で表示してくれます。
どっちのUSB-Cポートがどれくらいのワット数で充電できてているのかが一目瞭然。きちんと急速充電できているかも確認できます。
バッテリー残量の横に表示されているのは、モバイルバッテリーのバッテリー残量がなくなるまで、または本体がフル充電されるまでの時間です。
「この調子で充電すればどれくらいの時間でバッテリーが空になるのか」や「本体のバッテリーがフル充電されるまでの時間」を確認できます。
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)レビュー:充電性能をチェック
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)が搭載するUSB-Cポートは合計最大130Wと超パワフル。続いては充電性能をチェックしてみます。
最大65WでノートPCを充電できるパワー
最大65Wとパワフルなので、スマホからタブレット、ノートPCまでの充電をひととおりカバーできます。
M2 MacBook Air 13インチを充電してみると、約63Wと高速に充電できていることが確認できます。
十分な充電速度で充電できるかどうかは、そのデバイスによって異なります。
15インチクラスのノートPCだと、十分な充電速度で充電するのに100Wかそれ以上必要な場合もありますが、13インチ・14インチクラスのモバイルノートPCに分類されるものであればほぼAnker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)でカバーできるでしょう。
合計130WでノートPC2台を同時充電
そしてAnker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)ならこれができます。
M2 MacBook Air 13インチは約61W、M2 MacBook Air 15インチは約65Wで充電できています。合計約126Wと超パワフルな充電性能を発揮してくれています。
スマホやタブレットなどの小型・中型デバイスであれば、どのような組み合わせでもフルスピード充電できますし、必要であればノートPCも2台同時に充電可能。
さすがにノートPC2台を同時充電するとバッテリー残量はガンガン減っていきますが、いざとなれば大型デバイスも同時充電できるパワーは頼りになります。
15インチクラスのノートPC2台を同時充電したいと考えている方は、同じAnker Primeシリーズの「Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)」をチェックしてみてください。
サイズ・重量ともにアップするものの、USB-Cポートは最大100W出力が可能、合計最大200Wで15インチクラスのノートPCを2台同時に充電できるパワーがあります。
入力も最大65W対応!高速に本体を充電できる
「最大65Wも必要ない」という方は少なくないかと思います。
しかし、大きい出力ワット数で充電できるモバイルバッテリーは、本体の充電(入力)も大きいワット数に対応するものが多く、本体も高速に充電できるメリットがあります。
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)の入力は最大65Wに対応、65W以上のUSB-C充電器を使えば、たった約45分で本体をフル充電できます。
10000mAクラスのモバイルバッテリーだと、本体をフル充電するのに2時間から4時間ほどかかります。
例えば人気モバイルバッテリー「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W」は入力は最大18Wとなりフル充電するのに約2.8時間を要します。
「本体をどれほど高速に充電できるかどうか」は、モバイルバッテリーの使い勝手に大きく関わってくるところ。特に毎日持ち出したい方にとっては、本体の高速充電は非常に便利です。
まとめ:同クラスではトップの充電性能と機能を備えるモバイルバッテリー
今回の記事では「Anker Power Bank (10000mAh, 30W)」をご紹介させていただきました。
新しく登場したAnker Primeシリーズにラインアップされている製品として注目されている方も多いかと思いますが、「Anker最高峰の充電器シリーズ」のうたい文句どおりの高スペックモバイルバッテリーでした。
ただ、高スペックなモバイルバッテリーだけに「ここまでの充電性能は必要ない」と感じる方もいるかもしれません。
確かにノートPCを2台同時に充電したいという方は限られるでしょうし、高機能なディスプレイも必須か?と聞かれれば必須ではないでしょう。
それでもAnker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)にはロマンがあります。
- モバイルバッテリーに最大65W、合計最大130Wの充電性能を求めるか。
- 高機能なディスプレイを便利だ、面白いと思えるか。
ここが本製品を選ぶかどうかのポイントとなりそうです。
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