「Anker 615 USB Power Strip (GaNPrime 65W)」は、1台でUSB充電器と電源タップの2役をこなしてくれる便利な充電器です。
コンパクトな本体にAC電源ケーブルを収納できる構造となっており、旅行や出張時のお供として持ち出す用途にぴったりなアイテム。
コンパクトな充電器ながら、最大65Wの2つのUSB-Cポートと1つのUSB-Aポート、そして合計最大1000Wの2個口のACコンセントを搭載と、パワフルな充電性能を備えます。
旅行や出張時のお供するに充電器を探している!
まさにこんな方にぴったりな、Anker 615 USB Power Strip (GaNPrime 65W)をレビューします。
Anker 615 USB Power Stirpレビュー
以下の点に注目してレビューしています。
- Anker 615 USB Power Stirpの仕様の紹介
- 外観、サイズ、重量
- 対応する急速充電規格、USB PDの仕様
- 複数デバイス充電時のワット数
Anker GaNPrimeとは?
Anker 615 USB Power Stirpは、Ankerの新しい独自技術を使用した「Anker GaNPrimeシリーズ」にラインアップされる充電器のひとつです。
Anker GaNPrimeシリーズの特徴は以下のとおりです。
- 複数デバイスを同時に急速充電可能な高い充電性能
- GaN(窒化ガリウム)採用で高出力なのにコンパクト
- デバイスに応じ最適な電力を送る「PowerIQ 4.0」
- 接続デバイスの温度監視頻度が向上、より安全性が向上した「ActiveShield 2.0」
別記事の「Anker GaNPrimeシリーズの比較」でご紹介しています。
Anker 615 USB Power Stripの仕様をチェック
Anker 615 USB Power Stripの仕様をまとめました。
製品名 | Anker 615 USB Power Strip (GaNPrime 65W) |
---|---|
搭載ポート | USB-C x 2 USB-A x 1 AC挿し込み口 x 2 |
USB-C1/C2出力 | 5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3.25A(最大65W) |
USB-A出力 | 5V=2.4A(最大12W) |
合計出力(USB) | 最大65W |
合計出力(AC) | 最大1000W |
入力 | 100-125V ~ 10A 50-60Hz |
AC電源ケーブル長 | 0.9 m |
サイズ | 約119 x 59 x 47 mm |
重量 | 約300 g |
カラー | ホワイト(A9125N21) |
パッケージ内容 | Anker 615 USB Power Strip (GaNPrime 65W) 取扱説明書 最大30か月保証(24か月保証、条件付きで+6か月) |
価格(税込) | 6,990円 |
正面に3つのUSBポートと1つのACコンセントが配置されており、もう1つのACコンセントは裏面にあります。
USB-Cポートは最大65Wに対応し、ポートごとの出力は同時使用数によって変わってきます。
同時使用数 | ポートごとの電力振り分け |
---|---|
単ポート | USB-C1/C2:最大65W USB-A:最大12W |
2ポート | USB-C1 + C2:45W + 18W(合計最大63W) USB-C1/C2 + A:45W + 12W(合計最大57W) |
3ポート | USB-C1 + C2 + A:30W + 20W + 12W(合計最大62W) |
対応する急速充電規格
USB電流・電圧チェッカーでAnker 615 USB Power Stripが対応する急速充電規格を確認してみました。
USBポート | 対応する急速充電規格 |
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USB-C1/C2 | USB PD3.0 PPS Quick Charge 4+ Apple 2.4A |
USB-A | Apple 2.4A |
※ 筆者調べ |
USB PD 3.0におけるPDOも一緒に確認しました。Anker 615 USB Power Stripの製品ページには記載がありませんでしたが、PPS充電に対応しています(3.3-16V=3A)。
PPS充電に対応するXperia 1 IIIを充電してみると、小刻みに電流が変化し、PPS充電が行われていました。
外観・サイズ・重量
まずは、Anker 615 USB Power Stripの外観・サイズ・重量についてチェックしていきます。
シリコン製かと思われますが、側面を覆うカバーはかんたんにめくり上げられるようになっています。ここにAC電源ケーブルを巻き付けて収納されています。
カバーをめくり上げたところに仕様やPSEマークなどの表示があります。
AC電源ケーブルを通すための隙間が設けられており、隙間にぐっと押し込むことで固定できます。
AC電源ケーブルの長さは0.9 m。ケーブルは太めで巻きグセがついているので扱いにくいと感じてしまう可能性があります。ただ、USB充電器と電源タップを兼ねる充電器ですので、ケーブルが太めなのは仕方ないか、という印象です。
0.9mという長さはちょうどいい印象です。これ以上長くなると、持ち運び時のサイズが大きくなってしまいますし、これくらいの長さなら出先での扱いにも困りません。
コンセントに挿したときは、上のようにケーブルが下向き、もしくは上向きに延びることになります。
一瞬、「垂直にケーブルが延びる普通のプラグじゃダメだったのか?」とも思いましたが、その場合は持ち運ぶときに本体に挿せなくなってしまいますね。
サイズは約119 x 59 x 47 mmとなっています。USB充電器としては大きめですが、2個口の電源タップを兼ねると考えるとコンパクトです。サイズ感的には、小さめの 10000mAhクラスのモバイルバッテリーといったところでしょうか。
サイズ感をイメージしていただきやいように、iPhone 14(146.7 x 71.5 mm) 、iPhone 14 Plus(160.8 x 78.1 mm)と並べてみました。
キッチンスケールで重量を測ってみると、294 gと表示されました。ほぼ公称値どおりの重量です。
このサイズ感と重量で最大65WのUSB充電器と最大1000Wの電源タップを持ち運べると考えると、非常に便利ですね!普段使い用というよりは、やはり旅行や出張などでちょっと遠出したいときにぴったりです。
約300 gですので手持ちのバッグに入れるとそれなりに存在感はあるものの、背負えるバックパックやスーツケースに入れて持ち運ぶならほぼ存在感を感じないレベルのサイズと重量です。
最大65WでスマホからノートPCまで充電可能
続いては、Anker 615 USB Power Stripの充電性能についてチェックしていきます。
M2 MacBook Airを充電(単ポート使用時)
M2 MacBook Airを充電してみると、20V/3.25Aでネゴシエーションされ、約63Wで充電できていました。
M2 MacBook Air・iPhone 12 Pro Maxを充電(2ポート使用時)
続いては、M2 MacBook AirとiPhone 12 Pro Maxを同時に充電したときに、それぞれ何ワット程度で充電できるかを確認してみます。
iPhone 12 Pro Maxでは、9V/2Aでネゴシエーションされ、約18Wで充電できていました。
M2 MacBook Airでは、20V/2.25Aでネゴシエーションされ、約43Wで充電できていました。2ポート使用時は電力が分配され1ポートあたりのワット数は落ちますが、45W程度あればM2 MacBook Airを充電できます。
iPad Pro 12.9インチとiPhone 12 Pro Maxを充電(2ポート使用時)
iPad Pro 12.9インチでは、15V/3Aでネゴシエーションされ、約35Wで充電できていました。iPad Pro 12.9インチではこのワット数がマックス。フルスピード充電できている状態です。
iPhone 12 Pro Maxでは、9V/2Aでネゴシエーションされ、約17Wで充電できています。
タブレット + スマホの組み合わせであれば充電性能的に余裕ですね!
スマホ2台 + AirPodsを充電(3ポート使用時)
上では、iPhone 12 Pro Max・Xperia 1 III・AirPodsの3台を同時に充電しています。
iPhone 12 Pro Maxでは、9V/2.22Aでネゴシエーションされ、約18Wで充電できています。
Xperia 1 IIIでは、9V/3Aでネゴシエーションされ、約22Wで充電できています。
ワイヤレスイヤホンなど小型デバイスの充電では、USB-Aポートが必要になる場面がまだまだあります。
USB-Aポート搭載が地味に便利です。
出先ではACコンセントも活躍
Anker 615 USB Power Stripのメイン機能である電源タップ。一般的なUSB充電器ではカバーできないアイテムの充電も充電OKです。
カメラを持って遠出することが多い私にとっては、カメラ用のバッテリーやフラッシュ用に用意してある充電池を充電できるのはありがたい!
もちろんノートPC用のACアダプタを接続することも可能です。USB経由では充電できないノートPCをお持ちの方はかなり重宝するのではないでしょうか。
このようにUSB充電器を接続することもできます。Anker 615 USB Power StripではACコンセントを含め合計5つのポートが用意されていますが、別のUSB充電器を接続することで同時充電可能なデバイス数を増やせます。
不格好にはなるけど、必要に応じて拡張させられるのは便利!
どこかで「ACコンセントのひとつが裏面にあるのはスマートじゃない」というレビューを見ましたが、私はこれでよかったと感じています。
USBポートとACコンセントがギュウギュウに配置されていると、隣のポートやアダプタに干渉してしまう可能性がありますからね。上のような巨大なアダプタも裏面に挿せば干渉することなく使用できます。
レビューまとめと使ってみて気になったところ
USB充電器と電源タップの1台2役をこなしてくれる便利なアイテム「Anker 615 USB Power Strip」のレビューをご紹介させていただきました。
サイズ感、充電性能、使い勝手と全体的に満足度の高いアイテムだという感想です。旅行や出張などのトラベル用途には便利ですし、コンセントが使えるカフェなどでも活躍してくれるでしょう。
全体的に満足度が高いだけに気になってしまったところがあって、それは複数デバイスを同時充電したときの電力の振り分け方について。
たとえば2つのUSB-Cポートを使用したとき、45W + 18Wという振り分けに固定されてしまいます。USB-C1とC2を間違えてしまう可能性があるのと、30W + 30Wというようにデバイスに応じて流動的に分配してくれれば……と思いますね。
気になるところがないわけではありませんが、特に旅行や出張のお供として持ち歩く充電器をお探しの方にはハマるはず!ぜひチェックしてみてください。
- 1台でUSB充電器と電源タップの2役をこなしてくれる。
- 内部にAC電源ケーブルを収納でき、コンパクトに持ち出せる。
- USB-C x 2、USB-A x 1、ACコンセント x 2を搭載し複数デバイスを同時充電できる。
- USB-Cポートは最大65Wに対応しノートPCも充電可能。
- 複数ポート使用時に、出力がポート毎に固定されてしまう。
- ACコンセントは最大1000Wまででドライヤーなどでは使用できない。
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