ハイパワーでかんたんに持ち運びできるUSB-C充電器があれば便利なのになぁ。
そういうことなら、UGREEN(ユーグリーン)の「100W USB-C充電器」をチェックしてみてください。最大100WのUSB PD充電に対応しながら、GaN(窒化ガリウム)採用でコンパクトなサイズが魅力のUSB-C充電器です。
実際に使ってみて、非常に気に入りました。MacBookなどのPD充電に対応するノートパソコンをお持ちの方であれば、きっと私のように気に入るはずです!
UGREEN「100W USB-C充電器」の仕様
UGREEN(ユーグリーン)は、中国深センに本社を置く、いわゆる中華ブランドです。USB充電器をはじめUSBケーブルやUSBハブなど、スマホやパソコン関連の周辺機器を多く販売します。
まずは、そんなUGREENの「100W USB-C充電器」の仕様を詳しく見てみます。
仕様 | 急速充電 | |
USB-C1/C2 | 【最大100W】5V/3A 9V/3A 12V/3A 15V/3A 20V/5A【PPS】3.3-21V/5A | USB PD 3.0(PPS対応)Quick Charge 4.0 |
USB- C1+C2同時使用時 | 最大65W+最大30W(最大30W+最大65W) | ─ |
出力 | 合計最大100W | |
サイズ | 約68 × 68 × 33 mm | |
重量 | 約230 g |
充電性能についてポイントをまとめると、
- 最大100Wの充電が可能(単一ポート使用時)
- 2ポート同時使用時は最大65W & 最大30Wとなる
- PPSに対応(Galaxyスマホの超急速充電に対応)
この3点になります。
最大100WのUSB PD充電に加え、電流・電圧を細かく制御するPPSに対応と、現時点では「最強クラスのUSB-C充電器」と言っていいでしょう。
UGREEN「100W USB-C充電器」レビュー
それではレビューに入っていきます!
コンパクト & 折りたたみ式プラグで持ち運びしやすい
100WクラスのUSB-C充電器であることを考えると、非常にコンパクトなサイズです。サイズは約68 × 68 × 33 mmとなっています。
▲ シリコンよりも高効率な「GaNトランジスタ」採用 で、最大100WというパワフルなUSB-C充電器にもかかわらず、コンパクトなサイズとなっています。
▲ 13インチMacBook Pro付属のAppleの「61W USB-C電源アダプタ」と並べてみました。ほぼ一緒のサイズ感です。
▲ さすがにコンパクトさはMacBook Air付属のApple「30W USB-C電源アダプタ」に負けますが、出力は3倍以上、2ポート搭載であることを考えると十分過ぎるほどコンパクトです。
▲ ただコンパクトだといっても、電源タップのようなコンセントの差し込み口が並ぶような環境では、隣のコンセントや充電器に干渉してしまう可能性があります。この点は注意ですね。
▲ 折りたたみ式プラグ採用で、持ち運びしやすい設計となっています。プラグを折りたためるかどうかでサイズが違ってきますし、カバン内でもプラグが邪魔になることはありません。
▲ 最大100WのUSB-C充電器ですので、コンパクトといってもそれなりに大きいことは確かですが、これだけハイパワーなUSB-C充電器を気軽に持ち運べるのは便利ですね!
2ポート同時使用時でも最大65W + 最大30Wの出力ですから、MacBookを充電しながら、同時にスマホやタブレットも急速充電できてしまいます。
ノートパソコンなどの大型デバイスを持ち運ぶ機会が多い方であれば、UGREEN 100W USB-C充電器が活躍してくれるはずです!
16インチMacBook Proで充電性能を確認
私がUGREEN 100W USB-C充電器に期待していたのは、ズバリ「Apple 140W USB-C電源アダプタの代替として使えるか?」ということ。16インチMacBook Pro(M1 Pro/Max)付属の140W USB-C電源アダプタは、巨大で重量級。
Appleが「ゼロの状態から50パーセントまでの充電が約30分で完了」と謳うように、16インチMacBook Proを超高速で充電できるのは便利なのですが、とにかくでかく重い!
「できれば持ち運び用として、Appleの140W USB-C電源アダプタではなく、UGREEN 100W USB-C充電器を持ち出したい」ということで、両者の充電速度にどれほどの違いが出るかを確認してみました。
結果は以下のようになりました。
使用した充電器 | 0分 | 30分 | 60分 | |
16インチMacBook Pro(M1 Pro/Max) | Apple 140W USB-C電源アダプタ + MagSafe 3ケーブル | 5% | 60% | 89% |
UGREEN 100W USB-C充電器 | 7% | 48% | 82% |
充電開始からの30分は、Appleの140W USB-C電源アダプタの圧勝ですね!たった30分間の充電で50%以上充電できています。
一方でUGREENの100W USB-C充電器も頑張っています。30分時点では差はあるものの、60分時点を見ると140W USB-C電源アダプタと比べても大きな差がありません。大きな差が出ない理由は、これは満充電が近づくとバッテリー保護のために充電速度が穏やかになるためでしょう。
60分間の充電でバッテリーの8割充電できるのであれば、十分代替として使えるレベルです。UGREEN 100W USB-C充電器は、私のように「140W USB-C電源アダプタは大きすぎて持ち運びがツライ」という方にもおすすめできます!
ちなみに、16インチMacBook Pro(M1 Pro/Max)以外のモデルをお持ちの場合でも、UGREEN 100W USB-C充電器を使えば急速充電することが可能です。限られた時間内に充電することになる出先での使用でこそ、パワフルなUSB-C充電器が活躍してくれます。
PPS対応でGalaxyスマホの「超急速充電」に対応
UGREEN 100W USB-C充電器は「PPS規格」に対応するため、Galaxyスマホの一部が対応する「超急速充電」に対応します。超急速充電には「最大25W」と「最大45W」の2種類あり、PPSの出力が5Aに対応するUGREEN 100W USB-C充電器は、そのどちらにも対応します。
PPSとは、電圧・電流を細かく制御して効率よく充電できる規格のこと。効率よく充電できるため、熱の発生を抑えられたり、より高速に充電できるというメリットがあります。
PPSによる充電を行うには、USB-C充電器に加え、充電されるデバイスもPPSに対応する必要があります。ただ、現時点でPPSに対応するデバイスは、Galaxyスマホの一部くらいで、スマホやタブレット、ノートパソコンも含めPPSに対応するデバイスは現状ほとんどありません。
いまのところPPS対応で恩恵を受けられる方は限定的ですが、Galaxyスマホの超急速充電に対応している機種をお持ちの方なら、UGREEN 100W USB-C充電器を選ぶ理由になるかと思います。
熱は?使ってみて気になること
コンパクトなサイズということもあって「充電中の熱」を心配していました。しかし、約1時間半にわたる100Wでのフルスピード充電時でも、心配になるほどの熱の発生はありませんでした。もちろんそれなりには熱くなるものの、温かいと感じるレベルですね。
UGREEN 100W USB-C充電器にひとつ知っておきたいと感じたのは、1台のデバイスを充電中に、2台目のデバイスを接続したとき、充電の瞬断が発生すること。切断されてから1秒ほどで充電が再開されるため、充電自体には問題ありません。
この切断は最適な電力が各ポートに振り分け直されることによって発生するそうですが、メーカーによるとそういう仕様とのこと。個人的にはあまり気になりませんが、常に給電が必要になるようなデバイスでは問題がでてくる可能性があるので注意してください。
まとめ:持ち運べる最強クラスのUSB-C充電器
UGREENの100W USB-C充電器は、MacBookのような大型デバイスを持ち運ぶ機会が多い方におすすめです。出先でのノートパソコンからスマホ、タブレットの急速充電も、一挙に引き受けてくれます。
「持ち運べるパワフルなUSB-C充電器」をお探しなら、チェックしておいて損はありません!
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