今回ご紹介したいのは、コンパクト & 軽量で持ち運びしやすい充電器、「Anker 523 Charger (Nano 3, 47W)」です。
コンパクトな本体には2つのUSB-Cポートが搭載されており、単ポートで最大45W、2ポートで合計最大47Wとコンパクトさとパワフルさを兼ね備えた充電器です。
- スマホをフルスピードで充電したい。
- 複数台のスマホ・タブレットを同時に急速充電したい。
- ノートPCを充電できる持ち運びしやすい充電器を探している。
Anker 523 Chargerは、まさにこのような方にぴったりな充電器です。上記に当てはまる方には高確率でハマる充電器だと考えています。興味のある方はぜひチェックしてみてください!
- 2ポート搭載・合計最大47Wでスマホ・タブレットを2台同時に急速充電できる
- 単ポート使用時は最大45WでノートPCを充電できる
- USB PD・PPS充電に対応
- コンパクト & 軽量で持ち運びに最適
- 進化した温度監視・温度管理機能「ActiveShield 2.0」に対応
- 他の45Wクラスと比較して価格が高め
- 負荷をかけた状態ではそれなりの発熱がある
Anker 523 Chargerの仕様・スペック
▼ 横方向にスワイプして回転させられます。
Anker 523 Chargerの仕様・スペックは以下になります。
製品名 | Anker 523 Charger (Nano 3, 47W) |
---|---|
入力 | 100-240V ~ 1.4A 50-60Hz |
搭載ポート | USB-C x 2 |
USB-C出力 | 5.0V⎓3.0A / 9.0V⎓3.0A / 11.0V⎓4.0A / 15.0V⎓3.0A / 20.0V⎓2.25A(最大45W) |
合計出力 | 最大45W(単ポート) 最大47W(27W + 20W) |
サイズ | 約53 x 35 x 35 mm |
重量 | 約87 g |
カラー | ブラック(A2039111) ブルー(A2039131) ホワイト(A2039N21) |
パッケージ内容 | Anker 523 Charger (Nano 3, 47W) 取扱説明書 |
価格(税込) | 4,941円 |
製品ページ | Amazon |
カラーバリエーションはブラック、ブルー、ホワイトの3色あります。
私が購入したのはブルー。デザインについてはこのあと詳しくご紹介していきますが、いい意味で充電器らしくないカラーがいい感じです。
パッケージ内容は充電器本体と取扱説明書のみとなります。USB-Cケーブルは付属されていませんので、手持ちのものを使用するか別途用意する必要があります。
充電性能は?対応する急速充電をチェック
Anker 532 Chargerは急速充電規格「USB Power Delivery(PD)」に対応しています。USB充電チェッカーを使って、その他の急速充電規格への対応状況を確認しました。
確認してみると、UBS PDほかQuick Charger 4+(QC3/QC2への後方互換あり)といった急速充電にも対応していました。
USB-C規格のルールでは、本来はUSB PD以外の急速充電への対応は許可されていません。つまり厳密に言えばAnker 523 Chargerは規格違反の充電器となります。
ただ実用に問題がでることはないですし、Anker 523 Chargerと同じように規格違反となってしまっている充電器はゴロゴロあります。むしろ少ないくらい。個人的には気にしていませんが、気になる方もいらっしゃるかと思いますのでご注意ください。
USB PDのPDO(Power Data Object)もあわせて確認しました。商品説明や本体に記載のある仕様と相違ありません。
あと商品説明ページや公式サイトには明記されていませんでしたが、USB PD 3.0のオプション機能「PPS(Programable Power Supply)」にも対応していました。
PPS充電に対応するXperia 1 IIIを充電してみると、確かにPPS充電が行われていました。
Anker 523 Chargerは、Galaxyスマホの「超急速充電(25W)」の要件を満たします。GalaxyスマホやXperia、Google PixelといったPPS充電に対応するデバイスではこの恩恵を受けられます。
Ankerらしいおしゃれなデザイン
続いてはAnker 523 Chargerの外観・デザインについてみていきます。
シンプルながらAnkerらしいおしゃれなデザイン。
このデザインは最近のAnker製充電器ではお馴染みです。
電源プラグは折りたたみ式です。持ち運ぶ前提なら折りたたみ式プラグは必須。
プラグがある面には製品の仕様やPSEマークなどの各種マークが表示されています。
外観・デザインについては気に入る方は多いかと思います。私もこのデザインを気に入っています。充電器にとってデザイン性はもっとも重要なポイントではないと思っていますが、どうせ持ち運ぶなら自分好みのデザインがいいですよね。
なお指紋汚れが気になる方は、ブルーもしくはホワイトがおすすめです。ブラックだとどうしても指紋・皮脂汚れが付着しテカってきてしまいます。ホワイトについては手元になく確認できていませんが、少なくともブルーでは一切気になりません。
合計最大47W・2ポート搭載なのに超コンパクト
Anker 523 Chargerのサイズは約53 x 35 x 35 mmと45Wクラスの充電器としては非常にコンパクト。
コンパクトな上に折りたたみ式プラグ採用で持ち運びに最適です。持ち運びに苦労することはないサイズ感です。
iPhone 12 Pro Max(160.8 x 78.1 x 7.4 mm)とXperia 1 III(165 x 71 x 8.2 mm)とのサイズ比較です。
こちらはiPad(第10世代)とのサイズ比較。スマホだけでなくタブレットのお供として持ち運ぶのもいいですね。
13.3インチのM2 MacBook Airとのサイズ比較です。このサイズ感の充電器でノートPCを充電できるのですから非常に便利。
M1/M2 MacBook Airには上のApple 30W USB-C電源アダプタが付属されています。Anker 523 Chargerなら、さらにコンパクトに持ち運べる上に充電速度もアップします。
Anker 523 Chargerの重量をスケールで量ってみると、約81.4 gでした。公称の「約87 g」より少し軽くなっていますが、個体差の範囲内でしょう。
パワフルなのにコンパクトで軽量であることが、Anker 523 Chargerを理由になります。スマホからタブレット、そして13インチクラスのノートPCを充電できるにもかかわらず、このサイズ感で持ち運べるのは非常に魅力的です。
ただ、45Wクラスの充電器で「USB-Cポートはひとつあればいい」という方の場合は、他の選択肢もありです。
上は最大45WのUSB-Cポートをひとつ搭載するAnker Nano II 45Wという充電器です。Anker Nano II 45Wのサイズが約41 x 38 x 35、重量が約65 gですので、Anker 532 Charger と比較してコンパクトで軽量です。
「1ポートあればいい」という場合は、Anker Nano II 45Wのようなさらにコンパクトで軽量な充電器もあわせてチェックしてみましょう。
単ポートで最大45WだからノートPCも充電可能
Anker 523 Chargerは最大45WのUSB-Cポートを搭載、USB PDに対応するスマホ・タブレットのほとんどをフルスピードで充電できます。
iPhone 12 Pro Maxを充電してみると、約21Wで充電できていました。iPhone 8以降のモデルはUSB PD充電に対応しますが、Anker 532 Chargerでそれらをフルスピードで充電できます。
上ではiPad(第10世代)を充電しています。約27Wと30W近いワット数で充電できています。USB PD充電に対応するiPadもフルスピード充電可能です。
M2 MacBook Airを充電してみると、最大出力である45W近くで充電できています。Anker 532 Chargerなら付属のApple 30W USB-C電源アダプタよりも高速に充電できます。
上ではASUSのChromebookを充電しています。十分な速度で充電できており、Chromebookを持ち出すことも多い私も重宝しそうです。
45Wあればスマホからタブレット、ノートPCまで幅広い充電をカバーできるAnker 523 Chargerですが、ノートPCの充電がメインの場合は65W~100Wに対応する充電器がおすすめ。
上の関連記事でMacBook Air/Proにおすすめのハイパワーな充電器をご紹介していますが、USB PDに対応するノートPCの充電にも使えます。ノートPCの充電メインの方はこちらをチェックしてください。
27W + 20Wでスマホとタブレットを同時に急速充電
2ポート同時使用時は、27W + 20Wの合計最大47Wとなります。
スマホ+スマホ、スマホ+タブレット、タブレット+タブレットとあらゆるデバイスの組み合わせを同時に急速充電できます。
2ポート同時使用時は、上のポートが「27W」、下のポートが「20W」となります。
スマホの急速充電なら20Wあれば十分ですし、タブレットでも27Wあれば十分な速度で充電できるはずです。旅行や出張でスマホとタブレットを持っていきたいという方なら、Anker 523 Chargerを1台持っていけばOKです!
充電時の発熱をチェック
続いては、Anker 523 Chargerの発熱をチェックしました。なかには「これ大丈夫?」と心配になるほど発熱する充電器もあります。
上はMacBook Pro 16インチを45Wで充電、充電開始から約35分経った時点の表面温度です。72℃がピークでこれ以上温度が上昇することはありませんでした。
これくらいの発熱であれば普通です。それなりに発熱があるものの、この程度なら触れられますし、使用を中断しなければいけないレベルではありません。
45Wクラスの充電器と比較
コンパクト & 軽量で持ち運びしやすい45Wクラスの充電器。ここではAnker532 Chargerを含む同クラスの充電器4製品を比較してみます。
製品名 | Anker 523 Charger (Nano 3, 47W) | Anker Nano II 45W | UGREEN Nexode Mini 45W | CIO NovaPort DUO 45W | Anker 521 Power Bank (PowerCore, 45W) |
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バッテリー容量 | ─ | ─ | ─ | ─ | 5000 mAh |
搭載ポート | USB-C x 2 | USB-C x 1 | USB-C x 2 | USB-C x 2 | USB-C x 2 |
USB-C出力 | 最大45W | 最大45W | 最大45W | 最大45W | 最大45W(USB充電器として使用時) |
USB合計最大 | 最大47W | 最大45W | 最大45W | 最大45W | 最大45W |
サイズ | 約53 x 35 x 35 mm | 約41 x 38 x 35 mm | 約49 x 39.5 x 39.5 mm | 約45 x 36 x 29 mm | 約71 x 60 x 31 mm |
重量 | 約87 g | 約68 g | 約95 g | 約78 g | 約200 g |
価格(税込) | 4,941円 | 3,990円 | 2,999円 | 4,378円 | 8,990円 |
1Wあたりの価格 | 105.13円 | 88.67円 | 66.64円 | 97.29円 | 199.78円 |
1Wあたりの体積 | 1.38 cm³ | 1.21 cm³ | 1.70 cm³ | 1.04 cm³ | 2.98 cm³ |
1Wあたりの重量 | 1.85 g | 1.51 g | 2.11 g | 1.73 g | 2.93 g |
販売ページ | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
※ 記事執筆時点の価格です。サイズ・重量には実測値が含まれております。「体積」は単純に3辺の長さを掛け合わせた数値になります。丸みを帯びた形状などは考慮していません。 |
どれもコンパクトで軽量で優秀な充電器ですが、頭ひとつ抜けているのはUGREEN Nexode Mini 45Wのコストパフォーマンス。
充電性能はAnker 523 Chargerとほぼ同じにも関わらず、2,999円(税込)と選びやすい価格が魅力です。
もっとも軽量なのはAnker Nano II 45Wで(ただしUSB-Cポートはひとつ)、もっともコンパクトなのはCIO NovaPort DUO 45Wです。
といってもその差は僅差で、持ち運びのしやすさの体感はほぼ変わりません。
Anker 521 Power Bankは、Anker 523 Chargerに5000 mAhモバイルバッテリーをくっつけたような仕様となっています。本来なら上の比較表に並べるのはフェアではありませんが、45Wクラスの充電器をお探しならぜひチェックしておきたい製品です。
Anker 523 Chargerのサイズ・重量は、同クラスの充電器と比較するとわずかですが大きく重くなっていますね。コストパフォーマンスも上記充電器のなかでは悪い数値です。
Anker 523 Chargerの優位なポイントとしては、
- 20W + 27W の合計最大47Wに対応
- ブラック・ホワイト以外のカラーを選べる
- 強化された温度管理機能「ActiveShield 2.0」に対応
この3つになるかと思います。どれも優秀な充電器で悩ましいのですが、どれを選んでも正解だとも言えます。気になる方は他の選択肢も含めてチェックしてみてください。
Anker 523 Chargerレビューまとめ
本記事では2ポート搭載で合計最大47Wの出力に対応する充電器「Anker 523 Charger (Nano 3, 47W)」をご紹介させていただきました。
スマホ・タブレットを急速充電できる充電性能に、持ち運びしやすいコンパクトで軽量なサイズ感。普段使い用に携帯する充電器としては非常にバランスがとれた製品だと感じました。
他の充電器と比較すると価格は高めではありますが、デザイン性や安全性など、充電性能以外の部分も含めた品質の高さはAnkerならではです。「持ち運びしやすく、スマホとタブレットを同時に急速充電できる充電器」ということならAnker 523 Chargerをチェックしておいて損はありません!
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