今回の記事では、コンセントに挿せば充電器として、コンセントから抜けばモバイルバッテリーとして使える「コンセント一体型モバイルバッテリー」のおすすめをご紹介!
1台で2役をこなしてくれる便利なアイテム。充電器とモバイルバッテリーの2つを1台にまとめられ、特に持ち歩く際の軽量化と省スペース化に一役買ってくれます。
ハマる人にはドンピシャにハマる便利なアイテムですので、ぜひチェックしてみてください。
コンセント一体型モバイルバッテリーとは?
コンセント一体型モバイルバッテリーとは、
- コンセントに挿して充電器として使用
- 内蔵バッテリーでモバイルバッテリーとして使用
この2つの使い方を1台でカバーする2-in-1製品のことです。
メリット:軽量化&省スペース化
コンセント一体型モバイルバッテリーには、さまざまなメリットがあります。
- 1台2役で軽量化&省スペース化を実現できる。
- コンセントの有り無し関係なく充電できる。
- コンセントに挿し充電器として使用していれば、常にバッテリー満タンの状態で持ち出せる。
- 充電器とモバイルバッテリーの忘れ物を防止できる。
普段から充電器とモバイルバッテリーの2つを持ち運んでいる方なら、コンセント一体型モバイルバッテリーでそれらを1つにまとめられます。
1つにまとまることで、軽量化&省スペース化でき、また忘れ物を防止できるメリットがあります。
また「コンセントの有り無しにかかわらず充電できる」ことも大きなメリット。
コンセントで充電器としてスマホを充電 ⇒ コンセントから抜いてモバイルバッテリーとしてスマホを充電、というようにシームレスに充電を継続できます。
デメリット:使い方が偏ると逆に不便に
便利なコンセント一体型モバイルバッテリーにも、知っておきたいデメリットがあります。
- 充電器単体あるいはモバイルバッテリー単体としては大きく重い。
- バッテリー容量が10000mAhを超える製品がほとんどない。
- 充電性能的にノートPCなどの大型デバイスの充電をカバーできる製品が少ない。
- 内蔵バッテリーは長く使うと劣化していく。
使い方が充電器あるいはモバイルバッテリーどちらかに偏っている場合、一体型ではなくそれぞれを別に用意したほうがいいこともあります。
例えば充電器として使うことがほとんどだという方だと、大きく重いコンセント一体型モバイルバッテリーは持ち運びの負担になります。コンパクトで軽量な充電器を単体で用意したほうが間違いなく便利でしょう。
また、コンセント一体型モバイルバッテリーに内蔵されている「リチウムイオンバッテリー」は消耗品です。一般的にその寿命は2〜3年と言われています。
長い目で見れば充電器も消耗品ではあるのですが、どちらかと言うと先に寿命を迎えるのは内蔵バッテリー。
仮に内蔵バッテリーが寿命を迎えれば、コンセント一体型モバイルバッテリーとしての機能は果たせなくなってしまいます。
リチウムイオンバッテリーは劣化します。毎日充電して放電して、といったヘビーな使い方を想定しているならモバイルバッテリーを単体購入したほうがいいでしょう。
コンセント一体型モバイルバッテリーの選び方
続いては、コンセント一体型モバイルバッテリーを選ぶにあたってのポイントを解説します。
最適なバッテリー容量は?
iPhoneの場合、5000mAhで約0.6〜1回程度、10000mAhで1.3〜1.9回程度フル充電できます。
「iPhoneを1回以上フル充電したい」という方であれば、10000mAhクラスのコンセント一体型モバイルバッテリーを選ぶといいでしょう。
携帯性を重視したい方なら5000mAhクラスがおすすめ。iPhoneを1回フル充電できるかできないかほどのバッテリー容量ですが、夕方に追い充電するような使い方であれば必要十分です。
参考にバッテリー容量別に「iPhoneを約何回フル充電できるか」の目安をまとめておきます。
iPhoneモデル (バッテリー容量) | 5000 mAh | 10000 mAh |
---|---|---|
iPhone 16 (3561 mAh) | 約0.8回 | 約1.7回 |
iPhone 16 Plus (4674 mAh) | 約0.6回 | 約1.3回 |
iPhone 16 Pro (3582 mAh) | 約0.8回 | 約1.7回 |
iPhone 16 Pro Max (4685 mAh) | 約0.6回 | 約1.3回 |
iPhone 15 (3349 mAh) | 約0.9回 | 約1.8回 |
iPhone 15 Plus (4383 mAh) | 約0.7回 | 約1.3回 |
iPhone 14 (3279 mAh) | 約0.9回 | 約1.8回 |
iPhone 13 (3095 mAh) | 約1.0回 | 約1.9回 |
iPhone SE(第3世代) (2,007 mAh) | 約1.5回 | 約3.0回 |
※ 充電のロスを考慮し6掛けで計算しています。あくまでも目安となります。 |
「急速充電対応」がおすすめ
特に持ち運びする方には、短時間で高速に充電できる「急速充電対応のコンセント一体型モバイルバッテリー」がおすすめです。
いま販売されているスマホのほとんどは、急速充電規格「USB Power Delivery(USB PD)」に対応しています。iPhoneの場合、iPhone 8以降がUSB PDによる急速充電に対応します。
同じUSB PDに対応する充電器・モバイルバッテリーでも、「何ワットで充電できるか」で充電速度が変わってきます。
基本的には20W以上の出力に対応していれば問題ありません。「充電速度にこだわりたい」という方なら30W以上の出力に対応するものを選ぶといいでしょう。
なお20W以上の出力に対応していれば、スマホだけでなくiPadも快適な速度で充電可能です。
充電ケーブル内蔵の3-in-1タイプが人気
コンセント一体型モバイルバッテリーのなかでも、充電器とモバイルバッテリー、さらに充電ケーブルを内蔵した3-in-1タイプが人気です。
記事内でもおすすめとしてご紹介している「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」は、まさに充電ケーブル内蔵のコンセント一体型モバイルバッテリー。
充電器にモバイルバッテリー、充電ケーブルと充電に必要なものが揃うため、これ1台で充電が完結します。
充電ケーブルは短いものが多いため万能ではありませんが、特にモバイルバッテリーとして使う際は大活躍してくれます。
信頼性の高い有名メーカーの製品が安心
リチウムイオンバッテリーが内蔵されているコンセント一体型モバイルバッテリーだからこそ、信頼性の高い有名メーカーの製品が安心です。
日本国内で販売される充電器やモバイルバッテリーには、安全基準を満たすことを示す「PSEマーク」の表示が義務付けられています。
ただし、「PSEマークがある = 安全」というわけではないことに注意です。PSEマークは「自主検査」によって表示が義務付けられているもの。
結局はそのメーカー・ブランドの信頼性が大事になってきます。
おすすめコンセント一体型モバイルバッテリーの一覧
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) 5000mAhとバッテリー容量は少なめだがコンパクト&軽量で持ち運びしやすい。バッテリー残量と確認できるディスプレイとストラップとしても使える充電ケーブル付き。 詳細を見る | |
Anker PowerCore Fusion 10000 Anker製コンセント一体型モバイルバッテリーのロングセラー製品。最大20W出力と充電性能はそこそだが、10000mAhと大容量で価格が安め。 詳細を見る | |
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) 10000mAhの大容量バッテリーを搭載し、最大30Wの入出力に対応。ディスプレイと充電ケーブル付き。バッテリー容量や充電性能を求める方におすすめ。 詳細を見る | |
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) ノートPCを充電できる最大65W出力に対応。充電器としてもモバイルバッテリーとしても65W出力が可能とパワフル。ノートPやスマホ+タブレットなど複数デバイスを同時に急速充電したい方におすすめ。 詳細を見る |
コンセント一体型モバイルバッテリーおすすめ4選
携帯性重視の方におすすめ!充電ケーブル付き小型コンセント一体型モバイルバッテリー
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)
➕メリット
- 充電ケーブル付きの3-in-1コンセント一体型モバイルバッテリー。
- 最大30W出力とパワフル(充電器として使用時)。
- コンパクト&軽量で持ち運びしやすい。
- バッテリー残量を確認できるディスプレイを搭載。
➖デメリット
- バッテリー容量は5000mAhと少なめ。
- モバイルバッテリーとして使用時は最大22.5W出力となる。
- USB-Aポートは未搭載。
- 2台同時充電時は急速充電できない(合計最大18W)。
まずご紹介するのは毎日の持ち運びにぴったりな「Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」です。
バッテリー容量は5000mAhと少なめではありますが、サイズは約83 x 50 x 31 mm、重量は約200 gとコンパクト&軽量。気軽に持ち出せるサイズ感と重量が魅力です。
またストラップとしても使える充電ケーブル(USB-C)を内蔵し、出先での充電はこれ1台で完結します。別途充電ケーブルを持ち運ぶ必要はありません。
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製品の仕様
製品名 | Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) |
---|---|
バッテリー容量 | 5000 mAh |
AC入力 | 100-240V 50/60Hz |
搭載ポート | ビルトインUSB-Cケーブル x 1 USB-C x 1 |
USB-C入力 | 最大10.5W |
USB-C出力 | 充電器:最大30W モバイルバッテリー:最大22.5W |
USB-A出力 | ─ |
合計出力 | 充電器:最大18W モバイルバッテリー:最大15W |
サイズ | 約83 x 50 x 31 mm |
重量 | 約200 g |
カラー | ブラック、ホワイト、グリーン、パープル、ブルー、ピンク |
価格(税込) | 5,990円 |
コスパ重視の方におすすめ!人気のコンセント一体型モバイルバッテリー
Anker PowerCore Fusion 10000
➕メリット
- 9700mAhと大容量バッテリーを内蔵。
- 最大20W出力での急速充電に対応。
- USB-Aポートを搭載。
- 他製品と比べて価格帯が低め。
➖デメリット
- 他製品と比べると大きく重い。
- 2台同時充電時は急速充電できない(合計最大15W)。
続いてご紹介する「Anker PowerCore Fusion 10000」は、多くのユーザーから選ばれている人気のコンセント一体型モバイルバッテリーです。
スマホを約2回フル充電できる9700mAhバッテリーを搭載し、USB-Cポートは最大20W出力に対応。スマホやiPadを急速充電できます。
他製品と比較すると大きく重めではありますが、価格帯的には「初めてのコンセント一体型モバイルバッテリー」にぴったりでしょう。
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製品の仕様
製品名 | Anker PowerCore Fusion 10000 |
---|---|
バッテリー容量 | 9700 mAh |
AC入力 | 100-240V 50/60Hz |
搭載ポート | USB-C x 1 USB-A x 1 |
USB-C入力 | ─ |
USB-C出力 | 最大20W |
USB-A出力 | 最大12W |
合計出力 | 2ポート使用時:最大15W |
サイズ | 約82 x 82 x 35 mm |
重量 | 約278 g |
カラー | ブラック、ホワイト |
価格(税込) | 5,990円 |
10000mAhバッテリー搭載で大容量&30W出力でパワフル
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)
➕メリット
- 充電ケーブル付きの3-in-1コンセント一体型モバイルバッテリー。
- 10000mAhと大容量バッテリーを内蔵。
- 最大30W出力とパワフル。
- 入力も最大30Wに対応。高速に本体を充電できる。
- バッテリー残量を確認できるディスプレイを搭載。
➖デメリット
- 価格が高め。
- USB-Aポートは未搭載。
「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」は、ストラップとしても使える充電ケーブルを内蔵する3-in-1コンセント一体型モバイルバッテリー。
バッテリー容量は10000mAhと大容量で、スマホを約2回フル充電できます。モバイルバッテリーとしてもしっかり使いたい方にとっては安心のバッテリー容量です。
本製品の魅力は1台で充電を完結させられることもそうですが、最大30Wの入出力に対応とパワフルなこと。スマホを高速に充電でき、さらに30W以上の充電器を使えば内蔵バッテリーも高速に充電可能です。
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製品の仕様
製品名 | Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) |
---|---|
バッテリー容量 | 10000 mAh |
AC入力 | 100-240V~50-60Hz / 1.5A |
搭載ポート | ビルトインUSB-Cケーブル x 1 USB-C x 1 |
USB-C入力 | 最大30W |
USB-C出力 | 最大30W |
USB-A出力 | ─ |
合計出力 | 2ポート使用時:最大18W |
サイズ | 約108 x 51 x 31 mm |
重量 | 約250 g |
カラー | ブラック、ホワイト、ピンク、ブルー、パープル |
価格(税込) | 7,990円 |
ノートPCも充電可能!ハイスペックなコンセント一体型モバイルバッテリー
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)
➕メリット
- 9600mAhと大容量バッテリーを内蔵。
- 最大65W出力とパワフル。
- 入力は最大30Wに対応。高速に本体を充電できる。
- バッテリー残量を確認できるディスプレイを搭載。
➖デメリット
- 価格が高め。
- USB-Aポートは未搭載。
最後にご紹介する「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」は、スマホやタブレットを2台同時に充電したい方や、ノートPCを充電したい方におすすめのコンセント一体型モバイルバッテリーです。
2つのUSB-Cポートが搭載されており、単ポート使用時は最大65W出力が可能。ノートPCを充電できほどの充電性能を備えます。
2ポート使用時は45W + 20W出力となり、MacBook Airならスマホと2台同時充電が可能です。充電性能の高さはコンセント一体型モバイルバッテリーとしてはトップクラスです。
Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W)の上位互換
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製品の仕様
製品名 | Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) |
---|---|
バッテリー容量 | 9600 mAh |
AC入力 | 100-240V~50-60Hz / 2.0A |
搭載ポート | USB-C x 2 |
USB-C入力 | 最大30W |
USB-C出力 | 最大65W |
USB-A出力 | ─ |
合計出力 | 最大65W(45W + 20W) |
サイズ | 約115 x 44 x 42 mm |
重量 | 約308 g |
カラー | ブラック |
価格(税込) | 14,990円 |
まとめ:コンセント一体型モバイルバッテリーを活用しよう!
本記事ではおすすめの「コンセント一体型モバイルバッテリー」をご紹介させていただきました。
コンセント一体型モバイルバッテリーはすべての人にハマるわけではありませんが、充電器とモバイルバッテリーを一緒に持ち運びたい方など一部の方にはドンピシャにハマるはずです。
持ち運びの際の軽量化や省スペース化に役立ってくれますし、コンセントに有り無し関係なく充電できるのは非常に便利です。
記事内でご紹介したコンセント一体型モバイルバッテリーのなかでひとつおすすめを挙げるとすれば、「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」ですね。
ちょっと値が張るのですが、安心の10000mAhバッテリーに30Wの入出力とパワフルな充電性能。内蔵の充電ケーブルも便利です。
ただデメリットでご紹介したように、使い方が充電器・モバイルバッテリーどちらかに偏っている場合は別々での用意を検討してみてください。
よくある質問
- 内蔵バッテリーはどのように充電される?
-
コンセント一体型モバイルバッテリーをコンセントに挿したとき、デバイスが接続されていればそのデバイスが優先的に充電されます。
接続デバイスの充電が完了したら、内蔵バッテリーの充電が開始されます。
製品によって異なりますが、デバイスが接続されている状態でも余った電力で内蔵バッテリーを同時に充電してくれるものもあります。
- コンセント一体型モバイルバッテリーの寿命は?
-
内蔵されているリチウムイオンバッテリーの寿命が、コンセント一体型モバイルバッテリーの寿命となります。
リチウムイオンバッテリーは、一般的に300〜500回程度の充電サイクル完了で寿命を迎えると言われています。2日1回で1サイクルとすると、2年〜3年と計算になります。
充電器としてまだまだ使えるのに、内蔵のバッテリーが先に寿命を迎えてしまう可能性があります。モバイルバッテリーとしてヘビーに使いたい方は、モバイルバッテリー単体での購入をおすすめします。
- おすすめのメーカー・ブランドは?
-
本記事ではAnker(アンカー)製品を中心にご紹介していますが、Ankerはまさにコンセント一体型モバイルバッテリーというジャンルの先駆者と言える存在です。
多くのユーザーから選ばれているメーカー・ブランドであれば安心ですが、なかでもコンセント一体型モバイルバッテリーはAnker製がおすすめです。
- 処分するときはどうすればいい?
-
モバイルバッテリーは燃えないゴミとして出すことはできません。
本記事でご紹介しているAnker製品なら、家電量販店などに設置されているリサイクルBOXに投入して処分できます。また自治体によっては回収してくれる場合もあります。
小型電池のリサイクルを推進する一般社団法人JBRCに加入するメーカーの製品であれば、リサイクルBOXに投入しての処分が可能です。