「出先でもMacBook Proを充電できるモバイルバッテリーが欲しいなー。出先で充電するなら速く充電できるほうがいいよなー。」
ということで、今回は100W充電に対応するモバイルバッテリー、Zendure(ゼンデュア)の「SuperTank」をご紹介します。
最初にZendure SuperTankのポイントをまとめておきましょう。
- 27,000mAh(3.7V/99.9Wh)の大容量モバイルバッテリー
- 単一のUSB-Cポートで100W充電が可能(入力も100W対応)
- USB-Cポート × 2(最大100W & 最大60W)
- USB-Aポート × 2(最大18W & 最大15W)
- バッテリーを充電しながら他のデバイスを充電できる(パススルー充電)
- 低電力デバイス(イヤホンなど)の充電に最適な「X-Chargeモード」
モバイルバッテリーながら100W充電が可能なので、15インチもしくは16インチMacBook Proにも高速に充電できるほどのパワーがあります。充電性能に関しては記事内でご紹介しています。
MacBook Proでなくても、USB PDによる充電に対応する大型デバイス(パソコンやドローンなど)を電源がない環境で使用することがあるなら、Zendure SuperTankのように100W充電可能なモバイルバッテリーか活躍してくれるはずです。ぜひこの記事を参考にしてみてください!
Zendure SuperTank 27,000mAhモバイルバッテリー
「どんなモバイルバッテリーなの?」というところは冒頭でもざっくりとご紹介しましたが、ここではもう少し突っ込んでスペックなどを見ていきます。
特徴的なデザイン
特徴的なデザイン」です。スーツケースをミニチュアサイズにしたようなユニークなデザイン。
カラーラインアップはシルバー/ブラック/ブルーの3色あります。僕はちょっと冒険してブルーを選びました。
「なにかのケースかな?」と一見しただけではモバイルバッテリーには見えないデザイン。USBポートを見てやっと「なにこれ、モバイルバッテリーか」と認識できます。もしかすると女性にとっては選びにくいデザインかもしれませんが、個人的には好きなデザインですね!
本体サイズは約119 × 73 × 42 mm、重量は約500g。27,000mAhの超大容量モバイルバッテリーなので当然と言えば当然ですが、サイズは大きく重いです。毎日カバンに入れて持ち運ぶような普段使いには向きません。
その特徴的なデザインとサイズが大きいということもあって、こうやってデスクの上に置くと存在感が半端ないですね。ただその存在感が、所有欲を満たしてくれる要因になっているとも感じます。
SuperTankのスペック詳細
Zendure(ゼンデュア)は電源関連のアクセサリーを輩出する米国発ブランド。Zendureは「ZEN(心の平静)とENDURE(耐久)を組み合わせた言葉」だそう。
僕自身初めて選ぶメーカーなのですが、調べてみて安心できるメーカーだと判断し購入に至りました。PSEマークもきちんと記載されていますし、製品のつくりもしっかりしているという印象を受けます。電源関連のアクセサリーでは「安心して選べる」ということが大事!
さて、続いてはパワフルなSuperTankのスペックと機能を見てみます。
Zendure SuperTankのスペック詳細 | |
バッテリー容量 | 27,000mAh(3.7V / 99.9wh) |
出力 | 【合計最大138W】 ・最大100W USB-Cポート × 1 ↑ バッテリー残量がが50%を切ると最大60Wに制限される ・最大60W USB-Cポート × 1 ・最大18W USB-Aポート × 1 ・最大15W USB-Aポート × 1 ↑ 15WポートのみQC 3.0非対応 |
入力 | 最大100W |
サイズ | 約119 × 73 × 42 mm |
重量 | 約500 g |
その他 | ・パススルー充電 ・低電力デバイスに最適な充電(X-Chargeモード) ・充電方向を切り替えられる双方向変換スイッチ ・バッテリー残量がひと目で分かるLEDディスプレイ |
パッケージ内容 | ・Zendure SuperTank 27,000mAh(99.9Wh)モバイルバッテリー ・100cm 5A / 100W USB-C-USB-Cケーブル ・ユーザーマニュアル ・Zendureオリジナルステッカー |
カラー | シルバー/ブラック/ブルー |
注意したいのは、SuperTankのバッテリー残量が50%を切ると100W USB-Cポートの出力が最大60Wに制限されてしまうことです。制限されると言っても最大60Wもなかなかの出力ですから、使用上困ることはないかと思います。
100W充電のほか、SuperTankを充電しながら他のデバイスをさらに充電できるパススルー充電や、ワイヤレスイヤホンなどの低電力デバイスに最適なX-Chargeモード、ひと目でバッテリー残量が分かるLEDディスプレイを搭載します。充電方向を切り替えられるという機能にも対応しています。
Zendure SupreTank レビュー
「最強レベルのモバイルバッテリー」と言っていいほどの充電性能を持つSuperTank。実際に使ってみて感じたことをご紹介していきます。
パッケージ内容は以下のとおりです。
100W充電対応の5Aケーブルの付属が嬉しいですね!
でかいけど、でかくない
20,000mAhを超える大容量モバイルバッテリは、長く平べったいかたちをしていることが多いですよね。一方でSuperTankはスーツケースのような四角いフォルム。厚みはあるものの27,000mAh搭載ということを考えれば、むしろ小さいと感じました。
Less is Moreの「Mighty 100」は、27,000mAh搭載で100W充電が可能とSuperTankとほぼ同じスペック。ですがSuperTankのほうが小さく軽いんです。
100Wモバイルバッテリー | サイズ | 重量 |
Zendure SuperTank | 約119 × 73 × 42 mm | 約500 g |
Less is More Mighty 100 | 約183 x 85 x 21 mm | 約620 g |
HyperJuice 27000mAh | 約177 × 81× 25 mm | 約650 g |
100W充電が可能なモバイルバッテリーとしてはHyperJuiceも有名です。同スペックの3つの大きさ・重量を比較してみると、「SuperTankは実は小さく軽い」ということが分かります。
これまで長く平べったいモバイルバッテリーのフォルムに疑問をもったことはありませんでしたが、SuperTankの四角いフォルムもありですね。デスクの上ではこっちのほうが場所を取らないですし、カバンへの収まりもいいと感じています。
と言っても、大きいモバイルバッテリーであることには違いなく、冒頭でも書いたように普段使いには向きません。それでもSuperTankがカバンに入っているときの安心感は半端ない!
MacBook Proを100Wで高速充電
手元にある15インチMacBook Pro(2019、83.6Wh)を使って、SuperTankの充電性能をチェックしてみました。SuperTankを接続し、15インチMacBook Proのバッテリー残量がどのように推移していくかを確認します
0分 | 30分 | 60分 | 90分 | 106分 | |
15インチ MacBook Pro | 4% | 45% | 77% | 95% | 100% |
Zendure SuperTank | 100% | 61% | 32% | 12% | 5% |
結果は上のようになりました。
15インチMacBook Proをフル充電のにかかった時間は約1.5時間とちょっと。かなり速い。素晴らしいですね!15インチMacBook Proのフル充電でSuperTankのバッテリー残量がほぼなくなる、という感じ。
16インチMacBook Pro(100Wh)をフル充電するには及ばない容量ではあるものの、モバイルバッテリーひとつでこれだけ充電できれば御の字でしょう。しかも充電も高速です。
ちなみに、MacBook Air(2018)、13インチMacBook Pro(M1モデル)、Surface Book 3でも問題なく100W充電できることを確認しています。
SuperTankのバッテリー残量が50%を切ると、100W対応USB-Cポートの出力が60Wに低下することには注意してください!
またSuperTankのボタンを2回押しすると、LEDディスプレイに「X」と表示され、低電力デバイスの充電に最適な「X-Chargeモード」に切り替わります。
SuperTankへの充電(入力)も100W対応
SuperTankの製品ページには、「100Wの充電器と付属の5A / 100W USB-Cケーブルで、このSuperTankモバイルバッテリーを2時間でフル充電することが可能です」とあります。
これも手元にあるCHOETECH(チョーテック)の100W USB-C充電器を使って、その真偽を確かめてみます。
経過時間 | 0分 | 30分 | 60分 | 90分 | 109分 |
SuperTank バッテリー残量 | 3% | 47% | 68% | 83% | 100% |
ほぼ「フル充電に2時間」という公称値どおりですね。3%スタートで計測しましたので、0%→100%ではちょうど2時間くらいになるかと思います。27,000mAhを2時間で充電できるわけですから速い!
今回は100W充電器を使用しましたが、60Wや30Wの充電器を使用するとなると2時間の2倍、3倍以上の時間がかかるはずです。「どれくらいの時間、出力でモバイルバッテリーを充電できるか」ということは、使い勝手に大きくかかわってくるところ。高出力のUSB充電器をお持ちでない方は、ぜひこの機会に購入を検討してみてください。
100W充電器なら僕が愛用中のCHOETECHの製品がおすすめです。Appleの97W充電器よりも小さいですし、そんなに熱も気にならないので安心して使えています。SuperTankへの充電だけでなく普段使いでも大活躍してくれるハイパワーなUSB充電器です。
パススルー充電と充電方向の切り替え
SuperTankは、モバイルバッテリー本体を充電しながら、他のデバイスを充電できる「パススルー充電」に対応しています。パススルー充電を使えば、モバイルバッテリーに加えもう一台のデバイスを同時に充電できます。コンセントの節約にもなりますね。
パススルー充電時の熱が気になるので、個人的にはあまり使わない機能ではあるのですが、特定の場面では便利な機能だと思います。でもやっぱり常用する機能ではないですね。
SuperTankにCHEOTECHのUSB充電器とMacBook Proを接続、パススルー充電を試してみたところ、問題なく充電できています(MacBookには60Wで充電されていました)。特にSuperTankの熱は気になりませんでした。過熱防止機能が搭載されているので、そこまで熱を気にする必要はないのかもしれません。
そしてSuperTankには、「充電方向を切り替えられる」というちょっと珍しい機能も搭載されています。
ボタンを長押しして充電方向を切り替えます。例えばMacBook ProでSuperTankを充電できちゃうということですね。まぁあまり使いどころが分からない機能ではありますが、そういうこともできるということでご紹介しておきます。
ラップトップのお供に最適な100Wモバイルバッテリー
Zendure SuperTankのいちばんのセールスポイントは「単一ポートで100W充電できる」ということでしょう。スマホやタブレットの充電だけでなら30Wあれば十分。100Wも必要ありません。
100WとパワフルなSuperTankの力が発揮されるのは、「ラップトップの充電」でしょう。僕の手元にあるデバイスでいうと、13インチ/15インチMacBook Pro、Surface Book 3ですね。PD充電できるラップトップはこれらのほかにもたくさんあります。SuperTankは充電にパワーが必要なラップトップと相性抜群です。
SuperTankを使い始めて約2週間ほど経ちますが、不満に感じるポイントは特にありません。サイズと重量は27,000mAh搭載を考えると許容範囲内ですね。同スペックのモバイルバッテリーと比較すると軽くコンパクトなので、むしろ満足しています。100W充電できるモバイルバッテリーをお探しなら、ZendureのSuperTankがおすすめです!
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