今回ご紹介するのは、1台で3役をこなしてくれるAnkerのモバイルバッテリー「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」です。
- スマホを約2回フル充電できる10000mAhバッテリーを搭載。
- コンセントに挿せば充電器として使用できる。
- ビルトインUSB-Cケーブルを搭載。
- 入出力は最大30Wに対応、接続デバイスだけでなく、内蔵バッテリーも高速に充電できる。
モバイルバッテリーとしても充電器としても使え、おまけにビルトインUSB-Cケーブルを搭載するのでケーブルを持ち運ぶ必要もありません。まさに充電に必要なものすべてが揃う「全部入り」の製品です。
仕様と外観
まずはAnker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の詳しい仕様と外観をご紹介していきましょう。
仕様
記事執筆時点で選べるカラーバリエーションは「ブラック」「ホワイト」「ピンク」の3色。「ブルー」と「パープル」は順次発売されるとのことです。
外観
製品レビュー
ということで本題のAnker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)のレビューです。
3-in1-の10000mAh版が欲しかった!
Ankerの3-in-1モバイルバッテリーでは、他に「Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」という製品があります。
これのバッテリー容量は5000mAh。バッテリー容量が以外の機能としては本記事でご紹介しているAnker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)とよく似ています。
5000mAhクラスのモバイルバッテリーは持ち運びするには最高なのですが、バッテリー容量的にはスマホを約1回フル充電できるかできないかくらい。「もうちょっとバッテリー容量が欲しいな」と感じることもありました。
10000mAhバッテリーを搭載するAnker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)ならスマホを約2回フル充電できるので安心感があります。
Ankerによると、Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)でiPhone 15を約2回、Galaxy S24を約1.8回フル充電できるとのこと。持ち出してその日持って帰ってくるような使い方なら十分なバッテリー容量でしょう。
5000mAhバッテリー搭載のAnker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)も非常に人気にある製品。ただなかにはバッテリー容量に物足りなさを感じる方もいるはず。それならAnker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)がベストチョイスです。
▼ 5000mAhでカバーできる方はこちら
3-in-1だからこれ1台で充電を完結させられる
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の最大のメリットは、3-in-1でこれ1台で充電を完結させられるところにあります。
出先では大容量の10000mAhバッテリー + ビルトインUSB-Cケーブルが活躍してくれるでしょう。USB-Cケーブルを持ち運ばなくて済むのはラク。ビルトインなので忘れてくることもありません。
カフェなどの飲食店ではコンセントを利用できる場所もあります。コンセントに挿せば充電器としてスマホやタブレットを充電OK。
充電器があってもコンセントがないと何の役にも立ちません。モバイルバッテリーを持ってきていてもバッテリー残量がないと充電できないですし、目の前にコンセントがあってもそれを使えません。
そして、そもそも充電器・モバイルバッテリーがあってもケーブルがないとスマホを充電できません。
充電器、モバイルバッテリー、USB-Cケーブルが一体となったAnker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)なら、これ1台で充電が完結します。これ、めちゃくちゃ便利じゃないですか?
30Wの入出力に対応とパワフル
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)に搭載されているビルトインUSB-CケーブルとUSB-Cポートは最大30Wの入出力に対応。接続したスマホやタブレットだけでなく本体のバッテリーも急速充電できます。
30WあればiPhoneやAndroidスマホ、iPadなどほとんどのスマホ・タブレットをフルスピードで急速充電できます。
30WですからMacBook Airも充電できるワット数です。MacBook Airの充電となるとバッテリー容量的に厳しいですが、いざというときに充電できるパワーがあるのは心強いですね。
そしてポイントが高いのが、充電器としてもモバイルバッテリーとしても30Wという出力ワット数は変わらないこと。
この手の製品はモバイルバッテリーとして使用したときに出力が下がってしまうことがほとんど。ですがAnker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)はどちらで使っても30W出力が可能です。
なおビルトインUSB-CケーブルとUSB-Cポートを同時に使用したときは、
- 充電器として使用時は合計最大18W
- モバイルバッテリーとして使用時は合計最大15W
となります。
2台同時に充電するとパワーダウンしてしまう点は残念ではありますが、このような仕様はよくあることなので仕方のないことかもしれません。
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)に搭載されているビルトインUSB-CケーブルとUSB-Cポートは、出力だけでなく入力も最大30Wに対応します。30W以上のUSB-C充電器を用意すれば高速に本体を充電できます。
ちなみにコンセントに接続されているときは、接続デバイスを優先的に充電しながら同時に内蔵バッテリーも充電してくれます。なのでコンセントから抜いて移動するときにはバッテリーが充電された状態で持ち出せます。
10000mAhモバイルバッテリーとしては大きく重め
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)のサイズは約108 x 51 x 31 mm、重量は約250 gです。
モバイルバッテリーと充電器、USB-Cケーブルが一体となっていることを考えるとコンパクトで軽量。これは間違いありません。
ただ、10000mAhモバイルバッテリーとしてだけ見れば大きく重めではあります。
例えば、使い方がモバイルバッテリーに偏っている場合ですね。つまり「充電器として使うことはほとんどないよ」という方の場合は、コンパクトで軽量なモバイルバッテリーを単体で用意したほうが結果的にさらにコンパクト&軽量に持ち運べることもあります。
CIO SMARTCOBY Pro 30W 2Cは、10000mAhバッテリーと2つのUSB-Cポートを搭載。30Wの入出力が可能とモバイルバッテリー充電性能としてはAnker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)と同じです。
上の写真を見ていただくと分かるとおり明らかに小さいですよね。CIO SMARTCOBY Pro 30W 2Cのサイズは約77 x 56 x 26 mm、重量は約178 gです。
逆に「モバイルバッテリーとして使うことはほとんどのない」という場合でも同じことが言えます。
充電器として使うことがほぼなら、UGREEN Nexode Mini 30Wのようなコンパクトな充電器単体で用意してしまったほうが便利。UGREEN Nexode Mini 30Wのサイズは約40.7 x 32.6 x 32.6 mm、重量はたったの約49 gです。
コンセントの環境によっては干渉してしまう
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の構造とサイズ的に、コンセントの環境によっては隣のコンセントに干渉してしまうことがあるかもしれません。
壁のコンセントに挿してみるとこんな感じ。一般的な電源ケーブルなら問題なく上のコンセントに挿せますが、大きめの充電器だと干渉してしまう可能性があります。
本体は縦に長いですが幅はスリム。コンセント差し込みぐちが横に並んでいる電源タップでは大きめの充電器を隣に挿しても干渉することはありませんでした。
レビューまとめ
ということでAnker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)のレビューまとめです。
- スマホを約2回フル充電できる10000mAhの大容量バッテリー。
- モバイルバッテリーとしても充電器としても使える。
- ストラップとしても使えるビルトインUSB-Cケーブル付き。
- バッテリー残量を1%単位で確認できるディスプレイ。
- 充電器として使用時とモバイルバッテリーとして使用時の出力ワット数が最大30Wと変わらない。
- 2台同時充電時は合計出力が下がる。
- 使い方が充電器あるいはモバイルバッテリーに偏っている場合、それぞれ単体で購入した方が結果的に省スペース化・軽量化になる場合がある。
とりあえずこれ1台でOKなモバイルバッテリー
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)をレビューしてみて感じた最大のメリットは、とりあえずこれ1台持っていけば安心だということ。
出先で充電したい場合、「モバイルバッテリーか充電器どっちを持っていこうか、両方持っていったほうが安心かな、USB-Cケーブルも持って行かないと」といろいろ考えることがあります。
3-in-1のAnker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)ならいろいろと考える必要はなく、シンプルにこれ1台を持っていけばどんな環境でも充電できるのでラク。
こんな人におすすめ!
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)は、ずばりこんな人におすすめです。
- モバイルバッテリー・充電器・USB-Cケーブルを持ち運んでいる方。
- モバイルバッテリーを持っていこうか、充電器を持っていこうかとあれこれ考えるのが面倒な方。
- スマホからタブレット、MacBook Airまであらゆるデバイスを充電できる充電性能が欲しい方。
⇒ ノートPCによっては30Wでは足りない場合があるので注意。
よくある質問
- パススルー充電には対応する?
-
コンセントに挿して充電器として使用しているときは、接続デバイスの充電を優先しながら同時に内蔵バッテリーを充電してくれます。
そういう意味ではパススルー充電に対応するのですが、調べてみたところビルトインUSB-CケーブルとUSB-Cポートを使ってのパススルー充電はできませんでした。
上はモバイルバッテリー本体は充電されているものの、iPhoneは充電されていない状態。ビルトインUSB-Cコネクタと接続したUSB-Cケーブルを入れ替えても同様の結果でした。
- ビルトインUSB-Cケーブルの強度は?
-
Ankerによると1万回の折り曲げテストをクリアしているとのことです。
きしめんタイプのビルトインUSB-Cケーブルは硬めで、触る限り頑丈そう。ストラップとして使用して本体の重量を支える程度であれば断線することはないでしょう。
- 処分するときはどうすればいい?
-
Ankerは電池のリサイクルを推進する一般社団法人JBRCに加入しているため、使い終われば家電量販店やホームセンターなどに設置されている黄色いリサイクルボックスに投入して処分できます。
海外の無名メーカーだとこれができず処分に困ることが多いのですが、処分方法が用意されているAnkerなら安心です。