5月26日追記:「MATECH SoniCharge 100W Pro」は長らく在庫なしの状態が続いております。100Wクラス&複数ポート搭載のUSB-C充電器をお探しの方は、別記事の「おすすめの100W USB-C充電器」でご紹介していますので、こちらを参考にしてください。
本記事でご紹介するのは、ノートPCも充電可能なMATECH(マテック)100W対応USB-C充電器です。100WクラスのUSB-C充電器としては非常にコンパクト。「ノートPCなどの大型デバイスと一緒に持ち運びたい」という方ならチェックしておいて損はない製品です。
「MATECH」は京都発のブランドで、同ブランドにはUSB-C充電器のほかにモバイルバッテリーやポータブル電源などがラインアップされています。私自身、初めて使用するMATECH製品。今回はPR記事となりますが、悪いと感じた部分を含めご紹介していきたいと思います。
MATECH「Sonicharge 100W Pro」の仕様
さて、まずは今回ご紹介するMATECHの「Sonicharge 100W Pro」の仕様をチェックしてみます。
MATECH Sonicharger 100W Pro | |
USB-C1 | 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/5A(最大100W)PPS:最大21V/5A |
USB-C2 | 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3.25A(最大65W)PPS:最大21V/3A |
USB-A | 4.5V/5A、5V/4.5A、9V/3A、12V/2.5A、20V/1.5A(最大30W) |
2ポート同時 | C1 + C2:65W + 30WC1 + A:65W + 30WC2 + A:合計最大18W |
3ポート同時 | C1 + C2 + A:65W + 18W(C2とA合計で) |
折りたたみ式プラグ | 〇 |
サイズ | 61 × 61 × 32.2 mm |
重量 | 196.3 g |
カラー | ブラック |
メーカー保証 | 2年間(製品登録で3年間) |
同梱物 | MATECH Sonicharger 100W ProUSB-C to Cケーブル(5A対応、2m)取扱説明書 兼 保証書延長保証の案内カード |
このとおり、最大100WのUSB PD充電に対応するハイパワーなUSB-C充電器。
- 最大100WのUSB-Cポート
- 最大65WのUSB-Cポート
- 最大30WのUSB-Aポート
上の3つのポートを搭載し、最大3台のデバイスを高速に充電できます。
さらに、従来のシリコンよりも効率よく充電できるGaN(窒化ガリウム)採用で、100W USB-C充電器としては非常にコンパクトなサイズが魅力です。
Sonicharge 100W Proには、2mのUSB-C to Cケーブル(5A / 100W充電対応)が付属されています。
100W充電に対応する2mの5Aケーブルを別途買うとなると安くない出費になります。長めのUSB-Cケーブルがあればなにかと使いどころがあるはずです。
▲ 付属USB-Cケーブルの仕様を確認してみると、5Aでの充電に必要なeMaker(イーマーカー)もきちんと内蔵されていました。規格はUSB 2.0で動画などの大きいデータの転送には向きませんが、充電用途ならしっかりとその役割を果たしてくれます。
MATECH「Sonicharge 100W Pro」レビュー
それでは本題のレビューに入っていきましょう!
複数ポート搭載の100W PD充電器としては最小クラス
▲ 複数ポートを搭載する100WのUSB-C充電器としては、非常にコンパクトなサイズ感。GaN採用だからこそ実現できるサイズ感です。
▲ Sonicharge 100W ProとiPhone 12 Proと並べてみました。iPhone 12 Proの縦横のサイズは、iPhone 12/13・iPhone 13 Proの縦横のサイズと同じです。お手元にあればサイズをイメージしていただきやすいかと思います。
▲ こちらは13インチMacBook Pro付属の61W USB-C充電器です。「出張時のお供としてどっちを持っていく?」と聞かれれば、間違いなくSonicharge 100W Proでしょう。
▲ 左から「AUKEY(オーキー)」「UGREEN(ユーグリーン)」「MATECH」の100W USB-C充電器です。他社の同クラスのUSB-C充電器と比較してもひとまわりほどコンパクトなサイズとなっています。
100W USB-C充電器 | ポート数 | サイズ | 重量 |
MATECHSonicharge 100W Pro | 4 | 61 × 61 × 32.2 mm | 196.3 g |
Baseus CCGAN100US | 4 | 85.2 × 54.8 × 30.5 mm | 200 g |
AUKEYPA-B7-BK | 4 | 69.8 x 69.3 x 33 mm | 223 g |
UGREEN100W USB-C充電器 | 2 | 68 × 68 × 33 mm | 230 g |
CIO100W USB-C充電器 | 2 | 66 x 68 x 32 mm | 195 g |
※ 公称値のサイズ・重量 |
▲ MATECHは「世界最小クラス」とうたっていますが、他社の複数ポート搭載の100W USB-C充電器のサイズ比較してみると、確かにSonicharge 100W Proは小さいですね。
▲ 持ち運びしやすい折りたたみ式プラグ。プラグを折りたためるかどうかでバッグへの収まりがずいぶん違います。
▲ コンパクトとはいえ、100Wということだけあってサイズはそれなりにあります。
▲ 電源タップによっては、隣り合う充電器と干渉する可能性があります。電源タップを使用する場合は、コンセントの向きなどを事前に確認しておきましょう。
▲ スマホ向けのUSB-C充電器と比較すると大きく重いものの、持ち運びに困ることはないサイズ感です。USB PD充電できるノートパソコンのお供に最適です。
USB PD 3.0 & PPSに対応
続いては、Sonicharge 100W Proの充電性能をチェックしてみます。
ここでは、Sonicharge 100W Proで以下のデバイスを充電し、どれくらいのワット数で充電できているかを確認してみました。
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 12 Pro
- Xperia 1 III
- iPad Air(第4世代)
▲ iPhone SE(第2世代)を充電してみると、だいたい11W付近で充電されていました。
Appleの「18W USB-C電源アダプタ」や「20W USB-C電源アダプタ」で充電しても同じような値。これがiPhone SE(第2世代)のフルスピードかと思われます。
▲ iPhone 12 Proを充電してみると、だいだい18W付近で充電されていました。
iPhone 12/13シリーズは、20W以上のUSB-C充電器を使用することでフルスピード充電が得られます。Sonicharge 100W Proほどの充電性能があれば、ラクにフルスピード充電できます。
▲ Xperia 1 IIIを充電してみると、だいたい25W付近で充電できていました。「PD3.0-PPS」の表示があるように、より効率よく充電を行えるPPS充電がされています。
PPSによる充電はXperia 1 IIIのほかにも、Galaxyスマホの一部が対応します(超急速充電)。対応スマホをお持ちであれば、Sonicharge 100W ProでPPS充電の恩恵を受けられます。
▲ iPad Air(第4世代)を充電してみると、だいたい30W付近で充電できていました。非常に高速に充電できています。
100W対応でノートパソコンも高速に充電可能
▲ Sonicharge 100W Proを使い、13インチMacBook Pro(M1)と16インチMacBook Pro(M1 Max)を充電してみました。
▲ 13インチMacBook Proを充電してみると、20V/3Aでネゴシエーションされ、55W付近で充電できていました。
Appleの61W USB-C電源アダプタと140W USB-C電源アダプタでも充電してみましたが、上と同様に55W付近での充電でした。
以下は、13インチMacBook ProをSonicharge 100W Proで充電したときのバッテリー残量の推移です。
- 0分:5%
- 30分経過:45%
- 60分経過:72%
- 90分経過:88%
- 120分経過:96%
十分過ぎる充電速度ですね!フル充電が近づくにつれ充電速度は緩やかになっていきますが、30分間で40%も充電できれば十分!バッテリーもちのいいM1 MacBookなら、40%のバッテリーで長時間動いてくれます。1日もたせるには十分です。
▲ 16インチMacBookを充電してみると、92W付近で充電できていました。上はMagSafe 3ケーブルではなく、USB-Cポートで充電しています。
▲ MagSafe 3ケーブルでの充電も問題なく行えました。充電ワット数はUSB-Cケーブルで充電したときと同じでした。
使用した充電器 | 0分 | 30分 | 60分 | |
16インチMacBook Pro(M1 Pro/Max) | Apple 140W USB-C電源アダプタ + MagSafe 3ケーブル | 5% | 60% | 89% |
MATECHSonicharge 100W Pro | 7% | 49% | 84% |
▲ Appleの140W USB-C電源アダプタ + MagSafe 3ケープルで充電したときと、Sonicharge 100W Proで充電したときの充電速度を比較してみます。
充電開始から30分は140W USB-C電源アダプタの圧勝ですが、60分時点でみるとそう大きな差はありません。
充電時の発熱について
「パワフルでコンパクトなUSB-C充電器」と聞くと、どうしても発熱が気になるかと思います。
結論から言うと、発熱に関して心配は不要です。スマホやタブレットの充電であればほんのり温かくなる程度。13インチMacBook Proを充電したときも同様でした。
16インチMacBook Proを充電した際にはそれなりに熱くなりましたが、それでも他社の100W充電器と同じ程度で、危険を感じるほどではありません。
見ため・デザインがイマイチ
充電性能に関しては文句なしです。あらゆるデバイスを同時に、かつ高速に充電でき、さらにはコンパクトで持ち運びもしやすい。
あえてネガティブな点をあげるとすると、見ため・デザインがどうみても中華ブランドのそれと変わらないんですよね。
Sonicharge 100W Pro本体には、「Made In China」、そしてその横には「Designed In Kyoto」と書かれています。どの部分まで設計・デザインしたのかは分かりませんが、もうちょっと「Designed In Kyotoらしさ」を感じられればな、というのが正直な感想です。
MATECH「Sonicharge 100W Pro」レビューまとめ
Sonicharge 100W Proは、ノートPCを含むさまざまなデバイスを高速に充電できます。3ポートを搭載するので、スマホやワイヤレスイヤホンなどの細々としたデバイスの充電でも活躍してくれるでしょう。
Sonicharge 100W Proを使ってみて気に入ったポイントは、「100W & 複数ポート搭載のUSB-C充電器では最小クラス」ということ。いまどき100W充電できるUSB-C充電器は珍しくありませんが、100Wでこのサイズという点はSonicharge 100W Proを選ぶ理由になります。
「100W対応で持ち運びやすいコンパクトなUSB-C充電器」をお探しなら、Sonicharge 100W Proがハマるはずです!ぜひチェックしてみてください!
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