今回ご紹介する製品は、iPhoneを約9.6回充電できる48000mAh超大容量バッテリーを内蔵するUGREEN(ユーグリーン)の超大容量モバイルバッテリーです。
超大容量で超ハイスペックなモバイルバッテリー。言及すべきポイントがたくさんあるのですが、本製品はこんな使い方におすすめです。
- ロングドライブ時のお供に。
- ソロキャンなどお一人様のアウトドア用途に。
- 災害時などに手持ちで持ち出せるポータブル電源代わりに。
- デスクの上などに置いての普段使いに。
サイズ・重量的に普段持ち歩くような使い方には向いていません。一般的なモバイルバッテリーとポータブル電源の中間のようなイメージです。
実際にレビューしてみましたが、ポータブル電源感覚で緊急時に活躍してくれるだけでなく、日常でも活躍の場面が多いモバイルバッテリーだと感じました。
- 長寿命で安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用(3000回のサイクル充電)
- 48000mAhと超大容量(iPhone 15 Proを約9.6回充電可能)
- アウトドア・災害時に役立つLEDライトを搭載
- バッテリー残量と充電ワット数を表示する大型ディスプレイを搭載
- 単ポート最大140W、合計最大300Wの出力が可能
- 最大140Wの入力に対応、わずか1.5時間で本体をフル充電
- パススルー価格が安くコストパフォーマンスがいい充電に対応
- 大きく重く手持ちでの持ち運びには向かない
- 飛行機内に持ち込むのに制限がある(バッテリー容量は153.6Wh)
製品の仕様
製品の詳しい仕様は以下のとおり。超大容量で充電性能も高く、そのスペックは「モンスター級」です。
パッケージ内容は以下のとおりです。
パッケージ内容には240W充電に対応するUSB-Cケーブルが含まれています。これは100Wを超える充電の際に使用します。
同スペックのUSB-Cケーブルを別で買うと高いので、100Wを超える充電を行わないにしても捨てずにとっておきましょう。
製品の外観
全体の外観・デザインとしては、非常にシンプルで先進的な印象を受けます。外装はプラスチックですが、光を当てるとわずかに反射するメタリックな質感。
本体側面には「48000mAh 300W」と表記されています。バッテリー容量と合計出力ワット数ですね。字体がメタリックな質感にマッチしています。
正面に3つのUSB-Cと2つのUSB-Aの合計5つのポートが並びます。
正面のボタンを押すと、大型ディスプレイが点灯。バッテリー容量に加え、入出力のワット数を表示してくれます。
手で掴むには辛いサイズということもあり、持ち運びしやすいハンドル付きです。ハンドルはプラスチッキーで若干安っぽい。
側面にはLEDライトが設置されており、アウトドアや災害時などに活躍してくれます。
背面に滑り止め用のゴム足が設置されています。背面を下にすると、USBポートが上向きになりますね。
製品の仕様と各種マークが表示されています。もちろんPSEマーク付き。
USBポートのある面を正面としたときに、背面に加え底面にもゴム足が設置されています。英語で表示されているのは注意事項ですね。
高級感があるとまではいきませんが、シンプルなデザインとメタリックな質感がマッチした外観。私は非常に気に入りました。大型ディスプレイを搭載することもあって、先進的な印象もあります。
サイズと重量については後述しますが、どこにでもぴったりと収納できる四角いフォルムもいいですし、持ち運びしやすいハンドルと使い勝手もよく考えられていると感じました。
長寿命なリン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
UGREEN Nexode モバイルバッテリー 48000mAhには、長寿命な「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4バッテリー)」が採用されています。
従来の三元系のリチウムイオンバッテリーの充放電のサイクル数は、一般的に500回程度と言われています。一方でリン酸鉄リチウムイオンバッテリーでは3000回程度とおよそ6倍の寿命を実現しています。
2日で充電サイクル1回としたとき、500回に到達するまでは約2.74年、3000回に到達するまでは16.44年という計算になります。UGREENによると「3000回充電サイクル後でも80%以上のバッテリー容量を保ちます」とのこと。
また「安全性の高さ」もリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの大きなメリットです。熱安定性が高く、熱暴走(急激な温度上昇や発火のリスク)が少ないため、高温環境下や過充電時でも安全性が高いとされています。
サイズ感は「超小型のポータブル電源」
UGREEN Nexode モバイルバッテリー 48000mAhのサイズは「約145 x 106 x 77 mm」と大きく、「超小型のポータブル電源」といった感じ。モバイルバッテリーとしてみると巨大なサイズ感です。
このように、そのサイズ感はモバイルバッテリーの域を超えてしまっています。
また重量を計測してみると、実測で1,632.85 gでした。
1.5Lのペットボトルを超える重さとなるので、常に携帯するような使い方は現実的ではありません。
ただポータブル電源ほどのサイズ・重量はないので、屋内ので取り回しは一切問題ありません。このサイズなら車内に持ち込んでもそう場所を取らないでしょう。
一般的なモバイルバッテリーとしては巨大過ぎますが、ポータブル電源と比べるとコンパクトで軽量です。
48000mAh/153.6 Whの超大容量バッテリー
バッテリー容量は48000 mAhと超大容量。UGERENによると、iPhone 15 Proを約9.6回、Galaxy S24 Ultraを約5.2回、15インチMacBook Air(M2)を約2回充電できるとのこと。
友達や家族と共有して使いたい場合や、ノートPCなどの大型デバイスを充電したい方には安心のバッテリー容量です。
注意点としては飛行機内への持ち込みですね。航空会社によって異なりますが、100Whを超えるものは個数制限があったり承認が必要だったりします。
100Wh以下なら制限なしで持ち込めるため、飛行機移動が多い方は100Wh以下の一般的なモバイルバッテリーを選んだほうがいいかもしれません。
最大300W出力のモンスター級スペック
UGREEN Nexode モバイルバッテリー 48000mAhには合計5ポートが搭載されており、単ポート使用時は最大140W、複数ポート使用時は合計最大300Wの出力が可能です。
140W充電に対応する16インチMacBook Pro(M3 Max)を接続してみると、100Wを大きく超えるワット数で充電できています。
次に16インチMacBook Proに加え、13インチiPad Air、ASUSのゲーミングノートPCの3台を同時に充電してみました。
ディスプレイをみると、合計200W以上で出力されていることが分かります。まさにモンスター級の充電性能と言っていいでしょう。
140Wの入力に対応!わずか1.5時間で本体を充電できる
UGEREN Nexode 48000mAhは、出力だけでなく入力も140Wに対応します。140Wに対応するUSB-C充電器を使えば、48000mAhもの超大容量バッテリーをわずか約1.5時間でフル充電可能。
上では140W充電に対応するUSB-C充電器「UGREEN Nexode Pro 160W」を使用し充電しています。ディスプレイを見ると100Wを超えるワット数で充電できていますね。表示されているパーセンテージがもりもり上がっていきます。
充電される実勢のワット数は100W前後となるので、140W充電対応するUSB-C充電器でなくても100W充電にUSB-C充電器があれば十分な速度で充電できるはずです。
ひと昔前までは、20000mAhクラスのモバイルバッテリーをフル充電するのに8時間近くかかるものもありました。それが48000mAhを1.5時間でフル充電ですから凄い。
モバイルバッテリーでは「いかに本体を高速に充電できるか」も大事なポイントになります。その点、UGEREN Nexode 48000mAhなら問題なし。バッテリー残量が少ないことに気付いても、短時間で本体をフル充電できます。
お一人様のアウトドア・災害時の備えに最適
UGEREN Nexode 48000mAhを使ってみて、「お一人様のアウトドア・災害時の備えにぴったりだ」と感じました。
家族3人、4人分をカバーできるほどのバッテリー容量はないですし、ACコンセントが搭載されていないため、本格的なポータブル電源のような使い方はできません。
ただ、大きなポータブル電源が家に1台あって、そこに追加で個人用としてこれを持っておくのはありですね。ひとり暮らしされている方なら、スマホの充電ならこれ1台で数日以上もつでしょう。
停電時には最大150時間の連続使用が可能なLEDライトが活躍してくれるでしょう。それほど明るいわけではありませんが、その場を照らすほどの光量はあります。
UGEREN Nexode 48000mAhのサイズと重量なら、子どもでも片手で持ち上げられます。大きく重いポータブル電源の何倍も持ち出しやすいですね。
レビューまとめ:日常使いから災害時の備えにもなる超大容量モバイルバッテリー
ということで今回は大容量のモバイルバッテリー「UGEREN Nexode モバイルバッテリー 48000mAh」をご紹介させていただきました。
デカく重いため一般的なモバイルバッテリーという感覚では使えないものの、弱点が見当たらない非常に優秀なモバイルバッテリーだと感じました。
数あるメリットのなかでも、特に長寿命なリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの採用は嬉しいポイントですね。
一般的なモバイルバッテリーは2〜3年で寿命を迎えますが、これなら理論値で10年以上ももちます。そう考えるとコストパフォーマンスは抜群ですし、高い安全性も魅力です。
- 長寿命で安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用(3000回のサイクル充電)
- 48000mAhと超大容量(iPhone 15 Proを約9.6回充電可能)
- アウトドア・災害時に役立つLEDライトを搭載
- バッテリー残量と充電ワット数を表示する大型ディスプレイを搭載
- 単ポート最大140W、合計最大300Wの出力が可能
- 最大140Wの入力に対応、わずか1.5時間で本体をフル充電
- パススルー価格が安くコストパフォーマンスがいい充電に対応
- 大きく重く手持ちでの持ち運びには向かない
- 飛行機内に持ち込むのに制限がある(バッテリー容量は153.6Wh)