充電ケーブルは不要、iPhoneをくっつけるだけで充電できるワイヤレス充電は、iPhoneを便利に使う上でぜひ活用したい機能のひとつです。
iPhoneをワイヤレス充電するには、それに対応する充電器を用意しなければなりません。
ワイヤレス充電器といってもたくさんの種類があります。充電器によって対応する規格が違ったりして、「どれを選んでいいのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、iPhoneユーザー向けて鉄板の「おすすめワイヤレス充電器」をピックアップしました。
前半ではワイヤレス充電器選びのポイントについても解説しています。「iPhoneの充電環境を快適にしたい」という方に参考にしていただける内容となっていますので、ぜひチェックしてみてください!
ワイヤレス充電器選びのポイント
まずはワイヤレス充電器を選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説します。Qi2とMagSafeの違いなど、知っておきたいことについてまとめました。
ワイヤレス充電の何が便利なの?
iPhoneは毎日の充電が欠かせません。毎日必要になるものだからこそ、一度ワイヤレス充電を体験すれば、その便利さから手放せなくなるはずです。
- 充電ケーブルを抜き差しする手間がない。
- くっつけるだけで充電が開始される(Qi2/MagSafe)
- 絡まったり散らかったりといったケーブルのストレスがない。
充電のたびに引き出しからケーブルを引っ張り出す必要はありません。うまくコネクタが挿さらずイライラすることもありません。
ワイヤレス充電の魅力は、まさにストレスフリーで快適な充電です。
もちろんメリットだけでなくデメリットもあります。
- ワイヤレス充電器を用意する必要がある。
- 充電速度は「有線」のほうが速い。
- 保護ケースによってはワイヤレス充電できない。
まずワイヤレス充電器を必要があるため、お金がかかりますね。充電速度も有線による充電にはかないません。
それでもワイヤレス充電を選ぶ人が多いのは、メリットがデメリットを大きく上回るからでしょう。
iPhoneが対応するワイヤレス充電規格
iPhoneのモデルによって、対応するワイヤレス充電規格が異なります。混乱しがちな部分なので違いをまとめておきましょう。
ワイヤレス 充電規格 | 対応モデル | 充電速度 | 特徴 |
---|---|---|---|
MagSafe | iPhone 12以降 | 最大25W ※1 | ・Apple独自規格(Qi互換あり) ・マグネットで正確な位置合わせ |
Qi2 | iPhone 12以降 | 最大15W | ・MagSafeをもとに設計された規格 ・マグネットで正確な位置合わせ ・Apple以外のデバイスにも対応 |
Qi | iPhone 8以降 | 最大7.5W | ・幅広いデバイスに対応 |
※1 最大25Wに対応するのはApple MagSafe充電器とiPhone 16シリーズの組み合わせのみ。その他モデルは最大15W。 |
もっとも高速にワイヤレス充電できるのはMagSafeですが、おすすめなのは「Qi2」です。
- 充電速度がMagSafeの25W充電と変わらない。
- MagSafeワイヤレス充電器と比べて価格が安い。
- iPhone以外のデバイスも充電できる。
- さまざまなメーカー・ブランドから販売されており選択肢が多い。
Appleの「MagSafe充電器」とiPhone 16シリーズの組み合わせでは、25Wと高速なワイヤレス充電を行えます。
しかし、実際にiPhone 16 Proで確認した限りでは、MagSafe(25W)とQi2(15W)で充電速度に差はありませんでした。
使用したワイヤレス充電器 | 0分 | 30分 | 増加 |
---|---|---|---|
Apple MagSafe充電器 (MagSafe/25W) | 13% | 49% | 36%アップ |
Anker MagGo Wireless Charger (Stand) (Qi2/15W) | 8% | 43% | 35%アップ |
※ iPhone 16 Proを充電。いずれも「Apple 30W USB-C電源アダプタ」を使用。 |
25Wでワイヤレス充電できるのは、MagSafe充電器とiPhone 16シリーズの組み合わせのみ。
充電速度に差がないのであれば、バリエーションが多くて価格が安く、かつ互換性の高いQi2対応のワイヤレス充電器がおすすめです。
スタイリッシュで多機能な「スタンド型」
決まった場所でiPhoneを充電するなら「スタンド型」のワイヤレス充電器がおすすめです。
スタンド型なら充電しながらでも画面が見やすく操作もしやすいため、特にデスク周りやベッド脇にぴったり。
また多機能なものが多いのもスタンド型です。iPhoneに加えてApple WatchやAirPodsを同時にワイヤレス充電できるものもあります。
コスト面で導入しやすいのは「パッド型」
「パッド型」のワイヤレス充電器は、コストを抑えたい方におすすめです。
上は記事内でもおすすめとしてご紹介しているエレコムのQi2ワイヤレス充電器。価格は税込3,490円と比較的安く、初めてのワイヤレス充電器にはぴったりです。
出先で活躍する「モバイルバッテリー型」
バッテリーを内蔵する「モバイルバッテリー型」なら、環境を選ばずいつでもどこでもiPhoneをワイヤレス充電できます。
Qi2/MagSafeに対応するモバイルバッテリーならiPhoneにくっつけて充電できます。充電ケーブルを持ち歩く必要はなく、充電しながらでも操作しやすいメリットがあります。
本記事でも一部おすすめご紹介していますが、「iPhoneにおすすめのモバイルバッテリー」でより詳しくご紹介していますのであわせてチェックしてみてください。
おすすめのワイヤレス充電器の一覧
Apple純正 MagSafe充電器 iPhone 16シリーズを25Wで充電できる唯一のワイヤレス充電器(記事執筆時点)。 詳細をみる | |
エレコム マグネットQi2規格対応ワイヤレス充電器 Qi2対応でお手頃価格で購入できるワイヤレス充電器。初めての1台にぴったり。 詳細をみる | |
Anker MagGo Wireless Charger (Stand) シンプルなスタンド型ワイヤレス充電器。充電パッドは角度調節&回転できる。 詳細をみる | |
Belkin BoostCharge Pro Qi2 折りたたみ式ワイヤレス充電スタンド スタンド型でもパッド型でも使えるワイヤレス充電器。使い分けたい人におすすめ。 詳細をみる | |
Anker MagGo Wireless Charging Station (3-in-1 Stand) iPhone、Apple Watch、AirPodsの3台を同時にワイヤレス充電できる。これ1台にまとめられるのですっきり。 詳細をみる | |
Anker MagGo Wireless Charging Station (3-in-1, Foldable Pad) 持ち運びできる3-in-1ワイヤレス充電器ではこれが採用。ユニークな折りたたみ構造で持ち運びしやすい。 詳細をみる | |
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim) Qi2対応・10000mAhバッテリー搭載のモバイルバッテリー。iPhoneにくっつけてワイヤレス充電。 詳細をみる |
iPhoneにおすすめのワイヤレス充電器7選
25Wの充電が可能な唯一のApple純正ワイヤレス充電器
Apple純正 MagSafe充電器
➕メリット
- iPhone 16シリーズを25Wで充電できる唯一のApple純正のワイヤレス充電器(その他モデルは最大15W)。
- MagSafe対応(Qi2/Qi互換あり)でiPhoneにくっつく。
- コンパクト&軽量で持ち運びしやすい。
- 編み込み式の被膜で丈夫&扱いやすい。
- 長さを選べる(1m/2m)。
➖デメリット
- 価格が高い。
- 別途USB-C充電器が必要(20W以上推奨、25W充電時は30W以上)。
- 充電速度がQi2(15W)と変わらない(筆者調べ)。
まずご紹介するのは、Apple純正のワイヤレス充電器 「MagSafe充電器」です。いまのところ、iPhone 16シリーズを25Wで充電できる唯一のワイヤレス充電器となります。
手に持つと実感しますが、充電パッド部分は薄く非常にコンパクト。持ち運びにも対応できますし、シンプルな外観なのでミニマムデザインが好みの方にもおすすめできます。
ただし、Apple純正品ということもあり価格が高いこと、そして15WのQi2と比べて劇的に充電速度が向上するわけではないので注意してください。
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ワイヤレス充電デビューにぴったりなパッド型充電器
エレコム マグネットQi2規格対応ワイヤレス充電器
➕メリット
- Qi2対応で15Wと高速にワイヤレス充電できる。
- 適切な位置にマグネットでくっつく。
- 比較的価格が安い。
- 選べるカラー(シルバー、ブラック、しろちゃん)。
➖デメリット
- 別途USB-C充電器が必要(20W以上推奨)。
- Apple純正と比べて充電パッド部分が大きく厚い(厚さ9mm)。
「低予算でワイヤレス充電を使い始めたい」という方は、こちらのエレコムのワイヤレス充電器をチェックしてみてください。
Apple純正のMagSafe充電器の価格は税込6,480円。とても安いとは言えませんが、エレコムの本充電器なら比較的お手軽にワイヤレス充電を使い始められます。
価格が安いといっても、15WのQi2に対応とワイヤレス充電器としてしっかりiPhoneを充電できます。AppleのMagSafe充電器と比べてサイズはややアップするものの、容易に持ち運びできるレベル。
別途USB-C充電器が必要となることには注意ですが、「まずはワイヤレス充電の便利さを体験してみたい」という方にはぴったりです。
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シンプル&高コスパが魅力のワイヤレス充電スタンド
Anker MagGo Wireless Charger (Stand)
➕メリット
- Qi2対応で15Wと高速にワイヤレス充電できる。
- 充電パッドは角度調節&回転が可能。
- 充電パッドが水平になるためAirPodsも充電できる。
- 適切な位置にマグネットでくっつく。
- 比較的価格が安い。
- 選べるカラー(ホワイト、ブラック)。
➖デメリット
- 別途USB-C充電器が必要(25W以上推奨)。
- 充電パッドに軽く接触すると意図せず回転してしまうことがある。
「コスパの高いスタンド型ワイヤレス充電器」なら、こちらの「Anker MagGo Wireless Charger (Stand)」がおすすめです。
15WのQi2に対応しながら価格は税込3,990円と、スタンド型ワイヤレス充電器として最安クラス。スタンド型だと1万円近くなる充電器も珍しくありませんが、これなら比較的お手頃な価格で使い始められます。
お手頃ながら角度調節と回転機構付きの充電パッドと機能的な充電器でもあります。角度を変更すれば見やすい角度に調節できますし、360°で回転するので瞬時に縦向き・横向きを切り替えられます。
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利用シーンに応じてスタンド型・パッド型に変形
Belkin BoostCharge Pro Qi2 折りたたみ式ワイヤレス充電スタンド
➕メリット
- Qi2対応で15Wと高速にワイヤレス充電できる。
- 変形させスタンド型・パッド型に切り替えられる。
- 角度調節が可能な充電パッド(0〜70°)。
- 選べるカラー(ホワイト、ブラック)。
➖デメリット
- 別途USB-C充電器が必要(30W以上推奨)。
- 価格が高め。
こちらはiPhone関連アクセサリではお馴染みのBelkin(ベルキン)の折りたたみ式ワイヤレス充電器。利用シーンに応じて、スタンド型・パッド型に変形させられます。
AirPodsなどのワイヤレスイヤホンは、充電パッドを水平にさせられないスタンド型だと充電できません。これならすばやく利用スタイルを切り替えられるので便利です。
角度調節も可能ですし、コンパクトなのでスペースをとりません。デスクやベッド脇のような限られたスペースに置いておくワイヤレス充電器にぴったりでしょう。
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iPhoneとApple Watch、AirPodsをまとめてワイヤレス充電
Anker MagGo Wireless Charging Station (3-in-1 Stand)
➕メリット
- iPhone、Apple Watch、AirPodsを同時にワイヤレス充電できる。
- Qi2対応で15Wと高速にワイヤレス充電できる。
- Apple Watchの「磁気高速充電」に対応。
- USB-C充電器が付属。
- インテリアに馴染むデザイン。
- 選べるカラー(ホワイト、ブラック)。
➖デメリット
- 充電パッドは固定で角度調節できない。
- ある程度のスペースが必要(土台部分は140 x 140 mm)。
- 価格が高い。
iPhoneとApple Watch、AirPodsの3つをお持ちの方であれば、ぜひ「Anker MagGo Wireless Charging Station (3-in-1 Stand)」をチェックしてみてください。高価な製品ですが、それら3つをひとまとめに充電できちゃうのは非常に便利です。
15WのQi2に加え、Apple Watch Series 7以降が対応する「磁気高速充電」にも対応。iPhoneとApple Watchを高速にワイヤレス充電できます。
価格は高いですが、USB-C充電器を付属してくれているのは嬉しいポイントです。これ1台でiPhoneとApple Watch、AirPodsを充電できると考えれば、決して高過ぎるわけではないかと思います。
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持ち運びでは最強の3-in-1ワイヤレス充電器
Anker MagGo Wireless Charging Station (3-in-1, Foldable Pad)
➕メリット
- iPhone、Apple Watch、AirPodsを同時にワイヤレス充電できる。
- Qi2対応で15Wと高速にワイヤレス充電できる。
- Apple Watchの「磁気高速充電」に対応。
- USB-C充電器が付属。
- 折りたたみ式で持ち運びに便利。
- 選べるカラー(ホワイト、ブラック、ミントブルー)。
➖デメリット
- 展開するとそれなりのスペースが必要となる(約213 x 60 mm)。
- 価格が高い。
3-in-1ワイヤレス充電器では持ち運びしにくいものが多いですが、持ち運び用途なら「Anker MagGo Wireless Charging Station (3-in-1, Foldable Pad)」が最強です。
ユニークな折りたたみ構造となっており、展開することでiPhone、Apple Watch、AirPodsの3台を同時にワイヤレス充電できます。
折りたたみ時のサイズは約75 x 60 x 35 mmとコンパクト。重量も約115 gと軽量です。ポケットに楽ラク入るサイズ感と重量で、旅行や出張時には本充電器が大活躍してくれるでしょう。
こちらも安くない価格ではあるものの、充電時に必要となるUSB-C充電器を付属してくれています。出先で充電することが多い方にとっては非常に便利ですので、ぜひ検討してみてください。
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iPhoneにくっつくワイヤレス充電対応モバイルバッテリー
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)
➕メリット
- iPhoneを約1.5〜2回フル充電できる10000mAhバッテリーを内蔵。
- Qi2対応で15Wと高速にワイヤレス充電できる。
- 30Wの入出力に対応。有線ではさらに高速に充電できる。
- 薄さ15mmの薄型設計で手持ちしやすい。
- 選べるカラー(ホワイト、ブラック、ピンク、ミントブルー)。
➖デメリット
- 10000mAhクラスのモバイルバッテリーとしては価格が高め。
最後にご紹介するのは、15WのQi2に対応するモバイルバッテリー「Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)」です。
iPhoneを約1.5〜2回フル充電できる10000mAhバッテリーを内蔵し、iPhoneの背面にくっつけることでワイヤレス充電できます。
本製品のおすすめポイントとしては、Qi2対応・10000mAhモバイルバッテリーとしては非常にコンパクトであること。Qi2対応のモバイルバッテリーはたくさんレビューしてきましたが、このコンパクトさ・スリムさはトップクラスです。
ワイヤレス充電に対応するモバイルバッテリーをお探しならこれが鉄板。iPhoneとの相性は抜群です。
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まとめ:ワイヤレス充電で毎日の充電が快適に!
今回はiPhoneをお使いの方向けにおすすめのワイヤレス充電器をご紹介させていただきました。
ワイヤレス充電器を用意することで、毎日の充電が非常に快適になります。せっかくiPhoneはワイヤレス充電に対応するのですから、お持ちでない方はぜひこの機会に導入を検討していただければと思います!
本記事でご紹介したワイヤレス充電器で、あえてひとつおすすめを挙げるとすれば、「Anker MagGo Wireless Charger (Stand)」になりますね。
シンプルなスタンド型ワイヤレス充電器ながら角度調節でき、AirPodsの充電にも対応できます。比較的価格も安いので選びやすいかと思います。
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