今回は、Bose(ボーズ)の最新Bluetoothスピーカー「SoundLink Flex」を購入し使ってみましたので、どういうスピーカーなのかというご紹介と、実際に使ってみた感想をレビューとしてお届けします!
Bose SoundLink Flex Bluetoothスピーカーをレビュー!
Bose「SoundLink Flex」は、同社の「SoundLink Color II」の後継機種として登場した最新モデルです。防塵・防滴性能がアップし、アウトドアなどのタフな環境で使用されることの多いシーンで、さらに使いやすくなりました。
Bose公式動画を見ても、SoundLink Flexの頑丈さがアピールされていますね!アウトドアシーンだけでなく、チリやホコリが多い環境での使用や、屋外でのスポーツシーンにも良さそうです。
Bose SoundLink Flexの仕様
製品名 | SoundLink Flex |
防塵・防滴 | IP67 |
Bluetooth | 通信距離:最大9 mBluetooth 4.2 |
対応プロファイル | HFP、A2DP、AVRCP |
対応コーデック | SBC |
マルチペアリング | 最大8台のペアリング情報を記憶 |
マルチポイント | 最大2台のデバイスに同時接続 |
Wi-Fi接続 | ─ |
AUX端子 | ─ |
内蔵マイク | 〇(ハンズフリー通話対応) |
再生時間 | 最大12時間 |
充電 | USB Type-C |
充電時間 | 約3時間(1.5Aでの充電で) |
PosionIQパーティーモードステレオモードSimpleSync | 〇 |
サイズ | 9.04 cm(高さ)× 20.14 cm(幅)× 5.23 cm(奥行き) |
重量 | 580 g |
カラー | ホワイトスモーク/ブラック/ストーンブルー |
同梱品 | SoundLink Flex Bluetooth Speaker充電用USB Type-C to Aケーブルクイックスタートガイド |
Bose SoudLink Flex Bluetoothスピーカーをレビュー!
SoundLink Flexには3種類のカラーバリエーションがあります。「ストーンブルー」と悩んだのですが、今回は「ホワイトスモーク」を選択しました。
それではレビューにはいっていきましょう!
Soundlink Flexの外観をチェック
▲ クイックガイドと安全に関する注意事項、そしてUSB Type-C to Aケーブル(実測で0.5 m)が同梱されていました。
▲ SoundLink Flexは、IP67防塵・防滴に対応します。「スピーカーグリルから内部に水が浸入しない?」と心配になっちゃいますが、内部ではしっかり対策されているそうです。
なお、スピーカーグリルには腐食や紫外線に強いパウダーコーティングが施されているとのこと。屋外での使用にもしっかり配慮された設計となっています。
▲ サイドに設けられている充電用のUSB Type-Cポートはキャップレス防水となっています。スピーカーグリルと同様に、水が内部に侵入しないよう対策されています。
なお、Boseの公式ページには、SoundLink Flexのクリーニング方法について以下のように書かれています。
SoundLink Flexは、丈夫で頑丈なため、どこへでも持ち出すことができます。もし汚れても、水道水 (ぬるま湯) とマイクロファイバークロスを使ってきれいにできます。海水やプールの水がかかった場合には、真水ですすぎ洗いしてください。洗剤やアルコールは使用しないでください。電源に接続する前には、充電ポートにごみや水滴が付いていないことを確認してください。
Bose公式ページ
濡れた状態で充電するのは危険ですので、濡れたり洗ったりした場合はしっかりと乾かしましょう!
▲ USB Type-Cポートとは反対側のサイドに、ファブリックのユーティリティループが付けられています。触るからに厚手で頑丈、力を入れ引っ張ってもびくともしません。ひっかかり強く引っ張ってしまった、という程度であれば問題ないでしょう。
▲ このようにループを引っ掛けてることができるので、スペースのない環境でも工夫次第で設置できます。別途カラビナを用意すれば便利でそうです。
▲ SoundLink Flexの背面にもゴム足が2つ付いており、平置きしてもぐらつくことなく安定しています。
▲ 操作ボタンはSoundLink Flex上部にあります。左から「電源ボタン」「−ボタン(音量を下げる)」「マルチファンクションボタン」「+ボタン(音量を上げる)」「Bluetoothボタン」となります。
以下に音楽コントロールに関する操作方法をまとめていますので参考にしていただければと思います。
再生/一時停止 | マルチファンクションボタンを1回押し |
曲送り | マルチファンクションボタンを2回押し |
曲戻し | マルチファンクションボタンを3回押し |
音量を上げる | +ボタンを押す |
音量を下げる | −ボタンをを押す |
ペアリングする | Bluetoothボタンを1秒ほど長押し |
外観についての第一印象は「高級感があるな」というものでした。シルキーな肌触りのシリコン素材、剛健性の高いスチール製のスピーカーグリルなど、価格を考えると妥当なのかもしれませんが、所有感を満たしてくれる外観です。
持ち運びしやすいポータブルBluetoothスピーカーは、価格なりの安っぽい質感のものが多いので、SoundLink Flexの高級感は新鮮です。
Soundlink Flexのサイズ・重量をチェック
続いては、サイズについてみていきましょう。
▲ 手に持ってみた感じです。サイズは9.04 cm(高さ)× 20.14 cm(幅)× 5.23 cm(奥行き)、重量は580 gとなります。正直なところ、「バックパックに入れて持ち運べ」と言われると、ちょっとキツイ重さ。散策ついでに持っていく、という感覚では持ち運びしづらいサイズと重量です。
▲ iPhone 12 Proと並べてみました。iPhone 12 Proの縦横のサイズ(146.7 × 71.5 mm)は、iPhone 12/13、iPhone 13 Proと同じです。お手元にあればサイズ感をイメージしていただきやすいかと思います。
▲ Anker(アンカー)の人気Bluetoothスピーカー「Soundcore 3(約174 × 57 × 59mm、約500 g)」と並べてみました。Bluetoothスピーカーはサイズが音質にも影響するため、小さければ小さいほどいいというわけではありませんが、持ち運びのしやすさを重視するなら、必ずしもSoundLink Flexを選ぶ必要なはないかな、という印象です。
▲ そこそこのサイズと重量があるため、身軽な装備で出掛けたいようなシーンには向いていません。これを持って10キロ歩く、なんてのはなかなかの苦行です。
とはいえ、車・バイク移動であれば難なく持ち運べますし、出先でもリッチなBoseサウンドを楽しめるのはいいですね!ちょっとラフなアウトドアシーン、たとえばキャンプやバーベキューなんてシーンであったり、ホコリっぽいガレージでの使用なんかに最適です!
SoundLink Flexの音質は?
さて、続いてはSoundLink Flexの音質についてです。
▲ 防塵・防滴仕様のコンパクトなポータブルBluetoothスピーカーということを考えると、トップクラスの音質の高さです。Boseらしい重低音に、中高音域もしっかり出ています。
防塵・防滴仕様のBluetoothスピーカーは、水分が内部に侵入しないよう密閉されています。ゆえに音がこもりがちなのですが、SondLink Flexは、音がこもることなくクリアに音が広がる印象を受けました。出先でこれだけの音が楽しめるとなれば、持ち出したくなりますねー。これを持ってキャンプに行きたい!
▲ AnkerのSoundCore 3と聴き比べてみると、やはり一段次元が違いますね。SoundLink Flexのほうが、全音域においてクリアです。Soundcore 3は重低音と高音が潰れちゃっている感じ。
もちろん両者は、価格帯が違いますしサイズも違います。比較するとどうしてもこういう評価になりますが、コストパフォーマンスにおいては、Soundcore 3のほうが間違いなくいいです。ポータブル性にそこそこいい音。おそらく、8割以上の方はSoundcore 3の音で満足できるかと思います。SoundLink Flexの音は、「一般的なBluetoothスピーカーよりも、さらに高音質で楽しみたい」という領域ですね。
なお、SoundLink Flexは「SBCコーデックのみ」の対応となります(Soundcore 3も)。AAC・aptXコーデックのがほうが音質いいとされているのですが、コンパクトなBluetoothスピーカーで聴く限りでは違いは分からないと思います。私の耳だと、数万円する高級ヘッドフォンで聴いて、目を閉じ集中して、やっと聴き分けられるほどの違い。
おそらく「AACやaptXにも対応して欲しかった」という声があるかと思いますが、そこまで気にしなくていいでしょう。
▲ SoundLink Flexには傾きセンサーが内蔵されており、置き方によって最適な音質に自動調節してくれる機能(PositionIQテクノロジー)が搭載されています。
平置きしたりぶら下げたりして音の変化を確認してみたのですが、スピーカーグリルを上側にして平置きしたとき、音の広がり方(指向性)が変わったのははっきり分かりました。平置きすると音が広範囲に広がる感じ。複数人で一緒に楽しむときは、平置きしてあげるといいでしょう。
その他では変化がナチュラル過ぎるのか違いはほとんど分からず。はっきりと恩恵を感じられる場面は限られますが、とにかく「音を勝手にいい感じにしてくれている」ということですね!
動画視聴は?音の遅延について
動画視聴には使える?音の遅延はある?
気になる動画視聴時の音の遅延についてですが、普通に遅延はあります。
▲ ただ、普通に観られる程度の遅延です。YouTubeや動画配信サービスでバラエティを観ていても、注意深く口元と音を見てわずかな遅延を感じられるレベル。このレベルなら遅延を気にせず楽しめます。
「キャンプ先で動画視聴も楽しみたい」なんてシーンにも、SoundLink Flexは活躍してくれます!
2台同時接続できるマルチポイント対応が便利!
商品ページに記載がなく実際に使ってみて気が付いたのですが、SoundLink Flexは、2台のデバイスに同時接続できる「マルチポイント」に対応しています。
▲ たとえばiPadで観ていた動画の再生を停止、次の瞬間、iPhoneで音楽を再生すると、SoundLink Flexの音声がiPadからiPhoneに切り替わります。マルチポイントは2台どちらにも接続されている状態です。2台同時に音を鳴らすことはできませんが、シームレスに音声出力を切り替えられ非常に便利!
複数のデバイスのペアリング情報を記憶できる「マルチペアリング」に対応するBluetoothスピーカーは珍しくありませんが、マルチポイントに対応するものは限られます。複数台に接続したい方には嬉しい機能です。
▲ ペアリング情報の確認・編集は、「Bose Connect」アプリから行えます。
Boseならではの機能・連携が充実
Boseならではの機能・連携として、「パーティモード」と「ステレオモード」があります。パーティモードは同じ音を複数台のBoseスピーカーで楽しめるモード、ステレオモードは2台のBoseスピーカーでステレオ再生を楽しめるモードとなっています。
また、Boseのスマートサウンドバーと連携させ、テレビから離れた場所(約9m以内)でSoundLink Flexで音を楽しめる「SimpleSync接続」にも対応しています。
すでにBoseスピーカ−をお持ちの方であれば、SoundLink Flexと連携させることでさらに楽しみ方の幅が広がります。
Bose SoundLink Flex レビューまとめ
Bose SoundLink Flexの価格は、記事執筆時点で19,800円となっています。ポータブルBluetoothスピーカーに出す金額としては安くない金額ではありますが、いざ使ってみると、細かいところに至るまで細かく作り込まれており、その価格には納得。Bose製品は「高いけど高品質」というイメージがありますが、SoundLink Flexは、まさにそのとおりの製品だと感じました。
まとめとして、Bose SoundLink Flexのおすすめポイント、そして気になったポイントをまとめてみます。
- IP67防塵・防滴仕様でアウトドアなどのアクティブなシーンに持ち出しやすい
- 防塵・防滴仕様で密閉されているとは思えないクリアな音質
- 10,000円以内で販売されているポータブルBluetoothスピーカーのワンランク上の音質
- 滑りにくく肌触りのシリコン素材、どこを掴んでも持ちやすい形状
- 引っ掛けられるユーティリティーループが便利
- 2台同時に接続できるマルチポイント
- 最大12時間のバッテリー駆動
- 価格は19,800円とお高め
- 持ち出すのに多少の気合いがいるサイズと重量
- 対応コーデックがSBCのみ
- AUX入力端子がない(接続方法はBluetoothのみ)
- シリコン部分は指紋が付きやすい
記事内では触れていない部分を含め、以上が実際に使っみた感想です。「持ち出せる高音質なポータブルBluetoothスピーカー」としては、現時点ではこれがベストではないでしょうか。気になる方はぜひチェックしてみてください!