今回ご紹介するのは、モバイルバッテリー感覚で持ち運べるポータブル電源「Jackery Explorer 100 Plus」です。
- 99.2Wh/31000mAhのバッテリー容量を搭載。
- リン酸鉄リチウムイオン電池採用で長寿命(約2000回の充放電サイクル)。
- 最大100Wの入出力に対応するUSB-Cポートを搭載。
- 別売のJackery製ソーラー充電に対応。
- 機内にも持ち込み可能なサイズ感。
一般的なモバイルバッテリーでは、そのほとんどに三元系のリチウムイオンバッテリーが採用されています。これはエネルギー密度が高く体積・重量あたりのパワーが大きいため、コンパクトに持ち運べるメリットがあります。
一方でJackery Explorer 100 Plusに採用されているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、三元系に比べ体積・重量は大きくなるものの、安全性に長けており長寿命で長く繰り返し使えるメリットがあります。
「安全性の高さ」と「長寿命」はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの大きな魅力。実際にレビューしてみて、Jackery Explorer 100 Plusは、「安全性が高く長く使えるモバイルバッテリー」をお探しの方にチェックして欲しい製品だと感じました。
仕様と外観
まずはJackery Explorer 100 Plusの仕様と外観からご紹介していきましょう。
仕様
外観
長く使えるリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが魅力
Jackery Explorer 100 Plusを選ぶ理由となるのは、やはり長寿命な「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」が採用されていることが大きいかと思います。
例えばモバイルバッテリーによく使われている三元系のリチウムイオンバッテリーの場合、充放電のサイクル数は300回から500回ほどと言われています。
2日に充放電サイクル1回と計算すると、300回到達にかかる時間は約1.6年という計算に。2、3日に1回フル充電して2年ほどで寿命を迎える、というのは私の感覚的にも近いですね。
一方でリン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用のJackery Explorer 100 Plusなら、約2000回の充放電サイクル後もバッテリー容量の80%以上を維持できるとのこと。2日に充放電サイクル1回とすれば、2000回に到達するまでに約11年という計算になります。
この長寿命さがリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの大きな魅力。モバイルバッテリーは消耗品として頻繁に買い替えられることが多いですが、Jackery Explorer 100 Plusなら何年も長く愛用できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
安心の超大容量バッテリー
Jackery Explorer 100 Plusのバッテリー容量は、99.2Wh(31000mAh)となっています。
ポータブル電源として見るとバッテリー容量は少なめですが、モバイルバッテリーとしては超大容量。航空会社によって異なりますが、100Wh以下ならほぼすべての飛行機内に持ち込み可能です。
31000mAhものバッテリー容量があれば、スマホやタブレットを複数回フル充電できるでしょう。普段使いだけでなくアウトドア用途、防災用途としても活躍してくれますね。
- スマホ : 約8回
- ワイヤレスイヤホン : 約99回
- ゲーム機 : 約7時間
- スマートウォッチ : 約99時間
- タブレット : 約2.5回
- パソコン : 約1.8回
高い充電性能でノートPCも充電可能
Jackery Explorer 100 Plusは合計3つのUSBポートを搭載し、USB-Cポートは最大100Wの出力に対応します。
- USB-C単ポート使用時 : 最大100W
- USB-C1 + C2同時使用時 : 合計最大110W
- USB-C1 + C2 + A同時使用時 : 合計最大128W
100WあればノートPCの充電も可能。手元にある16インチMacBook Proを充電してみると、100Wに近いワット数で充電できていました。
2ポート同時使用時は合計最大110Wで出力が可能です。MacBook AirならiPadと同時に急速充電できるパワーです。
これだけ充電できればパワーとしては十分。USB-Cで充電できるデバイスなら、ほとんどのデバイスの充電をカバーできるでしょう。
入力も100W対応で約1.8時間でフル充電
Jackery Explorer 100 PlusのUSB-Cポートは入力も100Wに対応、100W以上の充電器を使えば、たった約1.8時間で本体をフル充電できちゃいます。
上では「UGREEN NexodeX 100W」を使用し本体を充電しています。
100W出力に対応する充電器をお持ちでない方は、Jackery Explorer 100 Plusをより活用するためにあわせて用意しておくことをおすすめします!
なお、別売のJackery製ソーラーパネルで本体を充電することもできます。残念ながら私の手元にはありませんが、アウトドアや防災での活用を考えられている方はぜひ一緒にチェックしてみてください。
毎日持ち運ぶ使い方には不向きなサイズと重量
Jackery Explorer 100 Plusのサイズは126 x 87 x 86.5 mm、重量は965 gとなっており、毎日持ち運ぶには辛いサイズ感と重量という印象です。
私の感覚だと、背負えるバックパックに入れてギリギリ持ち運べる、という感じ。少なくとも手持ちのバッグに入れて持ち運ぶのはキツイですね。
ただ車移動が多い方だったり、スーツケースに収納しての持ち運びならほぼ気にならないレベルかと思います。
日帰り旅行なんかに車内にあれば活躍してくれそう。この程度のサイズなら場所もとりません。
レビューまとめ
ということで今回は「Jackery Explorer 100 Plus」をご紹介させていただきました。
バッテリー容量は31000mAhとポータブル電源としては少ないですが、モバイルバッテリーとして見ると超大容量。合計最大128W出力が可能とパワーも十分です。
上でも書いたように、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーが採用されていることが、Jackery Explorer 100 Plusを選ぶ大きな理由となると感じました。2日に充放電サイクル1回として約11年ですからね。安全性の高さもそうですが、長寿命で長く使えることは大きな魅力です。
最後にJackery Explorer 100 Plusをレビューしてみて感じたメリット・デメリットをまとめておきまます。
- リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用で安全・長寿命。
- 31000mAhバッテリー搭載と大容量。スマホを約8回フル充電できる。
- 最大100Wの入出力対応のUSB-Cポートを搭載。高い充電性能。
- パススルー充電に対応。
- デザインがかわいい。置いておくだけでインテリアに馴染む。
- 毎日持ち運ぶような使い方には不向きなサイズと重量。
- 片手でつかめるものの取っ手が欲しい。
- ディスプレイが暗く明るい屋外では見づらい。
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