「手頃な価格で購入できるUSB PD対応なUSB-C充電器を探している」という方にぜひチェックして欲しい製品が、UGREEN(ユーグリーン)の20W USB-C充電器です。
記事執筆時点での価格は1,099円(Amazon)。私が購入したときも同じ価格でした。「最大20Wと書かれているけど、ちゃんと使える?」と心配していた部分もあったのですが、結果から言うと何ら問題なく機能してくれています。
UGREEN 20W USB-C充電器は、コストパフォーマンス抜群!記事内では充電性能について「ちゃんと使えるか?」というところを確認しています。気になっているという方がいらっしゃれば、ぜひ参考にしてみてください!
UGREEN 20W USB-C充電器の仕様をチェック
UGREEN(ユーグリーン)は、中国深セン発のいわゆる中華ブランドです。USBケーブルやUSB-Cハブなどのスマホ・PC関連アクセサリーが主力製品。
まずは、そんなUGREEの20W USB-C充電器の仕様をみてみます。
UGREEN「20W USB-C充電器」 | |
USB-Cポート | USB PowerDelivery / PPS対応5.0V=3.0A / 9.0V=2.22A / 12.0V=1.67A / 3.3-5.9V=3A / 3.3-11V=1.8A 最大20W |
サイズ | 約50 × 42 × 23 mm |
重量 | 約49 g |
カラー | ホワイト |
同梱物 | UGREEN「20W USB-C充電器」取扱説明書 |
見ためはiPhoneやiPad向けの充電器としてAppleから販売されている「20W USB-C電源アダプタ」とそっくりですね。
似ているのは見ためやサイズ感だけでなく、充電性能もそう。本記事では、この「20W USB-C電源アダプタ」との比較を交えながら、UGREEN 20W USB-C充電器をご紹介したいと思います。
UGREEN 20W USB-C充電器をレビュー
それではレビューに入っていきましょう!
サイズ感はApple 20W USB-C電源アダプタとほぼ同じ
▲ Appleの20W USB-C電源アダプタと並べてみました。ほぼ一緒と言っていいサイズ感です。
▲ 高さ・厚さ・USB-Cポートの向けなど、細かな違いは見られますが、よく似ています。
▲ iPhone 12 Pro・iPhone 12 Pro Maxとのサイズ比較です。
20Wクラスの他社のUSB-C充電器と比較して、特別小さくも大きくないという印象。普通です。
持ち運びには困らないサイズ感ですが、折りたたみ式プラグでないことには注意です。
対応する急速充電規格を確認
▲ USBチェッカーを使い、対応する急速充電規格を確認したところ、商品ページ記載のとおり「USB PD 3.0」に対応することが分かりました。さらに、電圧・電流を微調節しながら効率よく高速に対応デバイスを充電できる「PPS」にも対応しています。
USB PD/PPSを利用している「Qucik Charge 4.0+」にも対応。Quick Charge 2.0/3.0への後方互換性を有しているので、対応スマホでは高速に充電できます。
▲ 参考に、UGREEN 20W USB-C充電器が対応するPDOを載せておきます。iPhone 12/13シリーズが対応する最大20W(9V/2.22A)充電に対応することが分かりますね。
最大20Wと出力はそこそこですが、約1,100円のUSB-C充電器がUSB PD、さらにはPPSに対応するとは驚きです。
さまざまなデバイスで充電してみる
UGREEN 20W USB-C充電器を使って以下のデバイスを充電、何ワットほどで充電できているかを確認しました。
- iPhone 12 Pro
- Xperia 1 III
- iPad Air(第4世代)
- ニンテンドースイッチ
1. iPhone 12 Proを充電
▲ iPhoen 12 Proを充電してみると、9V/2.22Aでネゴシエーションされ、最大の20W近くで充電できていました。
なお、最大18WのUSB PD充電に対応するiPhone SE(第2世代)でも、同様に9V/2.22Aでネゴシエーションされていました。iPhone 8以降のモデルであれば、UGREEN 20W USB-C充電器で高速に充電できます。
2. Xperia 1 IIIを充電
▲ PPS充電に対応するXperia 1 IIIでは、リアルタイムで電流が細かく変化し、PPS充電が行われていました。
どこかで「PPS充電器でXperia 1 IIIを充電すると、低速充電になることがある」と見かけたことがありますが、UGREEN 20W USB-C充電器ではそのような挙動は見られませんでした。
なお、一部のGalaxyスマホが対応する「超急速充電(Super Fast Charging)」はPPSを利用したもの。ただGalaxyスマホの超急速充電は9V付近を使用するので、UGREEN 20W USB-C充電器ではパワー不足になります。
3. iPad Air(第4世代)を充電
▲ iPad Air(第4世代)を充電してみたところ、こちらも20W近くで充電できています。
ニンテンドースイッチを充電(本体への充電)
▲ ニンテンドースイッチを充電してみたところ、15W前後で充電できていました。
▲ こちらはスイッチ付属のUSB-C充電器で充電しています。同じように15W前後で充電できています。
なお、テレビモードでの検証は行えていません。
発熱とコイル鳴きについて
iPhone 12 ProとiPad Air(第4世代)をバッテリー残量10%以下からフル充電した限りでは、特に気になる発熱はありませんでした。もちろんある程度の熱はありますが、しばらく触れられる程度の温度です。
また、Amazonのレビューに「コイル鳴きがする」という書き込みがありましたが、特に気になるものではありませんでした。耳を10cmほどの距離にもっていって、やっと聞こえる程度。
個体差の可能性はあるものの、これぐらいのコイル鳴きはどんなUSB充電器でもあります。気にしなくていいレベルでしょう。
UGREEN 20W USB-C充電器は買ってOK!
安すぎると「安いのにはなにか理由があるのでは?」と勘ぐってしまいますが、UGREEN 20W USB-C充電器は買ってOK、普通に使えます。あと、当然ながら「PSEマーク」もしっかりあります。
スマホやタブレットなどの小型〜中型デバイスをUSB PD充電でき、さらにはPPSにも対応。これが約1,100円で購入できるのですから、コストパフォーマンスは抜群です。
あえてネガティブな点を挙げるとすれば、プラグが折りたたみ式でないというところでしょうか。それくらいです。
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