iPhone 15シリーズ・iPhone 14シリーズ・iPhone 13シリーズ・iPhone 12シリーズは「MagSafe(マグセーフ)」に対応します。
- この記事で分かること
本記事では、上の3点についてご紹介しています。
「iPhone 15/14/13/12シリーズを使っている」
「MagSafeの使い方がよく分からない」
「MagSafeにメリットがあるなら導入してみたい」
「MagSafeにどんなデメリットがあるかを知りたい」
このような方に参考にしていただける内容となっています。ぜひ参考にしてみてください!
iPhoneのMagSafeとは?
MagSafe(マグセーフ)とは、対応アクセサリーをiPhone背面にくっつけてワイヤレス充電やカード収納、スタンドなどの便利機能を利用できるiPhone向けのApple独自システムのことです。
「マグネットでiPhoneの背面にくっつく」というところがMagSafeのポイント。
MagSafeアクセサリーは、iPhoneにかんたんに装着でき、なおかつかんたんに取り外すことができます。
MagSafeに対応するiPhone
MagSafeは、iPhone 15シリーズ、iPhone 14シリーズ・iPhone 13シリーズ・iPhone 12シリーズに対応します。
- iPhone 15
- iPhone 15 Plus
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
- iPhone 14
- iPhone 14 Plus
- iPhone 14 Pro
- iPhone 14 Pro Max
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
上に記載のないiPhone SEやiPhone 11シリーズ以前のモデルは、MagSafeに対応しないのでご注意ください。
AirPods(第3世代)・AirPods Pro(第2世代)の「MagSafe充電ケース」もその名のとおりMagSafeに対応します。
なお、iPhoneのMagSafeはMacBookが対応するMagSafeとは別ものですのでご注意ください。
最大15Wの高速なワイヤレス充電
MagSafeに対応するワイヤレス充電器を使えば、iPhone 14/13/12シリーズを最大15Wで高速にワイヤレス充電できます(iPhone 13/12 miniは最大12W)。
iPhone 8以降のモデルは、最大7.5Wでワイヤレス充電できる「Qi(チー)ワイヤレス充電」に対応しますが、MagSafeによるワイヤレス充電では最大15Wにパワーアップ。
MagSafeならさらにiPhoneを高速にワイヤレス充電できます。
充電開始時のバッテリー残量 | 30分経過 | 60分経過 | 60分で増加した バッテリー残量 | |
---|---|---|---|---|
MagSafeワイヤレス充電 (最大15W) | 13% | 33% | 50% | 37%アップ |
Qiワイヤレス充電 (最大7.5W) | 14% | 42% | 61% | 47%アップ |
※iPhone 12 Proで計測。MagSafeワイヤレス充電はApple「MagSafe充電器」とApple「20W USB-C電源アダプタ」を使用。 |
MagSafe充電の速度はQiワイヤレス充電の2倍とはいきませんが、充電速度にこれほどの差が出ます。
最大15WのMagSaf充電を行う場合、これに対応するワイヤレス充電器が必要です。
最初の1台としてMagSafe充電器を購入するなら、最大15Wに対応し、モバイルバッテリーやUSBカーチャージャーでの充電にも対応できるAppleの「MagSafe充電器」がおすすめ。
MagSafeに対応するワイヤレス充電器はサードパーティ製からも発売されていますが、Apple純正で安心ですし、あらゆる充電環境に対応できます。
また、MagSafe充電に対応するモバイルバッテリーもあります。
Appleの「MagSafeバッテリーパック」は、Apple純正としては唯一のiPhone 14/13/12向けモバイルバッテリーで、最大7.5Wのワイヤレス充電に対応します。
iPhone上でモバイルバッテリーのバッテリー残量を確認できるので、iPhoneの拡張バッテリーのような感覚で使用できます。
最大27W以上のUSB-C充電器と組み合わせると、iPhoneへのワイヤレス充電がさらに高速に。有線では最大15Wのワイヤレス充電器としても使える便利なMagSafeアクセサリー。
Belkinの3-in-1充電器(WIZ017dq)なら、iPhoneへの最大15WのMagSafe充電とApple Watch Series 8/Ultra/Series 7への急速充電を同時に行えます。
便利なMagSafeアクセサリーのなかでも、MagSafeに対応する充電器は注目したいアイテムです。有線による充電と比較すると充電速度は落ちますが、くっつけるだけで高速に充電できるのは非常に便利です。
ピタッとくっつくから位置ズレなし
MagSaf充電は、ワイヤレス充電器がiPhone背面の決まった位置にピタッとくっついてくれるため、位置ズレの心配がありません。
Qiワイヤレス充電の場合、MagSafeのように固定されていないため、位置ズレによって「実は充電できていなかった」なんてことがよく起こります。
手動で位置合わせしなければならないことは、私を含め結構ストレスに感じる方が多いのではないでしょうか。
ワイヤレス充電時の位置ズレは、手間があるだけでなく発熱の原因になることがあります。そうなるとiPhoneのバッテリーに負担がかかることになります。
MagSafeなら位置ズレの心配はないですし、磁力も強力でなにかの衝撃でズレてしまうこともありません。iPhoneをぶら下げた状態で多少振っても落下しないほどの磁力で強力です。
Qiワイヤレス充電との互換性を有する
MagSafe充電は、Qi規格によるワイヤレス充電と互換性があります。
上ではAppleのMagSafe充電器で、Google Pixel 7aをワイヤレス充電しています。このようにQiワイヤレス充電に対応するデバイスなら、MagSafe充電器で充電することが可能です。
最近ではQiワイヤレス充電に対応するイヤホンも増えてきました。ひとつのMagSafe充電器でiPhoneもイヤホンも充電できます。
ただし、Androidスマホ × MagSafe充電器のような組み合わせにはメリットがありません。MagSafe充電はQiワイヤレス充電と互換性はありますが、基本的にはMagSafe対応iPhoneの充電がメインです。
カード収納やスタンド、ホルダーとしても優秀
iPhoneのMagSafeでできることは、高速なワイヤレス充電だけではありません。
私は普段、Appleの「MagSafe対応レザーウォレット」をiPhone 13にくっつけています。かなり年季が入っていますが、iPhone 12が発売された2020年に購入したものでかれこれ3年ほど愛用していますね。
MagSafe対応レザーウォレットは、最大3枚のカードを収納できiPhoneと一緒に携帯できるカードケースです。なめし加工が施された高級あるヨーロピアンレザーで作られており、本革ならではの自然な経年劣化を楽しめるアイテムです。
クレジットカードなど磁気カードへの影響が気になるところかと思いますが、もう3年近くクレジットカードを入れて持ち運んでいて磁気が飛んだことはありません。
車にはBelkin(ベルキン)のMagSafe対応車載ホルダーを設置しています。
クランプタイプの車載ホルダーだと、iPhoneを固定する手間があります。このBelkinの車載ホルダーMagSafeに対応するのでかんたんかつすばやく脱着できます。
MagSafeの注意点
iPhone 14/13/12シリーズユーザーにとっては活用必須と言えるほど便利なMagSafeですが、活用する上で注意しておきたいことがあります。
ここでは、MagSafeの注意点・デメリットについてまとめました。
iPhoneケースはMagSafe対応のものが必要
MagSafe充電器などのMagSafeアクセサリーを使用する場合、iPhoneケースを外すし裸の状態にするか、またはMagSafe対応のiPhoneケースを用意する必要があります。
MagSafeに対応しないケースでも、薄いケースなら使用できる場合もあります。しかし、多少マグネットが弱くなってしまいますし、充電効率化が低下し充電速度が落ちてしまう可能性も。
選べるiPhoneケースがMagSafe対応ケースに限られるというデメリットがあるものの、最近ではサードパーティ製iPhoneケースを含め選択肢が増えました。
「iPhoneのMagSafeを活用したい」という方は、MagSafeに対応したiPhoneケースを選ぶようにしましょう。
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MagSafe対応製品を購入するコストがかかる
iPhoneでMagSafeを活用するには、MagSafe対応iPhoneケースや充電器などを用意しなければなりません。
例えばAppleの「MagSafe充電器」の価格は税込6,180円。さらに手持ちのUSB-C充電器がなければ別で用意する必要がありますから、トータルでそこそこの費用がかかります。
ただiPhoneの充電は毎日行うもの。多少のコストをかければ、そんな毎日の充電がより便利になります。必須ではなけれど、あれば便利なアイテム。それがMagSafeアクセサリーです。
充電速度は有線がベスト
MagSafe充電は最大15Wと高速ですが、充電速度にこだわるなら有線による充電がベストです。
有線でiPhoneを急速充電すると、最大20Wを越える速度で充電できます。上では最大30WのUSB-C充電器「Anker 511 Charger (Nano 3,30W)」でiPhone 13を充電していますが、約22Wと高速に充電できています。
最大20W以上のUSB-C充電器を使えば、iPhone 8以降のバッテリーを約30分で最大50%充電できます。
充電を急いでいないときはMagSafe充電、急いでいるときは有線と使い分ける方法がおすすめです。
【重要】「MagSafe対応」とうたうサードパーティ充電器について
「MagSafe対応」とうたうサードパーティ製充電器・モバイルバッテリーはたくさん販売されています。
しかし、それらは「MagSafe対応iPhoneにはくっつくもののワイヤレス充電は最大7.5Wまで」というものがほとんどです。
例えばMagSafe対応iPhone向けモバイルバッテリー「Anker 321 MagGo Battery (PowerCore 5000)」の充電速度は最大7.5Wです。
なかにはあたかも最大15WのMagSafe充電に対応しているかのようの説明されている製品もありますので、混同しないようにご注意ください。
MagSafeの使い勝手に慣れると手放せなくなる
「どうしてもMagSafeがないと困る!」というわけではないのですが、一度のその便利な使い勝手に慣れてしまうと手放せなくなる魅力がMagSafeにはあります。
充電する度にケーブルを抜き差しする必要はありませんし、カード収納も地味ながら便利。いつでもどこでもiPhoneを立てられるスタンドも魅力的です。MagSafe対応のiPhoneモデルをお持ちの方は、ぜひMagSafeを活用してみましょう!
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MagSafeに関するよくある質問
- MagSafeに対応するiPhoneモデル・機種は?
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MagSafeは、iPhone 15シリーズ・iPhone 14シリーズ・iPhone 13シリーズ・iPhone 12シリーズが対応します。
- MagSafeのメリットは何ですか?
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MagSafeには以下のメリットがあります。
- iPhoneを最大15Wで高速にワイヤレス充電できる。
- iPhone背面にピタッとくっつき、装着・取り外しをかんたんに行える。
- 位置ズレしないので確実にiPhoneを充電できる。
- カード収納やスタンド、ホルダーなどさまざまなMagSafe対応製品が販売されている。
- MagSafeの注意点・デメリットは何ですか?
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MagSafeには以下のデメリットがあります。
- iPhoneケースを装着した状態でMagSafeアクセサリーを使用する場合、MagSafeに対応するiPhoneケースを用意する必要がある。
- MagSafe対応製品を購入するコストがかかる。
- 充電速度は有線による充電のほうが高速。