あれ、いつも使っているモバイルバッテリーで充電できない……もしかして壊れちゃった?
本記事では、「モバイルバッテリーで充電できなくなってしまったときの原因、対処法」をご紹介します。
考えられる原因には、以下のようなものがあります。
- 充電ケーブルの断線・故障
- コネクタの接触不良
- モバイルバッテリーの寿命
- モバイルバッテリーの出力不足
- モバイルバッテリーの初期不良
- 充電されるデバイスの不具合・故障
記事後半で、「モバイルバッテリーを長持ちさせるポイント」や「モバイルバッテリー買い換え時のポイント」についてもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
モバイルバッテリーで充電できない?考えられる原因
充電できない、充電できなくなってしまった原因は、モバイルバッテリー本体だけでなく充電ケーブル、あるいは他のところにある可能性もあります。
詳しくみていきましょう。
こんな場合は即使用を控えて!
モバイルバッテリーの内部には、大容量の電力が溜め込まれています。大きなエネルギーが内部に詰まっているとも言えるモバイルバッテリーですが、以下に当てはまるようなことがあれば、即使用を控えてください。
- バッテリーが膨張している
- 水没させてしまった
- 強い衝撃や圧力がかかった
- 異常に発熱している
- コネクタが破損していたり水分がついている
万が一でも事故になれば大変。例え問題なく充電できていたとしても、上に当てはまるような状態で使い続けるのは危険ですので注意してください。
1. 充電ケーブルの断線・故障
よくあるのは充電ケーブルの断線が原因で充電できないパターン。表面上問題なさそうに見えても、折り曲げられたり引っ張られたりして内部で断線してしまっていることがあります。
その場合は、充電ケーブルを交換してみて充電できるかを確認してください。仮に交換した充電ケーブルで充電できれば、交換前の充電ケーブルに問題があった可能性大です。
断線した充電ケーブルを使用すると、最悪の場合ショートし発火する恐れも。断線や接触不良が疑われる充電ケーブルは、決して使わず速やかに処分しましょう。
2. コネクタの接触不良
モバイルバッテリーの充電ポート、もしくは充電ケーブルのコネクタの接触不良が充電できない原因にになることもあります。
コネクタ部分を覗いてみて、ホコリなどの汚れが付着していないかを確認してみてください。
- 爪楊枝など細いものでホコリやゴミをかき出す
- エアダスターを吹きかけてホコリやゴミを飛ばす
※ 自己責任で行うようにしてください。
私の場合は、上の方法で掃除しています。息を吹きかけるのは唾液が飛んでしまう恐れがあるので、カメラ用のブロワーやエアダスター(冷却液が噴出しないもの)を使ったほうが無難です。
それでも改善しない場合は、「接点復活剤」を最終手段として使うこともありますね。
また、Lightningコネクタなどは糸くずの出ないクロスに「無水エタノール」をつけて拭くこともあります。
水分を含まず瞬時に蒸発する無水エタノールは、安心して電子機器の掃除に使えます。1本持っておくとなにかと活躍してくれますよ。
3. モバイルバッテリーの寿命
長く使っているモバイルバッテリーで充電できなくなってしまった場合、単にモバイルバッテリーが寿命を迎えてしまった、という可能性もあります。
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオンバッテリーの寿命は、一般的に300回から500回ほどの充電と言われています。仮に毎日モバイルバッテリーを使用したとすると、1年から1年半ほどという計算になりますね。
実際のところ、突然充電できなくなるというよりバッテリーの劣化によって蓄電量が減り、だんだんと充電できる容量が減ってくるというパターンが多いかと思います。
購入から3年4年経って、いつ寿命がきてもおかしくないタイミングで充電できなくなってしまったときは、モバイルバッテリーの買い換えを検討してみましょう。
4. 充電されるデバイスの不具合・故障
充電できない原因が、モバイルバッテリーや充電ケーブルではなくスマホやタブレット側(充電されるデバイス)にある可能性もあります。
仮にそうである場合は、他のモバイルバッテリーやUSB充電器に接続しても充電できないはずです。
私は過去、iPadの充電が突然できなくなり、原因が分からないままなんとなくiPadを再起動すると充電できるようになった、という経験があります。
物理的に破損している場合は別ですが、そうでなくてもソフトウェア的な問題が原因で充電できない(あるいはバッテリー残量の表示がおかしくなっている)こともあり得ます。
明らかな物理的な破損がある場合は別ですが、「モバイルバッテリーにも充電ケーブルにも問題なさそうなのに、なぜ充電できない?」というときは、充電したいデバイスの再起動を試してみてください。
5. モバイルバッテリーの出力不足
タブレットやパソコンなどの大型デバイスを充電する場合、モバイルバッテリーでもUSB充電器でもある程度以上の充電性能が必要になります。
「スマホは充電できるのに、パソコンは充電できない」という場合は、単純にモバイルバッテリーのパワーが足りない可能性があります。パワフルな高出力のモバイルバッテリーをチェックしてみましょう。
また、スマホなどの小型のデバイスでも、完全に放電されてしまっている場合は充電できないことがあります。その際は付属のUSB充電器に接続し充電できるかどうかを確認してください。
詳しくは記事内の「モバイルバッテリーの充電性能を確認する」で解説しています。
6. モバイルバッテリーの初期不良
「買ったばかりのモバイルバッテリーなのに充電できない」という場合は、初期不良にあたった可能性もなきしもあらず。モバイルバッテリーには充電を制御するチップが入っています。つまり、スマホやパソコンと同じ精密機械というわけです。
ほかの家電と同じように、モバイルバッテリーでも運悪く初期不良に当たることもあり得ます。その際は販売店やメーカーなどに問い合わせてみましょう。
モバイルバッテリーを長持ちさせるポイント
「モバイルバッテリーは消耗品」といっても安くないですし、できる限り長く使いたいですよね。ここではモバイルバッテリーを長持ちさせるポイントについてまとめました。
バッテリー残量ゼロのまま長期間放置しない
モバイルバッテリーのバッテリー残量がゼロの状態で長期間放置すると、バッテリーの劣化を早めてしまいます。場合によっては再充電できなくなり、買い換えが必要になることも。
完全放電された状態での放置は、私自身もやりがちだったりします。長期間使用する予定がない場合は、バッテリー残量を40%から60%くらいにしてから保管するようにしましょう。
また、フル充電の状態が長く続くことも、バッテリーの劣化を早めると言われています。モバイルバッテリーには過充電を防止してくれる機能が搭載されていることがほとんどなので、そこまで過敏になる必要派ありませんが、充電が終わったらできるだけ速やかに充電ケーブルを抜いてあげてください。
バッテリーは極端な温度に弱い
極端に暑い、もしくは寒い環境にモバイルバッテリーを放置すると、これもバッテリーの劣化を早めます。特に高温は劣化どころか事故に繋がる可能性もあります。モバイルバッテリ−は極端な温度環境に弱いことを知っておきましょう。
モバイルバッテリーのなかには、パススルー充電といってモバイルバッテリーを充電しながら、同時にスマホなどを充電できる機能に対応するものがあります。
スマホもタブレットも、パソコンに内蔵されているバッテリーにも同じことが言えますが、充電しながらの使用はいちばんバッテリーに負荷がかかります。負荷がかかるということは、バッテリー本体も発熱します。
モバイルバッテリーを長持ちさせることを考えると、パススルー充電に対応していても極力使用を避けたほうがいいでしょう。
「モバイルバッテリーは消耗品」と割り切ることも大切
モバイルバッテリーは、数年使って寿命を迎えたら買い換えが必要になる「消耗品」です。モバイルバッテリーの劣化を心配するのもある程度は大事ですが、過度にケアしすぎても逆に不便になってしまうだけです。
上で「バッテリー残量ゼロの状態で長く放置しない」とご紹介していますが、私自身はわりとやっちゃってますし、温度変化の激しいアウトドアにもモバイルバッテリーをよく持ち出します。
私は「高温の環境で放置しない」ことさえ守れば、その他はそれほど心配する必要はないと思っています。事故にならなければ多少バッテリーに負荷がかかってもガンガン使う、という感じですね。ガンガン便利に使って、お役御免となったら買い換える。そう思っておけば精神的にもラクです。
モバイルバッテリー買い換え時のポイント
最後に、モバイルバッテリー買い換えの際に押さえておきたいポイントについてまとめました。「私のモバイルバッテリー、もう寿命なのかも?」という方は、ぜひ買い換えの際の参考にしていただければと思います。
有名メーカー・有名ブランドの製品が安心
これはモバイルバッテリーに限らず電源周りの製品全般に言えることですが、モバイルバッテリーを選ぶ際は誰もが知っている有名メーカー、あるいは有名ブランドの製品を選んだほうが安心度は高いです。
2019年2月以降、PSEマークのないモバイルバッテリーは日本国内で販売できなくなりました。しかし、PSEマークがあるから絶対的に安全で安心、というわけではありません。
実は、定められた基準に沿ってメーカーが「自主的に」検査し、その基準を満たしていると「自ら確認」すれば、PSEマークを表示できます。つまり、結局はメーカー次第というわけです。
となると、幅広く選ばれているメーカーやブランドのモバイルバッテリーを選んだほうがいいですよね。個人的には信頼性とコスパ面で「Anker(アンカー)のモバイルバッテリー」をよく選びますが、少なくとも「これ、どこが作ったモバイルバッテリーなの?」というものは控えておいたほうが無難です。
モバイルバッテリーの充電性能を確認する
モバイルバッテリーを選ぶ際、気にしておきたいポイントはほかにもあります。
- モバイルバッテリーの容量
- サイズと重量
- 対応ワット(W)数 → ポート毎のワット数・合計のワット数
大型タブレットやノートパソコンを充電したい場合は、特に対応ワット数(充電性能)を確認するようにしましょう。例えばiPadなら30W以上に対応するものが最適ですし、MacBook Air/Proを充電する場合は60W以上のワット数に対応するものがいいでしょう。
どれほどのワット数で充電できるかは、充電したいデバイスによって異なります。モバイルバッテリー買い換えのタイミングでぜひ調べてみてください。
また、いまモバイルバッテリーを購入するなら、急速充電に対応するものがおすすめです。
- USB Power Delivery(PD)対応
- PPS規格対応 ← 細かく出力を調節し、より高速に充電してくれる機能(充電するデバイスも対応する必要がある)
iPhoneやAndroidスマホ、タブレット、ゲーム機、パソコンなど多くのデバイスがPD充電に対応しています。モバイルバッテリーもPD充電に対応するものが主流。モバイルバッテリーを選ぶときには急速充電についても気にしておきましょう。
充電できない原因を切り分けて調べてみる
一般的に充電関連のトラブルで多いのは、「充電ケーブルの断線・故障」です。問題なく使えていたモバイルバッテリーが突然使えなくなってしまった、という場合は、モバイルバッテリー本体ではなく充電ケーブルに問題があるのかもしれません。
充電ケーブルを他のものに替えてみるなどして、切り分けて調べるとどこに原因があるのかを発見しやすくなります。
いちばん大事なのは安全に使えること。少しでもモバイルバッテリーの挙動がおかしいと感じたら、いったん使用を控え、原因を調べるか、分からなければメーカーに問い合わせるなどしましょう。
モバイルバッテリーを使っていると、どう丁寧に扱っても数年以内には寿命がきます。買い換えを検討されいてる方は、以下からチェックしてみてください!
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