iPhone 12/12 Proの精細で美しいSuper Retina Dispay XDRディスプレイ(有機ELディスプレイ)を傷や衝撃から守るには、保護フィルムの活用が有効です。
今回の記事では、iPhone 12・iPhone 12 Pro向けのおすすめ保護フィルムをご紹介。保護フィルムを購入し、実際に貼り付けてみたもののなかから、おすすめを厳選しています。
なお、iPhone 12とiPhone 12 Proのディスプレイサイズ、ノッチの形状は同じで、同じ保護フィルムを使用できます。「やっぱり保護フィルムを貼っておけばよかった……」と後悔してしまわないためにも、はやめに用意しておきましょう!
iPhone12・iPhone 12 Proフィルムの選び方・ポイント
まずはiPhone 12・iPhone 12 Proで使う保護フィルムを選ぶにあたって、注意したいポイントを解説します。
セラミックシールド搭載のiPhone12にフィルムは必要?
iPhone 12シリーズのディスプレイ(前面カバー)は、iPhone 11より「4倍向上した耐落下性能」を持つとAppleは謳っています。ディスプレイのガラス素材に新たに採用された「セラミックシールド」が、耐落下性能の向上に一役買っています。
セラミックシールドの採用で、iPhone 12のディスプレイはより頑丈になったことは確かでしょう。ただ、どんな衝撃を受けても割れず、どんなもので引っ掻いても傷がつかないわけではありません。あくまでも「割れにくくなり、傷が付きにくくなった」ということです。
iPhone 11 Proの登場時、AppleはiPhone 11 Proのディスプレイには「スマートフォンの中で最も頑丈なガラス」を採用していると謳っていましたが、僕のiPhone 11 Proのディスプレイには普通に傷が付いてしまっています。
要するに、Appleがいくら頑丈だと言っても、それを過信してしまうのは危険だということです。実際に、SNSでも「iPhone 12のディスプレイに傷が付いてしまった」ことを報告する人もいます。「割れにくいけど、傷はが付かないわけではない」と考えておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、iPhone 12・iPhone 12 Proのディスプレイの割れや傷をAppleの修理してもらうと以下の修理費がかかります。
モデル | 修理内容 | 修理費用 | AppleCare+加入の場合 |
iPhone 12 | 画面の修理 | 30,400円 | 3,700円 |
画面以外の修理 | 47,800円 | 12,900円 | |
iPhone 12 Pro | 画面の修理 | 30,400円 | 3,700円 |
画面以外の修理 | 59,800円 | 12,900円 |
安くない価格ですし、預かり修理となればiPhoneが手元から離れるなどの手間もあります。傷が付いてしまう前に保護フィルムで対策できるのであれば、対策しておくに越したことはありません。
ガラスフィルムとPETフィルム
スマホ向けの保護フィルムには、大きく分けて「ガラスフィルム」と「PETフィルム」の2種類あります。それぞれのメリットとデメリットは以下のとおりです。
ガラスフィルム | PETフィルム | |
メリット | ・硬くて丈夫・硬く折れ曲がらないので貼り付けしやすい | ・薄手で仕上がりがキレイ・保護ケースとの干渉の心配がない・価格が安い |
デメリット | ・PETフィルムと比べて厚い・タッチ操作時の感度が落ちることがある保護ケースに干渉してしまうことがある(特にフルカバータイプ)・角割れ、角欠けしてしまうことがある | ・ガラスフィルムと比べて柔らかい・柔らかく折れ曲がるので、貼り付けの難易度が高くなりがち |
おすすめしやすいのは、貼りやすいガラスフィルムです。位置決めとホコリの侵入にさえ気をつければ、比較的かんたんに貼り付けられます。最近では位置決めをサポートしてくれる「ガイド枠」が付属されているものもあります。
仕上がりなキレイなのはPETフィルムです。ガラスフィルムは厚みがあるぶん、どうしても「乗っかっている感」が出てしまうのですが、PETフィルムはいい意味で存在感がなくディスプレイにフィットしてくれます。
見た目も大事ですが、貼りやすさもやはり大事です。きっと「保護フィルムの貼り付けが得意だ!」という人は少数派でしょう。そういう意味では、貼りやすいガラスフィルムがおすすめです。
保護フィルムの付加機能
「ディスプレイを割れや傷から守る」のが保護フィルム最大の役割ですが、保護フィルムによってはプラスアルファの付加機能を持ったものもあります。
保護フィルムのタイプ | メリット | デメリット |
光沢 (グレア) | 透明でクリア | 太陽光・蛍光灯などの光が反射しやすい |
非光沢 (アンチグレア) | 光の反射を抑え視認性を高めてくれる さらさらの指滑り | 特殊加工が施されているため、クリアさに欠ける |
ブルーライトカット | 目の疲れの原因となるブルーライトを軽減 | ディスプレイが黄色がかって見える 本来の色と違ってみえる |
のぞき見防止 | 人混みでのスマホ操作時にプライバシーを保護 | ディスプレイが暗く見える クリアさに欠ける |
個人的にはアンチグレアフィルムのサラサラした指滑りが好みだったりします。アンチグレアフィルムは指紋汚れも目立ちにくいというメリットもあります。
ただiPhone 12・iPhone 12 Proに搭載されている、高精細で美しいSuper Retina XDRディスプレイとの相性を考えれば、透明度の高いグレア(光沢)フィルムがいいでしょう。
アンチグレア(非光沢)フィルムだと、どうしてもクリアさが犠牲になってしまいます。それではちょっともったいなく感じてしまいますよね。こだわりがなければ、一般的なガラスフィルム、あるいはグレアタイプのPETフィルムを選んでみてください。
保護フィルム選びのポイントまとめ
保護フィルム選びのポイントをまとめます。
- おすすめは貼りやすいガラスフィルム
- 貼り付けをサポートする「ガイド枠」が便利
- 仕上がりは薄いPETフィルムがキレイ
- ディスプレイがキレイに見えるのは、ガラスフィルムかグレアタイプのPETフィルム
- 保護ケースと保護フィルムの干渉
保護ケースと保護フィルムの相性によっては、干渉が発生してしまい保護ケースがうまくハマらなかったり、フィルムの端が浮いてしまうという問題が起こることがあります。
特に干渉が発生しやすいのは、「ディスプレイ全面を覆うフルカバータイプで、厚みのあるガラスフィルム」のパターン。ほとんどのガラスフィルムは干渉を防ぐためにひとまわり小さく設計されています。その場合は心配ないのですが、フルカバータイプのガラスフィルムを選ぶ場合は、保護ケースとの干渉に気をつけてください。
iPhone12・iPhone12Pro 保護ガラスフィルム おすすめ7選!
それでは、iPhone 12・iPhone 12 Pro向けのおすすめのガラスフィルム・PETフィルムをご紹介していきましょう!
【Spigen】AlighMaster ガイド枠付きガラスフィルム(2枚)
- ガラスフィルム2枚セット
- 位置決めをサポートする「ガイド枠」付属
- 各種コーティング加工
- Spigen製ケースと干渉なし
まずはスマホアクセサリーではお馴染みの「Spigen(シュピゲン)」のガラスフィルムです。
位置決めをサポートしてくれるガイド枠が付属されており、貼り付けはかんたんです。
白いガイド枠をセットしたら、上部側(ノッチ側)にフィルムを当てて、落とすようにして貼り付ければ、フィルムが勝手に張り付いていってくれます。
サイズ感は問題ないですね!保護ケースとの干渉を防ぐために少し小さめに設計されています。「Spigen製ケースと干渉なし」とのことですが、ほぼすべての保護ケースを問題なく使えるはずです。
【NIMASO】コスパ良し!ガイド枠付きガラスフィルム(2枚)
- ガラスフィルム2枚セット
- 位置決めをサポートする「ガイド枠」付属
- 各種コーティング加工
続いては優れたコストパフォーマンスに定評にあるNIMASOのガラスフィルムです。こちらもガイド枠を付属。かんたんには貼り付けられました。
白色のガイド枠をiPhone背面側にセットし、青色のガイド枠をディスプレイ側にセット。
ガイド枠がうまくはまらない場合は、ガイド枠の四隅を同時に押さえてみてください。
サイズ感は問題なしですね!このガラスフィルには黒い縁があるのですが、表示領域に被らないようになっています。
仕上がりもキレイですし、ガイド枠のおかげで誰でもかんたんに貼り付けられるかと思います。なにより2枚セットでこの価格なのは嬉しいですね!
【OAproda】ノッチを含む全面を保護してくれるガラスフィルム(2枚)
- ガラスフィルム2枚セット
- ノッチを含めて保護
- 位置決めをサポートする「ガイド枠」付属
- 各種コーティング加工
OAprodaのiPhone 12・iPhone 12 Pro向けガラスフィルムです。OAprodaはNIMASO同様に人気のあるフィルムメーカー。使い心地を試してみました。
付属のウェットシートとクロス、ホコリ取りシールでキレイにしたのち、ガイド枠をディスプレイ側にセット。フィルムを貼り付けます。
貼り付けのかんたんさはNIMASOと変わりません。楽チンです。
OAprodaのガラスフィルムはノッチ部分もカバーします。念のためFace IDやポートレートモードでの写真撮影に影響しないか確認しましたが、まったく問題ありませんでした。
NIMASOのガラスフィルムと比べると、若干指紋が目立ちにくいと感じました。指滑りはほぼ同じでしょうか。大きい違いは感じません。ノッチを含め保護してくれるので、万全を期したいという方にはOAprodaのガラスフィルムです。
【NIMASO】アンチグレアガラスフィルム(2枚)
- アンチグレアガラスフィルム2枚セット
- 位置決めをサポートする「ガイド枠」付属
- サラサラの指滑り
- 各種コーティング加工
NIMASOのアンチグレア(反射防止)ガラスフィルムです。貼り付けの要領やサイズ感は同メーカーのものと同じです。
アンチグレアタイプは太陽光や蛍光灯の反射を抑えてくれ、明るい環境での視認性を向上させてくれます。
ただ、これはどのアンチグレアフィルムにも言えることですが、アンチグレアフィルム特有の「粒感」が出てしまいます。個人的には気にならない程度ではあるものの、使い手によっては気になってしまう可能性があります。
僕としてはアンチグレアフィルムのサラサラした指滑り、指紋の付きにくさが好みです。僕自身もよく選ぶフィルムでもあります。クリアさが犠牲になるというデメリットがあるものの、その良い使用感はアンチグレアフィルムならではです。
【NIMASO】ブルーライトカット対応ガラスフィルム(2枚)
- ブルーライトカット対応ガラスフィルム2枚セット
- 位置決めをサポートする「ガイド枠」付属
- 各種コーティング加工
NIMASOのブルーライトカット対応ガラスフィルムです。目の疲れや寝つけの悪さの原因なりうるブルーライトをカットしてくれるフィルムです。
こうやって部屋の蛍光灯にあててみると、ブルーライトをきちんとカットしてくれていることが分かります。
本来目に入ってくるはずのブルーライトをカットしてくれているわけですが、見え方に違和感を感じることはありません。
他のNIMASOのガラスフィルム同様に貼りやすいですし、サイズ感にも問題ありません。ブルーライトカット対応ガラスフィルムならこれで決まりです!
【ミヤビックス】OverLay Brilliant グレアPETフィルム
- グレア(光沢)タイプのPETフィルム
- ガラスフィルム並みの高度9H
- 各種コーティング加工
PETフィルムでは定番のミヤビックスのOverLayシリーズ。こちらはグレア(光沢)タイプ「Brilliant」です。
ガラスフィルムより薄いPETフィルム。いい意味で存在感がありません。透明度も良好で、貼っていることを忘れさせてくれるほどです。
ノッチ部分はカメラとセンサー部分が開けられています。特に使用に問題ありませんでした。
ただし、ガラスフィルムと比べると貼り付けの難易度は高めですね。PETフィルムはガラスフィルムと違い折れ曲がってしまいます。不意に粘着部分に指紋を付けてしまったり、位置がずれてしまわないように慎重になる必要があります。
とはいえ、この存在感のなさは魅力です。薄手のPETフィルムをお探しなら、ミヤビックスのOverLayシリーズが無難です。
【ミヤビックス】OverLay Plus アンチグレアPETフィルム
- アンチグレア(反射防止)タイプのPETフィルム
- ガラスフィルム並みの高度9H
- 各種コーティング加工
同じくミヤビックスのOverLayシリーズ、こちらはアンチグレア(反射防止)フィルムの「Plus」です。
貼り付けの難易度は上のBrilliantと同じですね。ガイド枠がないぶん、慎重に位置決めする必要があります。
アンチグレタイプで指滑りは良好、指紋汚れも目立ちません。貼り付けは慎重に行う必要がありますが、薄手のPETフィルムということもあり仕上がりはキレイです。
まとめ:iPhone12・iPhone12Pro 保護ガラスフィルム
キレイに貼れた保護フィルムを剥がしてはまた貼ってと、なかなか大変でした……。一部ガイド枠の精度が悪かったりして破棄したものもありますが、ここでご紹介したものはすべておすすめできる保護フィルムです。
ご紹介した保護フィルムのなかで、もっとも気に入ったのは、OAprodaのガラスフィルムです。
貼りやすさはどれも大差はありませんでしたが、指紋汚れが目立ちにくいように感じました。それにノッチ部分も保護してくれるので、保護面でみても安心です。
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