- 遊び心のある他にはないユニークでレトロなデザイン。
- 充電中のワット数が分かるスクリーン付き。
- スマホからパソコンまでを急速充電できる最大67W対応。
今回ご紹介するのは、こんな特徴を持つUSB-C充電器「SHARGE Retro67 Charger」です。
初代のマッキントッシュ 128Kをモチーフとしたレトロなデザイン。一見すると単なるミニチュアのようですが、USB-Cポートを3つ搭載し最大67WのUSB PD充電に対応する立派なUSB-C充電器です。
本記事ではそんなSHARGE Retro67 Chargerの特徴や外観、実際に使ってみた感想などをレビューとしてご紹介しています。
- 他の人と被らない愛着の湧くユニークなデザイン。
- 置いておくだけでも楽しめる。
- 3ポート搭載・最大67WのUSB-C充電器としては申し分ない充電性能。
- スクリーンのデジタルレインがかっこいい!
- 充電ワット数が見えるので急速充電できているかをリアルタイムで確認できる。
- 複数ポート使用時において、ケーブルを抜き差ししても他のデバイスの接続が切断されない。
- 他の65WクラスUSB-C充電器と比較すると大きく重め。
- USB-Aポートを搭載しない。
- 価格が高め。
SHARGE Retro67 Chargerの特徴・仕様
SHARGE Retro67 Chargerの特徴
- USB-Cポートを3つ搭載するUSB-C充電器。
- 最大67WのUSB PD充電が可能、あらゆるデバイスを急速充電できる。
- マッキントッシュ 128Kをモチーフとしたレトロデザイン。
- マトリックス風デジタルレインを楽しめる&充電中のワット数を表示してくれるスクリーンを搭載。
- GaN(窒化がイルム)採用&折りたたみ式プラグ採用で持ち運びしやすいサイズ感。
最大の特徴がUSB-C充電器に搭載されたスクリーンですね。詳しくはこのあとご紹介していますが、機能的に便利なだけでなく視覚的にも楽しめます。
さらにUSB-C充電器としてもパワフルな充電性能を持つこともポイント。USB-Cポートを3つ搭載し、最大67Wでスマホからパソコンまであらゆるデバイスを急速充電できるほどのパワーがあります。
SHARGE Retro67 Chargerの仕様
製品名 | SHARGE Retro67 Charger |
---|---|
外観 | |
搭載ポート | USB-C x 3 |
USB-C出力 | 最大67W(5V=3 / 9V=3A / 12V=3A / 15V=3A / 20V=3.35A) PPS:3.3-20V=3A |
PPS | 3.3-20V=3A |
サイズ | 57 x 41 x 39 mm |
重量 | 120±5 g |
パッケージ内容 | SHARGE Retro67 Charger、取扱説明書 |
保証 | 保証 |
価格(税込) | 9,999円 |
製品ページ | Amazon |
なお、複数ポートを同時に使用したときの電量の振り分けられ方は以下になります。
ポート使用数 | USB-C1 | USB-C2 | USB-C3 | 合計出力 |
---|---|---|---|---|
1ポート | 67W | ─ | ─ | 67W |
─ | 67W | ─ | 67W | |
─ | ─ | 67W | 67W | |
2ポート | 45W | 20W | ─ | 65W |
45W | ─ | 20W | 65W | |
─ | 15W | 15W | ||
3ポート | 45W | 15W | 60W |
SHARGE Retro67 Chargerのパッケージ内容
SHARGE Retro67 Chargerのパッケージ内容は以下のとおりです。
パッケージ内容は本体と取扱説明書のみ。USB-Cケーブルは付属おらず手持ちのものを使用するか、お持ちでない場合は別途用意する必要があります。
SHARGE Retro67 Chargerでは最大67Wに対応します。ノートPCを充電するなどでその充電性能をフルに発揮したい場合は、100Wの充電に対応するUSB-Cケーブルが必要です。
お探しの方は「Anker PowerLine III Flow USB-Cケーブル」をチェッしてみてください。シリコン素材採用で折りグセが付きにくくおすすめ。100Wの充電に対応します。私自身もっと使用頻度の高いUSB-Cケーブルです。
SHARGE Retro67 Chargerの外観
外観としてはマッキントッシュ 128Kのミニチュアそのもの。一見しただけではUSB-C充電器とは分からない外観です。
SHARGEによると、カラーや質感、モニターのカーブなど細かい部分もこだわっているとのこと。
- 年代感たっぷりのユーズドグレー
- ツヤ感を残しつつ実現したマットな質感
- 絶妙なモニターのカーブ
マッキントッシュ 128Kの世代ではない私から見ても、いい意味での古くささがかっこいいと思えます。これほど所有感を満たしてくれるUSB-C充電器は他にはないでしょう。
前面のスクリーンについてはこのあとのレビューでご紹介します。
3つのUSB-Cポートは上部に配置されています。
USB-Cポートの間隔が狭いように見えますが、ほとんどのUSB-Cケーブルで問題なく使用できるはずです。
複数ポート使用時は若干の抜き差しのしづらさはあるものの、コンパクトなUSB-C充電器ではどれも似たようなものです。
背面には製品の仕様が表示されています。
PSEマークなど各種マークは底面に表示されています。
電源プラグは折りたたみ式。持ち出す際には折りたたんでコンパクトに持ち運べます。
サイズは57 x 41 x 39 mmです。超コンパクトとは言えませんが、3ポート搭載・67Wでこのサイズならコンパクトな部類です。しかもスクリーンが付いてますからね。許容範囲内です。
「SHARGE Retro67 Chargerと他製品の比較」で同クラスのUSB-C充電器と比較しています。
重量は公称では「120±5 g」となっています。実測では116.80 gでした。こちらも超軽量というわけではありませんが持ち運びに苦労するほどの重量ではありません。
SHARGE Retro67 Chargerのレビュー
マトリックスの世界観を演出したスクリーン
SHARGEいわく「マッキントッシュの外観にマトリックスの要素を注ぎ込んだデザイン。」とのこと。
SHARGE Retro67 Chargerをコンセントに接続すると、マトリックスのデジタルレインのようなエフェクトがスクリーンに映し出されます。
マッキントッシュのレトロな雰囲気と、それとは逆の未来感のあるデジタルレインが不思議とマッチしています。カフェで取り出せば大注目間違いなしでしょう。
デバイスを接続すると、充電中のワット数を表示してくれます。
ワット数を確認できるからどうなんだ、という話ではありますが、ガジェット好きにはたまらない機能ではないでしょうか。
それに見ていて楽しいだけでなく、「きちんと急速充電できているか」を確認できるメリットもあります。
なんとSHARGE Retro67 Chargerの小さなスクリーンには明るさを制御する機能が備わっています。その制御に夜間の充電でも眩しいと感じることはありません。
寝るときに視界のなかに置いておくとさすがに気になっちゃいますが、ほぼ気になることはないでしょう。
SHARGE Retro67 Chargerが搭載するスクリーン。私は非常に気に入りました。持っているだけで楽しい気分になれますし、ワット数表示の機能も便利です。
否定的な見た方をすれば「USB-C充電器には必要のないムダ機能」なのですが、そういう無駄な部分にワクワクが詰まっていることが多いんですよね。
最大67WのUSB PD充電に対応しパワフル
続いてはSHARGE Retro67 Chargerの充電性能について。結論から書くと、単純なUSB-C充電器としても優秀でレベルが高いです。
SHARGE Retro67 ChargerのUSB-Cポートは最大67WのUSB PD充電に対応。スマホからタブレット、ノートPCまであらゆるデバイスを急速充電できる高い充電性能を備えます。
上では私が持ち出すことの多いMacBook Air 13インチを充電しています。約66Wと高速に充電できています。
PPS充電にも対応
SHARGE Retro67 Chargerは「PPS充電」に対応します。
Xperia 1 IIIを充電してみると、しっかりPPS充電が機能してくれていることが確認できました。フル充電が近いので充電ワット数は低くなっていますが、PPS充電が有効な状態で接続されています。
3ポート搭載だから複数デバイスを同時に急速充電できる
SHARGE Retro67 Chargerは3つのUSB-Cポートを搭載、複数デバイスを同時に急速充電できます。
2ポート同時使用時は45W(USB-C1)・20W(USB-C2/3)で振り分けられます。タブレット・スマホの組み合わせなら余裕です。
複数デバイスの充電でチェックしておきたいのは使用するUSB-Cポートの組み合わせによっては出力が落ちること。
ポート使用数 | USB-C1 | USB-C2 | USB-C3 | 合計出力 |
---|---|---|---|---|
1ポート | 67W | ─ | ─ | 67W |
─ | 67W | ─ | 67W | |
─ | ─ | 67W | 67W | |
2ポート | 45W | 20W | ─ | 65W |
45W | ─ | 20W | 65W | |
─ | 15W | 15W | ||
3ポート | 45W | 15W | 60W |
例えばUSB-C2とUBS-C3を同時に使用すると合計15Wとなり充電性能を活かしきれません。
複数デバイスを同時に充電したい場合は、充電するのにもっともパワーが必要なデバイスをUSB-C1ポート(パソコンのアイコン)に接続しましょう。
また複数ポート使用時において、USB-Cケーブルの抜き差しによって発生する「接続の瞬断」SHARGE Retro67 Chargerにはないことに気付きました。
瞬断が発生したからと言って使用に支障はありませんはありませんが、なかにはこれが気になる方もいるはず。SHARGE Retro67 Chargerなら瞬断は発生しません。
コンパクトだが持ち運びしにくいと感じる場合も
SHARGE Retro67 Chargerのサイズは57 x 41 x 39 mmです。最大67Wという充電性能やスクリーンを搭載することを考えるとコンパクトです。
しかし、その四角い形状がゆえにバッグへの収まりが悪く持ち運びしにくいと感じてしまう可能性があります。
PCバッグのようなスリムなバッグ・ケースに収納しようとすると、このように盛り上がってしまうんですよね。タイトめなレザーケースにはまず入りません。
ただサイズ・重量自体は持ち運ぶのに苦労するほどではないので気にならない場合もあるかと思います。持ち運びしたい場合は、どのようなバッグに入れて持ち運びするかを事前に確認しておいたほうがよさそうです。
SHARGE Retro67 Chargerのメリット
SHARGE Retro67 Chargerを使ってみて、私が感じたメリットは以下のとおりです。
- 他の人と被らず愛着の湧くユニークなデザイン。
- 置いておくだけでも楽しめる。
- 3ポート搭載・最大67WのUSB-C充電器としては申し分ない充電性能。
- スクリーンのデジタルレインがかっこいい!
- 充電ワット数が見えるので急速充電できているかをリアルタイムで確認できる。
- 複数ポート使用時において、ケーブルを抜き差ししても他のデバイスの接続が切断されない。
特に「置いておくだけでも楽しめる」というのは他のUSB-C充電器にはない大きな魅力でしょう。
普通のUSB-C充電器なら使わないときはしまっておくのが普通です。SHARGE Retro67 Chargerは逆にディスプレイしておきたくなりますね。
SHARGE Retro67 Chargerのデメリット
続いては使ってみて感じたデメリットをまとめました。
- 他の65WクラスUSB-C充電器と比較すると大きく重め。
- USB-Aポートを搭載しない。
- 価格が高め。
「とにかくコンパクトさと軽さを重視したい」という方には向きません。なぜならSHARGE Retro67 Chargerよりもコンパクトで軽いUSB-C充電器はたくさんあるからです。
例えば「CIO NovaPort SLIM DUO 67W」という製品。
こちらはUSB-Cポートは2つとなりますが、充電性能はSHARGE Retro67 Chargerとほぼ同じです。それにもかかわらずコンパクトでスリム。持ち運ぶには最高です。
また使い手によって困る可能性があるのはUSB-Aポートがないことですね。USB-Cへの移行がほぼ済んだ方にとっては便利な仕様ですが、そうではない方にとっては不便に感じる可能性も。
ただSHARGE Retro67 Chargerを使ってみて、機能性ではないところにSHARGE Retro67 Chargerの魅力があると感じます。上記のデメリットを考慮した上で、それを越える魅力を感じられるかどうか、というところでしょう。
SHARGE Retro67 Chargerと他製品の比較
ユニークなデザインとこれまたユニークなスクリーンを搭載するSHARGE Retro67 Chargerですが、最後に同じ複数ポート搭載&65Wクラスの他のUSB-C充電器とデザインを抜きにしてスペックを比較してみました。
比較したのはSHARGE Retro67 Chargerを含む以下の6つのUSB-C充電器です。
製品名 | SHARGE Retro67 Charger | CIO NovaPort SLIM 65W | UGREEN Nexode 65W | CIO NovaPort TRIO 65W | Anker 735 Charger (GaNPrime 65W) | UGREEN Nexode RG 65W |
---|---|---|---|---|---|---|
外観 | ||||||
搭載ポート | USB-C x 3 | USB-C x 2 | USB-C x 2 USB-A x 1 | USB-C x 2 USB-A x 1 | USB-C x 2 USB-A x 1 | USB-C x 2 USB-A x 1 |
USB-C最大 | 67W | 67W | 65W | 67W | 65W | 65W |
サイズ | 57 x 41 x 39 mm | 約85 x 47 x 14 mm | 約66 x 39 x 29 mm | 約59 x 43 x 28 mm | 約66 x 38 x 29 mm | 約66 x 48.3 x 45.7 mm |
重量 | 120±5 g | 約106 g | 約122 g | 約92 g | 約132 g | 約142 g |
価格(税込) | 9,999円 | 5,980円 | 5,980円 | 6,589円 | 7,990円 | 5,980円 |
販売ページ | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
△ スマホでは横スクロールできます。
持ち運びのしやすさは「CIO NovaPort SLIM 65W」が最強
このなかでもっとも持ち運びに向いているのはCIO NovaPort SLIM 65Wで間違いありません。
厚さ14 mmのスリムなフォルムが特徴で、バッグにもすっぽり収まってくれます。USB-Cポートは2つのみとなりますが、実際のところ3台同時充電されるケースは少ないのではと思っています。
USB-Aポートが必要ならCIO NovaPort TRIO 65Wもチェックしてみてください。
サイズは約59 x 43 x 28 mmとこちらもコンパクト。自宅や職場などの固定場所での使用だけでなく、持ち運びにも対応できるサイズ感です。
コスパで選ぶなら「UGREEN Nexode 65W」
コスパを重視したいという方にはUGREEN Nexode 65Wがおすすめです。
65Wクラスかつ3ポートを搭載するUSB-C充電器でコスパがいいもの、となればまずおすすめすべきがこれです。
SHARGE Retro67 Chargerのようにちょっと遊び心が欲しい方にはUGREEN Nexode RG 65Wをチェックです。
ロボット型のUSB-C充電器でUSB-Cポートを2つ、USB-Aポートを2つ搭載します。足がキャップになっていて引き抜くと電源プラグが出てきます。
スクリーンが搭載されていますが、SHARGE Retro67 Chargerのようにワット数は表示してくれません。充電が完了すれば表情で教えてくれます。
SHARGE Retro67 Chargerレビューまとめ
本記事ではユニークなデザイン、ワット数が見えるスクリーンを搭載するSHARGE Retro67 Chargerをご紹介させていただきました。
SHARGE Retro67 Chargerは一般的なUSB-C充電器と比較すると価格は高めです。しかし、これにしかない魅力があります。
そしてそのユニークなデザインだけでなく、USB-C充電器としてもしっかり使える充電性能がある、ということもポイントだったりします。面白いだけで使えないと意味がないですからね。
SHARGE Retro67 Chargerをおすすめしたいのは、ズバリ「SHARGE Retro67 Chargerのデザイン・スクリーンがかっこいい!おしゃれだ!」と思える方です。
65WクラスのUSB-C充電器は激戦区でさまざまなメーカーから魅力的な製品が販売されています。そのなかでSHARGE Retro67 Chargerを選ぶ理由となるのは、やはりならではのデザインでしょう。
- 他の人と被らない愛着の湧くユニークなデザイン。
- 置いておくだけでも楽しめる。
- 3ポート搭載・最大67WのUSB-C充電器としては申し分ない充電性能。
- スクリーンのデジタルレインがかっこいい!
- 充電ワット数が見えるので急速充電できているかをリアルタイムで確認できる。
- 複数ポート使用時において、ケーブルを抜き差ししても他のデバイスの接続が切断されない。
- 他の65WクラスUSB-C充電器と比較すると大きく重め。
- USB-Aポートを搭載しない。
- 価格が高め。
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