今回ご紹介するのは、Ankerのモバイルバッテリー「Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)」です。
iPhone 14/13/12シリーズの背面にくっつき、最大7.5Wのワイヤレス充電が可能なモバイルバッテリー。手元にLightningケーブルがなくてもiPhoneを充電できます。
10,000mAhバッテリー搭載でiPhone 14を約2回フル充電できるほどのバッテリー容量があり、最大20WのUSB-CポートでiPhoneの急速充電も可能です。
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)は、MagSafe対応iPhone向けの「Anker MagGoシリーズ」の期待の新製品。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
- iPhone 14/13/12シリーズにくっつきケーブル不要充電
- 最大7.5WのQiワイヤレス充電に対応
- 10,000mAhバッテリー搭載でiPhone 14を約2回フル充電可能
- 最大20WのUSB-Cポートを搭載
- 最大15WのMagSaf充電には未対応
- スタンド機能なし
- サイズ・重量があり片手操作しづらくなる
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)の特徴と仕様
まずは「Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)ってどんなモバイルバッテリーなの?」というところをご紹介します。
特徴
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)のポイントとなる特徴をまとめました。
- iPhoneの背面にくっつく搭載モバイルバッテリー
- 10,000 mAhバッテリー搭載でiPhone 14を約2回フル充電できる
- 最大7.5WのQiワイヤレス充電に対応
- iPhone 14/13/12シリーズに対応
- USB-Cポート(最大30W)、USB-Aポート(最大18W)を搭載
- パススルー充電に対応
仕様・スペック
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)の詳しい仕様は以下のとおりです。
製品名 | Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000) |
---|---|
外観 | |
バッテリー容量 | 10,000 mAh |
USB-C入力 | 5V⎓3A(最大15W) |
ワイヤレス出力(Qi) | 最大7.5W |
ワイヤレス充電対応機種 | iPhone 14シリーズ iPhone 13シリーズ iPhone 12シリーズ |
USB-C出力 | 5V⎓3A、9V⎓2.22A(最大20W) |
USB-A出力 | 5V⎓2.4A、9V⎓2A、12V⎓1.5A(最大18W) |
複数ポート使用時 | 合計最大12W |
パススルー充電 | 〇 |
サイズ | 約107 x 70 x 18 mm |
重量 | 約206 g |
カラー | ブラック(A1642N11) ホワイト(A1642N21) |
パッケージ内容 | Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000) USB-C to Aケーブル (0.6m) |
メーカー保証 | 18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後) |
価格 | 6,990円 |
製品ページ | Amazon Anker公式 |
カラーバリエーションにはホワイトとブラックの2色あります。
私はブラックの皮脂汚れが気になっちゃうタチなので、今回はホワイトを購入しました。
パッケージ内容
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)のパッケージ内容は以下のとおりです。
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)本体の充電には、15W以上の出力が可能なUSB-C充電器が推奨されています。
お持ちでない方は以下の記事でおすすめをご紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000) レビュー
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)をレビューしてきましょう。
外観・デザインをチェック
このように非常にシンプルです。外装はプラスチック素材となっており、写真では分かりづらいですが光を当てるとAnkerのロゴが浮かび上がります。
このAnkerのロゴは光が当たらないとほぼ見えず、さりげない感じで配置されています。
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)には、USB-CポートとUSB-Aポートの合計2ポートが搭載されています。
USBポートは異なる面に2つ配置されており、iPhoneにくっつけるとUSB-Aポートのある面が下(iPhoneのLightningポートがある方向)にきます。
USB-Cポートのある面には製品の仕様が書かれています。
反対側の面にはPSEマークなどの各種マーク、そしてバッテリー残量の目安を確認できるLEDランプがあります。
円形に描かれた部分が、iPhoneと吸着する部分になります。
外観についてですが、とにかくシンプルで必要最低限のデザインという感じですね。高級感こそありませんが安っぽさも一切ありません。シンプルなだけに飽きずに長く使えそうです。
サイズ・重量はあるが難なく手持ちできるレベル
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)のサイズは、約107 x 70 x 18 mmとなっており、10,000 mAhクラスのモバイルバッテリーとしては標準的なサイズ感。
iPhone 13にくっつけてみると、やはりそれなりに大きいな、という印象です。
お尻の部分がiPhone 13から3mmほどはみ出ます。
iPhone 13のサイズは、iPhone 14やiPhone 12とほぼ同じサイズ。もしお手元にあればサイズ感をイメージしていただきやすいと思います。
片手操作はできなくはないですが、操作性は確実に低下してしまいますね。ただ手の大きい方なら気にならないかもしれません。
続いてiPhone 12 Pro Maxにくっつけました。iPhone 12 Pro Maxではお尻ははみ出ずに収まっています。
こちらは片手操作は厳しいですね。iPhone 12 Pro Maxはもともと片手操作しづらいですが、Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)をくっつけることでさらに難しくなります。
スケールで重量を確認してみると、205.77 gでした。仕様を見ると重量は「約206 g」ですので公称値どおりです。
それなりにサイズ・重量はありますが、10,000mAhバッテリー搭載でワイヤレス充電に対応ということ考えると十分コンパクトで軽量。
常時iPhoneにくっつけて使用するのはキツイものの、カバンに放り込んでおいて持ち運ぶ使い方であればサイズ・重量は気にならないでしょう。
iPhoneの最大7.5Wワイヤレス充電に対応
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)は、iPhoneの最大7.5Wのワイヤレス充電に対応します。
充電方法はかんたんでくっつけるだけ。iPhone 14/13/12シリーズの背面に近づければ適切な位置に吸着し、自動的に充電が開始されます。
モバイルバッテリーはあるけど、ケーブルを忘れてきてしまった……なんてシーンはよくあります。Lightningケーブルがなくても充電できるのは非常に便利です。
ただし、最大7.5Wなので充電速度はそこそこいったところ。困るほど遅くはありませんが、最大15WのMagSafe充電や最大20W超の有線による充電と比べると充電速度は落ちます。
上は最大15WのMagSafe充電に対応する「EZO Brick Series Terminus」というモバイルバッテリーです。
MagSafe充電対応モバイルバッテリーはどれも大きく重めですが、ワイヤレス充電の充電速度にこだわりたい方はあわせてチェックしてみてもいいでしょう。
AirPodsなどのワイヤレスイヤホンの充電もOK
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)はQi規格のワイヤレス充電に対応するので、iPhone以外のデバイスも充電できます。
上ではAirPods(第3世代)を充電しています。MagSafe充電ケースならピタッとくっついてくれます。AirPods Pro(第2世代)も同じように充電できます。
最近ではQiワイヤレス充電に対応するイヤホンも多くあります。これらをUSBケーブルなしで充電できるのは便利ですね!
Google Pixel 7aを充電してみましたが、問題なく充電できることを確認しました。あまりないケースかと思いますが、いざとなればiPhone以外のスマホもワイヤレス充電できます。
強力なマグネットで安心
磁力は強力で、iPhoneにくっつけた状態で多少振っても落ちる気配ありません。
Ankerによると、Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)のマグネットは約950 gの荷重に耐えるとのこと。
この磁力の強さならくっつけてカバンに放り込んでおいても勝手に外れてしまうことはないでしょう。
急いでいるときはUSB-Cポートで急速充電
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)のワイヤレス充電最大7.5Wとなりますが、USB-Cポートを使えば最大20WでiPhoneの急速充電が可能です。
iPhone 13を充電すると約19Wで急速充電できています。USB-Cポートを使えば、30分ほどの充電でiPhoneのバッテリーを最大50%充電することができます。
最大20WあればiPadの急速充電も可能。上ではiPad(第10世代)を充電、こちらも約19Wと高速に充電できています。
ワイヤレス充電対応モバイルバッテリーのなかには、有線での充電性能が低いものが結構あります。その点Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)は、有線での充電もパワフルです。
パススルー充電に対応するが使うことはなさそう
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)はパススルー充電に対応します。
パススルー充電時は接続デバイスがフル充電されたあとにモバイルバッテリー本体への充電が開始されます。本体と接続デバイスを同時に充電することはできません。
このときiPhoneは最大7.5Wでワイヤレス充電されることになりますが、そこにコンセントとUSB充電器があるのならiPhoneを有線で充電したのちにモバイルバッテリーを充電してしまったほうが効率よく充電できます。
バッテリーへの負担も気になりますし、モバイルバッテリーのパススルー充電は個人的にあまり使うことはないですね。
2ポート同時充電時の出力をチェック
続いては、USB-CポートとUSB-Aポートを同時に使用したときに出力をチェックしてみます。
上ではiPhone 13とGoogle Pixel 7aを同時に充電しています。USB-Cポートに接続しているiPhone 13は約9W、USB-Aポートに接続しているGoogle Pixel 7aは約7Wでの充電となっており、充電速度としてはかなり遅いですね。
スマホを2台同時に充電するには厳しい充電性能ですので、複数ポート使用時のUSB-Aポートはワイヤレスイヤホンなどの小型デバイス用と思っておいたほうが良さそうです。
ちなみに公式の仕様では「複数ポート利用時は合計最大12W」となっているのですが、上のとおり実際には合計で16Wほどで充電できていました。
あと、ワイヤレス充電と有線による充電を同時に行うことはできないのでご注意ください。有線充電が優先されワイヤレス充電は停止します。
他製品との違いを比較
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)のように、iPhone 14/13/12シリーズにくっついてワイヤレス充電できるモバイルバッテリーはたくさんあります。
製品名 | Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000) | Anker 321 MagGo Battery | Anker 622 Magnetic Battery (MagGo) | Anker 633 Magnetic Battery (MagGo) | Belkin BOOST↑CHARGE Magnetic Wireless Power Bank 5K +Stand | VOLTME MagPak 5K |
---|---|---|---|---|---|---|
外観 | ||||||
バッテリー容量 | 10,000 mAh | 5,000 mAh | 5,000 mAh | 10,000 mAh | 5,000 mAh | 5,000 mAh |
ワイヤレス出力最大 | 7.5W(Qi) | 7.5W(Qi) | 7.5W(Qi) | 7.5W(Qi) | 7.5W(Qi) | 7.5W(Qi) |
USBポート | USB-C x 1 USB-A x 1 | USB-C x 1 | USB-C x 1 | USB-C x 1 USB-A x 1 | USB-C x 1 | USB-C x 1 |
USB出力最大 | 20W | 12W | 12W | 20W | 10W | 12W |
USB入力最大 | 最大15W | 10W | 12W | 20W | 10W | 12W |
パススルー充電 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スタンド機能 | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
サイズ | 約107 x 70 x 18 mm | 約93 x 64 x 15 mm | 約105 x 67 x 13 mm | 約107 x 66 x 18 mm | 93.7 x 63.5 x 16.5 mm | 約105 x 66.8 x 13.5 mm |
重量 | 約206 g | 約124 g | 約140 g | 約218g | 170 g | 約133 g |
価格 | 6,990円 | 3,990円 | 6,990円 | 7,990円 | 6,039円 | 5,990円 |
製品ページ |
Amazon
Anker公式 | Amazon | Amazon Anker公式 | Amazon Anker公式 | Amazon | Amazon |
△ スマホでは横スクロールできます。
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)に近いスペックを持つAnker 633 Magnetic Battery (MagGo)は、卓上でも使いやすいスタンドが搭載されています。
スタンドは縦向きだけでなく横向きに置くこともできます。
コンパクトさ・軽さを重視したい方には、Anker 321 MagGo Batteryがおすすめ。
コンパクトで軽量、バッテリー容量は5,000mAhとなりますが取り回しの良さはナンバーワンです。
こうやって比較してみると、Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)は抜き出た特徴はありませんが、10,000mAhバッテリーと最大20WのUSB-Cポートを搭載とバランスとれた製品だと感じます。
- 10,000mAhのバッテリー容量が必要か。
- そこそこあるサイズ・重量を許容できるか。
- スタンド機能が必要かどうか。
上記3点ががAnker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)を選ぶか、それとも他製品を選ぶかのポイントとなりそうです。
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000) レビューまとめ
今回はiPhone 14/13/12シリーズにくっつくワイヤレス充電対応モバイルバッテリー「Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000) 」をご紹介させていただきました。
サイズと重量はやや大きいものの、iPhone 14を2回フル充電できる10,000mAhバッテリーは安心です。毎日持ち運ぶ普段使い用としてだけでなく、1泊2日の旅行程度ならこれひとつでカバーできます。
「バッテリー容量に余裕のあるワイヤレス充電対応モバイルバッテリー」をお探しなら、本製品がハマるはずです!
こちらの記事もおすすめです!