今回は、USB充電器と電源タップの1台2役をこなしてくれる便利アイテム、「Anker 727 Charging Station (GaNPrime 100W)」をご紹介します。
4つのUSBポート、2つのACコンセントを搭載、最大6台のデバイスに同時に給電できます。デスクの上に置けば、USBポート不足・コンセント不足を一気に解消できます。
旅行や出張のお供にするのもありです。これひとつあれば、スマホの充電からノートPCの充電、デジカメのバッテリーまであらゆるデバイスを出先で充電できます。
本記事では急速充電など充電性能のチェックや実際に使ってみて感じたことをまとめています。ぜひ最後までご覧ください!
Anker 727 Charging Station (GaNPrime 100W) レビュー
Anker 727 Charging Stationは、非常にパワフルで頼りになるUSB充電器 & 電源タップ。これひとつあれば困らないほどの充電性能・機能性を備えます。
本記事では、以下の点に注目してレビューしています。
- Anker 727 Charging Station (GaNPrime 100W) の仕様・特徴
- 対応する急速充電規格
- 外観・サイズ・重量
- 充電性能のチェック
- 充電時の発熱など
Anker GaNPrimeシリーズにラインアップ
Anker 727 Charging Stationは、Ankerの最新の独自技術「GaNPrime」採用されていた製品です。
別記事の「Anker GaNPrimeの違いを比較」でもご紹介しているのですが、ポイントをまとめると、以下の4点になります。
- 複数デバイスを同時に急速充電可能な高い充電性能
- GaN(窒化ガリウム)採用で高出力なのにコンパクト
- デバイスに応じ最適な電力を送る「PowerIQ 4.0」
- 接続デバイスの温度監視頻度が向上、より安全性が向上した「ActiveShield 2.0」
PowerIQ 4.0でさらに賢く、ActiveShield 2.0でさらに安全性が向上。Anker GaNPrimeシリーズの充電器には合計で100Wを超えるものも多く、非常にパワフルという特徴もあります。
Anker 727 Charging Station (GaNPrime 100W)の仕様・特徴
Anker 727 Charging Stationの仕様をまとめました。
製品名 | Anker 727 Charging Station (GaNPrime 100W) |
---|---|
入力 | 100-125V ~ 50 / 60Hz 10A |
搭載ポート | USB-C x 2 USB-A x 2 ACコンセント x 2 |
USB-C1/C2出力 | 5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=5A (最大100W) |
USB-A1/A2出力 | 5V=3A (最大15W) |
AC出力 | 定格電力1000W |
サイズ | 約161 x 79 x 18 mm |
重量 | 約400 g |
AC電源ケーブル | 約1.5 m |
カラー | ブラック(A9126NF1) |
パッケージ内容 | Anker 727 Charging Station (GaNPrime 100W) AC電源ケーブル(1.5m) 取扱説明書(日本語対応) |
価格(税込) | 12,990円 |
製品ページ | Amazon Anker公式 |
USB-Cポートは最大100WのUSB PD充電に対応、さらに便利なACコンセントを2つ備えます。USB充電器 & 電源タップの2in1充電器は珍しくありませんが、単ポートで100Wに対応するものはそうありません。
とにかくパワフルなUSB充電器 & 電源タップ!
パッケージ内容は上のとおりです。USB-Cケーブルは付属されませんので、必要に応じて用意する必要があります。
複数ポート同時使用時のワット数
Anker 727 Charging Stationには、合計つのUSB-Cポートが搭載されています。
複数ポート使用時において、どのように電力が振り分けられるのかをまとめました。
USB同時使用数 | 電力の振り分けられ方 |
---|---|
1ポート | USB-C1/C2:100W USB-A1/A2:12W |
2ポート | USB-C1 + C2:65W + 30W USB-C1 + A:45W + 12W USB-C2 + A:30W + 12W USB-A1 + A2:合計15W |
3ポート | USB-C1 + C2 + A:45W + 30W + 12W |
4ポート | USB-C1 + C2+ A1 + A2:45W + 30W + 合計15W(A1/A2) |
2つのUSB-Cポートを同時に使用したときは、最大65W + 最大30Wに振り分けられます。これは、MacBook AirとiPadを同時にフルスピード充電できるほどの出力です。
USB-Cポートと同時にUSB-Aポートを使うと、USB-Cポートの出力が落ちてしまうことには注意ですね。たとえばUSB-C1 + Aの組み合わせでは、最大45W + 最大12Wの合計最大57Wと鳴ります。
対応する急速充電規格
Anker 727 Charging Stationの製品ページには細かな急速充電の仕様について書かれていなかったので、USB電流・電圧チェッカーを使って対応する急速充電規格を調べてみました。
USBポート | 急速充電規格 |
---|---|
USB-C1/C2 | USB PD 3.0 / PPS Fast Charge Protocol Smart Charge Protocol Adaptive Fast Charging Quick Charge 2.0 Samsung 2.0A Apple 2.4A |
USB-A1/A2 | Apple 2.4 |
※ 筆者調べ |
USB-C1/C2はともにUSB PD 3.0 / PPS充電に対応しているようです。GalaxyやXperia、Google PixelなどのPPS充電対応のスマホでは、その恩恵を受けられます。
外観・サイズ・重量をチェック
それでは外観・サイズ・重量をチェックしていきます。
▲ 本体のサイズは約161 x 79 x 18 mmです。スリムな形状ですが、そこそこのサイズがあります。
▲ iPhone 12 Pro(160.8 x 78.1 x 7.4 mm)と並べてみました。縦横のサイズはほぼ同じですね。
▲ キッチンスケールで重量を確認してみると、Anker 727 Charging Station本体とAC電源ケーブル込みで約390 gでした。公称では「約400 g」でしたのでほぼ公称値どおりですね。
▲ 外装はプラスチックなのですが、安っぽさは一切ありません。落ち着いた色合い、側面のすストライプ状の装飾から、高級感のある雰囲気をまとっています。
▲ 側面にはさりげなく「GaNPrime」ロゴが。
▲ USBポートのあるほうとは反対側に、AC電源ケーブルを接続するコネクタがあります。独自の形状でしょうか。よく使われるメガネケーブルとは異なる形状をしています。
▲ AC電源ケーブルは太めではありますが、USB充電器 & 電源タップで使うケーブルにしては細い部類でしょう。きしめん状に平べったい形状でほどほどに柔らかく扱いやすいかと思います。
▲ AC電源ケーブルを接続、コンセントに挿すと、Ankerロゴのまわりが円上に光ります。きちんと通電しているかどうかが分かりやすいですし、なんとなくおしゃれ。
▲ 側面のボタンを押して、LEDランプのオン/オフを切り替えられます。LEDランプ自体そこまでの光量はないのですが、寝室に置くなどで光が気になる場合にはこのボタンを押してオフにできます。
▲ 背面の四隅には滑り止めのゴムが配置。中央部分にはPSEマークと仕様が表示されています。
▲ ACコンセントは2つ。横に並んでいます。
▲ ACコンセントに挿すと、上のように土台部分がせり上がってきます。この手のものは初めてつかいましたが、なかなか面白いですね!薄型化できている理由のひとつなのでしょう。
▲ ACコンセントの間隔は狭そう、大きめのUSB充電器は挿せないかな?と思っていましたが、意外にいけます。
▲ 上ではAnker 747 Charger (GaNPrime 150W)とUGEEN Nexode 140W充電器を接続してます。どちらも大きめサイズのUSb充電器ですが、干渉なく接続できています。
▲ この2つはかなり大きめのUSB充電器なので、同時に接続できるのは嬉しい誤算。これならさらに多くのデバイスを同時に充電できます。ただ、USB充電器ではない、電源アダプタ内蔵型のものは1つしか挿せない場合もあるのでご注意ください。
最大100WでノートPCも充電できる
Anker 727 Charging StationのUSB-Cポートは最大100Wに対応、USB PD給電に対応するデバイスなら、ノートPCといった大型デバイスの充電も可能です。
▲ 上ではMacBook Pro 16インチを充電しています。20V/4.71Aでネゴシエーションされ、約90Wで充電できています。MacBook Pro 16インチでは最大140Wの充電が可能なのですが、100W充電でも十分な速度で充電できます。
▲ 充電中のワット数が90Wを超えると、Ankerロゴの周りのLEDランプが白色から青色に変わります。「100W近いワット数で充電できているか」が一目瞭然です。
▲ USB PD充電に対応するASUSのゲーミングノートPCを充電しています。こちらも90W付近で充電できていることが分かります。
▲ このゲーミングノートPCには200Wの電源アダプタが付属されています。ゲームで遊んでいるときなどUSB-Cポートからの給電で間に合わないときは、上のようにコンセントを使えるのは便利!
ノートPCのような100W充電に対応するデバイスを持っていない方でも、複数デバイスの同時充電時にもそのパワフルさが発揮されます。
▲ M2 MacBook Air・iPad(第10世代)の同時充電をこなしてくれるパワーがあります。
▲ 同時充電時において、M2 MacBook Airは約60Wで充電されていました。
▲ 一方でiPad(第10世代)は約17Wで充電。
2つのUSB-Cポートを同時に使用したときは、65W + 30Wという振り分けになります。それぞれ20V/3.25A(65W)・15V/2A(30W)でネゴシエーションされているので、その仕様は間違いないようです。
Anker 727 Charging Stationの充電性能については、文句のつけようがないですね!最大100WとノートPCを充電できるほどの充電性能があれば、困ることはありません。2台同時の急速充電も可能ですし、まだまだ使う機会の多いUSB-Aポートを搭載してくれていることもポイントです。
2個口のACコンセントが便利!
やはり、これが便利です。
▲ デジカメ用のバッテリーを充電しています。充電するのにコンセントが必要になるものは意外と多いんですよね。
▲ Anker 727 Charging Stationなら、こんなこともできちゃいます。これを出先でできちゃうのですから、旅行や出張のお供にするには最強じゃないでしょうか。
旅行や出張のお供にどうぞ!最強のUSB充電器 & 電源タップの2in1充電器
本記事では、Anker 727 Charging Station (GaNPrime 100W)をご紹介させていただき巻いた。最大100WのUSB-Cポートを搭載し、USB充電器としては申し分ない充電性能を備えます。
そしてACコンセントが便利過ぎますね!出先で「コンセントが足りない」なんてことはよくありますが、これならコンセント不足もUSBポート不足も一気に解消できます。
サイズは単体で見ると「そこそこ大きいな」という印象を受けるのですが、100W充電器と2個口の電源タップが一体となっていることを考えるとかなりコンパクト。スリムなのでバッグへの収まりもいい。
旅行や出張のお供にする充電器をお探しなら、Anker 727 Charging Station (GaNPrime 100W)をチェックしておいて損はありません!
「100WのUSB-Cポートがあっても、自分の環境だと持て余してしまう」という方は、同じGaNPrimeシリーズのAnker 615 Power Strip (GaNPrime 65W)をチェックしてみてください。
USB-Cポートは最大65Wとパワーは劣りますが、2個口のACコンセントが搭載されています。AC電源ケーブルを内部に収納できるので、さらにコンパクトに持ち運びできます。
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