使い慣れたホームボタンがありながら、ワイヤレス充電といった進化もしっかり感じられる「iPhone8/8Plus」。
このブログでもiPhone 8 Plusのレビュー記事を書きましたが、やはりそこには「みんなが知っているiPhoneの使いやすさ」がありました。
その知っている使いやすさを求めるのであれば間違いなくiPhone8/8Plusがおすすめですが、新型iPhoneを手にしたなら必ず用意しておきたいアイテムが「保護フィルム」です。
万一の落下や衝撃から守るため、できるだけ早く装着しておきたい保護フィルムですが、「どれを選んでいいか分からない」という人も多いんじゃないでしょうか。僕は普段キャリアショップや家電量販店でスマホや周辺アクセサリーを販売しているのですが、やはりフィルム選びに困っている人が多いようです。
今回はそんな人にショップ店員目線でiPhone8 / iPhone8 Plusの保護フィルムを選ぶにあたっての注意点と、おすすめの保護フィルム、ガラスフィルムを紹介したいと思います。
iPhone8 / iPhone8 Plus用保護フィルム、ガラスフィルムの選び方
まずは保護フィルム、ガラスフィルムを選ぶにあたって知っておきたいこと、注意点を解説していきます。
「で、はやくおすすめを教えて!」という方はすっ飛ばしてもOKです。
保護フィルム、ガラスフィルムの特徴の違い
ここでは保護フィルム、ガラスフィルムにわけておすすめを紹介していきますが、そもそも保護フィルム、ガラスフィルムにはどういった違いがあるのでしょうか。
ガラスフィルム | PET/TPUフィルム | |
素材 | 強化ガラス | PET/TPU |
硬さ | 硬い(割れることがある) | 柔らかい(衝撃を吸収してくれる) |
厚さ | 厚い(ケースとの干渉することがある) | 薄い(ケースと干渉しづらい) |
指ざわり | 滑りづらい(最近は滑りやすいように加工されていることが多い) | サラサラ(アンチグレアタイプ) |
貼りやすさ | 硬くまっすぐなため比較的簡単に貼れる | コツが必要、気泡が入りやすい(気泡が抜けるタイプもあり) |
価格 | 液晶保護フィルムと比較すると高い | 安い |
ざっとこのような違いがあります。
特に気に留めておきたい点は、フィルムの厚さです。例えばガラスフィルムの場合、PET素材の保護フィルムと比べて厚みがあるため、どうしても「装着感」が出てしまいます。
iPhone7 / iPhone7 Plus用フィルムを流用できる?
iPhone8は4.7インチ、iPhone8 Plusは5.5インチとディスプレイサイズはiPhone7シリーズと同じものの、筐体自体のサイズが微妙に異なります。
モデル | 高さ | 幅 | 厚み | 重量 |
---|---|---|---|---|
iPhone 7 | 138.3 mm | 67.1 mm | 7.1 mm | 138 g |
iPhone 8 | 138.4 mm | 67.3 mm | 7.3 mm | 148 g |
iPhone 7 Plus | 158.2 mm | 77.9 mm | 7.3 mm | 188 g |
iPhone 8 Plus | 158.4 mm | 78.1 mm | 7.5 mm | 202 g |
サイズ差は0.2mm以下という本当にわずかなものになるので、基本的に同じものを利用できると考えていいでしょう。
ただ念のためメーカーが「iPhone 8、iPhone 8 Plusに対応している」と公表、記載しているものを選ぶようにしてください。
2.5Dラウンドエッジ加工と3Dラウンドエッジ加工の違い
ガラスフィルムを選ぶときによく見る言葉として「2.5ラウンドエッジ加工」「3Dラウンドエッジ加工」というものがあります。
似た言葉で少し分かりにくいのですが、絵で見ると下のようなイメージになります。
3Dのほうは湾曲しているエッジ部分フィットしていますが、2.5Dのほうは若干すきまが発生してしまっています。前面が平らな端末なら2.5Dで問題ありませんが、iPhone8のようにエッジが湾曲しているスマホであれば「浮き」が発生してしまい、ホコリが入り込んでしまったりと見た目が悪くなってしまうケースがあります。
またガラスフィルムの一部は、そういった浮きを防止するため湾曲している手前までをカバーするものもあります。よく「ひとまわり小さい!」というレビューを目にしますが、それは浮きを発生や、iPhoneケースとの干渉を防ぐための、そういう仕様なのです。
後悔しないためにも、あらかじめこの辺を注意しておくようにしましょう。
ガラスフィルムはケースとの干渉に注意
もう一点ガラスフィルムを選んだときに陥りやすい問題が「ケースとの干渉」です。全面を保護するいわゆるフルカバータイプのガラスフィルムでこの問題が発生することがよくあります。
ケースとの相性があるので難しいところなのですが、ケースとの干渉がどうしても心配だということであれば、ひとまわり小さく設計されているガラスフィルムか、ガラスフィルムより薄いPET、TPU素材の保護フィルムをおすすめします。
iPhone 8、iPhone 8 Plus対応 おすすめのガラスフィルム
まずはおすすめのガラスフィルムから紹介していきます。PET製の保護フィルムについては後半で紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
【Spigen】GLAS.tR SLIM
- 多く人に支持され続けているガラスフィルム「グラスティー」
- ひとまわり小さい設計でケースとの干渉が発生しにくい
- カッターナイフでも傷がつきにくい硬度9H
- 撥油コーティング加工で指すべり良好
- 厚さ0.4mmとガラスフィルムの中では厚め
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
まず紹介したいのはスマホアクセサリーではおなじみSpigenのガラスフィルム「GLAS.tR(グラスティー)」です。ひとまわり小さいサイズに設計されているのでケースとの干渉も心配ありません。
このガラスフィルムは多くの人に支持されているのも選びやすい理由です。
ただ厚さが0.4mmとガラスフィルムとしては厚めの部類に入ります。厚い分強度は申し分ありませんが、どうしても装着感は出てしまいます。その点は注意しておきましょう。
【ANKER】KARAPAX GlassGuard オススメ!
- ひとまわり小さい設計でケースとの干渉が発生しにくい
- カッターナイフでも傷がつきにくい硬度9H/li>
- 2.5ラウンドエッジ加工
- 厚さ0.33mm
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
Ankerもスマホアクセサリーメーカーとしては有名です。続いて紹介するのはAnkerのガラスフィルム。2枚セットになっており価格を考えるとコスパも良好です。
このガラスフィルムも曲面の縁のスペースを残すデザインとなっているためケースとの干渉は発生しにくくなっています。やはりケースを装着する人が大多数ですからね。ケースとの干渉の有無は結構重要です。
硬度9H、ラウンドエッジ加工、飛散防止などガラスフィルムに求められる機能はしっかり搭載されています。
「コスパ、品質とも妥協したくない」という人におすすめのガラスフィルムです。
【DOLPHIN47】厚さ0.15mmの極薄ガラスフィルム
- 厚さ0.15mmと極薄使用
- ひとまわり小さい設計でケースとの干渉が発生しにくい
- ガラスフィルム特有の装着感を感じにくい
- カッターナイフでも傷がつきにくい硬度9H
- 2.5Dラウンドエッジ加工
- iPhone8、iPhone 8 Plus両モデルあり
どうしてもガラスフィルムは厚みがあるため、装着感が出てしまいます。「できるだけ装着感を出したくない」という人にはこちらのガラスフィルムがおすすめです。
このガラスフィルムは0.15mmとガラスフィルムのなかでは非常に薄い部類となっており、装着感を感じにくい厚さになっています。硬度も9Hと他のガラスフィルムと同等なので安心ですよ!
【Farfalla】人気のブルーライトカット対応ガラスフィルム オススメ!
- ブルーライトを92%カット
- 購入ユーザーの高い評価
- ひとまわり小さい設計でケースとの干渉が発生しにくい
- カッターナイフでも傷がつきにくい硬度9H
- 2.5Dラウンドエッジ加工
- iPhone8、iPhone 8 Plus両モデルあり
購入ユーザーからの評価が高く、非常人気のFarfallaのブルーライトカット対応ガラスフィルム。個人的にも同じシリーズのiPhone X版を愛用しています。
硬度9H、2.5ラウンドエッジ加工など必要な機能はしっかり装備。ブルーライトカット対応のものを探しているなら第一候補に加える価値はあります。
【AMORNO】本体にフィットする3D全面ガラスフィルム
- 全面を保護するフルカバータイプのガラスフィルム
- フレームはカーボン製でさらに高い衝撃吸収能力
- 3Dラウンドエッジ加工で曲面部分にもフィット
- カッターナイフでも傷がつきにくい硬度9H
- iPhone 8のみ
- ブラックとホワイトの2色展開
ここまで紹介してきたガラスフィルムはケースとの干渉や浮きを防ぐために液晶画面よりひとまわり小さく設計されているものでした。
次に紹介するのはエッジ部分もカバーできる全面フルカバータイプのガラスフィルムです。いわゆる3Dラウンドエッジ加工されているのでエッジ部分にも隙間なくフィットし、全体を保護してくれます。全体をカバーできるので一体感があり見た目を気にする人にもいいですね。
またフレームにはカーボンが採用されており、これが落下時の衝撃吸収能力を高めてくれます。
カラーはブラックとホワイトの2色。お手持ちのiPhoneのカラーに応じて選んでください。
【G-Color】クリアケース付き3D全面ガラスフィルム オススメ!
- クリアケース付き全面フルカバーガラスフィルム
- 3Dラウンドエッジ加工で曲面部分にもフィット
- カッターナイフでも傷がつきにくい硬度9H
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
- ブラックとホワイトの2色展開
全面フルカバータイプのガラスフィルムを選ぶにあたってネックになりやすいのが「ケースとの干渉」です。ケースと干渉してしまいせっかく購入したガラスフィルムが割れてしまった…というのはよくある話です。
こちらのG-Colorのガラスフィルムにはクリアケースがセットになっており、ケースとの干渉が心配な人でも安心して選べます。シンプルなクリアケースですが、ガラスデザインが美しいiPhone 8には、そのデザインを隠さない透明なクリアケースが一番です。
ケースも一緒に用意するならセットになっているこのガラスフィルムがお得ですよ!
【TateGuard】反射防止(アンチグレア)タイプのさらさらガラスフィルム
- さらさらした指すべりに定評あり
- 全面を保護するフルカバータイプのガラスフィルム
- カッターナイフでも傷がつきにくい硬度9H
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
- ブラックとホワイトの2色展開
次は反射防止タイプのガラスフィルムです。この辺は好みにもよりますが、反射が苦手な人や反射防止タイプの質感が好きな人におすすめです。
またこのガラスフィルムはさらさらした指ざわりを売りにしており、実際に購入したユーザーからもそのさらさら感が支持されています。ゲームをよくする人であれば指すべりの重要さが分かるはず。
※iPhone7と記載がありますが、iPhone8/8Plusにも対応しています。
【HYPER GUARD】ブルーライト92%カットしてくれるガラスフィルム
- ブルーライトを92%カットしてくれるガラスフィルム
- ひとまわり小さい設計でケースと干渉しにくい
- カッターナイフでも傷がつきにくい硬度9H
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
続いては目の疲れの大敵、ブルライトをカットしてくれるガラスフィルムの紹介です。夜寝たいのになかなか寝付けない…というのはもしかしたらブルーライトが原因かもしれませんよ!
画面が明るすぎると感じている人や夜の寝付きに悩んでいる人にどうぞ!
【Klearlook】覗き見防止機能が付いた全面フルカバーガラスフィルム
- 覗き見防止機能付きのガラスフィルム
- 全面を保護するフルカバータイプ
- 湾曲部分にフィットする3Dラウンドエッジ加工
- カッターナイフでも傷がつきにくい硬度9H
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
あなたは満員電車でスマホを操作するときに周りの目が気になるタイプですか?どちらかというと僕は気になるタイプなんですよねぇ。いや、別に見られると困るようなものではないんですが、自意識過剰なんでしょうかね。
僕のように周りの目が気になる人におすすめなのがこちらの覗き見防止機能が付いたガラスフィルムです。
覗き見防止だけでなく全面を保護してくれるフルカバー、エッジの湾曲部分にもフィットする3Dラウンドエッジ加工とガラスフィルム本来の機能も申し分ありません。
カラーはブラックとホワイトの2色展開。お手持ちのiPhoneのカラーに合わせてお選びください。
iPhone 8、iPhone 8 Plus対応 おすすめ保護フィルム(PET、TPU)
続いてはガラスフィルムではないPET、TPU素材の保護フィルムを紹介していきます。
「手持ちケースとの干渉が心配だ」「できるだけ装着感を出したくない」という人におすすめ。
【レイ・アウト】光沢(グレア)タイプのフルカバー保護フィルム オススメ!
- TPUの弾力性と柔軟性でしっかり保護
- 全面を保護してくれるフルカバータイプ
- 光沢(グレア)タイプ
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
スマホアクセサリーメーカーとして人気のあるレイ・アウトの保護フィルム。このフィルムは家電量販店なんかによく置いてあるので見たことがある人もいるかもしれません。
光沢タイプか反射防止タイプどちらを選ぶかどうかは好みの部分が大きいかと思います。鮮やかでクリアな感じがいいのであれば間違いなく光沢タイプがおすすめです。
またこのフィルムはフルカバータイプなので全面を保護してくれ画面にかからず視認性も良好。そしてガラスフィルムより薄いTPU素材なのでケースとの干渉も起こりにくいというメリットがあります。
【レイ・アウト】反射防止(アンチグレア)タイプのフルカバー保護フィルム
- TPUの弾力性と柔軟性でしっかり保護
- 全面を保護してくれるフルカバータイプ
- 反射防止(アンチグレア)タイプ
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
続いては反射防止タイプの保護フィルム。上と同じ人気メーカーレイ・アウトの保護フィルムです。
反射防止タイプの特徴としては太陽光や室内光の映り込みを抑え、目の疲れを軽減させてくれることです。またさらさらした指すべりも大きな特徴です。
iPhoneを太陽の下でよく使う方や、明るすぎる液晶に目が疲れる人におすすめ。
【エレコム】ZEROSHOCK FILM 衝撃を吸収してくれるTPU保護フィルム
- TPUの弾力性と柔軟性でしっかり保護
- 全面を保護してくれるフルカバータイプ
- 光沢(グレア)タイプ
- スムースタッチ加工で指すべり良好
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
同じくフルカバータイプの保護フィルムでおすすめしたいのがエレコムの保護フィルム。光沢タイプでクリアで画像の輪郭までしっかり見えます。
またスムースタッチ加工で指すべりも良好。光沢タイプを選びたいけど指すべりも妥協したくないという人におすすめです。
背面を守るおすすめ背面保護フィルム
最後に紹介したいのが「背面フィルム」です。ご存知のとおりiPhone 8、iPhone 8 Plusはワイヤレス充電の関係で背面は全面ガラス素材に変更されています。
ガラス素材になり以前よりも傷がつきにくくなったとは言え、ガラスなので落下させた衝撃でヒビが全面に広がりバキバキになってしまう…なんてこともありえます。
「万一のためにしっかり保護したい」「ケースでかさばるのがイヤ」という人は忘れず背面にもフィルムを装着しておくようにしましょう。
【レイ・アウト】落下時の衝撃や擦り傷から守るTPU背面保護フィルム オススメ!
- 衝撃を吸収してくれるTPU素材の背面保護フィルム
- 背面ガラスパネルと合う光沢タイプ
- ひとまわり小さいサイズになっているので注意
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
TPU素材は単純な硬さで言うとガラスフィルムに劣りますが、ガラスフィルムより弾力性、柔軟性があり落下時の衝撃を吸収してくれるという特徴があります。
特にケースを装着せずに使いたいという人は背面フィルムも忘れずに用意しておきましょう!
【PDA工房】ガラスフィルム並みの硬度を持つPET背面保護フィルム
- PET素材なのに硬度9Hとガラスフィルム並みの硬度
- ひとまわり小さいサイズになっているので注意
- iPhone 8、iPhone 8 Plus両モデルあり
PET素材の保護フィルムなのにガラスフィルム並みの硬度9Hをクリアしているというフィルム。衝撃を吸収してくれる、というよりかはガラスフィルムのようにがっちり守るというタイプです。
ただ湾曲したエッジ部分手前までのサイズになるので注意。
あとがき
ちょっと長くなってしまいましたが、あなたに合った保護フィルムは見つかりましたでしょうか。傷をつけてしまい後悔する前に忘れず用意しておきましょう!
あともう一つ気にしておきたいのが背面にある出っ張ったカメラレンズの保護です。iPhoneケースを装着する方は厚みがある分レンズに接地面が接触することはありませんが、ケースを装着しない場合は置いたときにレンズにどうしても負荷がかかってしまいます。
レンズに傷をつけちゃうとiPhoneの機能にかかわってくるところなのでかなり致命的になってしいます。気になる人はiPhoneのカメラレンズの保護の記事もぜひ参考にしてください。