今回ご紹介するのは、最大100W・3ポートを搭載するUSB充電器「Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)」です。
最大100W出力に対応するので、スマホからノートPCまであらゆるデバイスを急速充電できます。
さらにコンパクトで軽量なので、固定場所での使用だけでなく持ち運び用途にも向いています。
「他の100WクラスのUSB充電器と比べてどうなの?」というところを含めレビューしていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!
- 最大100WのUSB PD充電に対応、ノートPCも充電できる充電性能
- PPS充電に対応
- 3ポート搭載で複数デバイスを同時に充電できる
- 最大100W・3ポート搭載USB充電器ではトップクラスのコンパクトさ・軽さ
- 2つのUSBポート同時使用時、65W+35W出力に固定される
- ピーク時に70℃越えの発熱がある
- 最大100W・複数ポート搭載USB充電器では価格帯が高め
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)の詳細
まずは、Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)の特徴や仕様、外観などの詳細をご紹介しています。
特徴
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)は、最大100W・3ポートを搭載するパワフルなUSB充電器です。
- Anker最新のテクノロジーを集結した「Anker Primeシリーズ」
- USB-C x 2、USB-A x 1の合計3ポートを搭載
- USB-Cポートは最大100WのUSB PD充電に対応
- コンパクト&軽量で持ち運びしやすい
- 接続デバイスに最適な電力を供給(PowerIQ 4.0)
- 安心して使える安全性(ActiveShield 2.0による温度管理・その他多重保護システム)
最新のAnker Primeシリーズにラインアップされている製品のひとつ。注目されている方は多いのではないでしょうか。
製品名 | Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN) | Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) | Anker Prime Desktop Charger (240W, 4 ports, GaN) | Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W) | Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) | Anker Prime Power Bank (27650mAh, 250W) | Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank | Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W) |
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外観 | ||||||||
特徴 | 合計最大67W | 3ポート搭載USB充電器最大100W | 3ポート搭載USB充電器合計最大240W | 4ポート搭載の据え置き型USB充電器12000mAh 合計最大130W ディスプレイを搭載 | 2ポート搭載モバイルバッテリー20000mAh 合計最大200W ディスプレイを搭載 | 3ポート搭載モバイルバッテリー27650mAh 合計最大250W ディスプレイを搭載 | 3ポート搭載モバイルバッテリー3ポート搭載 合計最大100W | Anker Primeモバイルバッテリー専用充電スタンドUSB PD 3.1の最大140Wに対応 ディスプレイを搭載 | 4ポート・2AC搭載の2-in-1充電器
価格(税込) | 8,490円 | 9,990円 | 19,990円 | 12,990円 | 19,990円 | 24,990円 | 6,990円 | 14,990円 |
製品ページ |
Amazon
Anker公式 |
Amazon
| 2023年秋頃発売予定 |
Amazon
|
Amazon
| 2023年秋頃発売予定 |
Amazon
Anker公式 |
Amazon
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Anker Primeシリーズのレビュー記事を見る
仕様
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)の詳しい仕様は以下のとおりです。
製品名 | Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) |
---|---|
外観 | |
入力 | 100V-240V 50/60Hz 2.1A |
搭載ポート | USB-C x 2、USB-A x 1 |
USB-C1/C2出力 | 5V⎓3A / 9V⎓3A / 12V⎓3A / 15V⎓3A / 20V⎓5A(最大100W) |
USB-A出力 | 4.5V⎓5A / 5V⎓4.5A / 5V⎓3A / 9V⎓2A / 10V⎓2.25A / 12V⎓1.5A(最大22.5W) |
合計出力 | USBC1 + C2:最大100W USB-C1 + A:最大100W USB-C2 + A:最大100W USB-C1 + C2 + A:最大100W |
サイズ | 約60 x 42 x 39 mm |
重量 | 約178 g |
カラー | ブラック(A2343111) |
パッケージ内容 | Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) 取扱説明書 |
保証 | 24か月 + 6か月(Anker会員登録後) |
価格(税込) | 9,990円 |
製品ページ | Amazon |
パッケージ内容
パッケージ内容はUSB充電器本体と取扱い説明書のみ。USB-Cケーブルは含まれていません。
60Wを越えるUSB PD充電には、5Aに対応するUSB-Cケーブルが必要です。
せっかく100W出力するUSB充電器を用意しても、3AのUSB-Cケーブルを使用すると充電ワット数が最大60W(20V/3A)に抑えられてしまいます。
別途用意する場合は、5A対応(100W対応)のUSB-Cケーブルを用意しましょう。
お探しの方には、柔らかく扱いやすい「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル」がおすすめ。
皮膜にシリコン素材が使われており、とにかく扱いやすい!絡んでしまうなどのストレスは皆無です。
もちろん5Aに対応し最大100Wの充電が可能。Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)との組み合わせにぴったりです。
100Wの充電に対応するUSB-Cケーブルをお探しの方は、別記事の「100W充電対応のおすすめUSB-Cケーブル」もチェックしてみてください。
対応する急速充電規格
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)のUSB-Cポートは、USB PD(USB Power Delivery)、USB PDのPPS(Programmable Power Supply)充電に対応しています。
製品ページには「USB PD・PPS規格対応」としか書かれていませんでしたが、その他の急速充電規格への対応状況を確認しました。
USポート | 急速充電規格 |
---|---|
USB-C1/C2 | USB PD 3.0 / PPS Adaptive Fast Charging(Samsung) Fast Charge Protocol(Huawei) Smart Charge Protocol(Huawei) Quick Charge 4+(下位互換あり) Apple 2.4A |
USB-A | Adaptive Fast Charging(Samsung) Fast Charge Protocol(Huawei) Smart Charge Protocol(Huawei) Quick Charge 3(下位互換あり) Pump Express+ 2.0 Apple 2.4A |
USB-Cの規格上、本来はUSB PD以外の急速充電への対応は規格違反となります。
つまりAnker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)は規格違反状態にあるUSB充電器となるのですが、現実には同じ状態になっているUSB充電器がほぼです。
USB PD以外に対応していても使用に問題が出てくるわけではありません。個人的も気にしていませんが、気になる方はご注意ください。
あわせてUSB PDのPDO(Power Data Object)を確認してみましたが、製品説明や本体に表示された仕様と一致しています。
PPS充電の仕様が「3.30-11.00V 5.00A」となっているため、Galaxyの超急速充電(25W)・超急速充電 2.0(45W)にも適用します。
外観・サイズ・重量
続いてはAnker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)の外観やサイズ、重量を詳しく見ていきます。
サイズは約60 x 42 x 39 mmです。
手に持つとそれなりのサイズ感、重さを感じますが、100WクラスのUSB充電器としてはトップクラスのコンパクトさです。
重量は実測で177.59 gでした。公称値どおりの重量です。
軽さも100WクラスのUSB充電器としてはトップクラス。他製品との比較については記事内の「選ぶ理由は?他製品と比較」でご紹介しています。
外装はプラスチック素材でマットな質感。ありがちなプラスチッキーな質感ではなく、非常に高級感のある雰囲気をまとっています。
USBポートの間隔は狭め。若干の抜き差しのしづらさがあります。ただ一般的なUSBケーブルであれば干渉することはないでしょう。
側面にはAnkerのロゴが表示されています。
USBポートのある面の反対側に製品の仕様やPSEマークなどの表示があります。
電源プラグは折りたたみ式。バッグに入れて持ち運ぶなら必須の機能です。
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)をレビュー
100Wクラスではトップクラスのコンパクトさ
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)は、100WクラスのUSB充電器ではトップクラスのコンパクトさです。
MacBook Proに付属されている「Apple 96W USB-C電源アダプタ」と並べてみると、いかに小さいかが分かります。
ほぼ同等の充電性能を持つにもかかわらず、Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)のほうが約46%もコンパクトです。
電源タップでも使用できるサイズ感ですが、隣の充電器やアダプタのサイズによっては干渉してしまう可能性があります。
と言っても、最近の電源タップは間隔に余裕があるものが多いですし、ほとんどの場合は問題ないでしょう。
このように壁のコンセントに挿しても安定していますね。
大きいUSB充電器だとサイズと重さでお辞儀してしまうものもありますが、この点は心配ないでしょう。
iPhone 13(131.5 x 64.2 x 7.65 mm)とのサイズ比較です。持ち運びには困ることのないサイズ感です。
iPad(第10世代)とのサイズ比較です。
M2 MacBook Air 13インチとのサイズ比較です。
M2 MacBook Air 13インチに付属されているApple 30W USB-C電源アダプタと比較しても、そう変わらないサイズ感で持ち出せます。
しかもAnker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)は最大100W・3ポート搭載ですからね。そう考えると非常にコンパクトです。
ノートPCバッグのポケットにも楽ラク収まります。最大100WのUSB充電器をこのサイズ感で持ち運べるのですから心強い!
複数ポート同時使用時のワット数をチェック
続いては複数ポート同時使用時におけるワット数をチェックしてみます。
M2 MacBook Air 13インチをUSB-C1、iPad(第10世代)をUSB-C2に接続したところ、それぞれ約54W、約26Wで充電できていました。
USBチェッカーで詳細を確認したところ、USB-C1(真ん中のポート)は65W、USB-C2(下のポート)は35Wで電力が振り分けられていました。
次にM1 Max MacBook ProをUSB-C1、M2 MacBook Air 15インチをUSB-C2で充電してみたところ、同じくUSB-C1は65W、USB-C2は35Wで振り分けられていました。
製品ページや取扱説明書には、複数ポート使用時においては「合計最大100W」とだけ書かれていました。
充電デバイスを入れ替えてみたり、他のデバイスを充電してみたりと試しましたが、電力の振り分けは65W+35Wで固定されているようです。
もうちょっと賢く電力を振り分けてくれれば便利なのに……というのが正直な感想ですね。
なお、USB-Aポートを同時使用するとさらにUSB-Cポートのワット数が低下します。
3つのUSBポートすべてを同時に使用したとき、USB-C1には46W、USB-C2には30Wで振り分けられていました。
ノートPCなど大型デバイスを充電したいときは、できるだけ単ポートで充電したほうがいいでしょう。
気になる発熱をチェック
続いて気になる充電時の発熱をチェックしてみました。
コンパクトなUSB充電器ほど表面積が狭くなる関係で発熱しがち。それは仕方ないのですが、なかにはピーク時に80℃越えるものもあります。
今回はM1 Max MacBook Pro 16インチを充電、充電性能いっぱいの100Wで充電したときに、ピーク時でどれほどの発熱があるかをチェックしました。
充電を開始してから約45分後、表面温度が約76℃に達しました。その後も観察しましたが75℃前後がピークでした。
これは指で数秒間触れ続けることができないほどの発熱です。コンパクトなUSB充電器ということあり、やはりそれなりの発熱があるようです。
ただ、私はこの程度の発熱なら問題ないと考えています。
コンパクトなUSB充電器では70℃越えは普通ですし、ActiveShield 2.0による温度監視機能を搭載しています。その他の安全機能もしっかり備得られており、安全性については心配いりません。
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)を選ぶ理由は?他製品と比較
最大100WのUSB-Cポート・複数ポートを搭載するUSB充電器はたくさんあります。
ここでは、近いスペックを持つ3つのUSB充電器と比較してみて、Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)を選ぶ理由はどこにあるのかを考えてみます。
製品名 | Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN) | Spigen USB-C 100W 2ポート GaN 充電器 | UGREEN Nexode 100W 4ポート充電器 | Anker 736 Charger (Nano II 100W) |
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搭載ポート | USB-C x 2 USB-A x 1 | USB-C x 2 | USB-C x 3 USB-A x 1 | USB-C x 2 USB-A x 1 |
USB-C最大 | 100W | 100W | 100W | 100W |
USB PD-PPS | 〇 | ✕ | 〇 | 〇 |
サイズ | 約60 x 42 x 39 mm | 約67.8 x 67.8 x 35.51 mm | 約69 x 69 x 33 mm | 約67 x 57 x 32 mm |
重量 | 約178 g | 約215 g | 約235 g | 約206 g |
価格(税込) | 9,990円 | 5,990円 | 7,999円 | 8,990円 |
1Wあたりの価格 | 99.90円 | 59.90円 | 79.99円 | 89.90円 |
1Wあたりの体積 | 0.98 cm³ | 1.63 cm³ | 1.57 cm³ | 1.22 cm³ |
1Wあたりの重量 | 1.78 g | 2.15 g | 2.35 g | 2.06 g |
販売ページ |
Amazon
| Amazon | Amazon | Amazon |
それぞれのサイズ・重量・価格から「1Wあたり」を計算してみると、100W・複数ポート搭載のUSB充電器のなかではAnker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)がトップクラスにコンパクトで軽量であることが分かります。
ただし、1Wあたりの価格がもっとも高くなっていますね。トップクラスのコンパクトさや軽さを求めないのであれば、価格帯の安いSpigen(シュピゲン)のUSB充電器もありですね。
個人的にはAnker 736 Charger (Nano II 100W)もおすすめ。
わずかにサイズ・重量が大きくなりますが、価格を含めバランスのとれた優等生タイプのUSB充電器です。ぜひあわせてチェックしてみてください。
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)レビューまとめ
今回は最大100W・3ポート搭載のUSB充電器「Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)」をご紹介させていただきました。
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)は、コンパクトで軽量な100WクラスのUSB充電器をお探しの方におすすめです。
3つのUSBポートを搭載しパワーも十分、あらゆるデバイスを同時に急速充電できます。この充電性能と機能を持ち運べるというところに、本製品を選ぶ理由があります。
- 最大100WのUSB PD充電に対応、ノートPCも充電できる充電性能
- PPS充電に対応
- 3ポート搭載で複数デバイスを同時に充電できる
- 最大100W・3ポート搭載USB充電器ではトップクラスのコンパクトさ・軽さ
- 2つのUSBポート同時使用時、65W+35W出力に固定される
- ピーク時に70℃越えの発熱がある
- 最大100W・複数ポート搭載USB充電器では価格帯が高め