「ノートPCを充電したい」ということであれば、100W以上の出力に対応する充電器が必要になってきますが、出力の大きさに比例して充電器のサイズ・重量も大きくなってしまいます。
今回ご紹介するのは、そんなジレンマを解決してくれる100Wクラスの充電器ではトップクラスのコンパクトさ・軽さを誇る充電器「CIO NovaPort DUO II 120W」です。
USB-Cポートを2つ搭載し、単ポートで100W出力、複数ポートで合計120W出力が可能と非常にパワフル。にもかかわらず持ち運びしやすいサイズ感が魅力の充電器です。
- 単ポートで100W出力、複数ポートで120W出力と高い充電性能。
- 充電デバイスに応じて最適な電力を振り分け(Nova Intelligence)。
- 100Wクラスではトップクラスにコンパクト&軽量で持ち運びしやすい。
- 充電の「瞬断」を抑制する機能を搭載。
- シンプルかつ機能的なデザイン。
- USB-Aポートは未搭載。
- ピーク時は触れていられないほどの発熱がある。
CIO NovaPort DUO II 120Wの仕様と外観
まずはCIO NovaPort DUO II 120Wの仕様と外観からご紹介していきます。
仕様:単ポート100W出力、複数ポート120W出力
パッケージ内容は充電器本体と取扱説明書のみ。USB-Cケーブルは含まれていません。
CIO NovaPort DUO II 120Wは、単ポートで最大100Wの充電に対応します。60Wを超える充電には「100W充電に対応するUSB-Cケーブル」が必要となります。
100W充電に未対応のUSB-Cケーブルを使用すると、充電ワット数の上限が60Wとなってしまいます。ノートPCなどの60W越えで充電できるデバイスの方はご注意ください。
外観:シンプルかつ機能的なデザイン
CIO NovaPort DUO II 120Wの外観は、CIOお馴染みのシンプルなデザイン。余計な装飾がないミニマムなデザインがグッドです。
充電器表面には、これまたCIOお馴染みの「メタルプレートのロゴ」と「シボ加工」が施されています。シボ加工には傷が目立ちにくいメリットがあります。
2つのUSB-Cポートを搭載。ポートまわりのデザインもとてもシンプルです。
持ち運び用途では必須の折りたたみ式の電源プラグを採用。
電源プラグの根元には、ホコリや水分の付着によるトラッキング火災を防止する絶縁キャップがついています。
電源プラグのある面には、コンセント接続時に安定するようフルフラットデザインが採用されています。ピタッとくっついてくれるのでコンセントから脱落しにくい設計です。
充電器の底面に仕様と各種マークが表示されています。
CIO NovaPort DUO II 120W レビュー
100W越えの充電器ではトップクラスのコンパクトさ
CIO NovaPort DUO II 120Wは、合計出力が最大120WとノートPCを充電できるほどの高い充電性能を誇る充電器です。
超パワフルな仕様を持つにもかかわらず、そのサイズは約61 x 50 x 32 mmと非常にコンパクトです。コンパクトさは100W越えの充電器ではトップクラスでしょう。
Apple 96W USB-C電源アダプタと並べてみるとこのとおり。
Apple 96W USB-C電源アダプタは、MacBook向けに販売されているApple純正充電器ですが、CIO NovaPort DUO II 120Wと比較してどちらが持ち運びしやすいかは言うまでもありません。
CIO NovaPort DUO II 120Wと充電性能の近い「Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)」と並べてみました。
どちらもコンパクトでいい勝負ですが、体積としてはわずかにCIO NovaPort DUO II 120Wのほうが小さいですね。
Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)は形状的にコンセントから脱落しやすかったりします。価格的にもこの両者で迷ったらCIOで間違いないでしょう。
製品名 | CIO NovaPort DUO II 120W | Anker 737 Charger (GaNPrime 120W) |
---|---|---|
出力 | 単ポート:100W 複数ポート:合計120W | 単ポート:100W 複数ポート:合計120W |
サイズ | 約61 x 50 x 32 mm(約97.6cm 3) | 約80 × 43 × 32 mm(約110.08 cm3) |
重量 | 約204 g | 約187 g |
価格(税込) | 9,980円 | 12,990円 |
100W出力でノートPCを充電可能
CIO NovaPort DUO II 120Wは単ポートで100Wの出力が可能。USB-Cポートからの充電に対応しているものであれば、15インチクラスのノートPCも充電できます。
100WあればASUSの15インチゲーミングノートPCも快適な速度で充電可能。ゲームプレイ中となるとバッテリー残量が増えてくれませんが、出先での充電となれば100Wで十分です。
また100Wあれば16インチMacBook Proの充電も快適です。
16インチMacBook Proには140W充電器が付属されているのですが、140W充電器を接続しても充電のほとんどは100W前後で充電されます。つまり100Wあれば十分快適に充電可能です。
なお別記事で単ポートで140W充電が可能な「CIO NovaPort TRIO II 140W」も別記事でレビューしています。対応デバイスをお持ちの方はあわせてチェックしてみてください。
Nova Intelligenceで賢く電力分配
CIO NovaPort DUO II 120Wには、各USB-Cポートに最適な電力が供給されるよう自動調整してくれる機能(Nova Intelligence)が備わっています。
使用ポート数 | 振り分けパターン |
---|---|
1ポート使用時 | 各ポート100W |
2ポート使用時 | 90W + 30W 60W + 60W |
この電力振り分け機能は、特にノートPCを充電したい方にとっては非常に便利。
例えば下のようにノートPCとスマホを同時に充電したいとき。
この場合はノートPCにより大きい電力を供給してほしいのですが、CIO NovaPort DUO II 120Wなら90W + 30Wと効率よく充電してくれます。
ポート毎に出力が固定されている充電器だと、その振り分けられ方によっては充電d寝きるデバイスが限られてしまうことがあるんですよね。その点、CIO NovaPort DUO II 120Wなら、自動的にいい感じに電力分配してくれるので非常に便利です。
2台同時充電に関連して、CIO NovaPort DUO II 120Wには、ケーブルの抜き差しによる充電の瞬断を抑制してくれる機能も備わっています。常時電源として使用したい方にもおすすめです。
気になる発熱をチェック
CIOさんには申し訳ないのですが、CIO製充電器には発熱しやすいというイメージがあります。
そこでCIO NovaPort DUO II 120Wで16インチMacBook Proを100Wで充電し、ピーク時の表面温度をチェックしてみました。
充電し始めてから約35分時点、16インチMacBook Proのバッテリー残量が20% → 70%になったところで充電器の表面温度を確認してみると、約72℃前後でした。
数秒間触れていられないほどの発熱です。ちょっと冷ましてからじゃないとコンセントから抜けないくらい。発熱はそれなりにありますね。
ただ常に70℃前後の発熱があるわけではありません。充電デバイスのバッテリー残量がフルに近づいてくれば、充電ワット数の低下にともない表面温度も下がっていきます。
「やや発熱あり」というくらいで、これくらいの発熱なら特に危険というわけではありません。
レビューまとめ:100Wクラスで持ち運ぶならこれ
ということで今回は「CIO NovaPort DUO II 120W」をご紹介させていただきました。
合計で120Wの出力に対応しながらこのコンパクトさ。100Wクラスの充電器で持ち運びを考えている方であれば、間違いなくCIO NovaPort DUO II 120Wをチェックすべきでしょう。
充電性能に対するコンパクトさだけでなく、コンセント接続時に脱落しにくいフラットデザインや絶縁キャップ、自動の電力振り分けなど、使い勝手や安全性もよく考えられています。
100Wクラスの充電器をお探しの方はぜひチェックしてみてください!
なお合計で100W越えの充電性能が必要なければ、同じくコンパクトで軽量なAnker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)もチェックしてみてください。100W越えの出力はできませんが、コンパクトさと軽さはピカイチです。
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