Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|65Wの入出力に対応するケーブル付きモバイルバッテリー

今回ご紹介するのは、20000mAhと大容量バッテリーを搭載するモバイルバッテリー「Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)」をご紹介します。

製品のポイント
  • 20000mAhとiPhone 15を約4回フル充電できる大容量のモバイルバッテリー。
  • 最大65W、合計最大87Wの出力に対応。
  • 入力も最大65Wに対応、約90分で本体をフル充電できる。
  • ビルトインUSB-Cケーブル + USB-Cポート + USB-Aポートで最大3台同時充電が可能。

大容量&パワフルでスマホからタブレット、ノートPCまでの充電をカバー。旅行や出張時には非常に頼りになるモバイルバッテリーです。

最大65Wの入出力に対応とスマホの充電メインの方にとってはオーバースペックに感じるかもしれませんが、「モバイルバッテリー本体も高速に充電できる」という大きなメリットを考えると選択肢としては十分ありです。

実際にレビューしてみて、20000mAhクラスのモバイルバッテリーをお探しなら本製品が強力な候補になると感じました。興味のある方はぜひ本記事を参考にしてみてください!

本製品は筆者が購入した製品を用いて作成しています。メーカーからの提供品ではありません。

目次

仕様と外観

まずはAnker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)の仕様と外観からご紹介していきましょう!

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|65Wの入出力に対応するケーブル付きモバイルバッテリー

仕様

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)の詳しい仕様は以下のとおりです。

製品名Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)
外観Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|65Wの入出力に対応するケーブル付きモバイルバッテリー
バッテリー容量20000 mAh
搭載ポートビルトインUSB-Cケーブル x 1
USB-C x 1
USB-A x 1
USB-C入力最大65W
USB-C出力最大65W
USB-A出力最大22.5W
(HUAWEI端末以外は最大18W)
合計出力最大87W
USB-Cケーブルの長さ約14.5 cm
サイズ約108 x 51 x 31 mm
重量約440 g
カラーブラック
ホワイト
パープル(順次発売予定)
保証18ヵ月保証
+ 6ヵ月(Anker会員登録で)
価格(税込)7,990円

外観

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のパッケージ内容
パッケージ内容
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)の全体の外観
サイズは約108 x 51 x 31 mm
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)の重量を計測している様子
重量は実測で421.89 g(公称は約440 g)
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のAnkerのロゴ
Ankerのロゴ、デザインはシンプル
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のディスプレイ
バッテリー残量を表示してくれるディスプレイ
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のUSBポート
ビルトインUSB-Cケーブル + USB-C + USB-Aの合計3ポート
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のビルトインUSB-Cケーブル
側面の溝に収納されているビルトインUSB-Cケーブル
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のビルトインUSB-Cケーブルの長さ
ビルトインUSB-Cケーブルの長さは約14.5 cm
約14.5 cmAnker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)背面に表示された仕様と各種マーク
背面に表示された仕様と各種マーク
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)とiPhone 15 Proのサイズ比較
iPhone 15 Proとのサイズ比較
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)と11インチiPad Air(M2)とのサイズ比較
11インチiPad Air(M2)とのサイズ比較
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)と13インチMacBook Air(M2)とのサイズ比較
13インチMacBook Air(M2)とのサイズ比較
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)と16インチMacBook Pro(M3 Max)とのサイズ比較
16インチMacBook Pro(M3 Max)とのサイズ比較

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のレビュー

それではAnker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のレビューに入っていきましょう!

便利なビルトインUSB-Cケーブル

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)にはビルトンUSB-Cケーブルが搭載されています。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のビルトインUSB-CケーブルでiPhone 15 Proを充電している様子
別途USB-Cケーブルを持ち運ぶ必要なし!

これならUSB-Cケーブルを忘れてくる心配はないですし、バッグのなかで絡まることもありません。せっかくモバイルバッテリーがあっても、USB-Cケーブルがないと充電できないですからね。やっぱり便利。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のビルトインUSB-Cケーブルの根元部分
ビルトインUSB-Cケーブルは直付け

ただしビルトインUSB-Cケーブルは直付けなので、断線などが発生したときに交換することはできません。Ankerによると「約10,000回の折り曲げにも耐える優れた耐久性」とのことですが、雑に扱うのは控えたほうがよさそう。

別に用意されているUSB-Cポート・USB-Aポートを使用しての充電も可能です。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)でiPhone 15 Proを充電している様子
もちろんUSB-Cポートでも充電OK

ビルトインUSB-CケーブルもUSB-Cポートも充電性能は同じ。どちらを使っても充電速度は変わりません。

ビルトインUSB-Cケーブルの長さが約14.5 cmと短めなので、例えばモバイルバッテリーをバッグに入れながらのスマホ操作などでは別のUSB-Cケーブルを用意してUSB-Cポートを使用したほうが便利かと思います。

60Wを超えるワット数で充電する場合、「100W以上の充電に対応するUSB-Cケーブル」を用意しないと60Wまでの充電に抑えられてしまうのでご注意ください。上では100W充電に対応する「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル」を使用しています。

出力は65Wとパワフル!

ビルトインUSB-CケーブルとUSBポートの出力は最大65Wと非常にパワフルな仕様です。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)で13インチMacBook Air(M2)を充電したときのワット数
13インチMacBook Air(M2)を充電(実測で約63W)

13インチMacBook Airを充電してみると、65Wに近いワット数で充電できることを確認できます。

15インチクラスのノートPCを充電するとなると100W以上は欲しいところですが、13インチクラスのいわゆるモバイルノートPCに分類されるものならほぼ65Wで足りるはずです。

大は小を兼ねます。65Wあればスマホやタブレットは最速で充電できます。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)でiPhone 15 Proを充電したときのワット数
iPhone 15 Proを充電(実測で約23W)
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)で13インチiPad Pro(M4)を充電したときのワット数
13インチiPad Pro(M4)を充電(実測で約33W)

パワフル&3ポート搭載だから同時充電もOK

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)は合計最大87Wの出力に対応します。2台あるいは3台の同時充電もカバーできます。

製品ページでは電力の振り分けられ方について詳しい紹介がなかったので、複数台同時充電時に何ワットほどで充電できるのかを検証してみました。

まずビルトインUSB-CケーブルでMacBook Air、USB-CポートでiPad Proを充電してみました。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)でMacBook AirとiPad Proを同時充電している様子
13インチMacBook Air(M2)と13インチiPad Pro(M4)を同時充電

するとMacBook Airが20V/2.25Aの45Wでネゴシエーションされ、実測で約44Wで充電。iPhoneが15V/2.8Aの42Wでネゴシエーションされ、実測で32Wで充電されていました。

つまり、2つのUSB-Cで充電したときは45W + 42Wの合計最大87Wで出力が可能ということになりますね。

ビルトインUSB-CケーブルとUSB-Cポートを逆にしてみると、42W + 45Wで充電されていました。2台同時充電時は、ビルトインUSB-Cケーブルが最大45W、USBポートが最大42Wとなるようです。

続いてUSB-Aポートも加えて3台同時に充電したときのワット数を調べてみました。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)で3台同時充電している様子
13インチMacBook Air(M2)と13インチiPad Pro(M4)、AirPodsを同時充電

するとビルトインUSB-Cケーブルは20V/3Aの60Wでネゴシエーションされ、USB-CポートはApple 2.4の12Wと急速充電が解除されていました。

これらのことから、複数台同時充電時はビルトインUSB-Cケーブルを優先的に使ったほうがいいと言えるでしょう。

入力も65W対応は嬉しい

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)は、出力だけでなく入力も最大65Wに対応します。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)本体を充電している様子
65Wで本体を高速に充電

65W以上の充電器を使えば、20000mAhと大容量ながら約90分でフル充電できます。

本体の充電が急速充電に対応しないモバイルバッテリーだと、フル充電するのに数時間がかかることも。

日常的に使用するとなると本体をいかに高速に充電できるかどうかが大事です。Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)なら快適です。

65W以上の充電器をお持ちでない方は、ぜひこの機会に用意しておくことをおすすめします。モバイルバッテリー本体を高速に充電できますし、もちろんスマホやタブレット、ノートPCの充電に活躍してくれます。

同クラスと比較すると大きく重め

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のサイズは約108 x 51 x 31 mm、重量は約440 gとなっています。

当ブログでレビューしてきた20000mAhバッテリー搭載しかつ60W以上の出力が可能なモバイルバッテリーのなかでは、大きく重めだという印象です。

製品名Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)SMARTCOBY TRIO 67W 20000mAhMOTTERU MOT-MB20001UGREEN PB720Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)
外観Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|65Wの入出力に対応するケーブル付きモバイルバッテリーAnker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|65Wの入出力に対応するケーブル付きモバイルバッテリーAnker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|65Wの入出力に対応するケーブル付きモバイルバッテリーAnker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|65Wの入出力に対応するケーブル付きモバイルバッテリーAnker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|65Wの入出力に対応するケーブル付きモバイルバッテリー
バッテリー容量20000 mAh20000 mAh20000 mAh20000 mAh
搭載ポートUSB-C x 2
USB-A x 1
USB-C x 2
USB-A x 1
USB-C x 1
USB-A x 1
USB-C x 2
USB-A x 1
USB-C x 2
USB-A x 1
USB-C入力最大65W最大67W最大30W最大65W最大100W
USB-C出力最大65W最大67W最大60W最大100W最大100W
サイズ約158 x 74 x 26 mm約95 x 69 x 29.5 mm約150 x 58 x 25 mm約139 x 80 x 26 mm約127 x 55 x 50 mm
重量約440 g約333 g約350 g約420 g約540 g
価格(税込)7,990円8,980円7,990円9,999円19.990円
製品ページ Amazon Amazon Amazon Amazon Amazon

個人的には特にAnker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)の重量が気になっちゃいますね。それなりに重いことは仕方ないのですが、他と比べるとやっぱり重めです。

コンパクトで軽量なものをお探しなら、「SMARTCOBY TRIO 67W 20000mAh」と「MOTTERU MOT-MB20001」をチェックしてみてください。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)、SMARTCOBY TRIO 67W 20000mAh、MOTTERU MOT-MB20001
左からAnker、CIO、MOTTERU

特に「SMARTCOBY TRIO 67W 20000mAh」は同クラスでもコンパクトで軽量、さらに最大67Wの入出力に対応します。「できる限り小さく軽いほうがいい、でも充電性能も妥協したくない」という方にぴったりでしょう。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のレビューまとめ

今回はAnkerの大容量モバイルバッテリー「Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)」をご紹介させていただきました。

最後にまとめとして、Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のメリット・デメリットをまとめました。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)をレビュー|65Wの入出力に対応するケーブル付きモバイルバッテリー
総合評価
( 4 )
メリット
  • iPhone 15を約4回フル充電できる20000mAhバッテリーを搭載。
  • ビルトインUSB-Cケーブル付きでケーブルを持ち運ぶ必要がない。
  • USB-Cは最大65W出力に対応、スマホからノートPCの充電までカバー。
  • 合計最大87W出力に対応、2台同時充電時は45W + 42Wで充電できる。
  • 入力も65W対応、約90分で本体をフル充電できる。
デメリット
  • 20000mAh・60W以上クラスでは大きく重め。
  • ビルトインUSB-Cケーブルは約14.5 cmと短め。

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よくある質問

Programmable Power Supply(PPS)充電には対応する?

USB充電チェッカーを使い調べてみると、「3.3-11V/4.05A」のPPS充電に対応しているようです。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)のUSB PDのPDO

Galaxyスマホが対応する超急速充電の要件を満たしているので、お持ちの方はPPS充電の恩恵を受けられます。

ビルトインUSB-Cケーブルが断線してしまったときは?

ビルトインUSB-Cケーブルは直付けのため、ケーブルだけを交換することはできません。本体ごと買い替えてしまうか、断線したビルトインUSB-CケーブルそのままでUSB-Cポート・USB-Aポートを使用するかになります。

Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)の処分するときは?

Ankerは電池のリサイクルを推進する一般社団法人JBRCに加入しているため、使い終われば家電量販店やホームセンターなどに設置されている黄色いリサイクルボックスに投入して処分できます。

海外の無名メーカーだとこれができず処分に困ることが多いのですが、処分方法が用意されているAnkerなら安心です。

パススルー充電には対応する?

対応しておらず、本体の充電と同時に接続デバイスを充電することはできません。

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この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
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