「iPadの中古はやめたほうがいい」と言われることがあります。
確かに、中古iPadには外装に使用感や傷があったり、バッテリーが劣化していたりといったデメリットがあります。
しかし、ポイントさえ押さえておけば、中古iPadは安くお得に購入できるコスパの良い選択肢になります。やはり「安く買える」というメリットは、中古iPadの大きな魅力です。
そこで本記事では、
- iPadの中古はやめたほうがいいと言われる理由
- 中古iPadが「あり」な理由
- 中古iPadの注意点
この3点についてご紹介します。
中古iPadの購入を検討されている方に参考にしていただける内容となっていますので、ぜひチェックしていただければと思います!
iPadの中古はやめたほうがいいと言われる理由は?
中古iPadはやめたほうがいいと言われるのは、いくつかの理由があります。
冒頭で書いたように中古iPadはコスパの良い選択肢です。しかし、中古iPadを選ぶ上でデメリットを知っておくことも大切です。
1. 外装に使用感や傷がある
中古iPadはその特性上、外装に使用感や傷がついている場合があります。
なかには新品同然のものもありますが、基本的に使用感・傷はあるものと考えておいたほうがいいでしょう。これらがどうしても気になってしまうという方は、中古iPadは向いていないかもしれません。
2. バッテリーが劣化している
中古iPadのデメリットとして、「バッテリーの劣化」も挙げられます。
iPadに内蔵されているリチウムイオンバッテリーは消耗品。充電と放電を繰り返すうちに最大で蓄えられる電力量が減っていくことになります。これがバッテリーの劣化です。
程度の差はあれど、前オーナーがいる中古iPadではバッテリーの劣化は避けられません。
3. 最新のiPadOSにアップデートできない
中古iPadのモデルによっては、最新のiPadOSにアップデートできないことがあります。
iPadOSのサポート対象外となることで直ちに使えなくなるわけではありませんが、最新機能が使えなかったり、最新版のアプリを利用できなかったりといったデメリットが出てきます。
4. Appleによるメーカー保証がない
すべての新品のiPadには、Appleによる1年間のメーカー保証(ハードウェア製品限定保証)がつきます。万が一自然故障などで問題が発生したとき、修理や交換などでAppleが対応してくれます。
中古iPadでも初めに購入されて1年以内のものはメーカー保証を受けられますが、通常は「いつ購入されたものなのか」までは分かりません。基本的にメーカー保証はないものと考えておいたほうがいいでしょう。
それでも中古iPadが「あり」な理由
中古iPadはやめたほうがいいと言われることもありますが、やはりコスパの良さでは非常に魅力的な選択肢。
私は中古iPadは「あり」だと考えています。
1. コストパフォーマンスが高い
数年以内に発売されたiPadモデルなら、普段使いはもちろん、動画編集などの重ためな作業にも使えるほどの性能があります。
型落ちであっても十分な性能があることを考えると、中古iPadを買うという選択肢はコストパフォーマンスは抜群です。
参考に大手中古ショップ「イオシス」における中古価格をご紹介します。
【価格比較】新品iPad VS 中古iPad
iPadモデル | 新品価格(税込) | 中古価格(税込) ※1 |
---|---|---|
iPad (第10世代) 2022年10月26日発売 | 58,800円〜 | 47,800円〜 |
iPad (第9世代) 2021年9月24日発売 | 49,800円〜 ※Apple公式では販売終了 | 33,800円〜 |
iPad mini (A17 Pro) 2021年10月23日発売 | 78,800円〜 | 73,800円〜 |
iPad mini (第6世代) 2021年9月24日発売 | 84,800円〜 ※Apple公式では販売終了 | 50,800円〜 |
iPad Air (11インチ/M2) 2024年5月15日発売 | 98,800円〜 | 78,800円〜 |
iPad Air (13インチ/M2) 2024年5月15日発売 | 128,800円〜 | 99,800円〜 |
iPad Air (第5世代) 2022年3月18日発売 | 92,800円〜 ※Apple公式では販売終了 | 60,800円〜 |
iPad Pro (11インチ/M4) 2024年5月15日発売 | 168,800円〜 | 93,000円〜 |
iPad Pro 11 (第4世代) 2022年10月26日発売 | 124,800円〜 ※Apple公式では販売終了 | 94,800円〜 |
iPad Pro (13インチ/M4) 2024年5月15日発売 | 218,800円〜 | 174,800円〜 |
iPad Pro 12.9 (第6世代) 2022年10月26日発売 | 172,800円〜 ※Apple公式では販売終了 | 114,800円〜 |
※1 イオシスにおける最安価格を参照。 |
現行の最新モデルでも安くなっているものもありますし、型落ちモデルも選択肢に入るならiPad mini(第6世代)やiPad Air(第5世代)あたりは非常にお買い得感がありますね。
ただ価格が安いだけではコスパ抜群とは言えませんが、安くてもしっかり性能があることを考えると、やはり中古iPadのコスパは抜群です。
2. 発売サイクルが短い
iPadに限らず最新モデルを手にすれば気分は上がりますが、最新モデルでいられる時間は意外と短いです。あっという間に次の最新モデルが登場し、手元のiPadは型落ちモデルとなってしまいます。
発売年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
---|---|---|---|---|
iPad | 9月24日発売 (第9世代) | 10月26日発売 (第10世代) | ─ | ─ |
iPad mini | 9月24日発売 (第6世代) | ─ | ─ | 10月23日発売 (A17 Pro) |
iPad Air 11/10.9インチ | ─ | 3月18日発売 (第5世代) | ─ | 5月15日発売 (M2) |
iPad Air 13インチ | ─ | ─ | ─ | 5月15日発売 (M2) |
iPad Pro 11 | 5月21日発売 (第3世代) | 10月26日発売 (第4世代) | ─ | 5月15日発売 (M4) |
iPad Pro 13/12.9インチ | 5月21日発売 (第5世代) | 10月26日発売 (第6世代) | ─ | 5月15日発売 (M4) |
このようにiPadの発売サイクルは短く、しかもマイナーアップデートで大きく変わらないことも。「この程度の進化なら型落ちモデルのほうが安いしいいよね」というパターンは珍しくありません。
最新モデルに強いこだわりがないのであれば、わざわざ価格の新品の最新モデルではなく、価格の安い中古の型落ちモデルがもっともお得です。
3. iPadはサポート期間が長い
iPad(iPadOS)のサポート期間が長いことも、中古iPadがありな理由のひとつです。
2024年9月にリリースされた「iPadOS 18」に対応するモデルは以下のとおり。
iPadモデル | 世代 |
---|---|
無印iPad | iPad(第7世代以降) |
iPad mini | iPad mini(第5世代以降) |
iPad Air | iPad Air(M2) iPad Air(第3世代以降) |
iPad Pro | iPad Pro(M4) iPad Pro 11インチ(第1世代以降) iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降) |
iPadOS 18に対応する11インチiPad Pro(第1世代)と12.9インチiPad Pro(第3世代)は、2018年に発売されたモデルです。
6年も前に発売されたモデルを、少なくとも2025年秋までサポートしてくれるわけですから非常に良心的です。
そして仮にiPadOSのサポートが終了してしまったとしても、直ちに問題が出てくるわけではありません。サポート終了後もセキュリティーアップデートによるフォローはさらに数年間続きます。
4. 型落ちモデルでも快適に使えるほどの性能がある
最新のiPadOSに対応するモデルなら、どのモデルも普段使いに十分な性能があります。
上は2019年発売のiPad mini(第5世代)。最新のiPadOS 18に対応し、2024年現在においてもなんら問題なく動作してくれています。
WEBページのブラウジングやかんたんな写真編集といった比較的ライトな使い方であれば、最新モデルも型落ちモデルもその使用感には大きな差はありません。
iPadの価格が上昇している理由の1つに「高性能化」があります。
ノートPC並みの性能を誇るM4チップも、AR体験向上のためのLiDARスキャナも、活用しなければ意味がありません。おそらく「そこまでの性能・機能は求めていない」という方がほとんどではないでしょうか。
中古iPadを検討されている方の中には、性能・機能について心配されている方もいらっしゃるかと思います。しかしそれは心配不要。数年以内に発売されたiPadならどのモデルでも快適に使用できます。
5. iPadはリセールバリューが下がりにくい
iPadを含むApple製品は、リセールバリューが下がりにくく、中古で購入したiPadでも比較的高く買い取ってもらえる可能性があります。
他社製のタブレットでは、発売後数年経ったものだと売却するにしても値がつかないことも珍しくありません。リセールバリューが下がりにくい = 価値が下がりにくいという意味では、中古iPadはコスパ抜群の選択肢と言えます。
6. 中古ショップで買えば保証付きで安心
中古iPadには、1年以内に購入されたものを除きAppleによるメーカー保証はありません。当然、有料保証のAppleCare+に加入することもできません。
しかし、中古ショップで購入すれば、独自の保証を用意してくれているので安心です。
保証期間や内容は中古ショップによって異なりますが、例えば「イオシス」では3か月の保証期間が設けられており、初期不良・動作不良に対し、交換あるいは返金で対応してくれます。
中古iPadの注意点を徹底解説!
中古iPadを購入するときの注意点について解説します。知っておいて損はないことばかりですので、ぜひ目を通していただければと思います。
1. 中古iPadは「どこで買うか」が超大事
中古iPadは「どこで買うか」が超大事。安心・確実でおすすめなのは大手中古ショップでの購入です。
- 在庫数が多く、iPadモデル別・価格帯別に比較しやすい。
- 状態別のランク付けなど、選びやすいよう工夫されている。
- アクティベーションロックやネットワーク利用制限の有無を確認してくれている。
- プロレベルで動作確認・クリーニングされている。
- 初期不良に対する対応や赤ロム保証など、中古ショップ独自の保証を用意してくれている。
中古ショップでは確認すべきところをしっかり確認してくれています。購入する側にとっては非常に安心です。
なおフリマやオークション、SNSなどでの個人間取引はおすすめしません。
- 中古相場よりも高い価格で出品されていることがよくある。
- 万が一トラブルになっても当事者同士で話し合い解決しなければいけない。
- 状態に対する評価は出品者の主観によって変わる。
- 個人ではプロレベルでの動作確認は困難。
- アクティベーションロックやネットワーク利用制限の状態を入念に確認する必要がある。
トラブルについては運営サイト・運営アプリ側が介入してくれることもありますが、個人間取引は当事者間での解決が原則です。
「届いたiPadの状態が説明と違う!」「いやいや発送時には問題なかった!」なんていうやりとりは想像するだけでうんざりしますが、利用の際には個人間取引特有のリスクがあることは理解しておく必要があります。
2. バッテリーの劣化は少なからずある
未使用品・未開封品でない限り、中古iPadはバッテリーの劣化が少なからずあります。
参考に、私が約2年半にわたって使用した12.9インチ(第5世代)のバッテリー最大容量を確認してみると、「89%」となっていました。
バッテリー劣化の進行具合はそれまでの使われ方によって異なりますが、私の場合では約2年半の使用で100% → 89%です。
iPadのバッテリーについて、Appleは下のように説明しています。
iPadのバッテリーは、フル充電サイクルを1,000回繰り返した時に、本来の容量の最大80%を維持できるように設計されています。
バッテリーが合計で100%消費されると、充電サイクル1回となります。仮に2日で1回の充電サイクルとすると、「1000回/365日 = 約2.7年で最大容量が80%以上」という計算に。
つまり、発売からざっくり3年以内のものを選べばバッテリー最大容量80%以上に期待できると言えます。逆にそれ以上前に発売されたものだと、バッテリー最大容量が80%を切っている可能性が高まります。
バッテリーの劣化がどうしても気になるという方は、新品バッテリーが使われた「Apple認定整備済製品」をチェックしてみましょう。
詳しくは記事内の「中古iPadとApple認定整備済製品との違いは?」をご確認ください。
3. iPadOSのサポート期間について
中古iPadを選ぶにあたって気にしておきたいのは、「iPadOSのサポート期間」です。あまりに古いiPadモデルを選んでしまうと、最新のiPadOSにアップデートできない可能性があります。
- 新しいiPadOSに搭載された新機能が使えない。
- 新しく発売されたApple製品が使えない、あるいは一部分の機能が使えない。
- iPadOSのサポート終了にともない、サポートを終了するiPadアプリが出てくる。
- セキュリティ的なリスクが増加する。
例えばAppleのワイヤレスイヤホン「AirPods」は、最新のiPadOSに対応するモデルでないと機能をフルに使えません。将来的にiPadと連携できる新製品が発売されても、サポートが終了したiPadとの組み合わせでは使えない可能性が大です。
せっかくiPadを購入したのに新機能が使えないのは寂しいところ。サポート期間も考慮に入れつつ中古iPadを選びましょう。
サポート期間を考慮すると、発売されてから3、4年以内のモデルがいいでしょう。明確なサポート期間は決まっておらずモデルによって異なりますが、3、4年以内のモデルなら中古で購入してから2〜3年は最新iPadOSのサポートに期待できます。
4. A14 Bionicチップ以降なら普段使いは快適
iPadに搭載されるチップは、「いかにサクサク操作できるか」や「ゲームや動画編集など負荷のかかる操作をいかに快適に行えるか」に関わってくるところ。
「iPadで画像編集や動画編集したい」あるいは「3Dゲームをプレイしたい」ということなら、A12 Bionicチップ以降を搭載するiPadがおすすめです。
- iPad → 第8世代以降
- iPad Air → 第3世代以降、M2
- iPad mini → 第5世代以降、A17 Pro
- iPad Pro 11 → 第1世代以降、M4
- iPad Pro 12.9(13) → 第3世代以降、M4
2019年発売・A12 Bionicチップ搭載のiPad mini(第5世代)に、負荷のかかるゲームで有名な「原神」をインストールてみました。
デフォルト設定(最低)ではなんら問題なくプレイ可能。カクつきもありませんでした。フレームレートを上げるとカクツク場面も出てきますが、激重ゲームアプリの原神をプレイできるほどの性能があれば、その他の3Dゲームもたいていは問題なくプレイできるはずです。
WEBページのブラウジングやSNSの利用、動画視聴、読書などライトな使い方であれば、A12 Bionicより下位の「A10 Fusion」や「A10X Fusion」、「A9」でも十分対応できるでしょう。
5. 選べるiPadアクセサリを確認しておこう
iPadには、Apple PencilやSmart KeyboardといったiPad向けのApple純正アクセサリが用意されています。
「どのモデルがどのアクセサリに対応するか」は、意外と見落としやすいポイント。中古iPadを購入する際はチェックしておいてください。
Apple Pencil
Apple Pencil Pro | Apple Pencil (第2世代) | Apple Pencil (USB-C) | Apple Pencil (第1世代) | |
---|---|---|---|---|
外観 | ||||
特徴 | 〇iPad側面の磁気コネクタにくっつけてペアリング&ワイヤレス充電 ダブルタップでツール切り替え スクイーズ操作でツール起動 〇バレルロール機能に対応 ペン先ホバー時に影が表示 〇描写の遅延がより少なく 〇傾きと圧力を感知するセンサー | 〇iPad側面の磁気コネクタにくっつけてペアリング&ワイヤレス充電 ダブルタップでツール切り替え 〇描写の遅延がより少なく 〇傾きと圧力を感知するセンサー | 傾きを感知するセンサー | 搭載USB-Cポートでペアリング&充電〇iPadのLightningコネクタに差し込んでペアリング&充電 〇傾きと圧力を感知するセンサー |
対応iPad | iPad Air(M2) iPad Pro(M4) iPad mini(A17 Pro) | iPad mini(第6世代) iPad Air(第4世代以降) iPad Pro 11(第1世代以降) iPad Pro 12.9(第3世代以降) | iPad(第10世代) iPad mini(第6世代以降) iPad Air(M2) iPad Air(第4世代以降) iPad Pro(M4) iPad Pro 11(第1世代以降) iPad Pro 12.9(第3世代以降) | iPad(第6世代以降) iPad mini(第5世代) iPad Air(第3世代) iPad Pro 9.7 iPad Pro 10.5 iPad Pro 12.9(第1世代) iPad Pro 12.9(第2世代) |
販売ページ | Amazon Apple公式 | Amazon Apple公式 | Amazon Apple公式 | Amazon Apple公式 |
iPad向けキーボード
iPad Pro用 Magic Keyboard | Magic Keyboard | Magic Keyboard Folio | Smart Keyboard | Smart Keyboard Folio | |
---|---|---|---|---|---|
外観 | |||||
特徴 | 〇iPad背面にあるSmart Connectorにくっつけて装着 〇給電はiPadから行われ充電不要 〇キーボードバックライト搭載 〇パススルー充電用USB-Cポートを搭載 〇より広くなり触覚フィードバックに対応したトラックパッド ファンクションキー列を搭載 〇iPad背面もカバーする手帳型 | 〇iPad背面にあるSmart Connectorにくっつけて装着 〇給電はiPadから行われ充電不要 〇キーボードバックライト搭載 〇パススルー充電用USB-Cポートを搭載 〇トラックパッド(タッチパッド)搭載 〇iPad背面もカバーする手帳型 | 〇iPad側面のSmart Connectorにくっつけて装着 〇トラックパッド(タッチパッド)搭載 〇iPad背面もカバーする手帳型 〇ケースとキーボードを分離できる設計 | 〇iPad側面のSmart Connectorにくっつけて装着 〇給電はiPadから行われ充電不要 | 〇iPad背面にあるSmart Connectorにくっつけて装着 〇給電はiPadから行われ充電不要 〇iPad背面もカバーする手帳型 |
対応iPad | iPad Pro(M4) | iPad Air(第4世代) iPad Air(第5世代) iPad Pro 11(第1世代) iPad Pro 11(第2世代) iPad Pro 11(第3世代) iPad Pro 11(第4世代) iPad Pro 12.9(第3世代) iPad Pro 12.9(第4世代) iPad Pro 12.9(第5世代) iPad Pro 12.9(第6世代) | iPad(第10世代) | iPad(第7世代) iPad(第8世代) iPad(第9世代) iPad Air(第3世代) iPad Pro 10.5 | iPad Air(第4世代) iPad Air(第5世代) iPad Pro 11(第1世代) iPad Pro 11(第2世代) iPad Pro 11(第3世代) iPad Pro 11(第4世代) iPad Pro 12.9(第3世代) iPad Pro 12.9(第4世代) iPad Pro 12.9(第5世代) iPad Pro 12.9(第6世代) |
販売ページ | Amazon Apple公式 | Amazon Apple公式 | Amazon Apple公式 | Amazon Apple公式 | Amazon Apple公式 |
6. Wi-Fiモデルとセルラーモデルの違いは?
iPadには各モデルに「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi + Cellularモデル」が用意されています。
Wi-Fiモデル | Wi-Fi + Cellularモデル | |
---|---|---|
ネット通信機能 | Wi-Fi | Wi-Fi 5G 4G LTE |
GPS | × | 〇 |
価格(税込) ※iPad(第10世代) | 58,800円〜 | 84,800円〜 |
Wi-Fi環境下で使用されることが多いiPadの場合、基本的には価格の安いWi-FiモデルでOKです。「屋外でネット通信したい」という場合でもスマホのテザリング機能でカバーできます。
あとは「必要かどうか」というところ。スマホ感覚で屋外でモバイル通信したいだったり、カーナビアプリ使用のためにGPSが必要だったりといった場合は、セルラーモデルのiPadが便利でしょう。
なお、以下のセルラーモデルは5Gのモバイル通信に対応します。
- iPad(第10世代)
- iPad mini(第6世代以降)
- iPad Air(第5世代)
- 11インチ/13インチiPad Air(M2)
- 11インチiPad Pro(第3世代/第4世代)
- 12.9インチiPad Pro(第5世代/第6世代)
- 11インチ/13インチiPad Pro(M4)
7. ストレージ容量について
iPadには複数のストレージ容量が用意されており、大容量なほど価格が上がってきます。
必要なストレージ容量はその人の使い方によって変わってきますが、iPadのストレージ容量のおすすめは「128GB以上」です。
特定の用途にしか使わない場合は価格の安い64GB以下を選ぶのもありですが、iPadOSのシステムデータ分(10〜20GB程度)や、特に容量を消費するゲームアプリを入れる場合を考えると、やはり128GB以上が安心です。
8. 周辺機器との連携はUSB-C搭載モデルが便利
iPadにハブや外部ストレージなどの周辺機器を接続したいなら 、USB-C(USB Type-C)ポート搭載のモデルが便利です。
- iPhone 15シリーズ以降といったUSB-C搭載デバイスとケーブルを共有できる。
- Lightningに縛られることなく、一般的に販売されているUSB-Cハブや外部ストレージといった周辺機器を接続できる。
周辺機器との連携においては、「Lightning縛りがない」というメリットは大きいですね。iPadのUSB-Cポートでできることはたくさんあるので、予算が合えばUSB-Cポート搭載のiPadおすすめします。
- iPad(第10世代)
- iPad mini(第6世代以降)
- 11インチ/13インチiPad Air(M2)
- iPad Air(第4世代以降)
- 11インチ/13インチiPad Pro(M4)
- 11インチiPad Pro(第1世代以降)
- 12.9インチiPad Pro(第3世代以降)
9. キャリア版中古iPadを買うときの注意点
中古iPadを物色していると、ドコモやau、ソフトバンクといった通信キャリアで購入された「キャリア版のiPad」によく遭遇します。
iPadの場合、対応バンドを気にする必要はありません。通常のSIMフリー版のセルラーモデルのiPadとして問題なく使用できますが、以下の点をチェックしておいてください。
- SIMロック解除済みか、あるいはSIMフリーか
- ネットワーック利用制限の状態はどうか(〇 / ▲ / ✕)
Apple製品の場合、2021年9月以降に発売されたキャリア版iPadはSIMフリーの状態で販売されています。つまりSIMロック解除の必要はありません。
- iPad(第9世代/第10世代)
- iPad mini(第6世代以降)
- 11インチ/13インチiPad Air(M2)
- iPad Air(第5世代以降)
- 11インチ/13インチiPad Pro(M4)
- 11インチiPad Pro(第3世代以降)
- 12.9インチiPad Pro(第5世代以降)
「ネットワーク利用制限」とは、デバイスの本体代金の未払いや不正契約、不正取得などの理由で、キャリアがそのデバイスに対してモバイル通信に制限をかける仕組みのことです。
- 【〇】デバイスの本体代金が完済されており、問題なく使用できる状態。
- 【▲】デバイスの本体代金の支払いが完全に済んでおらず(残債がある状態)、未払いとなれば将来的に「×」となる可能性がある。
- 【✕】デバイスの本体代金の未払いなどの理由でネットワーク利用制限がかかっており、モバイル通信に制限がかかっている状態(いわゆる赤ロムの状態)。
フリマ・オークションなどで個人間取引においては、ネットワーク利用制限が「▲」となっているものは選ばないでください。原則は「〇」のiPadを選びましょう。
よくある質問
- 中古iPadはどんな人に向いている?
-
中古iPadは、「コスパを重視したい方」や「とにかく安く買いたい方」に向いています。
iPadは毎年のように最新モデルが発売されます。Appleシリコンチップの登場やLightningからUSB-Cへ変更といった大きな進化が見られることもありますが、ほとんど場合ははマイナーアップデートにとどまります。
円安情勢もあり価格が上昇し続けている最新モデルよりも、「十分な性能・機能を備える型落ちモデル」のほうがコスパ面で優れているのは明白です。
WEBページの閲覧や動画視聴、かんたんな画像編集を行う程度であれば、最新モデルでも型落ちモデルでも快適性に大きな差はありません。
中古iPadなら、幅広い選択肢のなかから、自分の求める性能・機能にぴったりなモデルを手頃な価格で見つけられるはずです。
- おすすめの中古iPadモデルは?
-
2024年現在において、狙い目となるおすすめの中古iPadモデルは以下の3つです。
どのモデルも比較的新しいため、iPadOSのサポート期間には余裕がありバッテリーの状態がいいものを狙えるかと思います。
- 1. iPad(第10世代):2022年発売
現行モデルとして販売が続いているが、発売から約2年が経過し中古価格が下がってきている。A14 Bioniciチップ搭載で高性能、USB-Cポートを搭載し、中古で購入しても数年間は快適に使える。
- 2. iPad Air(第5世代):2022年発売
M1チップで高性能、Apple Intelligence(日本語は2025年対応予定)にも対応する。負荷の高いゲームアプリも快適にプレイできる性能を備える。USB-Cポートも搭載。
- 3. iPad mini(第6世代):2021年発売
iPad mini(A17 Pro)が登場し、いままさに狙い目。片手持ちできる8.3インチディスプレイが人気。A15 Bionciチップを搭載し高性能、USB-Cポートも搭載。
- Apple Inteligenceに対応するiPadモデルは?
-
Appleの独自AI「Apple Intelligence」は、iPadではM1チップ以降のモデルが対応します。
Apple Intelligence対応iPadモデル- 11インチ/13インチiPad Air(M2)
- iPad Air(第5世代)
- 11インチiPad Pro(M4)
- 11インチiPad Pro(第3世代以降)
- 13インチiPad Pro(M4)
- 12.9インチiPad Pro(第5世代 以降)
日本語対応は2025年となる予定ですが、話題のAI機能に触れてみたい方は上記の中古iPadを選びましょう。
- 中古iPadはどこで買うのがおすすめ?
-
中古iPadを買うなら、
- 価格が安い
- 在庫数が豊富
- 保証付き
この3つの条件を満たす中古ショップがおすすめです。
記事内でもご紹介していますが、中古iPadは「イオシス」での購入がおすすめ。記事執筆時点での中古iPadの在庫数は4千台以上、3か月間の保証が設けられており安心です。価格の安さも業界トップクラスです。
中古のApple製品を買うならここが鉄板
- 中古iPadと「Apple認定整備済製品」との違いは?
-
Apple認定整備済製品とは、返品などで返ってきた製品をAppleが整備し再販しているもの。
中古iPadとの違いは以下のとおりです。
iPadの認定整備済製品 中古iPad 品質 新品水準 比較して劣る バッテリー 新品 ものによって劣化している 外装 新品 使用感や傷がある 付属品 新品 揃っていない場合がある パッケージ 専用の箱 箱がない、あるいは箱にダメージがある場合がある Appleによる1年間の保証 あり 購入後1年以内のものを除きなし AppleCare+への加入 可能 加入できない 価格 新品の15%引き 新品・認定整備済製品よりも安い iPadの認定整備済製品には新しいバッテリーと外装が使われています。どちらというと新品に近い存在です。
新品水準のiPadを安く買える
- 中古iPadとAppleの学割ではどっちが安い?
-
より価格が安いのは中古iPadです。
しかし、あなたが学生・教職員などApple学割の対象者で、現行モデルのiPadの購入を考えているならあわせてチェックしてみることをおすすめします。
新品の現行モデルを購入するなら学割価格が最安クラス。公式サイト内にある「Apple学生・教職員向けストア」から利用できます。
- 中古iPadと他社の整備品(リファービッシュ品)との違いは?
-
Apple認定整備済製品は「Apple自身」が整備し販売しているものですが、「Apple以外の業者」が整備品として販売されているものもあります。
これらには新しい外装・バッテリーは使われておらず、Appleによる保証もないため、「中古iPadに近い」と言えます。
例えばAmazon Renewed(Amazon整備済み品)では、Amazon認定の業者が整備したiPadが販売されています。
- ネットワーク利用制限が「▲」のキャリア版iPadはあり?
-
ネットワーク利用制限が「▲」のキャリア版iPadは、将来的に「✕」となる可能性がわずかながらあります。
ただ、私はあえて「▲」を狙うのありだと考えています。
「▲」がありな理由- 「○」のものよりも安く買える。
- 「×」になってしまったとしても、モバイル通信に制限がかかるだけで、Wi-Fi通信などその他の機能は普通に使える。
- 「赤ロム永久保証」のある中古ショップで購入すれば、万が一「×」になっても返金または同等品に交換してくれる(保証内容はショップによって異なる)。
フリマやオークションなどの個人間取引においては「▲」は大きなリスクとなりますが、赤ロム永久保証の大手中古ショップ購入ならリスクゼロで、しかも安く購入できます。
- iPadの寿命は何年?
-
iPadの寿命は「iPadOSのサポート期間」がひとつの目安になります。
サポート期間はモデルによって異なりますが、だいたい5〜6年ほど。発売から5、6年経過している中古iPadだと、バッテリーの劣化も進んでいるはずです。
サポート対象外となってもセキュリティアップデートは続くため、直ちに問題が出てくることはありませんが、基本的にはサポート期間に余裕のある2〜3年以内に発売されたモデルがおすすめです。