Anker PowerCore Fusion 10000 レビュー!人気シリーズがさらにパワーアップ

Anker PowerCore Fusion 10000 レビュー!人気シリーズがさらにパワーアップ
Anker PowerCore Fusion 10000 レビュー!人気シリーズがさらにパワーアップ

大人気のAnker(アンカー)の「PowerCore Fusionシリーズ」の最新モデルが、さらにパワーアップして登場しました!

今回ご紹介するのは、Ankerのモバイルバッテリー搭載のUSB充電器「PowerCore Fusion 10000」です。普段はUSB充電器として使用し、必要なときにコンセントから抜いてモバイルバッテリーとしても使用できる便利アイテム。

PowerCore Fusion 1000は、従来モデルのPowerCore III Fusion 5000からバッテリー容量が5000mAhから9700mAhにアップ、iPhone 12シリーズを急速充電できる最大20W出力にも対応します。

これひとつあれば、USB充電器もモバイルバッテリーも別々に購入する必要はありません。PowerCore Fusion 10000が1台2役を担ってくれます。20W出力対応でiPhone 12シリーズとも相性抜群です。

目次

Anker PowerCore Fusion 10000とは?

Anker PowerCore Fusion 10000の特徴をまとめました。

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モバイルバッテリーとUSB充電器の1台2役

PowerCore Fusion 10000は、モバイルバッテリーとUSB充電器が合体したようなもの。普段はUSB充電器として使用し、コンセントから抜けばそのまま持ち出してモバイルバッテリーとして使用できます。

Anker PowerCore Fusion 10000 1台2役
USB充電器とモバイルバッテリーの1台2役!

「モバイルバッテリーを持ち出したいのに、モバイルバッテリー本体の充電がない」なんてことはあるあるですよね。PowerCore Fusion 10000なら、コンセントから抜いて持ち出そうとしたときにはすでに充電満タン。普段からコンセントに挿しておけば、「肝心なときに充電がない」ということが起こりにくくなります。

USB充電器としてスマホを接続しているときは、「スマホ → PowerCore Fusion 10000本体」の順番で充電されます。スマホの充電が終われば、自動的にPowerCore Fusion 10000本体の充電が開始されます。

9700mAh搭載で普段使いに最適

スマホの充電がメインということを前提に考えると、10000mAhクラスのモバイルバッテリーがあらゆる面で「ちょうどいい」と思っています。

10000mAhもあればiPhone 12を2回以上フル充電できますし、サイズ・重量的にも許容できる範囲(PowerCore Fusion 10000はUSB充電器が一緒になっているぶん大きめですが)。

従来モデルのPowerCore III Fusion 5000に搭載されているバッテリー容量は5000mAhと必要最低限の容量。10000mAhあれば必要十分です。

20W対応でiPhone 12シリーズをフルスピード充電

iPhone 12シリーズ(iPhone 12/12 Pro/12 Pro Max)をフルスピード充電するには、20Wの出力が必要です。

PowerCore Fusion 10000に搭載されるUSB-Cポートは最大20Wに対応。iPhone 12シリーズを急速充電できます。

USB充電器としての使用時だけでなく、モバイルバッテリーとして使用しているときも20W充電が可能です。

Anker PowerCore Fusion 10000の仕様

Anker PowerCore Fusion 10000の仕様、スペックをまとめました。

製品名Anker PowerCore Fusion 10000
バッテリー容量9700mAh
USB-Cポート5V=3A / 9V=2.22A(最大20W)PowerIQ 3.0(Gen2)対応
USB-Aポート5V=2.4A(最大12W)
合計最大出力最大20W(USB-Cポート単体充電時)最大15W(2ポート同時充電時)
入力100-240V 0.7A 50 – 60Hz
本体への充電時間約4時間(AC充電)※USB-Cポートからは充電できないので注意
サイズ約82 × 82 × 35mm
重量約278g
パッケージ内容・PowerCore Fusion 10000・USB-A to Cケーブル・専用トラベルポーチ・説明書(日本語対応)
機能・USB充電器 & モバイルバッテリーの2 in 1・低電流モード

PowerCore Fusion 10000本体の充電はコンセントのみです。USB-Cポートからの充電には対応していません。

Anker PowerCore Fusion 10000 レビュー

それではAnker PowerCore Fusion 10000を実際に使ってみて感じたことを書いていきます。

  • 外観・サイズについて
  • 充電性能をチェック
  • 1台2役だからこそのメリットとデメリット
  • 使ってみて気になった点
Anker PowerCore Fusion 10000 レビュー
PowerCore Fusion 10000をレビュー!

外観・サイズについて

パッケージ内容は以下のとおりです。

Anker PowerCore Fusinon 10000のパッケージ内容
PowerCore Fusinon 10000のパッケージ内容

PowerCore Fusion 10000のプラグは折りたたみ式なのですが、完全にプラグが隠れるわけではありません。カバンのなかで他のものに当たってしまう可能性があるので、付属ポーチはありがたい。

Anker PowerCore Fusion 10000 付属の収納ポーチ
専用の収納ポーチが付属

サイズと重量はそこそこ大きいです。

Anker PowerCore Fusion 10000 サイズと重量
PowerCore Fusion 1000のサイズと重量

とはいえ、10000mAhモバイルバッテリーと2ポート搭載のUSB充電器が一緒になっていることを考えると許容できる範囲内だと思います。

Anker PowerCore Fusion 10000 iPhoneとのサイズ比較
左からiPhone 12 mini、PowerCore Fusion、iPhone 12 Pro

iPhone 12 mini、iPhone 12 Proと並べてみるとこんな感じです。

これは形状的に仕方ないのですが、コンセントに挿したときに隣接する差し込み口に干渉してしまうことがあります。

Anker PowerCore Fusion 10000 コンセント差し込み口への干渉
大きいサイズがゆえに隣の差し込み口に干渉してしまうことがある

特に差し込み口の間隔が狭い電源タップでの使用時は注意です。

側面のボタンを押すと、バッテリー残量がLEDランプで表示されます。

Anker PowerCore Fusion 10000 バッテリー残量表示
分かりやすいバッテリー残量表示

表示できる段階が多く分かりやすくていいですね。

サイズ・重量に関して主観的な感想を書かせていただくと、「毎日持ち運ぶ用としてはしんどいサイズと重量だな」と感じました。そこそこ大きく重いので、カバンに入れても存在感があります。

僕がよく使っているRAVPower(ラブパワー)の10000mAhモバイルバッテリー「RP-PB186(最大29W)」のサイズが約111 x 51 x 25 mm、重量が約187gですから、10000mAh搭載のモバイルバッテリーと考えると大きく重いですね。

Anker PowerCore Fusion 10000とRAVPower RP-186
同じ10000mAhモバイルバッテリーと比べると大きめ

もちろんPowerCore Fusion 10000はUSB充電器としても使えます。そのぶん重くなるのは当然なのですが、モバイルバッテリーをメインとする使い方なら、モバイルバッテリー単体を選んだほうが持ち運びしやすいでしょう。

良くも悪くも1台2役。大きめではあるものの、これひとつ持っていけばOKという安心感はあります。

充電性能をチェック

PowerCore Fusion 10000でiPhone 12 Proを充電してみます。

Anker PowerCore Fusion 10000 iPhone 12 Proを充電(AC)
コンセントに挿してiPhone 12 Proを充電(14W〜20Wでの充電を確認)

スペックどおりの充電性能ですね。続いてPowerCore Fusion 10000をコンセントから抜き、モバイルバッテリーとして使用したときの数値を見てみます。

Anker PowerCore Fusion 10000 iPhone 12 Proを充電(モバイルバッテリー)
モバイルバッテリーとしてiPhone 12 Proを充電(同じく14W〜20Wでの充電を確認)

USB充電器として使用したときよりも、モバイルバッテリーとして使用したときのほうか出力が落ちる……なんてことはありませんでした。問題ありません。

次に、iPhone SE(第2世代)で計測してみます。

Anker PowerCore Fusion 10000 iPhone SEを充電(モバイルバッテリー)
モバイルバッテリーとしてiPhone SE(第2世代)を充電(11Wから14Wでの充電を確認)

11Wから14Wで充電できていました。

参考に「Apple 18Wアダプタ」で出力を見てみると、PowerCore Fusion 10000で充電するのと変わらない出力でした。

Apple 18WアダプタでiPhone SE(第2世代)を充電
(参考)Apple 18Wの出力はPowerCore Fusionと変わらなかった

PowerCore Fusion 10000の出力は最大20WとiPhone 12シリーズに最適化されているものの、それ以前のモデルでも問題なく急速充電できると考えていいでしょう。

1台2役だからこそのメリットとデメリット

1台でUSB充電器とモバイルバッテリーの2役をこなしてくれるので、「とりあえずこれを持っていけばなんとかなる」という安心感があります。USB充電器メインで使いながら、旅行や出張のお供としても幅広く活躍してくれるはずです。

1台2役であることで感じるメリットは以下のとおりです。

1台2役のメリット
  • USB充電器とモバイルバッテリーを別々に購入する必要がない
  • 1台2役だからどちらかを置き忘れてしまうことがない
  • USB充電器メインの使い方なら、いつでもバッテリー満タンで持ち出せる

逆に1台2役だからこそ感じたデメリットは以下のとおりです。

1台2役のデメリット
  • USB充電器としては大きく、モバイルバッテリーとしても大きい
  • 1台2役でサイズが大きく、コンセントの環境によっては物理的に干渉してしまう可能性がある

要するにサイズと重量ですね。

上でも書きましたが、モバイルバッテリーメインとしての使い方はしんどいのかな、と思います。基本はUSB充電器、たまにモバイルバッテリーという使い方が向いていますね。

そのほか使ってみて気になった点

サイズと重量以外に気になった点を書き出してみます。

その他気になった点
  • バッテリーのフル充電に約4時間もかかる
  • USB-Cポートは出力のみで入力には対応していない
  • 折りたたんだときのプラグが少し出っ張っているので、カバンに入れたときに他のものにあたってしまうことがある

3点目は付属の収納ポーチに入れたり、カバンへの入れ方を工夫したりすればOKですね。特に1点目の「バッテリーのフル充電に約4時間もかかる」ということが気になります。サイズ……重量的にもそうですが、充電に4時間もかかるとモバイルバッテリーメインで使うのは厳しいかと思います。必要なときにコンセントに挿してサクッと充電、というわけにはいきません。

やはり基本USB充電器としてコンセントに挿しておいて、必要なときに持ち出す。この使い方になるでしょう。

利用シーンがハマれば、これ以上ないアイテムになる

今回はちょっと辛めにレビューいたしましたが、「使い方を選ぶ製品」ということは間違いありません。モバイルバッテリーメインの使い方には向かず、どちらかというとUSB充電器メインの使い方でたまにモバイルバッテリー。これがハマるかと思います。

Anker PowerCore Fusion 10000は、こんな人におすすめです。

こんな人におすすめ!
  • 自宅でも出先でもiPhoneをフルスピード充電したい
  • 基本はUSB充電器として使うが、たまにモバイルバッテリーとして使いたい(非常時用としもあり)
  • いざモバイルバッテリーを持ち出したいというときに、バッテリー残量がないことがよくある(挿しっぱなし運用で解決)
  • 旅行や出張などで活用したい

上記に当てはまる方はぜひチェックしてみてください!

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この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
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