iPhone 12シリーズのディスプレイには、前モデルより傷が付きにくく、割れにくくなったとされる「セラミックシールド」が採用されています。
「じゃあiPhone 12 Pro Maxには保護フィルムは不要なの?」というと、そうではありません。
割れにくくなったということは確かなようですが、傷は普通に付いてしまうようです。セラミックシールドに傷が付いてしまったことを報告するツイートも見かけますし、「割れには強いけど、ひっかき傷には弱いかも」という話もあります。
いずれにせよ過信は危険です。いくら傷が付きにくくなったセラミックシールドとはいえ、雑に扱えば「こんなはずじゃなかった……」後悔することになるかもしれません。iPhone 12 Pro Maxのディスプレイに傷を付けたくないのであれば、やはり保護フィルムを貼っておいたほうが安心です。
今回の記事では、iPhone 12 Pro Maxにおすすめのガラスフィルム、PETフィルムをご紹介します。実際に貼り付けている様子もご紹介していますので、iPhone 12 Pro Maxユーザーの方はぜひ参考にしてください!
保護フィルムを選ぶときに知っておきたいこと
スマホ向けの保護フィルム選びは、経験上「失敗しやすい」と思っています。実際貼り付けないと分からないことが多いんですよね。おすすめの保護フィルムをご紹介する前に、「保護フィルムを選ぶときに知っておきたいこと」について解説しておきましょう。
「はやくおすすめを紹介して!」という方は「iPhone 12 Pro Maxにおすすめの保護フィルム7選」をタップorクリックしてジャンプできます。
ガラスフィルムとPETフィルム
保護フィルムは、大きく分けて「ガラスフィルム」と「PETフィルム」に分けられます。
ガラスフィルム | PETフィルム | |
メリット | ・硬くて丈夫・硬く折れ曲がらないので貼り付けしやすい | ・薄手で仕上がりがキレイ・保護ケースとの干渉の心配がない・価格が安い |
デメリット | ・PETフィルムと比べて厚い・タッチ操作時の感度が落ちることがある保護ケースに干渉してしまうことがある(特にフルカバータイプ)・角割れ、角欠けしてしまうことがある | ・ガラスフィルムと比べて柔らかい・柔らかく折れ曲がるので、貼り付けの難易度が高くなりがち |
ズバリおすすめはガラスフィルムです。硬く丈夫だということもありますが、ガラスフィルムをおすすめする最大の理由は「貼りやすい」から。
硬く折れ曲がらないガラスフィルムは、位置決めさえ間違えなければ比較的かんたんに貼り付けられます。最近ではその位置決めすら「ガイド枠」がサポートしてくれるものもあります。ガイド枠付きのガラスフィルムを選べば、貼り付けに失敗してしまう確率をぐっと下げられます。
薄いPETフィルムは仕上がりがキレイというメリットがあるものの、ぐにゃっと折れ曲がるので貼り付けの難易度としては高めです。迷ったなら貼りやすいガラスフィルムで間違いありません。
保護フィルムの機能
保護フィルムの機能にも注目です。
保護フィルムのタイプ | メリット | デメリット |
光沢 (グレア) | 透明でクリア | 太陽光・蛍光灯などの光が反射しやすい |
非光沢 (アンチグレア) | 光の反射を抑え視認性を高めてくれる さらさらの指滑り | 特殊加工が施されているため、クリアさに欠ける |
ブルーライトカット | 目の疲れの原因となるブルーライトを軽減 | ディスプレイが黄色がかって見える 本来の色と違ってみえる |
のぞき見防止 | 人混みでのスマホ操作時にプライバシーを保護 | ディスプレイが暗く見える クリアさに欠ける |
iPhone 12 Pro Maxのディスプレイのキレイさに干渉しないという意味では、透明なグレア(光沢)タイプがおすすめです。アンチグレア(反射防止)タイプやブルーライトカットタイプの保護フィルムだと、どうしても見え方が変わってしまいます。
個人的に好みなのはアンチグレアタイプですね。クリアさではグレアタイプに負けるものの、アンチグレアタイプのさらさらした指滑りが好みです。そして僕は指紋跡が気になるタチなので、汚れが目立ちにくいのも高ポイントだったりします。
このように、基本的には使い手の好みで選んでOKです。ただそれぞれにメリットとデメリットがあることは知っておきましょう。
iPhone 12 Pro Maxにおすすめの保護フィルム7選
それではiPhone 12 Pro Maxにおすすめの保護フィルムをご紹介していきましょう!
【NIMASO】ガイド枠付きガラスフィルム(グレアタイプ)
- コスパの高さに定評のあるNIMASOのガラスフィルム
- グレア(光沢)タイプ
- かんたんに貼り付けられる「ガイド枠」付属
- 各種コーティング加工
- 2枚セット
まずご紹介するのは、人気のNIMSOのガラスフィルムです。NIMASOは高いコストパフォーマンスに定評があり、僕自身も選ぶことの多いスマホアクセサリーブランドです。
ガイド枠はもちろんのこと、ウェットシートやクロス、ホコリ除去シールなど付属品が充実しています。
iPhoneの電源を落としてから、ディスプレイをキレイに拭き上げます。ホコリ除去シールでペタペタも忘れずに。
そしてガイド枠の四隅を抑えるようにしてセット。ここでもう一度ホコリが取り除かれているかをチェックします。
ガイド枠のなかに落とすようにしてガラスフィルムを貼り付けます。このとき、ガラスフィルムをガイド枠の内側に押し当てれるようにすれば、うまくガイド枠のなかに収まってくれます。
いい感じに貼り付けられました。透明度が高く、美しいディスプレイの見え方に干渉しません。
Apple純正のiPhone 12 Pro Maxレザーケースを装着してみました。このガラスフィルムは、ケースとの干渉を防ぐために少し小さめに設計されています。Apple純正ケースでなくても、ほとんどのケースで干渉の心配はないでしょう。
このガラスフィルムが2枚で約1,200円(記事執筆時点)ですから、1枚あたり約600円という計算。かなり安いですし、肝心の品質も合格点。特にこだわりがなければ、これを選んでおけば間違いないありません!
【Spigen】AlignMaster iPhone 12 Pro Max
- Spigenの人気ガラスフィルム「AlignMaster」
- グレア(光沢)タイプ
- かんたんに貼り付けられる「ガイド枠」付属
- 各種コーティング加工
- 2枚セット
続いてご紹介するのは、Spigen(シュピゲン)のガラスフィルム「AlignMaster」です。
こちらもガイド枠を付属します。
NIMSOのガイド枠と比べると、Spigenのガイド枠のほうが使いやすいように感じます。
ガイド枠の内側に突起があることが分かります。これがあるおかげで、よりガラスフィルムをセットしやすくなっていますね。といっても、NIMSOのガイド枠が使いづらいわけではなく、Spigenのガイド枠のほうが「より」使いやすいとい感じです。
こちらもNIMSOのガラスフィルムと同様に小さめに設計されているので、ほとんどのケースと干渉することはないはずです。
NIMASOのガラスフィルムとの違いを探してみましたが、正直ガイド枠の違いだけで使用感などはほぼ同じと思って問題ないかと思います。少しでも安いガラスフィルムならNIMASO、少しでも使いやすいガイド枠ならSpigen、という選び方でOKです。
【NIMASO】ガイド枠付きガラスフィルム(アンチグレアタイプ)
- コスパの高さに定評のあるNIMASOのガラスフィルム
- アンチグレア(反射防止)タイプ
- 指紋跡が付きにくく、さらさらな指滑り
- かんたんに貼り付けられる「ガイド枠」付属
- 各種コーティング加工
こちらはNIMASOのアンチグレア(反射防止)タイプのガラスフィルムです。付属品やガイド枠の使い方は、上でご紹介した同社のガラスフィルと同じです。アンチグレアフィルムは個人的にもよく選びます。
光の反射具合をフィルムなしの場合と比較してみました。
うーん、微妙ですね……。光の当て方が悪かったのかもしれません。実際のところ、アンチグレアフィルムは直接的に光が当たるとギラついてしまい、逆に見えにくくなってしまうことがあるんですよね。光の反射を防止するというより、「光の反射をぼかしてくれる」ととらえておいたほうがいいでしょう。
アンチグレアフィルムを選ぶ場合は、「若干のクリアさが犠牲になってしまう」という点も頭に入れておいたほうがいいですね。アンチグレアフィルム特有の粒感が見られ、iPhoneで細かな画像編集する場合などでは気になってしまう可能性があります。
画像だと分かりづらくて申し訳ないですが、よく見てみると粒子状にギラギラしていることが分かります。
それでも僕がアンチグレアフィルムをよく選ぶのは、このサラサラした指滑りが好みだからです。指先が突っかかることがなく、操作感は快適です。アンチグレアタイプは指紋跡も目立ちにくいので、指紋跡や汚れが気になってしまうタイプの人にもおすすめできます。
【NIMASO】ブルーライトカット対応ガラスフィルム
- コスパの高さに定評のあるNIMASOのガラスフィルム
- ブルーライトカット対応
- かんたんに貼り付けられる「ガイド枠」付属
- 各種コーティング加工
またまたNIMASOのガラスフィルムです。こちらはブルーライトカット対応で目の疲れや寝つけの悪さに影響を及ぼすという青色の光をカット、それらを軽減してくれます。
貼ってみました。光を反射させてみると、青い光を跳ね返しカットしてくれていることが分かります。
青い光がカットされることで、画面が少し黄色くかかって見えることがあります。ただこうやって貼ってみるとそこまで気になりませんね。どちらかと言えば反射する青い光のほうが気になるかもしれません。
「ブルーライトカットフィルムの効果はあるの?」というそもそもの話もあったりするのですが、青い光が目にいいということは少なくともないでしょう。iPhoneには「ナイトシフト」という暖色系の色合いに変更してくれる機能があるものの、ブルーライトを常時カットしたいならフィルムを貼ってしまったほが手っ取り早いですよ!
【ミヤビックス】OverLay Brilliant グレアPETフィルム
- ミヤビックスの「OverLay Brilliant」
- グレア(光沢)タイプ
- ディスプレイの見え方に干渉しない
- 薄く仕上がりがキレイ
- 各種コーティング加工
ミヤビックスの「OverLay Brilliant」です。グレア(光沢)タイプのPETフィルムで、iPhone 12 Pro Maxの美しいディスプレイに干渉しません。
こちらも実際に貼ってみました。ディスプレイの点灯・非点灯にかかわらず、フィルムの存在感をまたくい感じられません。
厚みのあるガラスフィルムだと、どうしても「ディスプレイの上に乗っかっている感」が出てしまいます。薄いPETフィルムなら、いい意味で存在感がなく仕上がりもキレイです。
ガラスフィルムに比べると、貼り付けはより慎重に行う必要があります。PETフィルムはガラスフィルムとは違いぐにゃっとなってしまうので、フィルムが意図しないところにくっついてしまうことがよくあります。仕上がりはガラスフィルムよりキレイですが、「貼り付けが苦手だ!」という人にはおすすめしにくいかもしれません。
ミヤビックスのOverLayシリーズには、アンチグレアタイプの「OverLay Plus」もラインアップされています。
【Agrado】視線をブロック!覗き見防止PETフィルム
- 上下左右からの視線をブロックする覗き見防止PETフィルム
- 指紋跡が付きにくく、さらさらな指滑り
- クリアさが犠牲になる
プライベートなメッセージをやり取りしているときや、仕事上のPDFデータを閲覧しているときなど、周りの視線に気をつかうことってありますよね。友人とのメッセージを他人に見られても、そう大した問題にはならないかもしれません。しかし、仕事上で扱っている機密情報を見られては大変です。
そんなときに役に立つのが、「覗き見防止フィルム」です。Agradoの覗き見防止フィルムは、上下左右からの視線をブロック、人混みのなかでのプライバシーを保護してくれます(可視域は60度)。
ただ覗き見防止フィルムの特性上、どうしても画面が暗くなってしまいます。太陽光の下など明るい環境では、画面の明るさを上げなければいけない場合も出てきます。iPhone 12 Pro Maxのディスプレイのキレイさが犠牲になると考えると、少しもったいないような気もしますが、「視線をブロックする」という目的はこのフィルムで果たせるはずです。
【Maxku】裸派におすすめ!背面用 保護フィルム
- iPhone 12 Pro Maxの背面を守る保護フィルム
- 指紋防止に最適
- 厚さ0.08mmと極薄
- 3枚セット
iPhoneケースを装着せずに、背面フィルムでiPhoneを守るという選択肢もあります。ディスプレイ側の保護フィルムと併用すれば、側面以外の部分を保護できます。
iPhone 12 Pro Maxには、より頑丈になったセラミックシールドが採用されていますが、それはディスプレイのみ。背面ガラスはこれまでと変わらず、かんたんに傷が付いてしまうようです。
そこでMaxkuの背面フィルムを試してみました。
手順は保護フィルムと同じですね。付属のシートで吹き上げ、ホコリもしっかり除去しておきます。
PETフィルムなので、慎重に貼り付ける必要がありますが、背面カメラの出っ張りがちょうどいい目印となってさほど難しくありませんでした。
ただ……ちょうど出っ張りの土手のところが浮いてしまっています。剥がれてきてしまうことはありませんでしたが、ちょっと気になりますね。
iPhoneケースを装着すると、どうしてもケース分の厚みが増えることになります。「iPhoneを裸で使いたい」という人は、意外に多いのではと思います。「ケースを付けたくない、けど傷が心配」という場合は、その妥協案として背面フィルムを選ぶのもありです。
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iPhone 12 Pro Max おすすめフィルム まとめ
今回はiPhone 12 Pro Maxにおすすめの保護フィルムをご紹介させていただきました。「どれを選んでいいか分からない」という場合は、最初に紹介したNIMASOのガラスフィルムを選んでおけば間違いありません。
クリアでディスプレのキレイさに干渉しないですし、ガイド枠付属で貼り付けもかんたん。しかも1枚あたり約600円ですから、お財布にも優しいですね!
一番操作性が良かったのは、同じくNIMSOのアンチグレアガラスフィルムでした。
この指先の感覚を表現するのは難しいですが、「シャッ、シャッ、シャッ」という感じで指先が引っかかることなくスムーズに操作できます。個人的にはアンチグレアフィルムがいちばん好みです。
おすすめは上の2枚のフィルムですが、「もっと見たい!」という方は以下からチェックしてみてください!
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