iPadの保証「AppleCare+」は必要か?入るべき?不要だと考える理由

iPadの保証「AppleCare+」は必要か?入るべき?不要だと考える理由

今回は「iPadにAppleCare+は必要か?」というテーマです。

iPadを購入した際にAppleCare+に加入しておけば、万が一修理が必要になったときに割安な修理費用が適用されます。

iPadはどこへでも気軽に持ち出すことができますし、手持ちで操作することが多いデバイスです。落下させ損傷させてしまうリスクがあるという意味では、AppleCare+に加入しておいたほうがいいように思えます。

よくAppleCare+は必要なのかと言われますが、私は「iPadにはAppleCare+は必要ない」と考えています。

もちろん、AppleCare+に加入しておいたほうがいいパターンもあります。「AppleCare+への加入は不要だ」という考えはあくまでも私個人の意見ではあるのですが、多くの方にあてはまるのではと思っています。

本記事は「AppleCare+に入るべき?それとも必要ない?」と迷っている方に参考にしていただける内容となっていますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います!

私は現在、AppleCare+に加入しない代わりに月額700円(税込)で3台まで補償してくれる「モバイル保険 iPadの保証「AppleCare+」は必要か?入るべき?不要だと考える理由」に加入しています。

スマホやワイヤレスイヤホン、ゲーム機、もちろんiPadを含め3台までカバーでき、AppleCare+よりもコスパがよくおすすめです。

詳しくは記事内の「Apple Care+の代替はモバイル保険が安心」でご紹介しています。

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目次

AppleCare+ for iPadとは?

AppleCare+ for iPadとは?

AppleCare+ for iPadとは、Appleによる有料の延長保証サービスです。iPadの購入日から30日以内にAppleストアあるいはオンラインで加入できます。

AppleCare+ for iPad(Apple公式サイト)
出典:apple.com/jp

AppleCare+に加入するかどうかは任意で、必ず購入しなければならないわけではありません。

iPadの保証期間を延長できる

AppleCare+に加入すると、その加入期間中はiPadの故障や修理に対する保証を受けられます。

iPadを含むすべてのAppleデバイスには、購入から1年間の保証(ハードウェア製品限定保証)がついています。これは申し込み不要でもともとついている保証です。

通常は1年が経過すれば保証が切れることになりますが、AppleCare+に加入していれば、1年経過後も保証を延長させられます。

ただし、AppleCare+に加入できるのはiPadの購入日から30日以内に限られます。30日を過ぎると加入できないのでご注意ください。

AppleCare+ for iPadの価格

AppleCare+の加入費用は以下のとおりです。

AppleCare+ for iPadの加入費用
モデル加入費用(2年間)
一括払い
加入費用(月額)
自動更新
iPad10,800円550円/月
iPad mini
iPad Air
(11インチ/M2)
12,800円650円/月
iPad Air
(13インチ/M2)
16,800円850円/月
iPad Pro
(11インチ/M4)
23,800円1,180円/月
iPad Pro
(13インチ/M4)
26,800円1,350円/月
※ 税込価格

払い方には2年間の一括払いと月払いの2種類あり、月払いは解約しない限り自動更新されます。

一括払いを選択した場合でも、保証終了日か30日以内に月払いもしくは年払いの新しい保証に加入することで2年経過後もAppleCare+を延長できます。

iPadの修理費用が安くなる

iPadに限らずデジタルデバイスの修理費用は高額になりがちです。AppleCare+に加入しておくことで、万が一の高額な修理費用に備えることができます。

iPadの修理費用について、通常の場合とAppleCare+に加入していた場合の価格をまとめました。

iPadの修理費用(その他の損傷)
モデル通常の場合AppleCare+加入の場合
iPad51,800円4,400円
iPad mini57,800円
iPad Air
(11インチ/M2)
77,800円12,900円
iPad Air
(13インチ/M2)
102,900円
iPad Pro
(11インチ/M4)
146,800円
iPad Pro
(13インチ/M4)
172,800円
※ 税込価格。Wi-Fiモデルの修理費用を参照。最終的な修理費用は、Appleが見積もりの上で決定されます。

特にiPad Proの修理費用は非常に高額となっていますね。修理を諦め買い換えを検討するレベルですが、AppleCare+に加入していれば安心、一律価格で修理できます。

AppleCare+の保証対象には、iPad本体だけでなく付属のUSB充電器やケーブル、さらにはApple PencilやSmart KeyboardなどのiPad向けアクセサリーも含まれます(iPadの購入日から30日以内に購入したもの)。

iPadアクセサリーの修理費用(その他の損傷)
iPadアクセサリー通常の場合AppleCare+加入の場合
Apple Pencil Pro18,800円3,700円
Apple Pencil
(第2世代)
18,800円
Apple Pencil
(USB-C)
11,800円
Apple Pencil
(第1世代)
13,800円
Smart Keyboard
(全モデル)
※ 税込価格

Apple PencilやSmart Keyboardは高価な製品です。万が一故障させてしまっても安く修理できるのは安心ですね。

エクスプレス交換サービス

AppleCare+特典のひとつであるエクスプレス交換サービスとは、iPadを修理に出した際に交換機を届けてくれるサービスです。Padが手元にない期間を最小限にできます。

iPadの修理が終わり戻ってくると交換機を返す必要があるため、バックアップや復元の手間はあるものの、「時間がかかことがネックで修理煮出せない」という方にとってはありがたいサービスです。

無償のバッテリー交換サービス

AppleCare+の保証期間内において、iPadのバッテリー最大容量が80%未満に低下していることを条件に無償のバッテリー交換サービスを受けられます。

iPadの修理費用(バッテリー交換)
モデル通常の場合AppleCare+加入の場合
iPad20,800円0円 ※1
iPad mini20,800円
iPad Air
(11インチ/M2)
20,800円
iPad Air
(13インチ/M2)
25,800円
iPad Pro
(11インチ/M4)
30,800円
iPad Pro
(13インチ/M4)
34,400円
※ 税込価格 ※1バッテリー最大容量が80%未満に低下していることが条件

スペシャリストによるテクニカルサポート

新品iPadには90日間の無償テクニカルサポートがついていますが、AppleCare+に加入することでサポートを延長することができます。

iPadの基本的な使い方や、FaceTimeやカレンダー、KeynoteなどApple製アプリの使い方・疑問について専任のスペシャリストが電話で答えてくれます。

Wi-Fiへの接続方法など、Apple製品以外が含まれていても分かる範囲で対応してくれます。

iPadにAppleCare+は必要か?不要だと考える3つの理由

iPadにAppleCare+は必要か?不要だと考える3つの理由

私が「AppleCare+ for iPadへの加入は不要だ」と考える理由について書いていきます。

1. 保証を使わないことのほうが圧倒的に多い

私はこれまで9台ものiPadを購入してきましたが、「AppleCare+に加入しておけばよかった」と後悔したことは一度もありません。

安くない加入費用を払いAppleCare+に加入しても、保証の恩恵を受けられないことのほうが圧倒的に多いのです。

iPad(第10世代)
加入してもお世話にならないことのほうが圧倒的に多い

これまで購入した9台のiPadすべてでAppleCare+に加入したと仮定すると、加入費用の合計金額はざっくり108,000円(1台12,000円で計算)という計算に。新品のiPadを1台、2台買えるほどの金額です。

もちろんこれは結果論ですし、私がたまたま運がよかっただけなのかもしれません。延長保証というものは万が一のときのためですし、AppleCare+を全否定するつもりはありません。

しかし、結果的にと言えどもこれだけのお金を払わずに済んだわけです。

AppleCare+に加入しない代わりに、iPadケースやガラスフィルムでしっかりと保護対策しておく。これがもっともコスパがいいと思っています。

しっかりと保護していたとしても故障・破損させてしまうリスクはありますが、私のようにiPadを大事に扱い、万が一のときは修理費用を払う覚悟があるという方であれば、AppleCare+は不要でしょう。

2. バッテリー交換サービスのハードルが高い

AppleCare+の保証期間内であれば、本来有料のバッテリー交換を無償で行ってくれます。

iPadに内蔵されているリチウムイオンバッテリーは消耗品です。無償で交換してくれるのはありがたいのですが、iPadのバッテリー最大容量が80%未満となっていることが条件です。

AppleCare+のバッテリー交換サービス
出典:apple.com/jp

iPhoneでは「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」からバッテリーの最大容量を確認できますが、iPadにはその項目がなく、正確な数値を自身で確認する方法はありません。Appleや正規サービスプロバイダに出して確認してもらう必要があります。

仮にAppleに出してみてバッテリー最大容量が80%以上だと判明した場合、無償のバッテリー交換サービスの対象とはなりません。そのままバッテリー交換すると通常の費用が発生します。

ちなみに、約2年半にわたり使用したiPhone 12 Pro Maxのバッテリー最大容量を確認してみると「89%」となっていました。

iPhone 12 Pro Maxのバッテリー最大容量
約2年半使用したiPhone 12 Pro Maxのバッテリー最大容量

特にバッテリーの劣化を気にすることなく毎日充電してきたiPhoneのバッテリーがこの程度の劣化ですので、iPadのバッテリー最大容量が80%未満となるのに3、4年はかかるのではという印象です。

少なくとも、2年間の使用でバッテリー最大容量が80%を切るのは現実的に難しいでしょう。

AppleCare+の加入費用を一括で支払っても、2年後に月払いあるいは年払いにすることで2年以降も加入できます。無償のバッテリー交換サービスを狙って2年以降もAppleCare+を延長する手もありますが、iPadの場合は自身でバッテリー最大容量を確認できないですし、3年目、4年目とずるずると延長しなければならなくなる可能性もあります。

無償のバッテリーバッテリー交換サービスを目当てにAppleCare+に加入することはおすすめしません。

将来的にバッテリー交換を考えているのであれば、AppleCare+には加入せず、自身の好きなタイミングでバッテリー交換するほうがいいでしょう。その場合は有料となりますが、AppleCare+を延長し続けるよりも結果的に安くなる場合もあります。

3. 使用に支障のないものは保証対象外

AppleCare+に加入していても、iPadの状態や修理内容によっては通常の修理費用が発生します。

AppleCare+保証対象外となる例
  • 経年劣化や機能に影響しない外観上の損傷
  • 盗難や紛失(盗難・紛失プランでは保証対象)
  • 改造や改変されている場合
  • Appleが認める正規店以外で修理されている場合
  • 火災や地震などの外的要因によって生じた損害

例えばiPadのディスプレイに傷をつけてしまっても、Appleに機能に影響しない範囲の損傷と判断されれば保証対象外となってしまいます。

iPad Proについた傷
使用に支障のない程度の傷はAppleCare+の保証対象外

iPadを1年、2年使うとそれなりに擦り傷がついたりして使用感が出てきますが、使用に問題のない程度ならAppleCare+の保証で修理できないのご注意ください。

iPadにAppleCare+が必要なパターンとは?

続いては、iPadにAppleCare+が必要だと思われるパターンについてまとめました。

「安心」を最優先したい

AppleCare+に加入しておけば、万が一修理・破損させてしまっても安く修理できます。しかも利用回数の制限はなく、保証期間内であれば何度でも保証を受けられます。

「保証を使わないことのほうが圧倒的に多い」という私の意見は、あくまでも結果論に基づくもの。高額な修理費用が降りかかってくることは可能性としてはありました。

AppleCare+のメリットは、万が一に備えられるという安心感も含まれるでしょう。加入費用を安心料として割りきれるのであれば、加入しておく選択も決して間違いではありません。

故障・破損リスクの高い環境で使用する

iPadを頻繁に屋外に持ち出すなど、損傷・破損リスクの高い使い方をする場合は、AppleCare+に加入しておいたほうが安心です。

コンクリートや砂利の上にiPadを落下させてしまえば無傷では済みません。当たり所が悪ければディスプレイがひび割れてしまう場合もあります。

iPadの使われ方はさまざまです。スマホ感覚でiPadで写真撮影を楽しむ方や、仕事上過酷な環境でiPadを使用する方もいるでしょう。

私の場合、iPadを使用するのはほぼ屋内です。外に持ち出すことはあっても、屋外で使用することはありません。私のように損傷・破損リスクが低い環境でiPadを使うのならAppleCare+は不要だと考えていますが、逆にリスクの高い環境で使うことが多いのならAppleCare+への加入を検討してみましょう。

AppleCare+ for iPadの代替はモバイル保険が安心

AppleCare+に加入しないという選択をした私ですが、現在は「モバイル保険 」というサービスに加入しています。スマホやタブレット、スマートウォッチ、ゲーム機、ワイヤレスイヤホンなど無線通信が可能なデバイスを対象に最大3台まで補償してくれるサービスです。

モバイル保険の特徴

最大10万円まで補償のある主端末を1台、最大3万円までの補償となる副端末を2台の合計3台まで登録しておけます。iPadを主端末に設定しておけば、万が一修理費用が発生しても10万円まで補償(年間最大10万円)。

各iPadモデルの「保証対象外の修理費用」の金額を見ると、iPad Proは少し10万円を超えてしまいますがそれ以外のモデルは10万円の補償でカバーできます。

モバイル保険の主端末と副端末

私は主端末にMacBook Air、副端末にiPhoneとApple Watchを設定しています。現在iPadは設定していませんが、設定しておける端末は変更可能です。AppleCare+はその端末に対してのみの保証ですので、利用状況に応じて臨機応変に対応できるモバイル保険は重宝しています。

モバイル保険は利用者が家族でも端末が契約者の所有であれば登録できます。iPadを購入される方であればきっとスマホをお持ちでしょうし、ワイヤレスイヤホンもお使いかもしれません。モバイル保険ならそられまとめて万が一の故障・修理に備えられます。

\ 月700円で最大10万円・最大3台まで補償 /

AppleCare+ for iPadに加入しない選択もあり

上でも書きましたが、私はAppleCare+を全否定するつもありはありません。実際にAppleCare+に助けられた方も多くいるはずです。

仮に保証を使わなくても、「万が一修理が必要になっても大丈夫」という安心感もあります。

ただ、ここまで書いてきたように私は「AppleCare+に加入しておいてよかった」と後悔したことはありません。結果論ですがしっかり保護対策をして大事に扱ってきた結果でもあります。

AppleCare+に助けられることは確かにありますが、リスクを承知した上で「あえて加入しない」という選択はおおいにありです!

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【よくある質問

AppleCare+ for iPadは必要ですか?

AppleCare+に加入しておけば、万が一の修理費用が安くなり安心ですが、すべてのiPadユーザーがAppleCare+に加入する必要はないと思っています。

AppleCare+ for iPadが必要なのはどのような場合ですか?

安心を優先したい場合や、故障・破損リスクが高い使い方をする場合はAppleCare+への加入を検討してみましょう。

逆に「自宅でしか使わない」といったようにリスクが低い場合は、AppleCare+は必須ではありません。

AppleCare+ for iPadへの加入費用はいくらですか?
  • iPad : 一括10,800円(2年間)または月額550円
  • iPad mini : 一括10,800円(2年間)または月額550円
  • iPad Air(11インチ/M2) : 一括12,800円(2年間)または月額650円
  • iPad Air(13インチ/M2) : 一括16,800円(2年間)または月額850円
  • iPad Pro(11インチ/M4) : 一括23,800円(2年間)または月額1,180円
  • iPad Pro(11インチ/M4) : 一括26,800円(2年間)または月額1,350円

※ 税込価格

AppleCare+ for iPadを延長(継続)することはできますか?

保証終了日の翌日から30日以内に月払いまたは年払いプランに加入することで、AppleCare+を2年経過後も延長することができます。

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この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
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