本記事では、初心者向けにApple Watchのおすすめモデル、選び方についてご紹介します。
- この記事で分かること
-
- 現行モデルのラインアップ
- 初心者に「Series 10」がおすすめな理由
- 選び方とポイント
「初めてApple Watchを買うんだけど、どれを選んだらいいのだろう?」
まさにこんな方に読んでいただきたい内容となっています。Apple Watchの購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください!
現行モデルのラインアップ
2024年現在、Apple Watchでは大きく3つのモデルがラインアップされています。
モデル | 特徴 |
---|---|
Apple Watch Series 10 | 59,800円(税込)〜 | ヘルスケア関連機能が充実のスタンダードモデル。
Apple Watch Ultra 2 | 128,800円(税込)〜 | 過酷な環境でのアウトドア・スポーツシーンで活躍してくれるプロモデル。
Apple Watch SE(第2世代) | 34,800円(税込)〜 | 価格が安く手軽に選べる廉価モデル。
厳密には上の3つのモデルのほかに「Apple Watch Nike」と「Apple Watch Hermès」がありますが、機能的な部分ではSeries 10と同じです。
Apple Watch初心者には「Series 10」がおすすめな理由
Apple Watchのラインアップは上でご紹介しましたが、初心者におすすめなのは「Apple Watch Series 10」です。
より安価に購入できるApple Watch SE(第2世代)が気になる方もいるかと思いますが、Apple Watch Series 10をおすすめするのには理由があります。
ヘルスケア関連機能が充実している
Apple Watch Series 10をおすすめする最大の理由。それは「ヘルスケア関連機能が充実しているから」です。
Apple Watchにはできることがたくさんありますが、そのなかでもヘルスケア関連機能は便利な機能。私自身も大きいメリットを感じています。
- 血中酸素ウェルネスアプリ
- 心電図アプリ
- 不規則な心拍リズムの通知
- 皮膚温センサー
- 血中酸素ウェルネスアプリ
- 睡眠時間や睡眠の質を記録
- 心の状態の記録(日光下で過ごした時間、運動、睡眠、マインドフル時間などから分析)
- 過去の排卵を推定できる周期記録
Apple Watchにはさまざまなセンサーが内蔵されており、着けて過ごすだけであらゆるデータが蓄積されていきます。それらのデータを異変の検知や生活習慣の改善に役立てることができます。
例えばSeries 10が対応する心電図アプリの「心房細動の兆候を検出する機能」が重大な疾病の早期発見につながった事例もあるのだそう。
Apple Watchは医療機器ではありません。そのため過信は禁物であることは強調しておきますが、少なくとも自分のからだのことを知るきっかけになってくれるデバイスです。
そういう意味では、初めて使う方だからこそ、ヘルスケア関連機能が充実したSeries 10をおすすめしたいと私は考えています。
SEをおすすめしにくい理由
廉価版のApple Watch SE(第2世代)の安さは魅力的ですが、ヘルスケア関連機能の一部が削られています。
ヘルスケア関連機能 | Series 10 | Ultra 2 | SE (第2世代) |
---|---|---|---|
血中酸素ウェルネスアプリ | 〇 | 〇 | ✕ |
心電図アプリ | 〇 | 〇 | ✕ |
不規則な心拍リズムの通知 | 〇 | 〇 | 〇 |
高心拍数と低心拍数の通知 | 〇 | 〇 | 〇 |
睡眠時間や睡眠の質を記録 | 〇 | 〇 | 〇 |
睡眠時無呼吸の通知 | 〇 | 〇 | ✕ |
心の状態 | 〇 | 〇 | 〇 |
過去の排卵を推定できる周期記録 | 〇 | 〇 | △ 周期記録は可能 |
Apple Watch SE(第2世代)には血中酸素ウェルネスセンサー、電気心拍センサー、皮膚温センサーが搭載されていません。そのため、ヘルスケア関連機能に関してSeries 10やUltra 2と比較してできないことがでてきます。
もちろんそれらの機能が「必要ない」という方であれば大丈夫です。それでも通知を受け取ったり電話通話したりとApple Watchならではの便利さを体感できますからね。
それでも、せっかくApple Watchを使うならヘルスケア関連機能は充実しているに越したことはない、というのが私の意見です。
Ultra 2は敷居が高い
上位モデルとして用意されているApple Watch Ultra 2は、ヘルスケア関連機能に限って言えばSeries 10との違いはありません。
Ultra 2のみ対応する機能は以下のとおり。
- 最大180m先まで聞こえるサイレン
- 高精度2周波GPS(L1とL5)
- 水深計と水温センサー、100mまでの耐水性能
- MIL-STD 810H準
- カスタマイズ可能なアクションボタン
- デュアルスピーカーと3つのマイク
- 最大3,000ニトの輝度(Series 10は最大2,000ニト)
- 最大36時間のバッテリー駆動時間(Series 10は最大18時間)
Appleが「さらなる冒険を。」とうたうように、アウトドアやスポーツなどのハードな環境でも安心して使える仕様となっています。
実際にハードな環境で使用したい方は積極的に検討すべきですが、128,800円(税込)という価格的にも初心者にとってはちょっと敷居が高いのではと思います。
選び方と押さえておきたいポイント
続いてはさらに細かくApple Watchの選び方、押さえておきたいポイントについて解説していきましょう。
価格
Apple Watchを買うにあたっては「予算が合うか」は非常に大事。各モデルの価格をまとめました。
モデル | ケースの素材 | サイズ | GPSモデル | GPS + Cellularモデル |
---|---|---|---|---|
Apple Watch Series 10 | アルミニウム | 42 mm | 59,800円 | 75,800円 |
46 mm | 64,800円 | 80,800円 | ||
チタニウム | 42 mm | ─ | 109,800円 | |
46 mm | ─ | 117,800円 | ||
Apple Watch Ultra 2 | チタニウム | 49 mm | ─ | 128,800円 |
Apple Watch SE(第2世代) | アルミニウム | 40 mm | 34,800円 | 42,800円 |
44 mm | 39,800円 | 47,800円 | ||
※ 税込価格。バンドの組み合わせによって価格が異なります。上の価格は最安バンドとの組み合わせを参照。 |
もっとも価格が安いのはApple Watch SE(第2世代)で34,800円から。おすすめしているSeries 10は59,800円からです。
上を見ていただくと分かるように、ケースのサイズや素材によって価格が変わってきます。ケースのサイズや素材など、何が違うのかはこのあと詳しくご紹介していきます。
ケースサイズとディスプレイのサイズ
Apple Watchのケースとは、本体側面部分を指します。
Ultra 2のケースサイズは49mmですが、Series 10とSE(第2世代)は2種類のサイズから選択できます。
モデル | ケースサイズ | ディスプレイの解像度(ピクセル) |
---|---|---|
Series 10 | 42 mm | 416 x 496 |
46 mm | 374 x 446 | |
Ultra 2 | 49 mm | 410 x 502 |
SE(第2世代) | 40 mm | 324 x 394 |
44 mm | 368 x 448 |
どのサイズを選ぶかについてはその人の好み。私は見た目的にもディスプレイサイズ的にも大きい方がいいので、いつも「大きいほうのサイズ」を選びます。
ケースの素材と前面ガラスの素材
続いてはケースの素材と前面ガラスの素材について。ここで言うケースというのは、本体側面部分ことを指しています。
ケースの素材はUltra 2はチタニウム、SE(第2世代)はアルミニウムのみの一択。Series 10はアルミニウムとステンレススチールから選べます。
- Apple Watch Series 10:アルミニウム or チタニウム
- Apple Watch Ultra 2:チタニウム
- Apple Watch SE(第2世代):アルミニウム
選択する素材によって質感が異なりますが、基本的には価格の安いアルミニウムでOKでしょう。
ただし、選ぶケースの素材によって前面ガラスの素材が違ってくることを知っておきましょう。
- アルミニウム:Ion-Xガラス
- チタニウム:サファイアクリスタルガラス
傷に強いのはサファイアクリスタルガラスですね。高級腕時計の風防にもよく使われている素材です。
決してIon-Xガラスが傷に弱いというわけではありません。普段使いには十分な強度があることは付け加えておきます。
ちなみに私のSeries 10(アルミニウムケース)には保護フィルムを貼り付けて使用しています。
GPSモデルとセルラーモデル
Apple Watchの各モデルには「GPSモデル」と「セルラー(GPS + Cellular)モデル」が用意されています。
GPSモデルとセルラーモデルには、「Apple Watch単体で電話通話・ネット通信できるかどうか」という違いがあります。
GPSモデルの場合、近くにあるiPhoneを通じて電話通話・ネット通信を行います。iPhoneが近くにないと通信できません。
一方でセルラーモデルは、ドコモなどのキャリアが提供するオプションサービスに加入することによってApple Watch単体での電話通話・ネット通信が可能。
キャリア | オプションサービス | 月額(税込) | 登録手数料 |
---|---|---|---|
ドコモ | ワンナンバーサービス | 550円 | 1回につき550円 |
au | ナンバーシェア | 385円 | ─ |
ソフトバンク | Apple Watchモバイル通信サービス | 385円 | ─ |
楽天モバイル | 電話番号シェアサービス | 550円 | ─ |
ahamo | ワンナンバーサービス | 550円 | 1回につき550円 |
セルラーモデルを購入し、かつ上のオプションサービスに加入すれば、自宅にiPhoneを置いてきても電話通話したり、マップアプリで地図を確認できたりします。
「iPhoneから離れることはないよ」ということであればGPSモデルでOK。
ジョギングやサーフィンなど、「iPhoneから離れることがある」あるいは「iPhoneから離れたいことがある」ということであればセルラーモデルを検討してみましょう。
チップの違い
Apple Watch Series 10には「S10チップ」、Ultra 2には「S9チップ」、SE(第2世代)には「S8チップ」が搭載されています。
S10チップとS9チップでは、性能が向上した恩恵で人差し指と親指でダブルタップして画面を触らずに操作できる機能が可能になり、Siriの精度・速度も向上しています。
ただ個人的にはチップについてはそれほどこだわる必要はないのかな、と考えています。
というのは、2020年に発売されS6チップを搭載するSeries 6がまだまだ快適に動くから。
Apple Watchに処理性能を求める場面が少ないのもありますが、1世代前のS8チップを搭載するSE(第2世代)でも快適に動いてくれるはずです。
ディスプレイの明るさ
Apple Watchモデルによってディスプレイの明るさ(最大輝度)が異なります。
- Apple Watch Series 10:最大2,000ニト
- Apple Watch Ultra 2:最大3,000ニト
- Apple Watch SE(第2世代):最大1,000ニト
ディスプレイが明るいと晴れた屋外でも見やすくなります。
私は最大2,000ニトのUltraをメインに使っていますが、晴れた屋外でも見にくいと感じたことはありません。Ultra 2では3,000ニトとより見やすくなっていますが、基本的には最大2,000ニトあれば困ることはないでしょう。
ただSE(第2世代)と同じ最大1,000ニトのSeries 7を使っていたとき、明るい環境では画面が見えづらいと感じることがありました。
それは致命的ではないものの、より見やすくという意味では最大2,000ニトに対応するSeries 10を選んでおいたほうが無難でしょう。
ディスプレイの常時表示
ディスプレイの常時表示とは、Apple Watchを操作したり見たりしていないときでも常に文字盤を表示させておくことができる機能のことです。
Series 10とUltra 2は常時表示に対応。対応しないSE(第2世代)の場合、腕を下ろしている状態では画面が消灯します。
ただ常時表示はバッテリー節約のためにオフにしている方もいます。腕を上げて時計を見る動作をすると瞬時に画面が点灯してくれるため、常時に表示に対応していなくても困ることはないでしょう。
バッテリー駆動時間
Apple Watch各モデルのバッテリー駆動時間は以下のとおりです。
- Apple Watch Series 10:最大18時間(省電力モードで最大36時間)
- Apple Watch Ultra 2:最大36時間(省電力モードで最大72時間)
- Apple Watch SE(第2世代):最大18時間
Series 10とSE(第2世代)は最大18時間となっていますが、これには90回の時刻チェックや45分間のアプリ使用、音楽再生しながらの60分間のワークアウトなどが含まれます。
Series 10をメインにしている私の感覚では、だいたい約1日半くらいはもってくれますね。ただ2日はもたないので基本的には毎日の充電が必要です。
なお、Series 10とUltra 2は急速充電に対応します。
Series 10は30分程度の充電で0%から80%、Ultraは1時間程度の充電で0%から80%までバッテリー残量を回復させられます。
血中酸素ウェルネスアプリ
Apple Watch Series 10とUltra 2は「血中酸素ウェルネスアプリ」に対応します。SE(第2世代)は未対応です。
血中に取り込まれた酸素のレベルをかんたんに測定でき、バックグラウンド測定を有効にすることで自動的に測定することもできます。
心電図アプリ
Apple Watch Series 10とUltra 2は、心電図アプリで心電図(ECG)をとることができます。
iPhoneのヘルスケアアプリで測定結果を確認することができ、これを印刷すれば病院にかかるときの資料として役立てることもできるでしょう。
皮膚温センサー
皮膚温センサーを搭載するApple Watch Series 10、Ultra 2では、日々の日々の皮膚温を計測・記録することができます。
計測されたデータはiPhoneのヘルスケアアプリで確認でき、主に「過去に遡った排卵日の推定」に役立てられます。
Apple Watch初心者におすすめのモデルは?まとめ
今回はApple Watchの初心者向けにおすすめモデルと選び方についてご紹介させていただきました。
上でも書いたように、Apple Watchの大きな強みであるヘルスケア関連機能が充実している「Series 10」がおすすめ。
もし私の家族から「Apple Watchを使いたい」と相談を受けたとしても同じモデルをすすめます。特に家族となれば自分のからだは大事にして欲しいですからね!
よくある質問
- Apple Watchはどこで買うのがおすすめ?
-
もっともおすすめしやすいのは「Amazon」での購入です。Appleストアでは一切の値引き・ポイント還元はありませんが、Amazonならあります。
タイムセールなどで大きく値引きされていることもあるので、特にセール・キャンペーン時にチェックすると安く買えるチャンスがあるでしょう。
- 中古を買うのはあり?
-
「とにかくApple Watchを安く買いたい」と考えている方は、お買い得な中古を探してみるのもありです。
いま中古を買うならApple Watch Series 8が狙い目でしょう。
中古のSeries 8なら……- 中古の在庫数が充実している。
- Series 10と大差ない機能と性能。
- 比較的新しいモデルのためバッテリー劣化が進んでいない。
ただし、一切の保証のないフリマやオークションでの購入はおすすめできません。イオシスのような大手中古ショップで購入すれば、初期不良や動作不良に対する保証もあり安心です。
- アウトドア・スポーツはしないけどUltra 2を選んでもいい?
-
まったく問題ありません。
私自身、アウトドア・スポーツには疎い人間ですが、デザインとバッテリーもちの良さからApple Watch Ultraを購入しました。
Apple Watch Ultra 2はアウトドア・スポーツ専用モデルではありません。私のように運動習慣がない人が選んでも満足できるはずです。
- そもそもApple Watchで何ができる?
-
通知を受け取ったりLINEのメッセージを送受信したり、ボイスメモをとったり。Apple Watchでできることはたくさんあります。
以下の記事でApple Watchでできることについて詳しくご紹介しています。
- Apple Watchを使うにはiPhoneが必要?
-
Apple Watchを使うには、iPhoneが「絶対に」必要です。iPhoneがないとセットアップできません。
2024年現在、最新のwatchOS 11を利用するには、iOS 18を搭載したiPhone XS以降またはiPhone SE(第2世代)以降が必要です。
iOS 18に対応するiPhone一覧- iPhone 16シリーズ
- iPhone 15シリーズ
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone 12シリーズ
- iPhone 11シリーズ
- iPhone XR
- iPhone XS / iPhone XS Max
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone SE(第2世代)
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