今回ご紹介するのは、ワイヤレス充電規格「Qi2(チーツー)」に対応するモバイルバッテリー「Anker MagGo Power Bank (10000mAh)」です。
- Qi2規格に対応|対応デバイスにくっつき最大15Wでワイヤレス充電できる。
- 大容量バッテリー|スマホを約2回フル充電できる10000mAhバッテリーを搭載。
- パススルー充電に対応|接続デバイスと同時に本体を充電できる。
- 有線での急速充電|最大27WのUSB-Cポートを搭載。
- ディスプレイ|バッテリー残量と残りの充電可能時間を表示。
- スタンド機能|折りたたみ式スタンドを搭載。
Qi2は比較的新しいワイヤレス充電規格で、対応製品がやっとちらほら出てきたタイミング。Anker MagGo Power Bank (10000mAh)は、「Qi2対応モバイルバッテリー」としてはこれがベストな選択肢となるでしょう。
- Qi2対応で対応デバイスにマグネットでくっつき最大15Wと高速にワイヤレス充電できる。
- 最大27WのパワフルなUSB-Cポートを搭載。
- 10000mAhバッテリー搭載でスマホを約2回フル充電できる。
- バッテリー残量と充電可能な残り時間を確認できるディスプレイ。
- ちょい置きや動画視聴に便利なスタンド機能を搭載。
- 他の10000mAhクラスのモバイルバッテリーと比較すると大きく重い。
- 現時点ではQi2対応デバイスはiPhone 12シリーズ以降のみ。
- 他の10000mAhクラスのモバイルバッテリーと比較すると価格が高い。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)の仕様
製品の仕様は以下のとおりです。
製品名 | Anker MagGo Power Bank (10000mAh) |
---|---|
外観 | |
バッテリー容量 | 10000 mAh |
ワイヤレス充電規格 | Qi2 (Qiとの後方互換あり) |
ワイヤレス出力 | 最大15W |
搭載ポート | USB-C x 1 |
USB-C入力 | 最大20W (5V⎓3A / 9V⎓2.22A) |
USB-C出力 | 最大27W (5V⎓3A / 9V⎓3A) |
パススルー充電 | 〇 |
サイズ | 約105 x 66 x 20 mm |
重量 | 約250 g |
カラー | ホワイト、ブラック |
パッケージ内容 | 本体、USB-Cケーブル(0.6m)、取扱説明書 |
価格(税込) | 8,490円 |
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)が対応する「Qi2」について、どのようなものなのかをかんたんにご紹介しておきましょう。
- AppleのMagSafeをベースとして作られたワイヤレス充電規格。
- 最大15Wと高速にワイヤレス充電できる。
- マグネットで正しい位置にくっつき、電力ロスを抑え効率よく充電できる。
- MagSafeのようなApple縛りがなく、さまざまな製品が対応することが期待されている。
iPhoneユーザーからするとQi2はMagSafe充電そのものではあるのですが、「Apple縛りがない」というメリットがあります。
いまのところQi2に対応するデバイスはiPhone 12シリーズ以降(iOS 17.4以降)のみですが、近い将来、1台のモバイルバッテリーやワイヤレス充電器でiPhoneもAndroidスマホも充電できるようになるでしょう。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)のレビュー
パッケージ内容とカラー
パッケージ内容は本体とUSB-C to Cケーブル(0.6 m)、取扱説明書の3点です。
私なんかはよくモバイルバッテリーをレビューするので付属USB-Cケーブルが溜まっていってしまうのですが、お持ちでない方にとってはありがたいですね!
カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色あり、「ブラックは指紋汚れが目立つかも」ということで私はホワイトを選びました。
特にモバイルバッテリーはベタベタ触ることになります。指紋汚れや手汗の付着が気になってしまう方は、ブラックよりホワイトのほうがいいかもしれません。
サイズと重量はやや大きめ
サイズは約105 x 66 x 20 mm、重量は約250 gとなっています。
10000mAhクラスのモバイルバッテリーとしてはやや大きく重めという印象です。
手に持つとずっしりきますね。特にiPhoneにくっつけた状態で片手持ちする場面では、この重さが負担に感じる方もいるかと思います。
同じ10000mAhクラスのモバイルバッテリーとサイズ・重量を比較してみましょう。
製品名 | Anker MagGo Power Bank (10000mAh) | Anker 633 Magnetic Battery (MagGo) | CIO SMARTCOBY Pro SLIM 35W | UGREEN PB502 |
---|---|---|---|---|
外観 | ||||
バッテリー容量 | 10000 mAh | 10000 mAh | 10000 mAh | 10000 mAh |
ワイヤレス充電 | Qi2 | Qi | ─ | ─ |
USB-C出力 | 最大27W | 最大20W | 最大35W | 最大30W |
サイズ | 約105 x 66 x 20 mm | 約107 x 66 x 18 mm | 約 98 × 69 × 16 mm | 約102 x 52 x 25 mm |
重量 | 約250 g | 約218 g | 約 180 g | 約180 g |
製品ページ | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
サイズは従来のQiに対応する「Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)」とほぼ同じくらい。ですがワイヤレス充電に対応しないモバイルバッテリーと比べると結構なサイズ差があります。
頻繁に持ち運ぶ方にとってはサイズと重量が大事なポイントになるところ。ワイヤレス充電にこだわりがなければ、さらにコンパクトで軽い選択肢もあることをあえて書いておきます。
ただAnker MagGo Power Bank (10000mAh)がやや重く重めといっても、持ち運びに困るレベルではないかと思います。それにUSB-Cケーブルなしで充電できるため、「USB-Cケーブルの持ち運びが面倒」という方にとっては本製品を選ぶ理由になるでしょう。
Qi2対応で最大15Wでワイヤレス充電できる
円く描かれたところが充電パッド部分。ここにマグネットが仕込まれており、iPhoneをくっつけると充電が開始されます。
従来のQiでは、iPhoneの場合は最大7.5Wでのワイヤレス充電でした。Qi2となり最大15Wにパワーアップ。さらに高速にワイヤレス充電できます。
iOS 17.4以降にアップデートしたiPhone 12シリーズ以降がQi2に対応します。iPhoneの場合は旧モデルを含めQi2に対応するので、恩恵を受けられる方は多いでしょう。
充電中はバッテリー残量と充電可能な残り時間が表示されます。LEDランプの点灯数でバッテリー残量を表示するものが多いですが、これなら1%単位でバッテリー残量を確認でき便利です。
Qiとの後方互換あり
Qi2はQiとの後方互換が保たれているため、ワイヤレスイヤホンなどのQi対応デバイスも充電できます。
このようにAirPodsの充電もカバーできます。MagSafe充電ケースのAirPodsをお使いなら、iPhoneと同じようにマグネットでくっついてくます。
上ではGoolge Pixel 7aを充電していますが、Qiに対応するデバイスならAndroidスマホも充電可能。
ただし、Google Pixel 7aはQiに対応していてもQi2には対応しないのでくっついてくれません。充電速度も遅いですし、あまり実用的ではないですね。基本的にはiPhoneのようなQi2対応デバイスをお持ちの方向けのモバイルバッテリーです。
最大27W出力対応と有線での充電も優秀
側面部分にUSB-Cポートが配置されており、これが最大27W出力に対応とパワフルな仕様。
iPhone 15 Proを充電してみると、20Wを超えるワット数で充電できていました。急いでいるときには有線でサクッと急速充電できるのは便利。
また入力も最大20Wに対応します。「20W以上のUSB-C充電器を使えば、モバイルバッテリー本体を高速に充電できます。
有線でもしっかり使える充電性能があることはポイントですね!ワイヤレス充電しながら、最大27Wの出力と最大20Wの入力のUSB-Cポート搭載するのは心強い仕様です。
なおワイヤレスと有線で同時充電することもできますが、この場合の出力は合計最大18Wとなります。
上ではiPhone 13をワイヤレス充電しながらiPhone 15 Proを有線で充電していますが、有線側の充電ワット数は約11Wとなっていました。
2台同時に充電したい場面を想像すると、おそらく時間が限られていて急いでいるはず。となると、1台ずつ有線で充電してしまったほうが効率がいいですね。
パススルー充電に対応
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)は「パススルー充電」に対応しており、本体を充電しながらiPhoneをワイヤレス充電できます。
モバイルバッテリーもiPhoneも充電したい、でもコンセントがひとつしかない、なんてときに使えますね。ワイヤレス充電を優先しながら余力で本体を充電してくれます。
ただパススルー機能は、個人的にほぼ使うことはないんですよね。
なぜなら30WクラスのUSB-C充電器が手元にある状態なら、パススルー充電するよりも1台ずつ充電してしまったほうが効率がいいですから。それに充電しながらの放電はバッテリーに負担がかかります。
それでもパススルー充電にはケーブル1本でどっちも充電できラクというメリットがあります。急ぎでなければ活用するのもありでしょう。
キックスタンドを搭載
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)の背面にあるキックスタンドを展開すれば、iPhoneをワイヤレス充電しながら縦向き・横向きに立てられます。
このように立てておけば卓上での省スペース化になりますし、見た目もすっきり。動画視聴時にもいいでしょう。
ただし角度調節はできず、あくまでも簡易的なスタンドという感じですね。それでもないよりはあったほうが便利です。
まとめ:サイズ・重量は気になるがベストな選択肢
今回は「Anker MagGo Power Bank (10000mAh)」をご紹介させていただきました。
レビュー内で書いたように、10000mAhクラスのモバイルバッテリーとしては大きく重め。致命的なほどではないものの、毎日持ち運ぶとなると負担に感じる可能性があります。
ワイヤレス充電にこだわりがなければ、他のさらにコンパクトで軽量なモバイルバッテリーがおすすめ。Anker MagGo Power Bank (10000mAh)は携帯性を重視する方にはおすすめしにくいと感じました。
ただ最大15Wでワイヤレス充電できるQi2対応のモバイルバッテリーとしては、いまのところこれがベストな選択肢でしょう。
ちなみに、同じくQi2に対応するモバイルバッテリー「Anker MagGo Power Bank (6600mAh)」が登場していますが、こちらは致命的なほど大きく重いのでおすすめしません。
サイズが約109 x 62 x 25 mm、重量が約250 gとAnker MagGo Power Bank (10000mAh)と大きく差はないのですが、バッテリー容量が6600mAhでこれならデカすぎ・重すぎです。
- Qi2対応で対応デバイスにマグネットでくっつき最大15Wと高速にワイヤレス充電できる。
- 最大27WのパワフルなUSB-Cポートを搭載。
- 10000mAhバッテリー搭載でスマホを約2回フル充電できる。
- バッテリー残量と充電可能な残り時間を確認できるディスプレイ。
- ちょい置きや動画視聴に便利なスタンド機能を搭載。
- 他の10000mAhクラスのモバイルバッテリーと比較すると大きく重い。
- 現時点ではQi2対応デバイスはiPhone 12シリーズ以降のみ。
- 他の10000mAhクラスのモバイルバッテリーと比較すると価格が高い。
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よくある質問
- Qi2(チーツー)とは?
-
Qi2とは、従来のQiの後継にあたるワイヤレス充電規格です。
AppleのMagSafeをベースに設計されており、マグネットでくっつき最大15Wと高速にワイヤレス充電できます。
Qi2はAndroidスマホやウェアラブルデバイス、VRヘッドセットなど、あらゆるデバイスへの搭載が期待されています。
- iPhone 12シリーズよりも前のモデルを充電できる?
-
iPhone 8以降ならQiによるワイヤレス充電が可能です。
Qi2はQiへの後方互換性があるため、Anker MagGo Power Bank (10000mAh)で充電することができます。
ただし、その場合は最大7.5Wの充電となり、またマグネットでくっつかないため位置合わせが必要になります。
- ワイヤレス充電をオフにできる?
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側面のボタンを2秒間長押しすることでワイヤレス充電をオフにできます。
ワイヤレス充電をオフにすることで、単にスタンドとしても使用できます。
- 安全性は大丈夫?
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Anker MagGo Power Bank (10000mAh)には、過充電防止などの多重保護システムに加えて、温度検知・温度管理機能(Active Sheld2.0)が搭載されています。
安全性については心配不要です。
- どのようなiPhoneケースでも使える?
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基本的に「MagSafeに対応するiPhoneケース」が必要です。
Ankerによると、
約2.5mm以上の厚みがあるケース、背面が平らでないケース、ポップソケット、金属製や磁気を帯びたケースおよびクレジットカードは使用前に取り外してください
ankerjapan.comとのことです。
- どのようなUSB-C充電器を用意すればいい?
-
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)の入力は最大20Wとなるため、「20W以上の出力に対応するUSB-C充電器」を用意すれば、高速にモバイルバッテリー本体を充電できます。