Appleストア・Apple公式サイトでは、学生や教職員を対象にした学割制度(Apple Store for Education)が用意されています。
Appleの学割では、主にiPadとMacを特別価格で購入でき非常にお得。学割対象外の私からするとうらやましい限りですが、なかには身分を偽って学割の悪用を考える方もいるようです。
ということで今回は「Apple学割の悪用がばれたらどうなる?」というテーマです。
Apple学割の悪用がばれたらどうなる?
Apple学割の悪用がばれたら、差額と損害金の支払いに加え、法的措置がとられる可能性があります。
ばれたら差額・損害金支払い&法的措置の可能性
Apple公式サイトの「返品・送料を含む販売条件(Apple Store for Educaiton)」には、以下のようにされています。
販売対象者でない事が判明した場合、契約の成立に関わらずアップルは無条件でご注文のキャンセル及び契約の解除を行うことができます。また、アップルの選択により、 Apple Storeプライスに基づいた差額並びにその他損害金をお支払頂く上、法的措置がとられることもあります。
ばれたら差額を支払うだけでは済まないかもしれない……ということですね。自分は学割対象だと身分を偽り学割を悪用するのは厳禁です。
実際にばれたエピソードは見つからず
「実際に学割の悪用がばれたケースはあるのだろうか」と思い調べてみましたが、国内外含め実際に遅延損害金の請求や法的措置がとられたというエピソードは見つかりませんでした。
ばれていないだけなのか、あるいは知らないところでAppleの制裁が下されているのか。
このあたりは不明ですが、数千円から数万円の値引きでAppleに訴えられるかもしれないリスクを負うのはおすすめしません。
学割資格はどう確認される?
Apple学割を利用する際、購入者が学割対象の資格があるかどうかの確認は、購入方法によって異なります。
Appleストア(実店舗)の場合
Appleストアで学割を利用する場合、販売スタッフが学割の対象となるかを確認してくれます。
- 口頭での確認(大学名や学部、何年生かなどのヒアリング)
- 目視での確認(学生証や入学許可証、PTA役員名簿などの提示)
当サイトが調べてみた限り、どうやら明確なルールはなさそうです。学生証や入学許可証など証明書類の提示を求められる場合がほとんどですが、なかには口頭での確認だけで済んだという方もいるようです。
学割を利用するのに何を用意すればいいのかは、Appleストアに訪問する前に確認しておくのが確実でしょう。
各Appleストアの問い合わせ先電話番号をまとめておきましたので、二度手間にならないためにも確認しておきましょう。
【参考】Appleストアの所在地と電話番号の一覧
店舗名 | 電話番号 | 所在地 |
---|---|---|
Apple 銀座 | (03) 4345-3600 | 104-0061 東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館 |
Apple 丸の内 | (03) 4213-0500 | 100-0005 東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル |
Apple 新宿 | (03) 5656-1800 | 160-0022 東京都新宿区新宿3−30−13 新宿マルイ本館 |
Apple 渋谷 | (03) 6670-1800 | 150-0041 東京都渋谷区神南1-20-9 公園通りビル |
Apple 表参道 | (03) 6757-4400 | 150-0001 東京都渋谷区神宮前4-2-13 |
Apple 川崎 | (044) 577-5100 | 212-0013 神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ |
Apple 心斎橋 | (06) 4963-4500 | 542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋1-5-5 アーバンBLD心斎橋 |
Apple 京都 | (075) 757-8700 | 600-8006 京都府京都市下京区 四条通高倉東入立売中之町83-1 |
Apple 名古屋栄 | (052) 238-2400 | 460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-17-15 エフエックスビル |
Apple 福岡 | (092) 778-0200 | 810-0001 福岡県福岡市中央区天神2-5-19 |
Apple公式サイト(オンライン)の場合
オンラインの「Apple学生・教職員向けストア」から購入する場合、以下の流れで学割を利用できます。
- Apple学生・教職員向けストアにアクセスする。
- 購入したいApple製品を選択しバッグに追加する。
- バッグの「注文手続きへ」と進む。
- UNiDAYSによる学生ステータスの確認。
- バッグの画面から「注文手続き」に進む。
- Apple IDでログインし、受け取り方法や配送方法の情報、支払い方法を選択。
- 購入手続き完了。
UNiDAYS(ユニデイズ)とは、学生向けの割引き情報などを提供するオンラインサービスのこと。Apple学割を利用するには、このUNiDAYSを通じて学割資格があるかどうかが確認されます。
UNiDAYSへの登録には、教育機関が発行するメールアドレスまたは学生証のアップロードが必要です。入学前の方や予備校生、教職員はAppleストアに問い合わせるか、電話注文で学割を利用しましょう。
電話注文の場合
Apple学割は電話からの注文も可能です(0120-994-994)。
オペレーターに学割を利用したい旨と購入したいApple製品を伝え、 のちに送られてくるメールから注文手続き、証明書類を送信します。承認されれば購入完了という流れとなります。
Apple学割の対象者・条件をおさらい
対象者学生とその親(代理購入)・教職員・PTA役員
Apple学割の対象は幅広く、さまざまな人が学割を利用できます。
Apple学割の対象者・対象の教育機関
- 大学、高等専門学校、専門学校の学生、大学受験予備校生、対象の教育機関への進学が決定している方
-
対象の教育機関:大学(短期大学、大学院、放送大学全科履修生および修士全科生、インターナショナルスクールを含む)、高等専門学校、専門学校(専修学校専門課程)、大学受験予備校
- 小・中・高・大学・専門学校の教職員・PTA役員、PTA役員に選出され活動が決定した方
-
教職員対象教育機関:学校[小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、大学(短期大学、大学院、放送大学を含む)、高等専門学校、盲学校、聾学校、養護学校および幼稚園]、上記教育機関付属の病院、専修学校[一般課程(専修学校)、高等課程(高等専修学校)、専門課程(専門学校)]、大学受験予備校、各種学校、地方教育行政の組織および運営に関する法律に規定された教育委員会および教育機関、国および地方自治体が設立した大学校、大学共同利用機関、インターナショナルスクール、その他上記以外で弊社が特別に教育機関として認定した機関
※ 詳しくは返品・送料を含む販売条件(Apple Store for Educaiton)をご確認ください。
1年間で購入可能な台数制限がある
Apple学割には、購入できる台数に制限があります。
Apple学割の制限台数
- デスクトップ:1年間に1台まで
- Mac mini:1年間に1台まで
- ノートブック:1年間に1台まで
- iPad:1年間に2台まで
- アクセサリ:学割価格のアクセサリは1年間に2つまで
例えば、MacBookとMac miniを1台ずつ合計2台購入する場合、どちらも学割価格で購入できます。MacBookを2台購入する場合は、学割価格となるのは1台までとなります。
利益を上乗せしての転売は禁止
Appleの学割を利用して購入された製品は、購入年月日より1年間は利益を上乗せして転売できません。
つまり、学割で購入したApple製品を転売して儲けちゃダメ、というとこですね。いわゆる「転売ヤー」に対する対策かと思われますが、学割で購入したApple製品はあくまでも対象者自身が使用することが前提です。
Apple学割について直接聞いてみた
この機会に、Apple学割について疑問に感じていたことを直接聞いてみました。今回質問したのは以下の3点です。
1. 学割の利用に必要な証明書類は?
Appleの学割を利用するときに必要になる証明書類についてです。「何を用意すればいいか」を聞いてみました。
- オンラインでの注文:UNiDAYSによる確認
- 電話での注文:大学名などのヒアリング(その他聞かれる内容は不明)と証明書類の提出
- Appleストア(実店舗)での注文:購入するAppleストアに問い合わせてください
とのことでした。
もっともラクなのは「Apple学生・教職員向けストア」からの購入ですが、UNiDAYSによる学割資格の確認が必要になります。
「Appleストアで購入する場合は?」と聞くとそのストアに問い合わせて聞いてくださいとのことでした。
Apple心斎橋店に問い合わせてみると、学割を利用する本人が直接来店する場合は学生証のみでOK、代わりに親が来店する場合は、学生証の原本と名前が分かる運転免許証を持ってきてくださいとのことでした。
2. 代理購入する際に入力する名前・住所は?
親による代理購入でオンラインで学割を利用する場合、配送先の情報(名前・住所)には学割を利用する本人の情報を入力しておいてください、とのことでした。支払いのクレジットカードは親名義で問題ないとこと。
Appleストアに出向き本人不在で学割を利用する場合、学生証の原本と運転免許証など親子関係が分かるものを持参しなければいけません。オンラインでの注文なら本人の情報を入力するだけなので楽チンです。
3. 利益を上乗せしなければ譲渡することは可能か?
これが個人的にもっとも聞きたかったことです。Apple公式サイトの販売条件には以下のようにあります。
割引でご購入頂いた製品は、購入年月日より一年間は利益を上乗せして転売できません。
転売禁止であることは上でご紹介したとおりですが、気になったのは「利益を上乗せして」という部分。利益を上乗せしなければ転売してもいい、というふうにもとれます。
そこで、Appleに「知人が学割を利用して一年以内に購入したMacを、第三者である私が安く譲り受けても大丈夫か?」と聞いてみました。
答えは「それは所有者の意思次第で問題ない」とのことでした。学割はあくまでも購入者本人が使用することを前提とする制度。問題ないとの返答でしたがオペレーターの口ぶりから「ルール違反ではないけれど好ましくはない」ような雰囲気が感じられました。
問い合わせて見た結果、購入から1年以内でも完全に縛られるわけではないことが分かりました。学校で使わなくなってしまった、教職員を退職したなどの理由で手放したいときは、利益を上乗せしなければ他人に譲っても問題なさそうです。
Apple学割の悪用は厳禁!
Apple学割は、学割対象ではない私からするとうらやまし限りの制度。
「対象外でもなにか学割を利用する手はないか」と悪い考えがよぎってしまう気持ちも分からなくはないですが、ウソがばれたときのリスクを考えるとやはり悪用は厳禁です。
学割対象とならない方は、別記事でご紹介している「iPadを安く買う方法」「MacBookを安く買う方法」を参考にしてみてください。
学割価格とまではいかないものの、セールやキャンペーン、ポイント還元を活用すれば通常より安く購入できます。
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よくある質問
- Apple学割の悪用がばれたらどうなる?
-
差額の返金と損害金の支払い、さらにはAppleによって法的措置がとられる可能性があります。
Apple学割の対象でないのに身分を偽って学割を利用すると、ただ差額返金するだけでは済まない可能性があります。Apple学割の悪用・不正利用はやめましょう。
- Apple学割の対象者は?
-
Apple学割は、大学生や専門学生、大学受験予備校生、教職員、PTA役員など、教育にかかわる幅広い方が対象となっています。
高校生は対象外ですが、学割対象となる教育機関への進学が決まっていれば学割を利用できます。
また、学生の父母が代理で購入することもできます。
- Apple学割で禁止されていることは?
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Apple学割を利用して購入した製品は、購入後1年間は利益を上乗せして転売することは禁止されています。あくまでも学割は対象者自身が使用することが前提の制度です。
また、1年間に購入できる台数に制限があります。
- デスクトップ:1年間に1台まで
- Mac mini:1年間に1台まで
- ノートブック:1年間に1台まで
- iPad:1年間に2台まで
- アクセサリ:学割価格のアクセサリは1年間に2つまで
- Apple学割の利用時に「親のクレジットカード」を使ってもいい?
-
問題ありません。
その場合は「親による代理購入」となります。当然ですが、例え家族であってもクレジットカードは契約者本人以外は利用できないのでご注意ください。
- Apple学割以外に安く買う方法はある?
-
Amazonなどが開催するセールやキャンペーン、ポイント還元をうまく利用することで安く買える可能性があります。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。