今回ご紹介するのは、24000mAhの大容量バッテリーと最大65WのType-Cポートを搭載するモバイルバッテリー、Anker 537 Power Bank (PowerCore 24000, 65W)です。
20000mAh越えの大容量と最大65W対応とパワフルさが魅力のモバイルバッテリー。大容量ということもあり大きめのモバイルバッテリーではありますが、大容量であるぶん安心感があります。旅行や出張などちょっとした遠出の際には大活躍してくれるでしょう。
最大65WのType-Cポートを備えるので「ノートPCを充電できるモバイルバッテリーを探している」という方もチェックです。ぜひ参考にしてみてください!
Anker 537 Power Bank (PowerCore 24000, 65W)の特徴と仕様
まずは、「どのようなモバイルバッテリーなの?」というところをご紹介していきます。
モバイルバッテリーの仕様
Anker 537 Power Bank (PowerCore 24000, 65W)の仕様は以下のとおりです。
製品名 | Anker 537 Power Bank (PowerCore 24000, 65W) |
---|---|
バッテリー容量 | 24000 mAh |
搭載ポート | Type-C x 2 Type-A x 1 |
Type-C1/C2出力 | 最大65W(5V=3A / 9V=3A / 12V=1.5A / 15V=3A / 20V=3.25A) |
Type-A出力 | 最大22.5W(5V=3A / 9V=2A / 10V=2.25A / 12V=1.5A) |
Type-C入力 | 最大30W(5V=3A / 9V=3A / 12V=1.5A / 15V=2A / 20V=1.5A) |
合計出力 | 最大65W |
サイズ | 約160 x 85 x 26.5 mm |
重量 | 約500 g |
カラー | ホワイト/ブラック |
パッケージ内容 | Anker 537 Power Bank (PowerCore 24000, 65W) 専用収納ポーチ Type-C to Cケーブル(0.6 m) 取扱説明書 最大30か月保証(24か月保証、条件付きで+6か月) |
価格(税込) | 11,490円 |
仕様についてポイントを挙げると、
- 24000mAhバッテリー
- 2つのType-Cポートと1つのType-Aポートの合計3ポート搭載
- Type-Cポートは最大65Wの出力に対応
- 入力(モバイルバッテリー本体の充電)は最大30Wに対応
- サイズ・重量は大きめ
この4点になりますね。
カラーバリエーションは「ホワイト」と「ブラック」の2色あり、私はホワイトを購入しました。
暗い色だとなんとなく「重くて硬い」という印象を受けてしまいます。いい意味でモバイルバッテリーらしくないホワイトがいい感じです。
パッケージ内容
パッケージ内容は、モバイルバッテリー本体に専用の収納ポーチ、0.6mと短めのType-C to Cケーブルが含まれます。
付属のType-C to Cケーブルの仕様をUSBケーブルチェッカー2で確認してみると、USB 2.0に対応するものでした。もちろんUSB PD充電にも対応。ただしeMarkerチップは内蔵しておらず、充電は3Aまでの対応となっています。
Anker 537 Power Bankは最大65W(20V/3.25A)の出力に対応します。最大65Wのフルスピードで充電するには、3A越えの充電が可能な5A対応Type-Cケーブルが必要です。
- 3Aケーブルを使用 → 最大60W(20V/3A)で充電可能
- 5Aケーブル → 最大100W(20V/5A)で充電可能
ノートPCなど大型デバイスを充電する場合で「フルスピードで充電したい」という方は、5A対応のType-Cケーブルを別途用意しましょう。
同時充電時のワット数は?
Anker 537 Power Bankは合計3つのUSBポートを搭載します。
それぞれのUSBポートを単独で使用したときと、複数同時に使用したときで充電ワット数が変化します。
同時使用数 | 電力の振り分けられ方 |
---|---|
1ポート | Type-C1/C2:最大65W Type-A:最大22.5W |
2ポート | Type-C1 + C2:最大45W + 最大20W Type-C1 + A:合計最大67.5W Type-C2 + A:合計最大15W |
3ポート | Type-C1 + C2 + A:合計最大67.5W |
2つのType-Cポートを同時に使用したときは、最大45W + 最大20Wという振り分けになります。スマホと同時にiPadなどのタブレット(ものによってはノートPCも)を充電できるほどの性能です。
注意したいのは、Type-C2とType-Aを同時に使用したときに合計最大15Wとなってしまう点ですね。Type-C1ポートを優先的に使うようにすればOKです。
対応する急速充電規格
製品ページにUSB PD以外の急速充電規格への対応について記載がなかったので、USB電流・電圧チェッカーで対応する急速充電を確認してみました。
USBポート | 急速充電規格 |
---|---|
Type-C1/C2 | USB PD 3.0 / PPS Fast Charge Protocol Smart Charge Protocol Adaptive Fast Charging Quick Charge 3.0 Apple 2.4A |
サムスンやファーウェイといったメーカー独自の急速充電規格にも対応しています。Type-Aポートの仕様をみると最大22.5Wとなっていますが、おそらくファーウェイのSmart Charge Protocolでの充電時に限られるかと思います。
USB PDの仕様を確認すると、USB PD 3.0のオプションである「PPS(Programmable Power Supply)」充電にも対応していました(3-16V/3A)。GalaxyスマホやXperia、Google Pixelなど、PPS充電に対応する一部のデバイスはこれの恩恵を受けられます。
Anker 537 Power Bank (PowerCore 24000, 65W)レビュー
それではレビューに入っていきます。
- 外観・デザイン
- サイズ・重量
- 充電性能のチェック
主にこの3つに注目してレビューしていますので、ぜひ参考にしてみてください!
外観・デザイン
まず気が付くのは、モバイルバッテリーのおもて側(メーカーロゴがある側)のユニークなデザイン。光沢のある質感で、光の反射によって見え方が変化します。
上では奥側に強い光を当てています。
一般的にモバイルバッテリーは無骨なデザインのものが多いので、このようなおしゃれなデザインは新鮮に感じますね。安っぽくない、おしゃれで高級感あるデザインです。
丸いボタンを押すとLEDランプが点灯します。点灯数でバッテリー残量の目安を確認できます。
- 1つ点灯:25%
- 2つ点灯:50%
- 3つ点灯:75%
- 4つ点灯:100%
側面にUSBポートがあります。右側のパソコンマークのあるType-C1ポートがイン/アウトに対応します。
裏側に仕様やPSEマークなどが表示されています。
サイズ・重量
Anker 537 Power Bankのサイズは約160 x 85 x 26.5 mmと大きく、重量も約500 gと500mlのペットボトル1本分の重さ。毎日持ち運ぶような、普段使い用のモバイルバッテリーとして使うには厳しいサイズ感。
iPhone 12 Pro Maxと並べてみました。スマホと並べてみると改めて大きいと感じます。
iPhone 14・iPhone 14 Plus(※モックアップです)と並べてみました。お手元にiPhoneがあればサイズ感をイメージしていただきやすいかと思います。
キッチンスケールに乗せて重量を確認してみると、約498 gと表示されました。ほぼ公称値どおりです。
約500 gとペットボトル1本分の重量ですから、手に持つとそれなりにずっしりきますね。
上では13インチ用のノートPCバッグに収納しています。持ち運べるサイズ感・重量ではあるものの、手持ちのバッグに入れて持ち運ぶのはちょっとキツイ印象です。ただ背負えるバックパックに入れて持ち運ぶのであれば、ほとんどの方は気にならないかと思います。
最大65WにType-CポートでノートPCも充電可能
Anker 537 Power Bankは最大65Wに対応するType-Cポートを搭載します。最大65Wとパワフルなので、USB PD充電に対応するノートPCも充電可能です。
上ではM2 MacBook Airを充電しています。最大65Wでカバーできるかどうかはそのデバイス次第ですが、M1/M2 MacBook Air、MacBook Pro 13インチ/14インチなど、13インチクラスのノートPCであれば十分な速度で充電できるでしょう。
M2 MacBook Air充電時のワット数を確認してみると、約62Wで充電できていました(5Aケーブル使用)。コンセントのない環境でこのワット数でできるのですから頼りになりますね!
ちなみに、付属の3Aケーブルを使うと充電時のワット数が約57Wに低下しました。
大きい差はありませんが、最大65Wのパワーを活かすならやはり5Aに対応するType-Cケーブルを用意した方が良さそうです。
2ポート同時使用時は最大45W + 最大20W
続いて、複数デバイスを同時に充電してみます。
上ではM2 MacBook AirとiPhone 12 Proを同時に充電しています。
M2 MacBook Airは約43Wで充電できていました。
iPhone 12 Pro Maxは約18Wで充電できていました。メーカー仕様どおり、最大45W + 最大20Wで充電できています。
上ではM2 MacBook AirとiPad(第10世代)を同時充電しています。最大20WあればiPadの充電もカバーできますね。iPad付属の20W USB-C電源アダプタと同等の速度で充電できます。
最大30Wの入力に対応、モバイルバッテリー本体を高速に充電できる
Anker 537 Power BankのType-C1ポートを使って、最大30Wでモバイルバッテリー本体を充電できます。
上ではAnker 511 Charger (Nano 3, 30W)で充電しています。
約27Wで充電できていますね。20000mAhを超える大容量モバイルバッテリーとなると、本体の充電にそれなりの時間がかかります。USB PDに対応するType-C充電器をお持ちでない方は、ぜひこの機会に用意しておくことをおすすめします。
24000mAhと十分なバッテリー容量
Anker 537 Power Bankは24000mAhバッテリーを搭載する超大容量のモバイルバッテリーです。
Ankerによると、Anker 537 Power BankでiPhone 14を約4.8回、MacBook Pro 13インチを1回以上フル充電できるとのこと。これだけの容量があれば、ノートPC用途でも十分カバーできます。
Anker 537 Power BankでM2 MacBook Airを充電、1時間充電したときにモバイルバッテリーのバッテリー残量がでどれくらい充電できるのかチェックしてみました。
充電開始時 | 30分経過 | 60分経過 | |
---|---|---|---|
M2 MacBook Airのバッテリー残量 | 11% | 60% | 84% |
Anker 537 Power BankのLEDランプ点灯数 | 4つ(100%) | 3つ(75%) | 2つ(50%) |
M2 MacBook Airを約70%充電してLEDランプ点灯数が2つ。十分過ぎる容量です。旅行、出張、キャンプなどのアウトドアなど、さまざま利用シーンに活用できるでしょう。
複数デバイスの同時充電、ノートPCを充電したい方におすすめのモバイルバッテリー
今回は最大65WのType-Cポートと24000mAhバッテリーを搭載するモバイルバッテリー、Anker 537 Power Bank (PowerCore 24000, 65W)をご紹介させていただきました。
Anker 537 Power Bankは、複数デバイスを同時充電したい方、ノートPCを充電したい方におすすめのモバイルバッテリーです。
最大65Wという高い充電性能がオーバースペックに感じてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、複数デバイス充電時にこそそのパワーが発揮されます。スマホとタブレットを同時充電したいという方にぴったりですね!
ただ注意したいのは、大きく重いということ。24000mAhと大容量なモバイルバッテリーなので安心感こそありますが、気軽に持ち出せるサイズ感ではありません。そういう意味で使い方を選ぶかと思います。
大容量だからこそのデメリットはあるものの、とてもパワフルで使い勝手のいいモバイルバッテリー。ぜひチェックしてみてください!
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