「MagSafe(マグセーフ)」とは、マグネットを利用したApple独自の磁気テクノロジーの名称です。
iPhoneを高速にワイヤレス充電できたり、ウォレットやスマホリングなどのアクセサリをかんたんに装着できたりといったメリットがあります。
本記事では、iPhoneを愛用されている方に向けて、「MagSafeって何?」「何ができて何が便利なの?」というところについて解説します。
「もっとiPhoneを活用したい!」という方に参考にしていただける内容となっていますので、ぜひチェックしてみてください!
MagSafe(マグセーフ)とは?
「MagSafe」とは、マグネットを利用したApple独自の磁気テクノロジーの名称です。
- 最大25W(iPhone 16シリーズ)の高速なワイヤレス充電
- マグネットによる、適切な位置へのワイヤレス充電器の固定
- カード収納ウォレットやスマホリング、ホルダーなどの対応アクセサリを固定できる
「マグネットでくっつく」という点が、MagSafeの最大のポイント。
マグネットでくっつくことでワイヤレス充電時の位置ズレの心配は不要。効率的かつ高速なワイヤレス充電を実現します。
そして充電器以外のアクセサリもマグネットによりかんたんに装着&取り外しできます。
MagSafeに対応するのは「iPhone 12シリーズ以降」となります。
- iPhone 16シリーズ
- iPhone 15シリーズ
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone 12シリーズ
※iPhone 11シリーズ以前やiPhone SEには未対応
Appleのワイヤレスイヤホン「AirPods」も一部モデルがMagSafeに対応します。
モデル | MagSafe | Qi |
---|---|---|
AirPods 4 | ✕ | ✕ |
ANC搭載AirPods 4 | ✕ | 〇 |
AirPods Pro 2 | 〇 | 〇 |
ちなみにiPhoneやAirPodsが対応するMagSafeと、MacBookに搭載されている「MagSafe 3ポート」は別ものです。
もともとMagSafeというのはMacBookの充電コネクタに採用されていたんですよね。それが後にかたちを変え、iPhoneに応用されているという流れです。
MagSafeでできること
続いては「具体的にMagSafeで何ができるの?」というところをご紹介していきましょう。
最大25Wの高速なワイヤレス充電
MagSafeに対応するワイヤレス充電器を使えば、iPhoneを最大25Wと高速にワイヤレス充電できます。
iPhoneは「MagSafe」「Qi2(チーツー)」「Qi(チー)」の3つのワイヤレス充電規格と互換性があります。
ワイヤレス 充電規格 | 対応モデル | 充電速度 | 特徴 |
---|---|---|---|
MagSafe | iPhone 12以降 | 最大25W ※1 | ・Apple独自規格(Qi互換あり) ・マグネットで正確な位置合わせ |
Qi2 | iPhone 12以降 | 最大15W | ・MagSafeをもとに設計された規格 ・マグネットで正確な位置合わせ ・Apple以外のデバイスにも対応 |
Qi | iPhone 8以降 | 最大7.5W | ・幅広いデバイスに対応 |
※1 最大25Wに対応するのはApple MagSafe充電器とiPhone 16シリーズの組み合わせのみ。その他モデルは最大15W。 |
最大25Wでワイヤレス充電できるのは、Appleの「MagSafe充電器」とiPhone 16シリーズの組み合わせのみ。条件付きではあるものの、iPhoneをもっとも高速にワイヤレス充電するならMagSafeです。
「ワイヤレス充電 = 充電速度が遅い」というのはひと昔前の話。高速なMagSafeと言えどもさすがに有線には負けますが、それに迫るほどの速度でワイヤレス充電が可能となっています。
マグネットでくっつくから位置ズレなし
ワイヤレス充電はその仕組み上、充電デバイスを適切な位置に置いてあげないと充電効率が低下し、充電速度の低下や発熱の原因となります。
従来のQiでワイヤレス充電する場合、手動で位置合わせしなければなりません。「この辺?ちょっとずれてる?」とiPhoneを置く位置を微調節する必要があり、これが非常に手間でした。
しかしマグネットで適切な位置にくっついてくれるMagSafeなら、微調節する手間はなく位置ズレなし。
iPhone背面のだいたいの位置に近づけるだけでピタッとくっついてくれるので、ストレスフリーで快適です。
さまざまなアクセサリを装着できる
MagSafeが便利なのはワイヤレス充電だけではありません。
例えばApple純正の「MagSafe対応ファインウーブンウォレット」。最大3枚のカードを収納でき、iPhoneにくっつけて携帯できます。Appleの「探す」アプリに対応し、iPhoneから離れた最後の位置情報(紛失した位置情報)をマップ上で確認できます。
下はスタンドとしても使えるTORRAS(トラス)のスマホリング。
MagSafeに対応し、iPhoneに背面にくっつけて、スマホリング兼スタンドして大活躍してくれます。
個人的にはBelkin(ベルキン)のMagSafe対応車載ホルダーもよく使っていますね。CarPlayでナビアプリを使用する際に重宝しています。
クランプして固定する車載ホルダーだと、iPhoneの装着と取り外しに両手が必要があります。マグネットのMagSafeなら片手でかんたん&素早くiPhoneを取り外しでき便利です。
これらのMagSafeアクセサリはほんの一部。ワイヤレス充電器以外のMagSafeアクセサリにも注目してみてください。
MagSafeの注意点・デメリットは?
ワイヤレス充電に使い勝手の良いアクセサリなど便利なMagSafeですが、活用するにあたって知っておきたい注意点・デメリットがあります。
MagSafe対応のケースが必要
iPhoneでMagSafeアクセサリを使用する場合、ケースを外し裸の状態にするか、MagSafeに対応するケースを用意する必要があります。
上はApple純正の「MagSafe対応クリアケース」です。
MagSafeに対応するためアクセサリをくっつける際の磁力は維持されますし、ワイヤレス充電も問題なく行えます。
MagSafeに対応しないケースでも、薄手のものなら使用できる場合もあります。しかし、磁力が弱くなったり充電効率の低下により充電速度が落ちたりといったデメリットを考えると、やはり「MagSafe対応」とうたわれたケースがベストです。
MagSafeに対応するケースはサードパーティ製含め多く販売されているものの、「選べるケースが限られてしまう」ということはMagSafeのデメリットと言えそうです。
MagSafeアクセサリは価格が高い
便利なMagSafeアクセサリですが、その価格の高さがデメリットに上げられます。特にApple純正のMagSafeアクセサリは高価ですね。
例えばAppleの「MagSafe充電器」の価格は税込6,480円。Qi2対応の同タイプのワイヤレス充電なら、この半額近い価格で買えてしまいます。
MagSafeが便利であることには間違いありませんが、コスパを重視したい方にとっては価格がネックとなるかもしれません。
充電速度は有線に負ける
最大25Wと高速なワイヤレス充電が可能なMagSafeですが、その充電速度はさすがに有線での充電に負けます。
iPhone 16 Proを使って、MagSafe充電時と有線充電時においてバッテリー残量の増え方にどれくらいの差があるかを調べてみました
充電器 | 充電開始時 | 30分後 | 増加 |
---|---|---|---|
Apple MagSafe充電器 + Apple 30W USB-C電源アダプタ | 7% | 42% | 35%アップ |
Apple 20W USB-C電源アダプタ | 11% | 63% | 52%アップ |
※ Apple 30W USB-C電源アダプタを使用 |
このとおり、たった30分の充電で結構な差があります。「とにかく速くiPhoneを充電したい」という方であれば、有線での充電がベストでしょう。
それでも利便性が高いのは間違いなくMagSafe。充電を急いでいないときはMagSafeで充電、急いでいるときは有線で充電と使い分けるのがおすすめです。
まとめ:MagSafeでiPhoneがより便利になる
MagSafeの活用は必須ではありません。iPhoneは有線で充電できますし、MagSafeアクセサリもないと困るわけではありません。
しかし、一度MagSafeを活用すれば手放せなく魅力があるのは確かです。
特にワイヤレス充電ですね。充電ケーブルを引っ張り出してくることなく、充電しようと思ったときにくっつけるだけで充電し始められるのは非常に便利です。
個人的にはMagSafe対応ウーブンウォレットは常に付けっぱなしですし、MagSafeに対応する車載ホルダーも重宝しています。
iPhoneを使っているのにもかかわらず、もしMagSafeを活用できていないという方がいるならぜひこの機会にMagSafeを導入してみてください。MagSafeでiPhoneがより便利になりますよ!
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よくある質問
- MagSafe(マグセーフ)とは何?
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「MagSafe(マグセーフ)」とは、マグネットを利用したApple独自の磁気テクノロジーの名称です。
iPhone 12シリーズ以降に対応し、ワイヤレス充電器やカードを収納できるウォレット、スマホリングなどの対応アクセサリがたくさん販売されています。
- MagSafeとQi2の違いは?
-
iPhoneユーザーにとって「MagSafe」と「Qi2(チーツー)」はよく似たワイヤレス充電規格ですが、違いとして以下の3点があります。
- 充電速度:MagSafeは最大25W(iPhone 16シリーズ x MagSafe充電器の組み合わせに限る)、Qi2は最大15W
- マグネットでくっつく:MagSafeは必須、Qi2は必須ではない(くっつかないQi2アクセサリは規格上あり得る)
- 互換性:MagSafeはApple製品のみ対応、Qi2はApple縛りがない
もっとも大きい違いは「互換性」でしょうか。いまのところQi2に対応するのはApple製品がほぼですが、今後対応するAndroidスマホも増えてくるはずです。
- ワイヤレス充電器はMagSafeとQi2どっちがおすすめ?
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iPhone 16シリーズをお持ちの方なら、Appleの「MagSafe充電器」がおすすめです。
それはiPhone 16シリーズを25Wで充電できる唯一のワイヤレス充電器だから。せっかくさらに高速になったワイヤレス充電に対応するのですからぜひ活用したいところです。
ただ、25WのMagSafe充電は15Wと比べて劇的に充電速度が向上するわけではありません。そう考えると、スタンド型ワイヤレス充電器などバリエーションが多いQi2も魅力です。
- 充電速度にこだわりたい ⇒ Apple MagSafe充電器
- さまざまなタイプから選びたい ⇒ Qi2ワイヤレス充電器
バリエーションが多いという意味では、自分の求めるものや利用シーンにぴったりなものを見つけられるのは「Qi2ワイヤレス充電器」です。
- MagSafeとQiとの互換性は?
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MagSafeはQiと互換性があります。MagSafeに対応するワイヤレス充電器を使って、ワイヤレスイヤホンなどQiに対応するデバイスを充電できます。
- MagSafeによる充電のバッテリーへの影響は?
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Appleによると、MagSafeによる充電は適切な設計によりバッテリーに悪影響を与えることはないとのことです。
私個人の感覚でも、MagSafeを含むワイヤレス充電でバッテリーの劣化が早くなったということはありません。心配は不要でしょう。
「できる限りバッテリーを長持ちさせたい」という方は、iPhoneの「設定」>「バッテリー」からバッテリー充電の最適化をオンにしておきましょう。
iPhone 15シリーズ以降では、「バッテリーの充電上限」を設定できます。100%未満に設定しておけば、バッテリーをより長持ちさせることができます。
- おすすめのMagSafeアクセサリは?
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まず用意しておきたいのがワイヤレス充電器。MagSafeあるいはQi2に対応するワイヤレス充電器が便利なのでぜひ用意しておきましょう。
またマグネットでくっつくMagSafeはスタンド・ホルダーとの相性が抜群です。スタンド型のワイヤレス充電器や、MagSafeに対応する車載ホルダーが非常に便利ですのでぜひチェックしてみてください。
- 「Made for MagSafe」認証はあったほうがいい?
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「Made for MagSafe」認証とは、そのMagSafeアクセサリがApple製品と完全な互換性があることを示すAppleによるお墨付きのようなものです。
認証を取得している製品には、Made for MagSafeのロゴが表示されています。
特にMagSafeに対応するワイヤレス充電器を選ぶ場合、このロゴが表示されている認証製品が安心です。なかには認証がないと思われるものも販売されていますが、品質が悪かったり、Apple製品との互換性に問題がある可能性があります。
なおQi2に対応するワイヤレス充電器は、Made for MagSafe認証は気にしなくてOKです。また、ワイヤレス充電器以外のウォレットやスマホリングも気にしなくていいでしょう。
電源周りのアクセサリであるワイヤレス充電器を選ぶ場合は特に、Made for MagSafeのロゴがあるかどうかをチェックしておいてください。