MacBookにアップルケアは必要か?入るべきか?いいえ、不要です。

MacBookにアップルケアは必要か?入るべきか?いいえ、不要です。

「AppleCare+ for Mac」は、MacBookを含むMac製品につけられるAppleの有償保証。保証期間内においては、修理費用に割安な特別価格が適用されるなどのサービスを受けられます。

今回は「MacBookにAppleCare+ for Macは必要なの?」というテーマです。

AppleCare+は、いわば保険みたいなものなの。なにもなければそれでいいのですが、万が一故障などで修理が必要になったときに加入していれば修理費用の負担が少なく済みます。

よく「AppleCare+は必要か」と言われますが、私はAppleCare+ for Macは多くの人にとっては不要だと思っています。

これまで6台ものMacBookを購入してきましたが、一度もAppleCare+に加入したことはないですし、「加入しておけばよかった」と後悔したこともありません。

もちろん「AppleCare+ for Macに助けられた」という方もいるはずです。本記事では「必要ないと考える理由」に加えて、「加入しておいたほうがいいパターン」についても解説しています。ぜひ参考にしてください!

私はAppleCare+に加入しないかわりに、月額700円(税込)で最大3台まで補償してくれる「モバイル保険 MacBookにアップルケアは必要か?入るべきか?いいえ、不要です。」に加入しています。

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目次

「AppleCare+ for Mac」とは?

すべてのMacBookには、製品購入後1年間の「ハードウェア製品限定保証(いわゆるメーカー保証」と「90日間の無償テクニカルサポート」が付いています。

AppleCare+ for Macに加入すると、加入期間中においてはその保証とテクニカルサポートが延長されます。

AppleCare+ for Macの加入費用

AppleCare+ for Macの加入費用は、MacBookモデルによって異なります。現行モデルにおける加入費用は以下のとおりです。

AppleCare+ for Macの加入費用
MacBookモデル1年間(自動更新)3年間
13インチMacBook Air(M2)9,800円27,800円
13インチMacBook Air(M3)10,800円29,800円
15インチMacBook Air(M3)12,800円34,800円
14インチMacBook Pro16,400円44,800円
16インチMacBook Pro23,400円62,800円

3年間のプラン加入した場合、3年後の保証終了日から30日以内に1年間の自動更新プランに加入することで、その後も保証を延長可能です。

AppleCare+ for Macへは、MacBookの購入と同時に、あるいは購入日から30日以内にオンラインや電話から加入できます。

無償のバッテリー交換サービス(条件あり)

AppleCare+ for Macの保証期間内において、バッテリーの蓄電量が新品時の80%未満にまで劣化したとき、無償のバッテリー交換サービスを受けられます。

通常時(AppleCare+ for Mac未加入時)のバッテリー交換費用は以下になります。

AppleCare+ for Mac未加入時のバッテリー交換費用(税込)
  • 13インチMacBook Air:24,000円
  • 15インチMacBook Air:29,800円
  • MacBook Pro 14:37,500円
  • MacBook Pro 16:37,500円

修理費用に割安な特別価格が適用される

購入から1年間はメーカー保証が付いてるので、いわゆる自然故障の範囲においては無償で修理または交換してくれます。

1年間のメーカー保証が切れると、自然故障・過失による故障にかかわらず有償修理となります(修理費用は見積もり)。

AppleCare+ for Macに加入すると、保証期間内において、自然故障による無償修理に加え過失や損傷に対する修理費用に割安な特別価格が適用されます。

AppleCare+ for Mac加入時の修理費用
  • 画面のひび割れ(前面のみ):12,900円
  • 筐体の損傷:12,900円
  • そのほかの損傷:37,100円

※ 利用回数の制限なし

ただし、内容によっては保証対象にならないことには注意してください。

  • 機能に影響しない外観上の損傷(ちょっとした擦り傷など)
  • 紛失や盗難
  • 改造、改変されている場合の損傷
  • 火災、地震、洪水などの害定期要因によって生じた損傷
  • 過度または壊滅的な物理的損傷、または液体接触に起因する過度または壊滅的な損傷

AppleCare+ for Macの「保証対象となる損傷」と、「保証対象外となる壊滅的な損傷」の境界線が分かりにくかったので、「壊滅的な損傷とはなにか」をAppleに問い合わせてみました。

  • ひん曲がっていたり、潰れてしまっているような激しい損傷
  • 完全に液体に水没させてしまったような場合
  • 吐瀉物や薬品がかかってしまったなど、人体に悪影響を及ぼす可能性がある場合

保証対象外の「壊滅的な損傷」にあたるかどうかは、最終的にAppleの修理担当者が実際に見て判断するようです。

ちなみに、「キーボードに飲み物をこぼしてしまった」という場合でも保証対象として判断してくれることが多いのだそう。ただ何をどれくらいこぼしてしまったのかにもよるかと思いますので、最終的にはAppleに出してみてどれくらいの費用がかかるかどうか、というところですね。

無償テクニカルサポートも延長される

AppleCare+ for Macに加入すると、もともとついている「90日間の無償テクニカルサポート」も延長されます。

無償テクニカルサポートでは、macOSの基本操作やApple製アプリの操作方法について、Apple専任のスペシャリストがサポートしてくれます。Apple製以外のアプリの操作方法や社外製の周辺機器についても、分かる範囲でサポートしてくれるとのこと。

Appleのサポートを利用されたことのある方はご存知かもしれませんが、オペレーターのレベルは高く親切丁寧に対応してくれます。その高いレベルのサポートを3年間受けられるのは、特に「初めてmacOSデバイスを購入する」という人にとっては嬉しいサービスではないでしょうか。

MacBookにAppleCare+ for Macは必要ないと考える理由

AppleCare+ for Macの充実したサービス内容は、確かに魅力的です。加入しておけば安心でであることには違いないのですが、加入費用は安くないですし、そもそも保証を使うの?ということもあります。

私が必要ないと考える理由をまとめました。

【理由1】加入費用の負担が大きい

AppleCare+ for Macの加入費用は安くありません。

13インチMacBook Air(M2)の場合、本体価格が148,800円 から、AppleCare+ for Mac加入費用が27,800円(3年間)ですから、加入費用の価格はMacBook本体価格の約19%の金額という計算に。

大手家電量販店のパソコン保証の価格は5%ぐらいが相場でしょうか。Appleのほうが手厚い保証であることには間違いありませんが、やはり高額です。

しかも、AppleCare+ for Macは自然故障による修理は無償でも、過失による故障の場合は以下のいずれかの修理費用が発生します。

  • 画面のひび割れ(前面のみ):12,900円
  • 筐体の損傷:12,900円
  • そのほかの損傷:37,100円

パソコンの修理費用は高額になることが多いので、最大の金額が事前に分かるという点では安心かもしれません。

ただそれでも上記の修理費用がかかるのと、「壊滅的な損傷」などの理由でAppleに保証対象外と判断される可能性もあります。その場合は見積もりの上実費を払わなくてはいけません

MacBookにアップルケアは必要か?入るべきか?いいえ、不要です。

AppleCare+ for Macの加入費用は高いし、自然故障以外の場合は修理費用がかかる。しかも保証対象外と判断される可能性ある。となると、「無理して入らなくていいじゃないか!」という考えです。

2、3万円あれば、MacBookの周辺アクセサリーをひととおり買い揃えられますからね。もちろん万が一の場合を覚悟しておく必要はありますが、AppleCare+ for Macにあえて加入しないという選択はありだと思っています。

【理由2】保証を使わない可能性のほうが高い

理由その2ですが、これは「AppleCare+ for Macを使わない可能性のほうが高い」というものです。

冒頭でも書いたように、これまで私は6台のMacBookを購入してきましたが、3年以内に故障してしまったものはありません。もちろん、たった6台ではなんのデータにもなりません。あくまでも個人的な感覚の話です。

これは結果論なので、3年以内に故障してしまう可能性は少なからずあるでしょう。しかし1年間はメーカー保証があり(自然故障のみ)、残り2年間で自然故障あるいは過失で損傷させてしまう可能性は低いだろう、と思っています。

AppleCare+ for Macはいわば保険のようなものなので、損得を考えるのは適切ではないかもしれません。が、保証を使わないことが圧倒的に多いのであれば、加入しないほうが結果としてお得ですよね。

【理由3】損傷させてしまう可能性が低い

AppleCare+ for Macは、不注意で落下させてしまったりキーボードに飲み物をこぼしてしまったりと、ユーザー側に過失がある場合でも保証対象になります。

加入しない選択をした場合、保証は1年間のメーカー保証のみ。保証対象は基本的に自然故障のみです。1年以内であっても、ユーザー側に過失があれば修理費用がかかります。

MacBookを屋外に持ち出してガシガシ使う、といったように損傷させてしまうリスクが高い使い方をする場合は、AppleCare+ for Macへの加入を検討したほうがいいでしょう。

しかし、逆に損傷させてしまうリスクが低いという場合は、せっかく加入しても保証を使わない可能性が高いということになります。

私の場合は、デスクの上での使用がほとんど。持ち出すこともありますが頻度は低く、基本デスクの上に置きっぱなしです。この使い方なら損傷させてしまう可能性は低いでしょう。

MacBookにアップルケアは必要か?入るべきか?いいえ、不要です。

このような使い方から、私の使い方では「AppleCare+ for Macは不要」と判断しています。

【理由4】無償のバッテリー交換サービスもほぼ使わない

購入から3年間のAppleCare+ for Macの保証期間内において、バッテリー蓄電量が新品時の80%未満に劣化してしまった場合、無償でバッテリー交換してくれます。

バッテリーの劣化具合は使い方によって違ってきますが、個人的には3年間の使用で80%を切るかどうかは絶妙なラインです。

13インチMacBook Proのバッテリー蓄電量を確認
約1年7か月使用した16インチMacBook Pro

約1年7か月使用した16インチMacBook Proのバッテリーの状態を確認してみると、最大容量が88%となっていました。毎日のようにガシガシ使ってこれなので、3年以内に80%を切るかどうかは微妙です。

上の13インチMacBook Proは、充電しっぱなしや完全に放電された状態で放置、とバッテリーに優しい使い方をしてきたわけではありません。3年以内に80%を切るのは難しいという印象です。

無償のバッテリー交換を目当てに、3年後に年払いに切り替えるのも手ですが、4年目に最大容量が80%を切ってくれるとは限りません。もしかすると5年目になることもあるでしょう。当然、1年ごとに自動更新される度に加入費用が発生します。

このことから、無償のバッテリー交換を目当てにAppleCare+ for Macに加入することはおすすめできません。「3年経過するギリギリでバッテリー交換しようと思ったけど、最大容量が80%を切っておらず無償でバッテリー交換できなかった」ということは十分に起こり得ます。

AppleCare+ for Macに加入したほうがいいパターン

逆に、「AppleCare+ for Macに加入したほうがいいパターン」をまとめました。

AppleCare+ for Macに加入した方がいいパターン
  • 万が一のために安心を購入しておきたい
  • 頻繁に持ち運んだり屋外で使用したりするような損傷させてしまうリスクが高い環境で使用する
  • 無償テクニカルサポートをフル活用したい

私自身としては、やはり「気持ち的」な部分が大きいのかなぁ、と思います。AppleCare+ for Macに加入しておけば、財布的には痛いですが、「とりあえず保証期間中は大丈夫」という安心感を得られますからね。

あと無償のテクニカルサポートをアテにして加入するのはありだと思っています。

パソコン操作などのサポートをしてくれるサービスは、Apple以外にもたくさんあります。しかし、この手のサービスのほとんどは非常に高額です。

AppleCare+ for Macに加入しておけば、加入期間中はMacBookのこと、そして周辺機器に関することが聞き放題と考えると、加入する意味が出てきます。もちろん、万が一の故障にも備えられ安心です。

AppleCare+の代替として使えるモバイル保険

冒頭でも書きましたが、私は「モバイル保険 MacBookにアップルケアは必要か?入るべきか?いいえ、不要です。」というサービスに加入しており、愛用中のM2 MacBook Airを補償デバイスとして登録しています。

モバイル保険の特徴

月額700円(税込)で最大3台まで補償。スマホやタブレット、パソコン、ワイヤレスイヤホン、ゲーム機など、無線通信デバイスを登録しておけます。主端末1台は最大10万円まで、副端末2台は最大3万円までの補償となります。

モバイル保険の主端末と副端末

M2 MacBook Airは万が一故障しても修理して使いたいと考えているので、M2 MacBook Airを主端末に設定。副端末にiPhoneとApple Watchを設定しています。この3台をまとめて補償してくれるのですから、その端末のみ対象となるAppleCare+と比べるとコストパフォーマンス抜群です。

MacBookを購入してAppleCare+は必要ないけど、完全に無防備なのはちょっと心配、という方はモバイル保険をチェックしてみてください。

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まとめ:AppleCare+ for Macは多くの人にとって不要!

冒頭でも書いたように、これまで購入してきたMacBookではAppleCare+ for Macに加入したことがないですし、「やっぱり加入しておけば良かった」と後悔したこともありません。これからも加入することはないでしょう。

これまで購入してきたMacBookは6台ですから、それらすべてでAppleCare+ for Macに加入していたとすると、ざっくり計算して加入費用の合計金額は約14万円にのぼります。

AppleCare+ for Macに加入しない選択をし続けることで、もしかするとこの先に高額な修理費用を支払うハメになる可能性もあります。しかしこれまで約14万円もの加入費用を結果的にですが支払わずに済んだ分けですから、万が一のときの覚悟はできています。

もちろんAppleCare+ for Macにはさまざまなメリットがあります。ただ、このように個人の経験から、やはり「AppleCare+ for Macは多くの人にとっては不要だろう」と思うわけです。

あくまでも私の個人的な意見ではありますが、AppleCare+ for Macに加入すべきかの判断材料にしていただければと思います!

よくある質問

MacBookにAppleCare+は必要ですか?

AppleCare+に加入しておけば、高額になりがちな修理費用に備えられます。落下させてしまったり破損させてしまうリスクが高い環境でMacBookを使用するなら、加入しておくに越したことはありません。

ただ、AppleCare+への加入費用は安くないため、故障させてしまうリスクが低い環境・使い方であれば、あえて「加入しない」という選択もありです。

AppleCare+ for MacBookへの加入にはいくらかかりますか?

AppleCare+ for MacBookの加入費用は以下のとおりです。MacBookの購入日から30日以内に加入する必要があります。

3年間払いの場合
  • 13インチMacBook Pro(M2):27,800円
  • 13インチMacBook Air(M3):29,800円
  • 15インチMacBook Air(M3):34,800円
  • 14インチMacBook Pro:44,800円
  • 16インチMacBook Pro:62,800円
1年間払いの場合(自動更新)
  • 13インチMacBook Pro(M2):9,800円
  • 13インチMacBook Air(M3):10,800円
  • 15インチMacBook Air(M3):12,800円
  • 14インチMacBook Pro:16,400円
  • 16インチMacBook Pro:23,400円

※税込価格

MacBookのAppleCare+の保証期間は?

AppleCare+の購入日から保証期間が開始されます。保証期間は1年間もしくは3年間で、加入するプランによって異なります。

MacBookのAppleCare+を延長(継続)することはできますか?

最初の保証終了日から30日以内に1年間払いのプラン(自動更新)に加入することで、2年経過後もAppleCare+を延長することが可能です。

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この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
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