今回ご紹介するのは、Logicoolの「Keys-To-Go 2」という製品です。本製品はポータブルワイヤレスキーボードとして人気の「Keys-To-Go」の後継モデル。新モデルでは構造が刷新され、使い勝手がさらに向上しています。
Keys-To-Go 2は「スマホやiPadなどのポータブルデバイス向けのキーボード」なのですが、実際に使ってみると、「パソコンのメインのキーボード」としても十分使えると感じました。
いま、まさにKeys-To-Go 2をMacBookに接続しこれを書いています。
Easy Switchキーでかんたんに接続先デバイスを切り替えられますし、薄型なのにしっかりとした打鍵感があり打ちやすい。これまで使ってきたポータブルキーボードのどれよりも使いやすいです。
Keys-To-Go 2は、コンパクトなワイヤレスキーボードをお探しならぜひチェックして欲しい製品。興味のある方はぜひ本記事を参考にしてみてください!
仕様と外観
まずはKeys-To-Go 2の仕様と外観からご紹介していきます。
仕様
Keys-To-Go 2の詳しい仕様は以下のとおりです。
Keys-To-Go 2には3つのモデルが用意されており、対応OSと保証期間が異なります。
型番 | 対応OS | 保証期間 |
---|---|---|
iK1043GRU (通常モデル) | Windows 10以降、macOS 14以降、iPadOS 17以降、iOS 17以降、Android 12以降、ChromeOS | 2年 |
iK1043GRUd (Amazonモデル) | 1年 | |
iK1043GRA (for iPad) | macOS 14以降、iPadOS 17以降、iOS 17以降 | 2年 |
Amazonの販売ページを見ると、どのモデルも価格は同じ。Amazonモデルは「Amazon限定の壁紙ダウンロード付き」とのことですが、それいる?って感じなので2年保証付きの通常モデルかfor iPadモデルをおすすめします。
また、通常モデル/Amazonモデルとfor iPadモデルでは、対応OSが異なるとキーレイアウトも異なるのでご注意ください。
for iPadモデルは、iOS/iPadOSに特化したキーレイアウトとなっており、ファンクションキーがありません。iPadをお使いの方でも「パソコンにも接続したい」という方は通常モデルもしくはAmazonモデルを選びましょう。
外観
続いてはKeys-To-Go 2の外観をどうぞ。
Keys-To-Go 2のレビュー
それでは本題のKeys-To-Go 2のレビューに入っていきましょう!
打ちやすさは従来モデルとは段違いにいい!
従来モデルのKeys-To-Goの打鍵感は硬く、指を滑らせるようにタイピングするのは困難でした。ゴムっぽい打鍵感で、使いこなすには慣れが必要なんですよね。
一方で新モデルのKeys-To-Go 2ではシザー構造のキーを採用、AppleのMagic Keyboardのように指を滑らせるように高速にタイピングできます。
Keys-To-Go 2のキーストロークは1 mmと薄型ながらしっかりとした打鍵感があります。この打鍵感を気に入る方はきっと多いはず。打ちやすさは従来モデルとは段違にいいですね。
ただサイズ的に一部のキーが小さくなっており、使い始めは少し慣れが必要。それでもだいたいは半日も触れば慣れてしまうかと思います。
従来モデルと比較したとき、ひとつ犠牲となっているのは「耐水性」です。従来モデルは全体がカバーで覆われており耐水性があります。Keys-To-Go 2では耐水性に触れられていませんが、構造的にどう見てもないでしょう。
私としてはキーボードに耐水性を求めることはないですし、それよりも打ちやすさのほうが何倍も大事。耐水性を捨ててでも打ちやすくなったのは嬉しい進化です。
メインキーボードとしても使える機能性の高さ
Keys-To-Go 2はコンパクトで軽量なポータブルキーボードにも関わらず、他のLogicool製キーボードと同等の機能性を備えます。
まずは接続先デバイスをワンタッチで切り替えられる「Easy Switchキー」ですね。これは従来モデルには搭載されていませんでした。
各ボタンに1台ずつ登録でき、ボタンを押せば瞬時に切り替わります。私の場合だと、各ボタンに16インチMacBook Pro、13インチMacBook Air、13インチiPad Proを割り当てています。
Keys-To-Go 2は複数のOSに対応するため、例えばiPad、Androidスマホ、Windowsパソコンの3台を登録して使用することも可能です。
またKeys-To-Go 2は、Logicool製品ユーザーではおなじみのアプリ「Logi Options+」によるボタンカスタイズにも対応します。
Logi Options+では選択されているアプリごとにキーカスタマイズできます。使いこなすと便利なので購入した際にはぜひ活用しましょう。
他のLogicool製キーボードと同じ機能を同じ使えるのは、Keys-To-Go 2の大きな魅力だと感じました。従来モデルはEasy SwitchキーとLogi Options+には未対応。これに対応したことで、iPadやスマホといった小型デバイス以外でも活躍してくれるようになりました。
持ち運び用キーボードとして最高
コンパクト&軽量なKeys-To-Go 2は、持ち運び用のキーボードとしては最高です。
このサイズ感でキーボードを持ち運べれば言うことないですね。どのようなバッグにもすっぽり入ってくれるはず。
またカバーがあるおかげで一緒に収納するものに当たって傷がつくこともありません。初見時はカバーはなくてもいいかも、という印象でしたが、持ち運びのことを考えるとカバーありのほうが安心感があります。
持ち運び用のキーボードをお探しならKeys-To-Go 2で間違いないでしょう。持ち運びやすいのはもちろん、静音設計でどんな環境でも取り出しやすいかと思います。
ボタン電池式となったのはメリットに感じる
従来モデルではバッテリー充電式でしたが、Keys-To-Go 2ではボタン電池式に変更されています。
おそらくこの変更をデメリットに感じる方もいるかと思いますが、私としてはメリットに感じています。
- 充電の必要がない。
- ボタン電池2個で最長3年ももってくれる(1日2時間の使用で)。
- バッテリーの劣化を心配する必要がない。
これらの理由からです。
バッテリー充電式のキーボードのなかには2、3週間ごとに充電が必要なものもあります。繰り返し充電すれば、当然バッテリーは劣化しいずれは寿命を迎えるでしょう。キーボードのバッテリー交換は一般的ではないですから、バッテリーの寿命 = キーボードの寿命となることが多いです。
Keys-To-Go 2なら充電の必要がないですし、駆動時間も非常に長いのでラク。1日2時間の使用で3年ですから、1日6時間使用して1年くらいもってくれるなら十分過ぎます。
ただボタン電池の交換に星形のトルクスドライバー(T5)が必要になるのはデメリットですね。トルクスドライバーは1本なら数百円で買えるものの、電池交換のためだけに購入するのはもったいないですね。せめて付属していて欲しかった、と思います。
for iPadモデルではファンクションキーが使えない
Keys-To-Go 2のfor iPadモデルにはファンクションキーがありません。iPadで使う分には必要ありませんが、パソコンでも使いたい場合はちょっと不便。
キー入力をカスタマイズできるアプリ「Karabiner-Elements」を使ってファンクションキーを使えないか、などと試してみましたが、どうやらfor iPadモデルでファンクションキーを使う方法はなさそう。
通常モデルやAmazonモデルと同じように、ファンクションキーが使えるようにしておいて欲しかったですね。これは残念ポイントでしょう。
iPadをお使いの方でも、パソコンでも使いたいという方は、ファンクションキーの使える通常モデルまたはAmazonモデルがおすすめです。
Keys-To-Go 2レビューまとめ
今回は持ち運びに便利なポータブルワイヤレスキーボード「Keys-To-Go 2」をご紹介させていただきました。
冒頭で書いたように、Keys-To-Go 2はポータブルデバイス向けのキーボードでありながら、普段使いのメインキーボードとしても使える魅力的な製品だと感じました。
私は実際にKeys-To-Go 2をメインキーボードとして使ってみようと思っています。打ちやすいですし、コンパクトで指を広げることがないからか疲れにくいですね。ご紹介したように機能性も十分です。
最後にKeys-To-Go 2をレビューしてみて感じたメリット・デメリットをまとめます。
- 従来モデルと比べ打鍵感が別次元に向上した。
- 最大3台の接続先をワンタッチで切り替えられるEasy Switchキー。
- コンパクトで持ち運びしやすい。
- コンパクトなので指が疲れにくい(個人差あり)。
- 電池交換式なのでバッテリーの劣化を気にする必要がない。
- for iPadモデルにはファンクションキーがない。
- 日本ではUS(英語)配列を選べない。
- カバーを閉じてのオートスリープには未対応。
- ボタン電池の交換に星形のトルクスドライバ(T5)が必要。
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よくある質問
- 通常モデルとAmazonモデルの違いは?
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Keys-To-Go 2の通常モデルの保証期間は2年なのに対し、Amazonモデルの保証期間は1年となっています。Amazonモデルは「Amazon限定壁紙ダウンロード付き」となっていますが、これに威力を感じない方は保証の長い通常モデルでOKでしょう。
- US(英語)配列はどこで購入できる?
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日本国内で販売されているKeys-To-Go 2についてはすべてJIS(日本語)配列のみです。
US(英語)配列のKeys-To-Go 2を購入したい場合は、米Amazonで購入するなど海外サイトを利用する方法になります。時間が経てば、日本でも並行輸入品としてUS(英語)配列を買えるようになるかもしれません。
- iPad接続時にUS配列として認識されてしまう場合は?
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iPadにJIS(日本語)配列キーボードを接続したとき、US(英語)配列と認識されていますことがあります。
その場合は、iPad「設定」>「一般」>「キーボード」>「ハードウェアキーボード」>「キーボードの種類」から、「JIS(日本)」を選択し、最後にKeys-To-Go 2の電源を入れ直してください。
- あえて従来モデルを購入するのはあり?
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いまから購入するなら新モデルのKeys-To-Go 2をおすすめします。
- 従来モデルより格段に打ちやすくなった。
- 接続先デバイスを切り替えられるEasy Switchキーの搭載。
- iPadだけでなくMacやWindowsパソコンでも使いやすい。
記事執筆時点では、従来モデルのKeys-To-Goが10,000〜11,000円、新モデルのKeys-To-Go 2が12,000円ほどで販売されています。この価格差ならなおさら新モデルがおすすめです。
- for iPadモデルでファンクションキーは使える?
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Keys-To-Go 2 for iPadにはファンクションキーがなく、使うことはできません。