Qi2(チーツー)はワイヤレス充電規格のひとつで、主にiPhoneに対応し(iPhone 12シリーズ以降)マグネットで背面にくっつき高速にワイヤレス充電できるメリットがあります。
今回ご紹介するのは、そんなQi2に対応するモバイルバッテリー「Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)」。
Qi2に対応するモバイルバッテリーはサイズが大きくなりがちなのですが、本製品はコンパクトでスリムで携帯性抜群。実際に使ってみて、Qi2対応モバイルバッテリーの理想形だと感じました。
Qi2対応モバイルバッテリーを探しているなら、Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)はチェック必須です!
- 厚さがわずか約15mmとスリム。持ち運びしやすく、また重ね持ちしやすい。
- 高級感のあるアルミフレームとエッジ部分の鏡面加工。
- Qi2対応デバイスを最大15Wと高速にワイヤレス充電できる。
- 30Wの入出力対応で、接続デバイスを高速に充電でき、また本体も高速に充電できる。
- バッテリー残量を1%単位で確認できない。
- スタンド機能はなし。
※本製品はメーカーからの提供品ではありません。
製品の仕様
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)の仕様は以下のとおりです。
カラーはホワイトとブラックの2色展開。
私は今回ホワイトを選択しましたが、ナチュラルなアルミフレームの質感に大満足。外観・デザインについてはこのあとご紹介します。
パッケージ内容は本体とUSB-C to Cケーブルとなります。
本体を充電するためのUSB-C充電器は付属されていません。すでにあるものを使用するか、持っていなければ別途用意する必要があるのでご注意を。
製品の外観
同クラスではNO.1のコンパクトさ&スリムさ
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)の厚さは約15mmとなっており、Qi2対応で10000mAhバッテリー搭載のモバイルバッテリーと比較するとNO.1のスリムさです。
これならバッグ内のポケットにすっぽりと収まってくれますし、充電しながらの重ね持ちも楽ラク行えます。
サイズ感としてはiPhone 16 Proの背面にぴったり収まる感じ。iPhone 16もiPhone 16 Proとほぼ同じサイズなので、背面にジャストフィットしてくれるはずです。
Qi2に対応するモバイルバッテリーは、未対応のものと比べると大きくなりがちなんですよね。それは仕方ないにしても、モバイルバッテリーにとってはわずかなサイズの差が持ち運びのしやすさに大きく関わってきます。
Qi2に対応していてもコンパクトでスリムなAnker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)なら、Qi2の利便性だけでなく携帯性を重視したい方も満足できるはずです。
製品名 | バッテリー容量 | サイズ | 重量 |
---|---|---|---|
Anker MagGo Power Bank (6600mAh) | 6600 mAh | 約109 x 62 x 25 mm | 約250 g |
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim) | 10000 mAh | 約104 x 71 x 15 mm | 約207 g |
Anker MagGo Power Bank (10000mAh) | 10000 mAh | 約105 x 66 x 20 mm | 約250 g |
Belkin Qi2モバイルバッテリー(BPD008btWH) | 10000 mAh | 約100 x 69 x 20 mm | 約224 g |
このとおり、10000mAhクラスのQi2対応モバイルバッテリーのなかでは特にコンパクトさ・スリムさが頭ひとつ抜き出ています。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)にはスタンドはありませんし、1%単位でバッテリー残量を確認できるディスプレイもついていません。
ただそのぶんコンパクトさ・スリムさはNO.1です。個人的にはスタンドやディスプレイがつくがために厚くなってしまうくらいなら、Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)のようにそれらの機能をそぎ落としてスリムにしてくれたほうがありがたいですね!
Qi2による最大15Wの高速なワイヤレス充電
iPhone 12シリーズ以降の機種(SE除く)は、Qi2による最大15Wの高速なワイヤレス充電に対応します。
手元にあるiPhone 16 Proを使って、どれほどの速度で充電できるのかを調査してみました。
充電した時間 | iPhone 16 Proのバッテリー残量 |
---|---|
0分(開始時) | 5% |
30分 | 35% |
1時間 | 56% |
1時間30分 | 76% |
2時間 | 92% |
※ Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)でiPhone 16 Proを充電したときのバッテリー残量の推移 |
1時間の充電で50%ほど充電できていますね。iPhoneにくっつけておくだけでこれほどの速度で充電できれば十分です。
ちなみに2時間充電した時点で、バッテリー残量を示すLEDインジケーターの点灯数は3つ(51〜75%)でした。iPhone 16 Proの場合、2回近くフル充電できそう。
Qi2はQiへの後方互換があります。Qiに対応するAirPods 4(ANC)やAirPods Pro 2なども充電可能です。
iPhoneとAirPodsの組み合わせを愛用する人は多いかと思いますが、それらをケーブルなしでかつ高速にワイヤレス充電できるのは非常に便利!
※ ANC(アクティブノイズキャンセリング)非搭載のAirPods 4はワイヤレス充電に対応していません。
有線での充電も優秀
基本的にワイヤレス充電がメインになるかと思いますが、急ぎの際は有線で充電することで接続デバイスを高速に充電できます。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)のUSB-Cポートは最大30Wの出力に対応、iPhoneなどのスマホだけでなく、タブレットやMacBook Airといった一部のノートPCも快適な速度で充電可能。
出力だけでなく入力も最大30Wに対応するため、モバイルバッテリー本体も高速に充電OK。
モバイルバッテリーにとって、本体を急速充電できるかどうかはめちゃくちゃ大事なんですよね。
30Wの入出力に対応し、接続デバイスだけでなく本体も急速充電できるAnker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)は非常に優秀です。
またパススルー充電にも対応します。
そこにUSB-C充電器があるのなら個別に充電したほうが効率がいいので、私はあまり使用しない機能ではあります。
ただパススルー充電に対応していれば、ケーブルを挿し替えることなく放置でスマホもモバイルバッテリー本体も同時充電できるので、就寝時などにどっちも充電したい方にとっては便利な機能でしょう。
レビューまとめ
ということで今回はコンパクトでスリムなQi2対応モバイルバッテリー「Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)」をご紹介させていただきました。
実際にレビューしてみて、コンパクトさとスリムさを重点に置いたモバイルバッテリーという印象でした。携帯性を重視したい方にとっては本製品がベストでしょう。
個人的にスタンドやディスプレイといったプラスアルファの機能は、あればありがたいもののなくても困ることはないと思っています。それらの機能性よりも「持ち運びしやすさ」「重ね持ちのしやすさ」に振った本製品は非常に気に入りました。
逆に多少大きくなっても機能性を求めるのであれば、スタンド&ディスプレイ付きのAnker MagGo Power Bank (10000mAh)がおすすめです。
これもちょっとデカい以外は非常に優秀で便利なQi2モバイルバッテリーです。気になる方は、Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)とあわせてチェックしてみてください。
よくある質問
- Qi2に対応するスマホとは?
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SEを除くiPhone 12シリーズ以降の機種が対応します。対応機種では背面にマグネットでくっつき、最大15Wと高速にワイヤレス充電できます。
なお現時点でQi2に対応するAndroidスマホはごく一部でほとんどありません。Qi2への対応はまだまだこれからといった状況です。
- 本体を充電するUSB-C充電器はどんなものを使用すればいい?
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Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)は最大30Wの入力に対応するため、「30W以上のUSB-C充電器」を用意すれば本体をフルスピードで充電できます。
お手頃な30W充電器なら、「UGREEN Nexode Mini 30W」をチェックしてみてください。コスパ抜群でおすすめです。
- 充電時の発熱は?
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iPhone 16 Proを2時間にわたって充電してみた限りでは、言及するほどの発熱はありませんでした。
ただ側面がアルミフレームとなっているので、他製品と比べて手に持ったときに発熱は感じやすいかと思います。といっても、使用に支障があるほどではありません。
- 処分方法は?
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Ankerは小型充電池のリサイクルを推進する一般社団法人JBRCの会員です。家電量販店などに設置されている電池用のリサイクルボックスに投入して処分できます。
また、Ankerに回収してもらう方法も用意されています。