【要確認】iPhoneを中古で購入するときの注意点まとめ

【要確認】iPhoneを中古で購入するときの注意点まとめ

「iPhoneを安く手に入れたい!」
「サブ機としてiPhoneを購入したい!」

中古iPhoneを購入する動機はさまざまかと思いますが、中古品だからこそ気を付けたいいくつかの注意点・ポイントがあります。

  • 中古iPhoneの保証はどうなる?
  • バッテリーの劣化具合は?
  • 赤ロムって何?

この記事では、iPhoneを中古で購入するときの注意点についてまとめました。中古iPhone安く手に入れる手段としては非常に有効です。しかし、購入時の確認を怠ったばかりに後悔してしまうこともあります。ぜひこの記事を参考に、中古iPhoneを賢くお得に購入しましょう!

目次

そもそもiPhoneを中古で購入するのはあり?

そもそも、中古のiPhoneを購入するのはありなのでしょうか?

中古iPhoneには「iPhoneを安く購入できる」という最大のメリットがあります。その一方で、固体によって状態が違ったり、保証がなかったりというデメリットもあります。

ただ大手の中古ショップなら1~3ヶ月の保証が付くことが多いですし、状態も基準に基づいてランク付けされていたりするので、中古品という特性を理解した上で購入するのであれば十分ありです。

キャリアでの購入は縛りがある

キャリアでは購入をサポートしてくれるプラン、例えばドコモでは「スマホおかえしプログラム」、auでは「かえトクプログラム」、ソフトバンクの「トクするサポート+」といった約2年後のスマホの返却・買い換えを条件(ドコモは返却のみ)に、安く購入できる仕組みがあります。

「定期的に最新機種に買い換えたい!」という方にとってはいいかもしれませんが、そのプランに加入している限り縛られ続けることになるので、あまり気持ちのいいものではありません。

これらのプランはキャリアとの回線契約が必須ではないものの、「プランに縛られる」という意味では一緒ですね。車を購入するときの「残価設定型クレジット」と似たような仕組みですから、あるタイミングでスマホの返却と一緒に買い換えるか、残債を支払って使い続けるかを迫られる、ということになります。

となると、縛りがない一括購入も選択肢に入ってきますが、iPhoneに限らずスマホは安くありません。まさに中古iPhoneは「縛りがない一括で買いたいけど、金額的に一括では買いにくい」と方にチェックしていただきたい方法です。

ただし、各キャリアで用意されているプランは、「2年ごとに最新機種に乗り換えたい」という人にとっては嬉しものになります。月額の支払金額もかなり抑えられるので、定期的な買い換えを考えている方はキャリアでの購入もチェックしましょう。

\iPhoneをオンラインで購入/

iPhone現行モデルの価格まとめ

中古iPhoneを購入するときにまずチェックしておきたいのは、検討しているモデルの「正規の価格」です。ここでは、現在Appleで取り扱いのある現行モデルの価格をまとめました。

特にiPhoneは中古品でも値崩れしにくいので、状態のいい中古品だと、もう少し出して新品を買えるということもしばしばあります。正規の価格を把握した上で「この価格は本当にお得なのか」を判断するようにしましょう。

中古iPhoneの相場価格をチェック

「で、中古iPhoneはどれくらいお得なの?」ということで、中古iPhoneの相場価格をチェックしてみました。ここでは中古iPhoneを多く扱う老舗の「イオシス 【要確認】iPhoneを中古で購入するときの注意点まとめ」での価格を参考にしています。記事執筆時点の掲載価格をピックアップしているものですので、あくまでもおおよその相場価格を把握するための参考にしてください。

ざっくりと見て、中古品はApple公式サイトの価格より約20%ほど安くなっています。旧モデルになるとさらに割安に。中古品で多少の使用感が見られる製品とはいえ、やはるい価格的なメリットは大きいと言えます。

ただiPhone SEはもともとが安いのもあって、中古価格の恩恵を感じられにくいでしょうか。あと数千円出して新品を購入できるのなら、新品を買ってしまったほうがいい気もします。この辺は考え方にもよりますね。新品のもともとの価格、中古価格、傷や使用感の程度の3点を総合的に見て「本当にお得なのか」を判断することが大事です。

中古iPhoneを購入するときの注意点、チェックポイント

それでは実際に中古iPhoneを買うとなったときの注意点、チェックしておきたいポイントについて解説していきます。これらは中古iPhoneを購入するときに知っておきたい知識ですので、さらっとでも目を通しておいてください。

SIMフリー版iPhoneとキャリア版iPhone

ドコモやau、ソフトバンクで購入したiPhoneは、ドコモならドコモ回線、auならau回線のみでしか通信できないようにSIMロックがかかっています。Apple公式サイトなどで売られているのは、もともとSIMロックがかかっていないSIMフリー版です。SIMフリー版iPhoneは回線の制限がないので、回線を選ばず利用できます。

例えば、SIMロックがかかった状態のドコモの中古iPhoneを購入したとすると、ドコモの回線(格安SIMのドコモ回線含む)でしか使えません。auやソフトバンク回線で使うにはショップへの持ち込みやWEBからのSIMロック解除の手続きが必要になってきます。

中古市場に出回っているiPhoneのほとんどは、SIMロック解除された状態で売られています。iPhoneの場合は、SIMフリー版/キャリア版で対応バンドの違いもなく、SIMロック解除されていればキャリ版もSIMフリー版もかわりません。

キャリア版iPhoneを購入するときは「SIMロックの状態の確認」は必須です。必ず確認しておきましょう。

なお、いまはSIMロック解除のルールも緩和されていてるので、他者が購入した中古iPhoneでもSIMロック解除できます。詳しくは各キャリアの解説ページをご覧ください。

赤ロム(ネットワーク利用制限)保証の有無

赤ロムとは、端末代金の支払いが滞っているなどの理由でネットワーク利用制限がかかった端末の俗称です。ネットワーク利用制限がかかると、電話通話やモバイル通信の一切が使えません(Wi-Fi接続は可能)。

ネットワーク利用制限の確認

ネットワーク利用制限の状態は、各キャリアの公式ページで「IMEI番号(端末識別番号)」を入力するだけでかんたんに確認できます。

ネットワーク利用制限の状態は「〇」「▲」「✕」の3種類。

判定結果が「〇」であれば問題ありません。不正契約などが判明したなどでネットワーク利用制限がかかる可能性は皆無ではないですが、ほぼないと考えておいていいでしょう。

「✕」はネットワーク利用制限がかかっている状態なので、手を出すのはNGです。やっかいなのは「▲」ですね。制限はかかっていないので、通常どおり利用できますが、残債の支払いが滞ったりで将来的に「✕」になる可能性があります。

「▲」は他人に命運を握られているようで気持ちのいいものではないですよね。実際に元の購入者次第で判定結果が変わるので、避けられるのであれば避けたいところ。

ただ、「▲」のリスクを承知で購入するのもひとつの方法だと思っています。というのは「〇」よりも価格が安いのです。万が一「✕」になってしまっても、大手の中古ショップなら「赤ロム永久保証」などとうたって、「×」になってしまったときに同等品と交換してくれる保証があったります。交換の手間などはあるものの、安く購入でき万が一のときも保証してくれるのであれば検討してみる価値はありますよね。

「赤ロム保証の有無」は中古ショップによって異なります。詳しくは「中古iPhoneはどこで購入するのが正解?」で比較していますので、そちらをご覧ください。

Appleメーカー保証の状況

iPhoneには購入日から1年間のメーカー保証が付帯しています。いわゆる「自然故障」の範囲であれば、無料で修理・交換してくれます。メーカー保証では過失による故障(落として画面を割ってしまったなど)は有償修理になりますが、「Apple Care+」に加入していれば、3,400円~11,800円と割安価格で修理してもらえます(購入から2年間、通算で2回まで)。

これらの保証はiPhone本体に付帯するものです。例え使用者がかわったとしてもOK。中古iPhoneのなかには、Apple Care+の保証期間が残っていることもあるので、残り期間を確認しておきましょう。

Appleの保証の状況は、Appleの「保証状況とサービス期間」からIMEI番号(SIMフリー版はシリアル番号)を入力して確認できます。

Appleメーカー保証とApple Care+の加入状況を調べられる
メーカー保証とApple Care+の加入状況を調べられる

もしApple Care+の保証期間が残っていて、かつバッテリーの最大容量が80%未満になっている場合は、保証を使って無償でバッテリー交換できます。詳しくは「iPhoneのバッテリー交換」でご紹介しています。

アクティベーションロックについて

iPhoneには「アクティベーションロック」といって、iPhoneを紛失したり盗難に遭ったりしても情報を安全に守る仕組みがあります。アクティベーションロックがかかっていると、例え初期化してもiPhoneを有効化できません。元の持ち主に解除してもらうほかありません。

中古ショップではアクティベーションロックがかかったiPhoneが売られていることはないはずです。メルカリでもロックがかかったiPhoneの出品は禁止されています。

なのでほぼ心配することはないですが、いろいろな人が出品しているオークションでは「アクティベーションロックってなに?」という人もいます。特に個人間売買で中古iPhoneを購入する場合は、アクティベーションロックについても要確認です。

iPhoneのバッテリーの交換

中古iPhoneのデメリットして「バッテリーのへたり」があります。iPhoneに限らずスマホに搭載されているリチウムイオンバッテリーは放充電を繰り返すことで、使用できるバッテリー容量がだんだんと減ってきます。

iPhoneでは「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」>「最大容量」から本来の最大容量からどれくらい劣化しているかを確認できます。

iPhoneのバッテリーの劣化具合を調べる
iPhoneのバッテリーの劣化具合を調べる

交換の目安になるラインは「80%」。最大容量が80%を切っていれば、バッテリー交換を検討してください。バッテリーの交換はApple公式サイトの「バッテリー交換を申し込む」から行えます。交換方法は「持ち込み」か「配送修理」の2種類。

メーカー保証、Apple Care+の保証期間内であれば、バッテリー交換は無料です(最大容量が80%を切っていることが条件)。購入した中古iPhoneの保証期間が残っているなら、バッテリーの劣化具合を確認し80%を切っていれば無料でバッテリー交換してもらいましょう。

中古iPhoneはどこで購入するのが正解?

肝心なのは「中古iPhoneをどこで購入するか」ということ。価格も大事ですが「安心して買える」ということは価格以上に大事。安く購入できても、トラブルに遭ってしまってはかえって高くつくこともあります。

中古ショップで中古iPhoneを購入する

中古iPhoneを購入するなら、取り扱い数が多く、多くの販売実績がある「大手の中古ショップ」がおすすめです。これは「しっかりとした保証制度があるから」ですね。万が一赤ロム化してしまったときの保証、購入後に故障してしまったときの保証など。これがあるのとないのとでは安心感が違います。

また大手の中古ショップは、iPhoneの傷や使用感などの状態から「ランク付け」の仕組みがあります。このランク付けは販売店の主観的な判断に基づくものなので、認識の相違が生まれてしまうこともあります。大手なら「明確なルールでランク付け」されているので、少なくともフリマやオークションで購入するよりは相違が生まれにくいでしょう。

大手の中古ショップは実店舗を構えているところもありますが、メインは「オンライン購入」。オンラインだと多くの在庫から選べますし、通販のように自宅に届くので楽チンです。

中古iPhoneをオンライン購入できる大手中古ショップの保証情報をまとめました。

大手であれば基本、赤ロム保証は付けてくれています。販売店の保証はどこも中古品で1ヶ月から3ヶ月ですね。イオシスの保証期間が3ヶ月と長くなっていて、リコレ!は1ヶ月ですが10日以内であれば使用後でも返品・返金できます。

フリマやオークションで購入した中古iPhoneだと一切付かない保証ですから、数ヶ月とはいえ万が一のときに販売店を頼れるのは安心です。ただし、落下させたなど過失をともなう故障は対応してくれないので注意してください。いわゆる自然故障の範囲です。

中古ショップを利用するならイオシスがおすすめです。長く中古iPhoneを扱う老舗ショップで、取り扱い数も多く、状態の詳細も分かりやすく表記してくれています。

個人間売買(フリマ・オークション)

中古iPhoneはメルカリやヤフオクといった個人間売買でも購入できます。フリマアプリとして定番のメルカリをのぞいてみても、たくさんの中古iPhoneが取引されていますね。

メルカリで中古iPhoneを出品するとき、必ず説明文にIMEI番号を表記しなければいけなかったり、アクティベーションロックがかかっているiPhoneは出品が禁止されていたりと、トラブルを防ぐための最低限のルールがあります。

しかし、それでも個人間売買という特性上、トラブルに遭う可能性はなくはありません。例えば傷や使用感などの状態の表記は出品者の主観になりますし、傷を写真で写してくれていても光の加減で見え方は大きく異なります(そもそもスマホの小さい傷を写真に写すことが難しい)。現物を確認できない以上、出品者を信じるほかありません。

これはオークションについても同じです。フリマ・オークションで中古iPhoneを購入するときは以下の点を確認しておきましょう。

  • アクティベーションロックの有無
  • ネットワーク利用制限の判定結果
  • 傷や使用感などの状態
  • 付属品が揃っているか(LightnigケーブルやUSBアダプタなど)
  • その他不具合がないかどうか
  • (できれば確認したい)バッテリーの最大容量

ネットワーク利用制限の判定結果は、例え説明文に表記があったとしても必ず自身で確認するようにしましょう。

フリマ・オークションで中古iPhoneを購入する場合、欲しい情報を出品者に聞いたりして「ある程度の自己防衛」が必要になります。なかには知識がないまま出品してしまっている方もいるので。心配な方はフリマ・オークションではなく中古ショップでの購入をおすすめします。

iPhoneを中古で購入するときの注意点まとめ

「注意点まとめ」ということで、中古iPhoneを購入するときにチェックしたいポイントをまとめます。

  • SIMフリー版iPhoneか、キャリア版iPhoneか
  • キャリア版iPhoneの場合、SIMロック解除されているかどうか
  • 新品の正規価格と比べてどれくらい安くなっているか(未使用品などの場合はほぼかわらないこともあるため)
  • アクティベーションロックがかかっていないか(解除は元の持ち主に行ってもらう必要がある)
  • ネットワーク利用制限の判定結果を確認(基本は「〇」のものを選ぶようにする)
  • 傷や使用感などの状態の確認
  • 付属品の確認(Lightningケーブル、USBアダプタ、イヤホンなど)
  • バッテリーの劣化具合
  • 中古ショップで購入する場合は「赤ロム保証」「販売店保証」の確認
  • Appleのメーカー保証(1年)、Apple Care+(2年)の加入状況

以上になります。チェックポイントが多いですが、「やっぱり新品を購入しておけばよかった……」となれば元も子もありません。以上のポイントを押さえて、中古iPhoneを賢くお得に購入しましょう!

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この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
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