私がApple Watchを外すのは入浴中に充電するときくらい。睡眠時間と質を計測するために寝るときも腕に巻いているほどApple Watchを愛用しています。
使い始めたのはApple Watch Series 3が登場した2017年からですので、かれこれ7年ほど使っていることになりますね。私にとってはもうなくてはならない存在となっています。
Apple Watchに興味があるけど、どんなメリットがあってどんなデメリットがある?
そこで本記事では、Apple Watchを長く愛用する私が、Apple Watchのメリットとデメリットについてご紹介します。
便利に感じているからこそ使い続けているわけではありますが、一方で購入前に知っておきたいデメリットもあります。
Apple Watchのメリット8つ
Apple Watchには、通知を届けてくれたりキャッシュレス決済を利用できたり、ヘルスケア関連の機能を利用できたりとさまざまなメリットがあります。Apple Watchはいらない?なんて言われることもありますが、一度使えばその魅力を実感できるはず。
Apple Watchでできることはたくさんありますが、ここでは私が特にメリットだと感じていることをピックアップしてご紹介していきます。
1. 通知を届けてくれる
iPhoneに届いた通知をApple Watchに届けてくれるので、大事な通知を見逃しません。
家族からの電話やLINEの受信通知、タスク管理アプリの通知、見逃したくないSNSの通知など。見逃したくない大事な通知は人それぞれですが、Apple Watchにはこのような通知を確実に届けてくれるメリットがあります。
Apple Watchは肌に密着している状態です。その状態で振動すれば確実に気付きます。「絶対に見逃したくない通知がある」という方に助けになってくれるでしょう。
またApple Watchを身に付けていると、通知だけでなく通知内容の確認、さらには電話通話やLINEメッセージの返信などのアクションもApple Watch上で行えます。
通知を確実に届けてくれて、iPhoneに手を伸ばすことなくLINEメッセージの返信もできます。
2. 便利なキャッシュレス決済
電車に乗るときもコンビニで買い物するときもApple WatchをかざすだけでOK。バッグからiPhoneを取り出す必要はありません。
Apple Watchはさまざまな決済サービスに対応しています。
- 交通系ICカード
-
- Suica
- PASMO
- ICOCA
- クレジットカード連携
-
- iD
- QUICKPay
- LINE Pay
- メルペイ
- WAON
- nanaco
- Tマネー
- QRコード・バーコード決済
-
- PayPay
- au PAY
- d払い(iDとしてApple Payに登録可能)
- その他ポイントカードなど
-
- dポイントカード
- Pontaカード
Apple Watchによる決済は非常に便利で、私も日常的に使用しています。
とにかく身軽。Apple Watchを身に付けていればiPhoneなしでも決済できるので(QRコード決済は不可)、iPhoneや財布を家に忘れてきてもなんとかなるという安心感があります。
Apple Watchが財布に!一度体験すればなくてはならなくなるほどの便利機能です。
3. ヘルスケア関連の機能が充実している
Apple Watchはヘルスケア関連の機能が充実しており、心拍数や心電図、血中酸素濃度、睡眠時間などのあらゆるデータを得られます。
身に付けて過ごすだけであらゆるデータが蓄積されていき、それらのデータをあとから見直すことができます。
身体の状態が分かることは健康意識が高い方にとっては非常にメリットがありますし、何か異変や変化が検知されるとその旨を通知してくれるので「あまり健康について気にしていない」という方にとってもメリットがあります。
どちらかというと私は健康意識が低いほう……ではあるのですが、Apple Watchによって「最近あまり運動できていないな」とか、「疲れがとれないのは睡眠の質が悪いのが原因かも?」といった気付きを与えてくれるので非常に重宝しています。
Apple Watchはワークアウトやスポーツ用途にも活用できます。
4. Apple製品との連携
Appleのスマートウォッチということもあって、Apple Watchは他のApple製品との連携が抜群に便利です。
- iPhoneやHomePod、Apple TV 4Kで再生中のメディアをコントロール。
- iPhoneの音を鳴らして居場所を探せる。
- iPhoneやMacのロックを解除できる。
- Apple TV 4Kのリモコンとして活用できる。
個人的に使用頻度が高いのはメディアのコントロールですね。iPhoneで音楽や動画を再生中、Apple Watchで音量調節や曲送りなどを行えます。
iPhoneにイヤホンを接続しているときも、Apple Watchでコントロールできます。iPhoneを取り出さずにスムーズに音量調節などを行えるので非常に便利です。
iPhone以外にもAirPodsやiPad、Macを所有しているのなら、それがApple Watchを選ぶ理由になります!
5. バンド交換を楽しめる
Apple Watchのバンドはかんたんに取り外しできる構造となっており、気分や服装、TPOに応じてバンド交換できます。
Apple公式サイトではたくさんApple純正バンドが販売されていますし、互換性のバンドがサードパーティからもたくさんあります。
他社製スマートウォッチもバンド交換できる製品がありますが、Apple Watchほどではありません。「たくさんのバンドから選べる」ことは間違いなくApple Watchのメリットと言えるでしょう。
バンドの選択肢が多いのは、世界一売れているApple Watchならではです。
スポーツ時は汗で汚れても洗えるスポーツバンド、暑い日は通気性の高いスポーツループ、ジャケットを着るとはレザーバンドというように、Apple Watchには気分や状況に応じて気軽にバンド交換できます。
Apple Watchを手に入れた際には、ぜひバンド交換を楽しんでみましょう。
6. 転倒&衝突事故検出と緊急通報機能
Apple Watchには、転倒や衝突事故を検出したとき、自動で緊急通報してくれる機能が備わっています。
一人でいるときに転倒してしまった。ひと気のない道で単独事故を起こしてしまった……。
そんなときにApple Watchが救世主となってくれるかもしれません。
- Apple Watchが着用者の転倒を検知
- 「緊急SOS」もしくは「大丈夫です」をタップ
- 「緊急SOS」を選択すると、「警察(110)」「火災・救急(119)」「海上保安庁(118)」のどこに通報するかを選択できる
- 転倒を検出してから1分間になんの動作・操作も認められない場合は、30秒間のカウントダウン(振動と警告音)の後に自動的に緊急通報され、転倒を検出した旨と位置情報を知らせる音声メッセージが再生される
もし周りに人がいない状況で倒れて、そのまま気を失ってしまったら……こんな絶体絶命のピンチのときに、Apple Watchが緊急通報&緊急連絡先にそんな状況を知らせてくれます。
Apple Watchの緊急通報機能に救われた事例は実際にあります。
7. iPhoneから離れられる
Apple Watchには「iPhoneから離れられる」というメリットもあります。
私はセルラーモデルのApple Watchを使っていて、iPhoneが近くになくてもApple Watch単体で電話通話・ネット通信できるようにしています。セルラーモデルならiPhoneを自宅に忘れてきても大事な電話を受けられますし、LINEメッセージの送受信もOK、買い物も可能です。
私のように「iPhoneから離れられる」というメリットを感じる方は方は意外に多いんじゃないかな?と思っています。
Apple Watchがあると、iPhoneといい距離感を保つことができます。
これにメリットを感じる方は、GPSモデルではなくセルラーモデルを選ぶことをおすすめします。別記事で契約方法をご紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
8. 腕時計のマウント合戦から下りられる
Apple Watchは、腕時計というよりはスマホに近いデバイスです。
デザイン性やファッション性、ステータス性など腕時計に求めるものは人それぞれかと思いますが、Apple Watchを実際に使ってみると、腕時計とは別ものだということが分かります。
多くの人にApple Watchが選ばれている理由は「便利だから」に尽きます。そこにはオシャレだとかダサいとかの概念はなく、ただただ便利だからApple Watchを選んだ、という方がほとんどでしょう。
Apple Watchに乗り換えれば、高いとか安いとか希少性があるとかないとかという、よくあるマウント合戦から下りられます。
Apple Watchでもバンドを交換したりして多少はオシャレを楽しめますし、なにより便利!一度使えばなくてはならない存在になるはずです。
Apple Watchのデメリット5つ
便利なApple Watchにも、それなりの価格がしたり充電が必要だったりとデメリットがあります。
1. それなりの価格がかかる
Apple Watchを購入するといっても、その本体価格は数万円から。高級腕時計と比べると安いものの、決して安い金額ではありません。
- Apple Watch Series 9:59,800円〜
- Apple Watch Ultra 2:128,800円〜
- Apple Watch SE(第2世代):34,800円〜
いまApple Watchを購入するならヘルスケア機能が充実した「Apple Watch Series 9」がおすすめ。アウトドアやスポーツなど過酷な環境でもガシガシ活用したいということなら「Apple Watch Ultra 2」もチェックすべきでしょう。
「どのモデルにするか悩ましい」という方は、14日以内なら開封済みでも無料で返品できるApple公式サイトでとりあえず買っちゃう、というのもひとつの手です。
とにかく安く買いたいなら中古を狙うのもあり。 ひとつ前のSereis 8が狙い目。中古Apple Watchは「イオシス」での購入がおすすめです。
2. 毎年新型モデルが登場する
Apple Watchは毎年9月頃に新モデルが発表されます。タイミングが悪ければ、購入後すぐに「旧モデル」となってしまうことも。
ただし、これはiPhoneにも言えることですが、旧モデルとなってしまっても快適に使い続けられるほどの性能・機能があります。
事実、2018年9月に発売されたApple Watch Series 4が手元にありますが、快適に動きますし、最新のwatchOS 10にも対応します。
いまは家族に使ってもらっていますが、特に問題なく便利に使えていますね。古いモデルであってもApple Watchの恩恵を十分に受けられます。
数年にわたって快適に使い続けられるものの、毎年新モデルが登場するので物欲と戦わなくちゃいけないのはデメリットと言えるかもしれません。
3. 通知のコントロールが必須
Apple Watchは、よくも悪くも通知を確実に届けてくれます。通知をしっかりコントロールしておかないと、不要な通知に無駄に反応してしまうことになってしまいます。
不要な通知に振り回されないためにも、通知のコントロールは必須です。
通知はアプリ単位でオン/オフを設定可能です。Apple Watchを手に入れた際には必要のない通知をオフにしておきましょう。
4. 毎日充電する手間がかかる
Apple Watchは1日〜2日に1度は充電する必要があり、iPhoneと同じように充電の手間があります。
Apple Watchのバッテリー駆動時間は以下のとおりです。
- Apple Watch Series 9:最大18時間(低電力モード時は最大36時間)
- Apple Watch Ultra 2:最大36時間(低電力モード時は最大72時間)
- Apple Watch SE(第2世代):最大18時間
Apple Watch Series 9やSE(第2世代)では最大18時間となっていますが、これは諸々の操作込みの駆動時間。
1日のバッテリー駆動時間は、18時間の間に90回の時刻チェック、90回の通知、45分間のアプリ使用、Apple WatchからBluetooth経由で音楽を再生しながらの60分間のワークアウトを行った場合にもとづきます。
引用:Apple Watchのバッテリー
使い方によって差があるものの、私の体感的には24時間ほどはもってくれる感じです(Series 9)。Ultraでは2日間はもってくれますね。
私の場合、よる入浴中の1時間ほど充電すれば、翌日の入浴時まではもってくれます。Apple Watchを外して充電器にセットするだけなのでそれほど面倒ではありませんが、初めのうちは面倒に感じるかもしれません。
5. 専用の充電器が必要
Apple Watchを充電するには、対応する専用の充電器が必要です。
Apple Watchを出先で充電したい方にとっては、専用の充電器を持ち運ばなければならないため手間になってしまいます。
Apple Watchには「Apple磁気充電ケーブル」が付属されていますが、出先で充電したい方はサブの充電器を用意しておくと便利でしょう。
私はエレコムの巻き取り式Apple Watch充電器をサブとして愛用しています。このようなコンパクトな充電器をひとつ持っておくと安心です。
サードパーティ製のApple Watch充電器はたくさん販売されています。持ち運びしやすい充電器やスタンドタイプの充電器など。Apple Watch充電器でご紹介していますので、興味のある方はあわせてチェックしてみてください。
Apple Watchのメリットとデメリットまとめ
本記事ではApple Watchのメリットとデメリットについてご紹介させていただきました。
- メリット
-
- 通知を届けてくれる
- 便利なキャッシュレス決済
- ヘルスケア関連の機能が充実している
- Apple製品との連携
- バンド交換を楽しめる
- 転倒&衝突事故検出と緊急通報機能
- iPhoneから離れられる
- 腕時計のマウント合戦から下りられる
- デメリット
-
- それなりの価格がかかる
- 毎年新型モデルが登場する
- 通知のコントロールが必須
- 毎日充電する手間がかかる
- 専用の充電器が必要
私がApple Watchを使い続けているのは、デメリットを大きく上回るメリットがあると感じているからです。
ただ充電が必要などのデメリットがあることは確かですので、Apple Watchを購入する際はメリットとデメリットの両面をチェック上で決めるようにしましょう。
こちらの記事もおすすめです!
よくある質問
- Apple Watchでできることは何ですか?
-
通知&通知内容を届けてくれたり、歩数や心拍数、運動量といった日々の健康データを追跡してくれたり、GPSと高度計で位置情報をトラッキングしてくれたりと、Apple Watchでできることはたくさんあります。
以下の記事でApple Watchでできること、何ができる?というところを網羅的にご紹介しています。
- Apple Watchの最大のメリットは何ですか?
-
使い手によって何が最大のメリットとなるのかは変わってきますが、一般的には「通知」と「通知内容」を確認できることでしょう。
iPhoneに手を伸ばさなくても、通知と通知内容を手首で確認できます。音楽などのメディアコントロールもApple Watch上で行えることもあり、iPhoneを取り出す回数がぐっと減ります。
iPhoneを取り出して通知を確認する、というのは大した手間ではないのですが、Apple Watchを使い始めると手首で確認できることのラクさを実感できるはずです。
- ヘルスケア関連の機能を使わない人にもメリットはありますか?
-
ヘルスケア関連機能を使わない方にとっても、Apple Watchは大きなメリットがあります。
カレンダーアプリやタスク管理アプリをお使いであれば、Apple Watch上でスケジュールを確認したり、タスク完了を操作できます。またボイスメモアプリで録音したり、メールを返信したりとヘルスケア関連以外にも便利な機能がたくさんあります。
- Apple Watchのデメリットとしてよく指摘されることは何ですか?
-
よく言われるデメリットとしては「毎日の充電が必要」ということでしょう。
Apple Watchはバッテリーで駆動しているため、どうしても定期的な充電が欠かせません。さらに専用の充電器が必要なので、「コンセントがあるのに充電できない」ということも。
Apple Watchのバッテリーと上手く付き合っていくには、持ち運び用のサブの充電器やスタンドタイプの充電器を用意したりと多少の工夫が必要でしょう。
- Apple Watchを使うにはiPhoneが必要ですか?
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Apple Watchを使うには、必ずiPhoneが必要です。
最新のwatchOSバージョン「watchOS 10」を利用するには、iOS 17に対応する以下のiPhoneが必要となります。
- iPhone 15シリーズ
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone 12シリーズ
- iPhone 11シリーズ
- iPhone XS / iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone SE(第2世代)
Apple WatchをセットアップするときにiPhoneが必要で、Androidスマホとの組み合わせで使用することはできません。
Androidスマホをお使いの方は、GoogleのwearOSを搭載するスマートウォッチを選ぶか、スマホをiPhoneに乗り換えるかのどちらかになります。